【職人技】お盆を前に知っておこう!仏壇の各所の名称と意味

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各部の名称

一家に一台(一基)ありながら、名前も知らぬ仏壇のあれこれ
宗派ごとに飾り方も違います

【お仏壇の各部名称】
仏壇各所の名称
仏壇の飾り方(浄土真宗本願寺派西)
仏壇の飾り方(真言宗)
仏壇の飾り方(曹洞宗)

ご本尊を安置するところを宮殿(くうでん)といい仏殿建築の屋根組みを真似ているといわれます。宮殿には、獅子鼻、鶴、鳳凰、ブドウ唐草、象鼻などの彫刻が施されていて、これらはシルクロードを通ってきた世界各地の文化が集まったものです。
仏壇の装飾

宮殿は「厨子」(ずし)とも呼ばれ、宮殿形厨子の日本最古の遺構は法隆寺の「玉虫厨子」であり、ついで同寺の「橘夫人念持仏厨子」がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%AE%BF_%28%E5%8E%A8%E5%AD%90%29

厨子by伝統工芸士 黒崎啓弘さん

屋根の反りに日本らしさを演出し、開き戸の接続には日本の伝統工芸の手法を用いました。随所に日本の雰囲気を出しながらも、小さめで独自性があります。「シンプルで手入れが楽にできる仏壇が欲しい」というお客様の要望に、最大限応えられるよう努力しました。

厨子の室内には開放感を出して光が入るようになり、金箔の濃淡がその光に反射するように変化をつけるなどして特徴づけました。

お寺の中心がご本尊であるように、家庭でもお仏壇の中央にはご本尊を安置します。
ご本尊は宗派によってそれぞれ異なりますので、菩提寺の宗派に合わせて選びます。
ご本尊が宗派ごとに異なるのは、各宗派により教義や仏教の理想の求め方が違うからです。

ご本尊の形式には、お姿のある仏像と、絵像の掛軸があり
ご本尊・仏像・掛軸(仏壇用)販売/通販−滝田商店

基本のお仏具

お仏具には様々な種類があります。お仏壇に必要なものは、もちろんお位牌とご本尊ですが、それ以外にも最低限、線香立て(香炉)、花立て、ロウソク立て(燭台)の3つ、そして、おリンは用意しておきたいものです。

線香立て(香炉)、花立て、ロウソク立て(燭台)の3つは「三具足」といいます。「三具足」において燭台・花立てを一対ずつにしたものを「五具足」といいます。
また、「五具足」に茶湯器・仏飯器を加えたものを「七具足」、「五具足」に茶湯器1つと仏飯器1対高杯1対を加えたものを「十具足」といいます。
お仏具の意味と種類|いい仏壇

燈篭とは

灯供養具である燈篭は仏様へのご供養の形です。燈篭の明かりは煩悩を打ち消す光、仏様の智慧の象徴として尊ばれてきました。真宗以外は隠元燈篭と呼ばれる吊り燈篭を用います。真宗系の宗派は各派により種類が異なる燈篭を使用しており、置き型の燈篭は用いません。
燈篭|いい仏壇

仏教界が意味する火(灯)

古来より火は文明が生み出した知恵の証、闇を照らし浄土へ導く光とされてきました。釈尊が「自らをあかりとし、法をあかりとせよ」という言葉を残した逸話もあるように、灯りは仏教界で欠かせない要素です。京都の「念仏寺」では、数千ともいえる無数の無縁仏にろうそくを灯して供養する「千灯供養」が今でも行われ、毎年お寺には多くの人々が足を運びます。また、お盆の終わりに行われる「灯篭流し(精霊流し)」も日本各地の大切な風習です。送り火の光は仏様やご先祖様がこの世からあの世へ迷わないよう、赤々とその道を照らしています。
燈篭|いい仏壇

瓔珞(ようらく)とは

サンスクリット語で「真珠の首飾り」という意味の「ムクターハーラ」を語源とする瓔珞は、仏像、寺院、お仏壇を飾る荘厳具です。瓔珞の漢字は「瓔」=「珠のような石・首飾り」を、「珞」=「まとう」という意味が込められており、金色の美しい装飾には宝石が編みこまれたものもあります。基本的には一対、もしくはそれ以上の数を用いてお仏壇の内部をきらびやかに装飾します。蓮の花をモチーフに表現したものが多いのですが、密教系の仏像には髑髏や蛇を象った瓔珞もいくつか見つかっています。
瓔珞|いい仏壇

https://matome.naver.jp/odai/2143928008924648501
2015年08月13日