進む地球温暖化への対策のカギは「牛のげっぷ」だった!

manuronald
人類が直面している最大の問題「地球温暖化」。この問題への対策のカギの1つは、なんと「牛のげっぷ」だったみたいです。

人類最大の課題である「地球温暖化」

人間活動の拡大と同時に、人類が直面している地球温暖化問題。
ぼくらの地球【地球温暖化教室】

温暖化は今も確実に進んでいる

産業発展と自然破壊によって大気中の濃度が急増し、温暖化を急激に進行させている状況が変わっていない事がわかった。
『温室効果ガス』 – CO2/フロン/メタン/一酸化二窒素/六フッ化硫黄 – プラス地球温暖化

地球温暖化を加速させる主要な温室効果ガスの観測量が2014年史上最大に。
2014年の主要温室効果ガス濃度、過去最高に 報告書 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

また、地表気温も過去135年間で最高点に到達したことも判明。
2014年の主要温室効果ガス濃度、過去最高に 報告書 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

科学者らは、気候変動が産業革命以前の時代より速いペースで進行を続けており、全く終わりが見えないと警告している。
2014年の主要温室効果ガス濃度、過去最高に 報告書 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

地球温暖化を進行させる”温室効果ガス”とは?

地球が急激に温暖化している原因として今最も大きく取り上げられているのは、二酸化炭素やフロンガスなどの「温室効果ガス」。
『温室効果ガス』 – CO2/フロン/メタン/一酸化二窒素/六フッ化硫黄 – プラス地球温暖化

温室効果ガスとは、大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより、温室効果をもたらす気体の事。
温室効果ガス – Wikipedia

よく聞くのは「二酸化炭素」

温室効果ガスと聞いて真っ先に浮かぶのが、石炭や石油の消費、セメントの生産などにより大気中に放出される二酸化炭素。
気象庁 Japan Meteorological Agency

日本が排出している温室効果ガスにおいては、実に温室効果ガスの95%が二酸化炭素。
日本が排出する温室効果ガスの種類別割合:基本データ集:温暖化BASIC|日刊 温暖化新聞

京都議定書で削減対象と定めている温室効果ガスは、二酸化炭素、メタン・一酸化二窒素・六フッ化硫黄・フロン系がある。
『温室効果ガス』 – CO2/フロン/メタン/一酸化二窒素/六フッ化硫黄 – プラス地球温暖化

その二酸化炭素に次いで影響が大きいとされるのが「メタン」

メタンは、湿地や池、水田で枯れた植物が分解する際に発生する温室効果ガスの1つ。
気象庁 Japan Meteorological Agency

その性質にもそれぞれ違いがあり、同じ量で比べたときに最も熱を閉じ込める効果があるのは、二酸化炭素よりメタン。
『温室効果ガス』 – CO2/フロン/メタン/一酸化二窒素/六フッ化硫黄 – プラス地球温暖化

100年間で気候変動へ与える影響は、なんとメタンの方が二酸化炭素よりも25倍も高い温室効果を持つ。
牛のげっぷ中のメタンを3割減らす妙薬を発見 (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

稲からメタンが発生する仕組み

メタンガスを大量に発生させているのが「牛のげっぷ」

はんすう動物とよばれる、牛、ヒツジ、ヤギなどは、動物は胃を4個持っていて、食べた植物の消化を時間をかけて何度もくり返す。
牛のげっぷが地球温暖化を進めるってほんとう?|環境なぜなぜ110番|学研サイエンスキッズ

そのときにメタンガスが発生し、げっぷになって大気中に出ていく。
牛のげっぷが地球温暖化を進めるってほんとう?|環境なぜなぜ110番|学研サイエンスキッズ

メタンガス(げっぷ)発生の仕組み。
CH₄がメタン
N₂Oが一酸化二窒素

なんと米国のメタン排出量の実に26%が、牛のげっぷによるもの。
3NOPが牛のげっぷ中のメタンを3割減らす | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

さらに大気中のメタンガスの20~30%が、はんすう動物のげっぷによるものだといわれている。
牛のげっぷが地球温暖化を進めるってほんとう?|環境なぜなぜ110番|学研サイエンスキッズ

アメリカのメタン排出量の26%が牛のげっぷとか笑撃だわ

今後より深刻な問題になるとみられている

げっぷとして吐き出されるメタンガスは1頭あたり1日300~500リットル。
http://woman.mynavi.jp/article/130709-025/

現在世界中には31億頭もの牛/ヤギ/羊がいるので、メタンガスの総排出量は1日1兆5,500億リットル。これは東京ドーム1,250個分。
http://woman.mynavi.jp/article/130709-025/

また、ふん尿が発する亜酸化窒素は、二酸化炭素の300倍もの温室効果を発揮し、さらにはオゾン層破壊の原因にもなる。
http://woman.mynavi.jp/article/130709-025/

人口増加に伴い畜産業は成長を続け、家畜の頭数も増加。環境保護庁は牛のげっぷ問題がこの先さらに深刻になると予測している。
牛のげっぷ中のメタンを3割減らす妙薬を発見 (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

ヤバい。
こないだ知り合いのおばさまが、
暑いのって牛のゲップのせいなんだってよー!って言ってたの、思いっきりバカにしてたけど、
本当だった!(笑) twitter.com/yahoonewstopic…

piyo@yellowmacaw

ゲップをすることも許されない牛…
もちろん牛はただ生きているだけで、悪気はないんですけどね…

そんな「げっぷ問題」には明るい兆しも?

3-ニトロオキシプロパノール(3NOP)と呼ばれる成分を牛の飼料に加えると、牛のげっぷに含まれるメタン量が30%削減できるという研究報告が学術誌に掲載された。
3NOPが牛のげっぷ中のメタンを3割減らす | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

「30%削減に成功」

研究チームはホルスタイン種の若い雌牛48頭の飼料に3NOPを混入し、3カ月間与えた。
牛のげっぷ中のメタンを3割減らす妙薬を発見 (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

実験開始からわずか2週間で、げっぷに含まれるメタンの量はおよそ30%減少し、そのレベルは実験期間終了までずっと維持。
牛のげっぷ中のメタンを3割減らす妙薬を発見 (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

さらに、食物繊維は問題なく消化され、産乳量にも変化はなく、食欲減退も見られないなど牛への悪影響も全く見られなかったという。
牛のげっぷ中のメタンを3割減らす妙薬を発見 (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

3NOPを搾乳中に与える飼料の中に混ぜ込んだり、与え方を少しばかり工夫すれば、牧草飼育の牛にも穀物飼育の牛にも同じように与えることができるという。
3NOPが牛のげっぷ中のメタンを3割減らす | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

現在世界中で研究が進んでいる

温暖化対策の一環としてウシのゲップの量を抑えたり、メタンガスの排出量を削減する研究が世界中で進んでいる。
地球に優しいウシはゲップをしない、温暖化対策のためウシを品種改良中 – GIGAZINE

中にはプラスチックのバックパックを牛の背中に取り付け、集めたメタンをバイオ燃料として利用できないか研究している科学者もいる。
3NOPが牛のげっぷ中のメタンを3割減らす | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

https://matome.naver.jp/odai/2143917952236460801
2015年08月10日