失敗してもあきらめない!挑戦し続ける金星探査機「あかつき」

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失敗してもあきらめない!挑戦し続ける金星探査機「あかつき」

金星探査機「あかつき」

あかつきのイメージ(池下章裕氏)

計画名「PLANET-C」
あかつき (探査機) – Wikipedia

金星の大気現象のメカニズムの解明を主目的としている。
あかつきは金星版気象衛星である。
あかつき (探査機) – Wikipedia

金星の大気の謎を解明することが目的
JAXA | 金星探査機「あかつき」(PLANET-C)

なぜ金星がこのような姿をしているのか、それがわかれば、地球が金星と違って穏やかな生命あふれる星となった理由や気候変動を解明する手がかりが得られます。 つまり地球環境を理解する上で重要な探査対象なのです。
JAXA | 金星探査機「あかつき」(PLANET-C)

地球と金星の大気循環のイメージ

今までの経緯と今後の計画

20世紀の終わり、東京大学に勤めていた私のところに鶴田浩一郎先生から電話がありました。
ISAS | 第1回:「あかつき」立ち上げのころ / 金星探査機「あかつき」の挑戦

私=「あかつき」プロジェクトマネージャー 中村正人 先生

金星探査計画を宇宙科学研究所(当時)に提案したのは2001年1月の第一回宇宙科学シンポジウムでの事です。
JAXA|プロフェッショナル暁

2007年打ち上げ、2009年に金星到達予定 → 延期

参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%8B%E3%81%A4%E3%81%8D_%28%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F%29

2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。
2010年12月7日に金星の周回軌道に入る予定であったが、軌道投入に失敗し、金星に近い軌道で太陽を周回している。
あかつき (探査機) – Wikipedia

今日の新聞にはとてもがっかりした表情のプロジェクトマネージャーの写真が載っていました。思わず私も涙がこぼれてしまいました。本当に残念でした。でもまだまだ可能性があるようなので次にむけて頑張ってほしいです。
2010年12月10日
JAXA|応援メッセージ

Q でも、一度の失敗にめげずに頑張ったね。
A 軌道投入に失敗した10年は、初代「はやぶさ」が故障やトラブルを繰り返しながらも小惑星イトカワの試し料りょうを地球に持ち帰った年。はやぶさに重ね合わせ、再び金星に近づいた時の再挑戦に期待する声があった。
金星探査機「あかつき」再挑戦へ | NEWS WATCHER | 朝日中高生新聞 | 朝日学生新聞社 ジュニア朝日

幸い私たちはまだ「あかつき」を手の内にしています。ミッションは失われたわけではありません。
金星探査機「あかつき」(PLANET-C) プロジェクトマネージャ
中村正人
JAXA|あかつき特設サイト

”2010年12月24日 更新

金星の大気の謎を解く使命はいまだに我々の手の内にあります。最後の力を振り絞ってでも、「あかつき」は金星にたどり着くでしょう。「あかつき」の挑戦はこれからも続きます。
ISAS | 最終回:「あかつき」のこれから / きぼうの科学

”(ISASニュース 2011年9月 No.366掲載)

2011年秋、「あかつき」は新たなスタートを切りました。
9月の破損した主エンジンの噴射試験、10月の酸化剤投棄による軽量化、11月の姿勢制御用の小エンジンによる軌道変更を経て、 2015年12月7日に再び金星に会合する軌道に入りました。

金星大気の謎を解き明かすため、2015年のチャンスをものにするため、これからも一丸となって取り組んでいきます。
金星探査機 あかつき

「あかつき」軌道制御時の探査機と惑星の位置関係

2012年6月11日
2010年12月に金星探査機「あかつき」がとらえた中間赤外線画像が公開された。
探査機による中間赤外画像のスナップショットはこれが史上初めて
「あかつき」がとらえた金星の温度分布

金星探査機「あかつき」を利用した観測から、太陽から離れた場所でガスが加熱され、太陽風が加速されるメカニズムが明らかになった。
2014年12月18日
金星探査機「あかつき」が明らかにした太陽風加速

このまま飛行すると再接近時に金星に落下する可能性が高まったため、7月17、24、31日の3回、残っている姿勢制御用の小型エンジンを計約477秒間連続噴射し、軌道を修正した。
あかつき軌道修正成功=金星周回、12月再挑戦―宇宙機構 | ガジェット通信

2015年7月

予定通り12月7日に再投入に挑戦する。
あかつき軌道修正成功=金星周回、12月再挑戦―宇宙機構 | ガジェット通信

2015年12月7日

当初予定の軌道と新たな軌道を比較した観測計画の概要。

金星到着後は3か月間かけて観測機器のチェックを行い、2~4年のミッション期間で大気の動きを観測する予定だ。
「あかつき」、12月7日に金星周回軌道へ – アストロアーツ

リンク

https://matome.naver.jp/odai/2143881623061820801
2015年12月10日