精神障害者福祉手帳
うつ病や統合失調症でも、障害者手帳を取得することができます。精神疾患の方の中には、世間体を気にして、精神障害者福祉手帳の取得を躊躇する方もいるようですが、取得者の経験者を読む限り、メリットの方が多いようです。
ブロガーのケロリさんは、「手帳の申請や取得は、自らオープンにしない限り会社などに知られることはなく、手帳を持ったことで社会生活が制限される心配はありません。」と言っています。
また、うつ病仕事探し.netの投稿者「こみみ」さんは、「精神障害2級の手帳のせいでハローワーク紹介の面接で落とされた続けた」と嘆いていますが、結局、うつ病のことを話さないで、就職できたそうです。
障害者手帳の取得を検討する価値は十分にあると思います。
障害者手帳申請に必要な書類
厚生労働省のウェブサイトでは、「申請は、市町村の担当窓口で行ってください。」と書かれており、詳しい説明がありません。
申請に必要なのは、1.申請書、2.診断書、3.本人の写真、とのことです。
精神障害者福祉手帳の特典
●全国一律に行われているサービス
【公共料金等の割引】
・NHK受信料の減免
【税金の控除・減免】
・所得税/住民税の控除
・相続税の控除
・自動車税/自動車取得税の軽減(手帳1級の方)
【その他】
・生活福祉資金の貸付
・手帳所持者を事業者が雇用した際の、障害者雇用率へのカウント
・障害者職場適応訓練の実施
●地域・事業者によって行われていることがあるサービス
【公共料金等の割引】
・鉄道、バス、タクシー等の運賃割引
・携帯電話料金の割引
・上下水道料金の割引
・心身障害者医療費助成
・公共施設の入場料等の割引
【手当の支給など】
・福祉手当
・通所交通費の助成
・軽自動車税の減免
【その他】
・公営住宅の優先入居
以上が、厚生労働省の公式サイトに書かれていた内容です。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_06notebook.html
少しわかりにくいと思うので、以下では、障害手帳取得者の言葉を引用して、メリットとデメリットを書きます。
家事支援制度が助かる!
手帳を取得して、ヘルパーさんに家に来てもらい、片付けを一緒に行ったり、お料理をしたり、家事などの工夫を聴いたり、話し相手になってくれたり・・・
障害者手帳の家事支援が便利な件 | うつ病仕事探し
家事支援制度を使うことで、「本当にヘルパーさんがいてくれることで、毎日の家事の負担から解放されて、数年後には、投薬治療も少なく済むようになりました。」とのことです。
自動車税の減免!
私の場合、障害者手帳を持っていて良かったのは自動車税の減免です。毎年4万円弱の税金が6千円程度に減免されました。
うつ病で「精神障害者保健福祉手帳」を発行してもらった方法! | うつ病仕事探し
具体的に減免額が書かれているとわかりやすいですね。
映画が安い!
映画が1000円で観られる
「精神障害者保健福祉手帳」を取得するメリットは?|天国はまだ遠く~うつ病を克服したボクの人生再出発~
映画鑑賞の特典は、障害者手帳取得者に人気が高いようです。
手帳取得者に支給されるバスや地下鉄の無料券を受け取り、映画館など割引が受けられる施設を利用する事にしました。
障害者手帳があれば障害に配慮した就職先をハローワーク等で探せます | うつ病仕事探し
最大のメリットはハローワークの障害者枠求人!
手帳により、ハローワークでも障害者向けの求人を紹介してもらえたりするので、仕事が探しやすくなりました。
障害者手帳の交付までは1、2ヶ月かかった | うつ病仕事探し
障害者雇用枠で働けるのが、「精神障害者保健福祉手帳」の一番のメリットだと思います。
「精神障害者保健福祉手帳」を取得するメリットは?|天国はまだ遠く~うつ病を克服したボクの人生再出発~
最後に
まずは、心療内科の先生に相談してみましょう!
障害者手帳の取得者は多いので、先生が詳しく教えてくれると思います。
ハローワークでの就職活動で効力を発揮するという話がありましたが、ハローワークの障害者求人については以下のページに掲載されています。
●障害のある求職者のみなさまへ:厚生労働省
https://www.hellowork.go.jp/dbps_data/_material_/localhost/doc/sy_le_guide.pdf
申請方法については、以下のページが参考になります。
●うつ病で「精神障害者保健福祉手帳」を発行してもらった方法!(jakoさんの体験談)
http://xn--p8j8ayb871ttka587hss0a.net/?p=7
●「精神障害者保健福祉手帳」を取得するメリットは?(ケロリさんの体験談)
http://ameblo.jp/h2net/entry-11183615674.html
※申請には、診断書が必要になるので、まずは心療内科の先生に相談するのが良いようです。