は?まだ高くなるの? 新国立競技場の前途が多難過ぎる…

nyokike
いつの間にか総工費2520億の巨大プロジェクトに変貌した2020年東京オリンピックのメイン会場予定の新国立競技場。国会からネットまで様々な場所で「高い!」という声が上がってますが、更に高くなるようです。そんな中、デザイン選考委員長の安藤忠雄氏が会見へ。ネットで森喜朗古墳とも呼ばれ始めてますね。

▼2020年東京オリンピック誘致に貢献したとされる新国立競技場問題

イラク出身の建築家ザハ・ハディドがデザインを監修する当初計画では、屋根を支える巨大アーチに予想を超える費用がかかり、総工費が約2500億円に達する。
「新国立ジャイアンツ球場」 水面下の攻防  :日本経済新聞

▼ちゃんと内容伝わってたの?

下村博文・文部科学相

下村博文・文部科学相「(当初予算案の)1300億円がデザインする人にきちんと伝わっていたのか、検証すべきだ」
新国立競技場2520億円に安藤忠雄氏「なんでこんなに増えてんのか分からへんねん」

コンペの条件としての予算は1300億円であり、応募者も認識しています。提出物には建築コストについても示すように求められていました。それは当然評価の一つの指標となりました」
新国立競技場2520億円に安藤忠雄氏「なんでこんなに増えてんのか分からへんねん」

▼問題はその後

デザイン決定の段階では予算は1300億円だったが、工事費が2520億円と跳ね上がったのは、その後の基本設計や実施計画を議論する段階だったのだ。
新国立競技場2520億円に安藤忠雄氏「なんでこんなに増えてんのか分からへんねん」

安藤氏が委員長を務めたデザインコンペの審査委員会は、基本設計や実施計画についてはタッチしていないという。

安藤氏は辛坊氏に「辛坊ちゃーん、なんでこんなに増えてんのか、分からへんねん」
新国立競技場2520億円に安藤忠雄氏「なんでこんなに増えてんのか分からへんねん」

7月11日放送の辛坊治郎氏(59)の日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」にコメントを寄せた。
通常は基本計画や実施計画の段階で、予算から1割程度の額が増えたり減ったりして最終的な値段が決まると説明。

辛坊氏は「安藤さんも、すごく怒っている感じで、喋りたい気持ちは満々らしいが、周囲から止められているという感じですね」
新国立競技場2520億円に安藤忠雄氏「なんでこんなに増えてんのか分からへんねん」

▼高過ぎる総工費に異論が続出!

維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長(46)が9日、大阪市役所で定例会見を行い、新国立競技場の総工費2520億円にかみついた。
橋下氏も「アホかと」新国立2520億円にかみつく (日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

「(僕なら巨額総工費を)ひっくり返しますよ。政治は姿勢を示さないといけない。今の日本の国があれだけの競技場を持つだけの国なのかどうか。直感で考えればだれだって分かる」

東京都の舛添要一知事が10日、都庁で定例会見を行い、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設問題について「べらぼうに高いな、という印象は持っている」と発言した。
舛添知事、新国立整備費「べらぼうに高いな」 – 社会 : 日刊スポーツ

前宮崎県知事・東国原英夫氏(57)が14日、混迷する新国立競技場問題に「あれは見直すべき」と話した。
東国原氏、新国立問題に苦言「あれは無駄」 : 社会 : スポーツ報知

▼ラグビーW杯のメインスタジアムの予定でもある

森喜朗元総理大臣

東京オリンピック・パラリンピックに先んじて、二〇一九年にはラグビーのワールドカップが日本で開催される。このメインスタジアムも新国立競技場だから、JSCは工事を急がなければならない。
新国立競技場2520億円をゴリ押ししたのは誰か|新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く|ダイヤモンド・オンライン

「森喜朗氏は日本ラグビー協会の会長を長く務め、二〇一九年に日本で開催されるラグビーW杯招致に尽力していました。彼の狙いはまさにラグビーW杯の会場として新国立競技場を建設することでした。」
新国立競技場2520億円をゴリ押ししたのは誰か|新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く|ダイヤモンド・オンライン

スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏のコメント

▼財源は?

現在、建設費に確保されている財源が六二六億円しかないと言われている(国が三九二億を負担、スポーツ振興基金が一二五億円、totoの売り上げ金から一〇九億円を供出)。
新国立競技場2520億円をゴリ押ししたのは誰か|新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く|ダイヤモンド・オンライン

新国立競技場のネーミングライツ(命名権)で二〇〇億、totoの売り上げから六六〇億を供出する予定だが、それでもぜんぜん足らず、文部科学省は東京都に五〇〇億を負担するよう言い出した。

石原慎太郎氏

石原慎太郎・元東京都知事(82)「都民以外の通勤者らに、1人あたり月1000円払ってもらう。そうすれば、年間で約600億円が入るんですよ」
【新国立競技場】石原慎太郎氏「都民以外の通勤者から月1000円徴収すればよい」財源捻出で新税導入を提唱(1/3ページ) – 産経ニュース

フジテレビの「新報道2001」に出演

▼見積もりが甘かった

ほっともっとフィールド神戸
総工費約60億円で建設。

事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が敷地外にある2つの歩行者デッキ(立体歩道)など、計72億円の整備費を総工費に含まず発表していたことが13日、分かった。
新国立2520億円でも無理だった 周辺整備費72億円を未記載 (スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

プロ野球・オリックスの準本拠地「ほっともっとフィールド神戸」(神戸市)は1988年に、約60億円で建設されている(当時の名称はグリーンスタジアム神戸)。

▼巨額の総工費でも見直さず

事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)の河野一郎理事長が13日、東京都内で取材に応じて「我々はきちんと進めていくことが大事」と述べ、将来構想有識者会議(7日)で了承された実施設計を進めていく考えを強調した。

▼オリンピックの後はどうするの?

下村博文文部科学相は30日の閣議後の会見で、2020年東京五輪・パラリンピックでメーン会場となる新国立競技場に関し、五輪終了後に民間に管理・運営を委託することを検討する考えを明らかにした。
新国立、五輪後は民間委託=有識者会議で検討へ—下村文科相 (時事通信) – Yahoo!ニュース

民間のノウハウを最大限活用することで、収益を確保するのが狙い。五輪開催前に有識者会議を設け、具体的な方法を探る。

競技場の維持管理費に、五〇年間で一〇四六億円が必要になるというのだ。年間収支の黒字見込みは約三八〇〇万円ほどで、すると、新国立競技場は、毎年二〇億円前後が赤字になる。
新国立競技場2520億円をゴリ押ししたのは誰か|新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く|ダイヤモンド・オンライン

▼読売ジャイアンツを誘致する噂も

読売巨人軍

読売巨人軍が、東京ドームから新国立競技場に移転する――。建設費の高騰が問題となる新国立競技場を巡り今年4月以降、こんな情報が永田町を駆け巡った。
「新国立ジャイアンツ球場」 水面下の攻防  :日本経済新聞

東京五輪後にプロ野球やJリーグの人気チームを誘致して収益性を高めるという。10月の着工が迫る中、読売新聞グループも巻き込み、ぎりぎりの攻防が繰り広げられた。

近年、巨人軍の年間売上高はシーズンの成績に応じて220億~250億円で推移している。その水準は、巨人軍と同程度の観客動員数(年間約300万人)を持つ米大リーグのチームの半分程度だ。
「新国立ジャイアンツ球場」 水面下の攻防  :日本経済新聞

大きな要因は客単価の違いだ。球団内には、「本拠地を思いのままに管理できれば、売り上げは今の2倍あってもおかしくない」との思いがくすぶる。

▼安藤忠雄氏が会見へ

建築家・安藤忠雄氏

新国立競技場の建設問題で、デザイン選考の審査委員長を務めた建築家・安藤忠雄氏(73)が16日にも東京都内で記者会見する方向で調整していることが14日、分かった。
安藤忠雄氏「俺はしゃべりたい」新国立問題で16日に会見へ (スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)によると、安藤氏側から会見の要望があったという。

新国立競技場建設に関し、会見する建築家の安藤忠雄氏

安藤氏は現行案を残しながら経費削減に向けた見直しは必要との認識を示したが、巨大な構造物を備えたデザインを選んだことが経費高騰を招いた関連性は否定した。
<新国立>経費高騰「承知せず」 安藤氏、現行案継続を希望 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

安藤氏は「選んだ責任はある。ただ2520億円になり、もっと下がるところがないのか私も聞きたい。一人の国民として何とかならんのかなと思った」と述べ、見直しを求めた。

▼計画見直しへ

2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」について、安倍総理大臣が総工費2520億円の削減に向け、計画を見直す検討に入ったことが明らかになりました。
高すぎ“新国立”に総理、総工費削減、計画変更検討(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

安倍総理は総工費を削減するために建設計画を変更する方向で検討に入ったということです。今後、オリンピック・パラリンピック組織委員会と調整に入るものとみられます。

政府内で「キールアーチ」と呼ばれる2本政府内で「キールアーチ」と呼ばれる2本の巨大な鋼鉄製アーチの建設をやめ、建設計画を縮小する案が浮上していることが15日、分かった。
政府、新国立縮小案浮上 アーチ中止、規模6万人 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

競技場のシンボルとなるキールアーチは長さ400メートルの巨大な構造で、会場付近の仮設工場での接合が必要など工法も特殊だ。このため、アーチを含む屋根部分の工費は950億円にのぼり、それが総工費を押し上げた。
政府、新国立縮小案浮上 アーチ中止、規模6万人 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

最大観客数も現行計画の8万人から6万人程度にすることも検討する。

▼安倍首相が計画見直しを発表

森喜朗元首相との会談を終え記者団の質問に答える安倍晋三首相

安倍晋三首相は17日午後、2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設計画見直しを正式に表明した。
新国立競技場 首相が見直しを表明「白紙に戻す」 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

記者団に「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで計画を見直す。そう決断した」と語った。

首相は「東京五輪までに間違いなく完成させることができる。残念ながら19年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会には間に合わせることができない」と語った。
新国立競技場 首相が見直しを表明「白紙に戻す」 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

菅義偉官房長官も17日の記者会見で「デザインそのものが大きな工事費につながっている」と述べ、工費縮減にはデザイン変更が必要だとの認識を示していた。

▼渦中の森喜朗元首相がコメント

ラグビーW杯会場となる条件は定員6万人、それに観客席に屋根がいる。男子サッカーW杯は定員8万人以上。だからサッカーも招致できるように定員8万人。陸上競技もできるようにするには可動式スタンドも必要。
森喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

耐震も免震もやってないし、老朽化が進んでいた。
国立競技場はもう陸上競技の公認競技場じゃなくなった。陸連(日本陸上競技連盟)が世界大会をやりたくてもできない。

そこにラグビーW杯が決まったというのが背景とのこと。

五輪によって新国立競技場はあんなふうに変わっちゃったんだが、「はじめにラグビーありき」というのは実に下品な推測で怒りを覚えるね。
森喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

ザハって人を選んだというのは僕もさっぱりわからないが、16年招致の経緯なのかね。

▼その他社会ニュースはこちら

https://matome.naver.jp/odai/2143682697539073201
2015年07月17日