安保関連法案、15日にも採決へ
自民党の谷垣禎一幹事長は13日の党役員会で、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案を15日の衆院平和安全法制特別委員会で採決する意向を表明した。
<安保関連法案>15日の衆院委で採決へ 谷垣氏表明 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
首相は記者団に「(維新の党から)対案が出て1日目ではあったが、すでに90時間を超える審議の積み上げの上に対案が出てきている。相当論点が整理されている上に、両案の比較になった。大変議論はかみ合っていた」と強調した。
【強行】安倍首相が安保法案の審議打ち切り示唆!来週にも強行採決へ!「決めるべき時は決める」|真実を探すブログ
来年に大統領選を控えるアメリカへのリップサービスもあるのか、国会での審議や国民の理解が不十分な中、安倍首相は安全保障関連法案の強硬採決を狙っています。
全有権者の24%しか得票していない与党が安全保障法案を強行採決???
安保関連法案が国会に提出される以前に、首相は米連邦議会での演説で 「この夏までに必ず実現する」と、一方的に国際公約にしてしまっています。
高村副総裁は、安全保障に関連する法案が「国民の理解を得られたことはなかった」ものの、「国民の命や暮らしを守るために必要だということでやって、その結果、支持を得ている」と主張した。
机トントンする高村副総裁「PKO法も周辺事態法も、どうせ国民は理解してないじゃん!!」野党党首「え…」 | THE NEW CLASSIC [ニュークラシック]
『NHKスペシャル』に出演した自民党・高村正彦副総裁は、国連平和維持活動(PKO)協力法や周辺事態法の成立に際して、「国民の理解がしっかり得られてできたことはない」と発言。今回の安保法案に関しても国民の理解を得ずとも押し進めていく方針を示したとみられる。
採決の前提となる中央公聴会を終えたことで、採決日程をめぐる与野党の攻防は大詰めを迎える。与党は15日の特別委の採決・可決後、16日の衆院本会議での採決を目指す方針だが、民主党や維新の党など野党は反発している。
安保特別委大詰め…与野党、15日採決へ攻防 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
賛成派も反対派も熱くなっている
共同通信が6月20日、21日に行った世論調査では、安全保障関連法案の今国会成立に反対しているのは63.1%、賛成は26.2%。また、安倍政権が法案を十分説明しているとは思わないが84%に及び、十分に説明しているは13.2%でした。
全有権者の24%しか得票していない与党が安全保障法案を強行採決???
国民の多くはこの法案に不安を感じているのではないでしょうか。
安全保障関連法案に反対し、世代を超えて共感を集める大学生グループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の前身の活動は、友人同士の十人ほどの呼び掛けから始まった。
安保法制に反対する金曜の抗議行動は六月からで、参加者は、回を重ねるごとに増えていった。審議がヤマ場を迎える十五日には、緊急デモの開催も決めた。
東京新聞:「まじ おかしい」が原動力 SEALDs 15日に緊急デモ:社会(TOKYO Web)
大学生が中心の反対派グループ、SEALDsも話題に。
安全保障関連法案を審議している衆議院の特別委員会が、今週、採決を巡り、大きな山場を迎える中、法案に反対する母親たちが東京都内で会見しました。
「採決の日程をちらつかせて無力感を募らせるような政府のやり方には我慢できない。『誰の子どもも殺させない』を合言葉に、母親として、諦めずに訴えていきたい」と述べました。
安保関連法案反対で母親たちが会見 NHKニュース
「安全保障関連法案に反対するママの会」の記者会見。
集団的自衛権の行使を含む新たな安全保障関連法案に賛成する保守系政治団体「頑張れ日本!全国行動委員会」は12日、首相官邸周辺で集会を開き、参加者約750人(主催者発表)が「安保法案を成立させるぞ」などとシュプレヒコールを上げた。
「安保法案成立させるぞ」 賛成派が官邸周辺で集会 – 産経ニュース
反対派もいれば、当然賛成派もいます。
賛成派のひとりは「今の憲法や法律は、国を守っている自衛隊の手足を縛っている」と法案成立の必要性を訴えました。
多数決は正義か
民主主義の基本は多数決なのだが、「多数決の結果、選択されなかった少数意見をどうするのか」という問題もある。「多数決の結果には全員が従わなくてはならない」というのは全体主義である。少数意見も尊重しないと民主的であることにはならない。
民主主義は多数決か
民主主義とは国やグループの主権(意志を決めること)が国民やグループの参加者にあることですね。そのために用いられるのが多数決ですが、多数決だけですと数が多い方の独裁になってしまいます。そのため、民主主義の大事な原理に「少数意見の尊重」があります。「多数決」と「少数意見の尊重」のどちらも民主主義にとって大事なのです。
多数決 と 民主主義 – 違いを小学生でもわかるように簡潔に教えて下さい。(リ… – Yahoo!知恵袋
民主主義は守らなければならないが、人間はロボットや機械人形ではないから、何でも「多数決」に従えという訳にはいかない。まして、圧倒的多数の憲法学者が“憲法違反”だと言う新安保法案を、与党の多数決で押し切ることなど許されるはずがない。それこそ数の横暴、数の暴力と言えるだろう。
数の暴力と物理的抵抗 – 矢嶋武弘の部屋
小林氏は「この法案を多数決で承認したら、国会が憲法を軽視したことになる」とも警告した。立憲主義が損われる恐れがある。国会でも学者らの意見を聞き、憲法との整合性を徹底的に議論すべきである。
神戸新聞NEXT|社説|安保法案/「憲法違反」の指摘は重い
衆院憲法審査会に出席した国を代表する憲法学者のひとり、慶応大の小林節名誉教授の発言。
「Tell me what democracy looks like(民主主義って何だ)」
これは最近、世界中のデモで使われている有名なフレーズだとか。安倍首相は彼らの問いに何と答えるのだろうか。
日刊ゲンダイ|安保法案デモ 話題の学生団体「SEALDs」中心メンバーに聞く
全体として、政府側の憲法軽視をふくむ「立憲主義」否定、そして「国民主権」をないがしろにするような拙速で傲慢な姿勢が目立っている
衆議院採決後の流れは?
参議院は衆議院と違い、自民党が単独での過半数を持っていない。衆議院でも法案審議は相当混乱しているが、参議院ではさらに審議が暗礁に乗り上げる可能性もある。そのため官邸や自民党執行部では、参議院の審議が暗礁に乗り上げるようなことがあれば、衆議院での「再議決」も検討していると言われている。
日米安保と自衛隊の撲滅は叫ばない安保法案反対派 「違憲か合憲か」に集中する矛盾だらけの国会論戦 | JBpress(日本ビジネスプレス)
「再議決」というのは、憲法第59条の規定で、衆議院から参議院に法案が送付された後、60日以内に議決しなければ参議院は否決したものと見なし、衆議院の3分の2以上の賛成で「再議決」すれば法案は成立するというものである。
日米安保と自衛隊の撲滅は叫ばない安保法案反対派 「違憲か合憲か」に集中する矛盾だらけの国会論戦 | JBpress(日本ビジネスプレス)
いわゆる「60日ルール」です。参議院で国会休会中を除く60日以内に議決しない場合は、衆議院の3分の2以上の賛成で法案が成立します。
維新の党と民主党の対案をどのように処理するかという不確定要素はあるものの、政府提出の安全保障関連法案がいずれ採決されることは間違いない。ただ、安倍政権としては、国民の反発を極力抑えた状態で採決を終えたいはずだ。内閣支持率の低下が、安倍晋三首相の悲願でもあるこれからの憲法改正作業にも悪影響を及ぼすからだ。
「支持率」を睨みながら「安保国会」は進む | 深層レポート 日本の政治 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
さまざまな意見
ヒポポタマス@ugn33316
田母神俊雄@toshio_tamogami
岡村俊一@okamurashunichi
n/a@HirundoAnatidae
佐久市長 柳田清二@Seiji_Ya
日本が、閣議決定だけでなく、集団的自衛権を法規においても認める国となろうとしています。
これは、立憲主義を否定し、平和主義の基本を変えるものとなります。
加えてこの変更の過程において、国民合意がなされていない。つまり、国民主権の崩壊なのです。
小沢一郎(事務所)@ozawa_jimusho
m TAKANO@mt3678mt
toriiyoshiki@toriiyoshiki