過激な反捕鯨活動で知られる環境保護団体「シー・シェパード」が、日本側に255万ドル(約3億1000万円)の賠償金を支払うことで合意した。南極海で調査捕鯨をする日本鯨類研究所が、6月9日に発表した。
シー・シェパード、日本側に3億1000万円支払いへ 仮処分に違反
そもそも『シー・シェパード』とは?
非営利環境団体シーシェパードはアメリカに本拠地を構え、世界中の人々からのサポートによって運営されています。
シーシェパード代表及び創始者であるキャプテン・ポールワトソンは「私達の依頼者はクジラ、サメ、イルカ、アザラシ、ウミガメ、海鳥、そして魚であり、これらの種を護ることが任務です。シーシェパードは時に攻撃的だと報道されますが、非暴力と国連世界自然憲章に基づき活動しています。あなたのようなサポーターの助けは心強く、世界で最も効果的な海洋生物保護団体の活動を可能にしている」と発言しています。
Japan – Sea Shepherd
賠償金を払うのは今回が初めて
日本鯨類研究所などは2011年、アメリカ・ワシントン州の裁判所に調査捕鯨の妨害をやめるよう求めて提訴した。2012年には、サンフランシスコ連邦高裁は「シー・シェパードは海賊だ」と指摘、妨害行為を禁じる仮処分命令を出した。
シー・シェパード、日本側に3億1000万円支払いへ 仮処分に違反
連邦最高裁が2015年6月8日、シー・シェパードの上訴を却下して高裁判決が確定。シー・シェパードは仮処分違反を認める形で、最終的に合意書に署名した。過激な捕鯨妨害を繰り返してきたシー・シェパードが、日本側に賠償金を支払うのは初めて。
今後、シー・シェパードが南極海で捕鯨の妨害行為を繰り返せば、さらに賠償金を支払う義務が生じるため、一定の歯止めになりそうだ。
シー・シェパード、日本側に3億1000万円支払いへ 仮処分に違反
シー・シェパードの創設者 ポール・ワトソンの声明
「団体の南極海でのキャンペーンコストが年間300万ドル以上であることを考えると、賠償金の支払いは予算の範囲内だ」と強弁。
シー・シェパードが日本側に賠償金3億1千万円を支払い 創設者「予算の範囲内だ」 (産経新聞) – Yahoo!ニュース
シー・シェパードを支援する有名人たち
007シリーズ第17作『007 ゴールデンアイ』にジェームズ・ボンド役で主演した
2013年には『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前を描く、『ホビット』シリーズの第2作『ホビット 竜に奪われた王国』で再びレゴラスを演じる。