痛快な人間ドラマ
吉井英美里・・・武井咲
大沢百合子・・・稲森いずみ
原作の主人公、大沢蜜は34歳の既婚者で娘が一人。
一般的には「美人」と言われる部類に入る蜜。
30を超えたからといって特に年齢のことを気にすることもなく毎日を過ごしていた。
ところが、いつからかパート先の男性社員から「おばさん」扱いを受けることに。
その頃から蜜は徐々に年齢を気にし始めることとなる。
ある日、パート先の会社が来賓を招いてパーティーをすることになった。
どちらかというと美しい蜜は、コンパニオンに選ばれる。
はりきってオメカシする蜜だったが、
「コンパニオンは若い方がいい」との理由からコンパニオンを外されてしまう。
度重なるエイジハラスメントに、ついに蜜は爆発。
会社を辞めることを決断する。
しかし、現実は厳しく再就職先は見つからない。
同じマンションに引っ越してきた夫の妹・英美里(21)にもおばさん扱いを受け、激しいバトルが繰り広げられる。
イライラが募る蜜。
そんな妻、蜜を心配する夫・直哉。
エイジハラスメントに悩む蜜を励ます。
今の蜜にとっては唯一の支えだ。
ところが、そんな直哉も「若さ」の魅力に落ちていくことに。
学生時代の集まりに参加した直哉。
そこにいた大学生の宮下玲子(21)と関係を持ってしまう。
玲子は獣医になるという夢を叶えるため、1ヶ月後には北海道へと旅立つ。
そんなこともあってか、直哉は気持ちを抑えることができなかったのだ。
妻に内緒で不倫関係を続ける直哉。
そんな中、玲子は北海道へ旅立つ前に、ディズニーランドにいきたいと直哉に願い出る。
その日は、家族3人でディズニーランドに行こうと約束していた日だった。
直哉は家族の約束より若い不倫相手を優先。
蜜には急遽仕事が入ったからと嘘をつく。
ディズニーで不倫相手と楽しむ直哉。
しかし、蜜もまたディズニーランドに来ていた。
娘・麻衣子にどうしても行きたいとせがまれたのだ。
そこで、蜜は偶然見かけてしまう。
見知らぬ女と楽しそうに過ごす直哉の姿を。
家に帰った蜜。
直哉も帰ってくる。
仕事で疲れたと言う直哉。
怒りがこみ上げる蜜。
そこで爆弾を投下する。
「私達も今日、ディズニーランドに行ったの!」
凍りつく直哉。
しかし蜜はそれ以上詮索はしなかった。
それからは、悶々とした気持ちを持ちながらも普通の日々を過ごす蜜だった。
ところが、ある日、送られてきた直哉のOB会の写真をきっかけに、直哉と一緒にいた女の正体を知ることに。
蜜は、直哉の不倫相手・宮下玲子に会うため北海道へ行くことを決断。
ついに対面した蜜と玲子。
蜜は直哉の話題は一切出さず玲子と話す。
そこで、蜜は「玲子はもう直哉に気持ちがない」ということを悟る。
と同時に、直哉はただ若いというだけで玲子を選んだのではないということも。
馬の世話をしている玲子は輝いていた。
何かに一生懸命な彼女は魅力に溢れていた。
それに比べて自分には何もない。。。
自分の魅力のなさを痛感した蜜。
それは決して年齢が問題ではないということを。
東京に戻った蜜は、結婚を機に、断念していた看護大学へ行くことを決意。
エイジハラスメントに対して
過剰に反応していたのは
自分に自信がなかったから
歳を重ねても、自分に自信を持てる何かがあれば、いつまでも輝いて生きていける。
そう確信した蜜は、新たな一歩を踏み出すのだった。