なんだこの世界観!不思議な魅力のおすすめ小説

キダ虫
ちょっと不思議なSF?ファンタジー?おすすめ小説。【いしいしんじ、北野勇作、森見登美彦】

SF?ファンタジー?ほのぼのしているようで、毒もある…

ジャンル分けすればファンタジーなのでしょうが、現実との境界があいまいな不思議でちょっと不気味な魅力のある小説をご紹介します。


いしいしんじ

1966年、大阪生まれ。京都大学文学部仏文学科卒。2003年、『麦ふみクーツェ』で第18回坪田譲治文学賞を受賞。

いしいしんじ小説はさらさらあっさりした文体なのに、全てのキャラクターに体温や息遣いを感じるリアリティー。
文章のもつ空気感が心地よい作家さんです。

プラネタリウムのふたご

だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。――星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは? こころの救済と絶望を巧まず描いた長編小説。(講談社文庫)
Amazon.co.jp: プラネタリウムのふたご (講談社文庫): いしい しんじ: 本

ポーの話
「それは、おまえの、たいせつな、ものなのか?」

あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い、敵意に荒んだ遠い下流へとポーを押し流す……。いしいしんじが到達した深く遥かな物語世界。驚愕と感動に胸をゆすぶられる最高傑作。
いしいしんじ『ポーの話』|新潮社


北野勇作

兵庫県高砂市曽根町生まれの日本の小説家、SF作家、落語作家。劇団「虚構船団パラメトリックオーケストラ」所属の役者でもある。
北野勇作 – Wikipedia

役者もされていたとは、知りませんでした。

機械化された動物、もしくは人工生命体や主人公の記憶のコピーや移し替えなど、ハードなSFっぽいのに、ほのぼのした語り口のバランスが最高。
ほのぼのしているようで悪夢のような不気味さと、会社勤めの悲哀?がリアル。
ホラーやライトノベルの執筆もされています。

どーなつ

父の迎えを待ちながらピンボール・マシンで遊んだデパート屋上の夕暮れ、火星に雨を降らせようとした田宮さんに恋していたころ、そして、どことも知れぬ異星で電気熊に乗りこんで戦った日々…
楽天ブックス: ど-なつ – 北野勇作 – 4150308063 : 本

各章タイトルが素敵

1 百貨店の屋上で待っていた子供の話
2 熊のぬいぐるみを着た作業員の話
3 火星に雨を降らせようとした女の話
4 逃げた脳ミソを追いかけた飼育係の話
5 ズルイやりかたで手に入れた息子の話
6 本当は落語家になりたかった研究員の話
7 異星人に会社を乗っ取られた社長の話
8 大きなつづらを持って帰った同僚の話
9 あたま山にたどり着けなかった熊の話
10 溝のなかに落ちていたヒトの話

かめくん

「木星戦争」に投入するために開発されたカメ型ヒューマノイド・レプリカメ。「どこにも所属してない」かめくんは、新しい仕事を見つけ、クラゲ荘に住むことになった。しかしかめくんはかめくんであってかめくんでしかないのだった…。
Amazon.co.jp: かめくん (徳間デュアル文庫): 北野 勇作, 前田 真宏: 本


森見登美彦

2003年、在学中に執筆した『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビューする。2006年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、本屋大賞(2位)などを受賞し注目を集め、国立国会図書館職員との兼業作家として執筆活動を続けていた。現在は退職し、専業作家である。
森見登美彦 – Wikipedia

いくつかの作品が舞台やアニメ、コミカライズされています。
主人公の延々と続く、くどい語り口が癖になります。ハッピーエンドなのもいいですね。
意外とホラーテイストの作品も書かれています。

夜は短し歩けよ乙女

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」
夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

四畳半神話体系

薔薇色のキャンパスライフを夢見ながらも現実はほど遠く、実り少ない二年間が過ぎようとしていた。
悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!
(中略)
迷い込んだ不思議な並行世界で繰り広げられる、不毛と愚行の青春奇譚。
四畳半神話大系 | 森見登美彦


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https://matome.naver.jp/odai/2143493418066307701
2015年06月24日