MERSの感染予防に朗報!『ダチョウの卵から抗体精製に成功』京都府立大学塚本教授

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ダチョウの卵から抗体精製することに成功。MERSに強く結合する抗体を京都府立大学大学院の塚本教授グループが大量精製することに成功した。抗体によって覆われたウイルスは人の細胞に侵入できなくなり、感染予防に大きな効果があるという。これで感染予防の目処がたつのか!

MERS感染予防に効果?ダチョウ卵から抗体精製

韓国で感染が拡大しているMERSに強く結合する抗体を京都府立大学大学院の塚本教授のグループがダチョウの卵を使って大量精製することに成功。
MERS感染予防に効果?ダチョウ卵から抗体精製 テレビ朝日【グッド!モーニング】|JCCテレビすべて

抗体を作る能力高いことを突き止め7年前に卵から大量の抗体を取り出す技術を開発。
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治療薬として認可されていないため人体へ直接投与することはできないが交代を使ったスプレー剤はマスクやドアノブ、手などに噴射すれば感染予防になるという。
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“塚本 康浩(京都府立大学 教授)
独創的シーズ展開事業 大学発ベンチャー創出推進(H18-20)
「新規有用抗体の大量作製法の開発」
ベンチャー企業、オーストリッチファーマ株式会社を設立”私たちが開発したダチョウ抗体は、インフルエンザだけではなくスギ、ヒノキなどの花粉アレルゲンをも不活性化することを、インドネシアをはじめとする各研究機関での感染実験により実証いたしました。

なぜダチョウなのか?

なぜダチョウなのか、ダチョウは傷の治り方が極めて早く塚本教授はその免疫力に着目。
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ダチョウが作り出す抗体は、ウイルスやバクテリア等の病原体等を不活性化する能力が非常に高いのが特徴です。大量生産が可能で熱にも強いことから、これまで困難とされていた「日常品」への抗体の利用が可能となりました。
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 塚本康浩教授に聞く!ダチョウ抗体のチカラ | ダチョウ抗体マスク 公式サイト

私たちは高病原性のインフルエンザウイルス感染から医療従事者を守る目的で、ダチョウ抗体マスクを開発し、多くの医療機関や行政機関などで利用されております。

しかしながら、多くの一般の方々からもダチョウ抗体マスクを使いたいとの要望が強く、毎年インフルエンザの季節になると「ダチョウ抗体マスクはどこで買えるの?」との問い合わせが大学に数多く届いていました。

その他の抗体も大量精製可能に

“西アフリカを中心に流行し、世界的な感染拡大が懸念されているエボラ出血熱のウイルスを不活化する抗体をダチョウの卵から大量精製することに、京都府立大大学院の塚本康浩教授(動物衛生学)のグループが成功した。”

12月中旬には、この抗体を使用したスプレー剤が海外の空港で販売される予定という。
エボラ出血熱の抗体、ダチョウの卵で大量精製 京都府立大教授グループ – 産経WEST

“平成20年に新型インフルエンザが流行した際に販売された抗体入りマスクが注目を浴びた。”

エボラの表面タンパクは、ウイルスが人の細胞に取り付くことを可能にしており、塚本教授は「今回の抗体がヒトの細胞に浸入しようとするウイルスの鍵をブロックすることにより、感染を防ぐことができる」と話す
エボラ出血熱の抗体、ダチョウの卵で大量精製 京都府立大教授グループ – 産経WEST

“今回、塚本教授らは、カイコの細胞で作製したエボラウイルスの表面タンパク(リコンビナントタンパク)を抗原としてダチョウに投与。体内で生成された抗体をダチョウが産んだ卵の卵黄部分から取り出し精製した。”

抗体のスプレー剤は、マスクや防護服、ドアノブや手などに噴霧して使用する。「抗体は治療にも応用できるが、まずは感染を防ぐことを第一とし、医療従事者や拠点空港での使用を考えた」(塚本教授)。シンガポールや香港の空港で12月中旬に使用開始を予定している。
エボラ出血熱の抗体、ダチョウの卵で大量精製 京都府立大教授グループ – 産経WEST

ダチョウの卵からは低コストで大量に精製可能

1968年、京都府生まれ。1994年、大阪府立大学農学部獣医学科卒業。1999年、同大学大学院農学生命科学研究科博士課程を修了し、同研究科の助手に就任。家禽のウイルス感染症の研究に着手する。2008年4月に京都府立大学大学院生命環境科学研究科の教授に就任した。

もともと、家禽の感染症の研究を続けていた塚本教授は、ニワトリに比べてダチョウは感染症に強く、鶏卵の25~30倍もの大きさの卵を産むことに注目。

ダチョウを活用すれば、大量の抗体を生産できるのではないかと考えた。塚本教授がこう説明する。

「抗体生産のために動物に注射する抗原は高額です。当然、1個体で生産できる抗体が少量だと生産コストは高いものになってしまいます。

“その点、ダチョウの場合、1個の卵黄から約4の高純度の抗体を生産できるため、消費する抗原は少なくできます。また、飼育施設も複雑なものを建設する必要はないため、低コストで大量の抗体生産が可能なのです」”

“優良な個体なら半年で100個の卵を産むので、ダチョウ1羽で400の抗体の生産が可能だ。これはウサギ800羽での抗体生産量に相当する。塚本教授の目論見通り、大きな卵のダチョウを活用することで抗体の生産性は大いに高まったのだ。”

兵庫県内のダチョウ牧場で飼育されている、抗体を生産するダチョウたち。研究牧場では照明による明暗の調整により、1年を通じて繁殖期だと思わせて、多くの卵を産ませる研究も行われている。

大量生産だけじゃない!予想を上回るダチョウ抗体の性能。

さらに、1羽のダチョウで抗体を大量生産できることは大きな利点をもたらしたという。「同じ種の動物に作らせていても、抗体は個体ごとで微妙に違っているんです。

そのため、従来の方法では製品間の品質にバラツキがありました。ダチョウ抗体の場合、1羽で大量に生産できるので品質のバラツキは極めて少なくなるんです」

“増殖能力を不活性化した複数のインフルエンザウイルスで抗原を作り、高病原性鳥インフルエンザウイルスを中和させる実験を行ったところ、従来の抗体と比較してダチョウ抗体にはウイルスを無害化する高い能力があることが確かめられた。”
ダチョウの卵黄から抗体を精製するオーストリッチ・ファーマ研究員の山本亮平(左)さんと河野由美子さん。遠心分離などの工程を経て、高純度の抗体を精製する技術も同社の強みになっている。

インフルエンザウイルスを遮断する抗体マスクを製品化。

現在、高病原性鳥インフルエンザをはじめとする新型インフルエンザの大流行が危惧されている。
Topics01 ダチョウ抗体の可能性。(JSTニュース9月号)

インフルエンザウイルスの飛沫感染を防御するマスクへの期待は大きい。そこに抗体を塗布して、ウイルスを無害化しようというのだ。

「マスクに抗体を塗布しておくことで、ウイルスを無害化できるので、たとえマスクをすり抜けることがあっても、感染のリスクを低減できるのです」
Topics01 ダチョウ抗体の可能性。(JSTニュース9月号)

このほか、抗体の低コストかつ大量生産が可能になれば、従来の生産方法では使えなかった用途にも抗体の利用が期待できるようになる。

近年多発している、ノロウイルスによる食中毒は、糞便を介して感染が広がることが知られている。

そのため、ノロウイルスに対する抗体をダチョウに作らせ、錠剤にしてトイレの貯水タンクに入れておけば、流すたびに抗体が便器に供給され、ノロウイルスの無害化が期待できるのだ。

それだけに、ダチョウ抗体の可能性は大きく広がっていきそうだ。

塚本教授は「私たちはの強みは、抗体を必要とする用途であれば、多様なビジネスに対応できることですね」と語る。今後、抗体は工業製品から医薬品にまで、さらに需要が高まるといわれている。
Topics01 ダチョウ抗体の可能性。(JSTニュース9月号)

https://matome.naver.jp/odai/2143466638831500401
2018年09月08日