スイスの多言語社会

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スイスで使われる言語は4つ

スイスでは、各地方の地理的・歴史的な理由から使用言語が分かれているため、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つを公用語と定めている。
スイス – Wikipedia

西部地域、国際機関が多数置かれているジュネーヴや国際オリンピック委員会のある大学都市、ローザンヌはフランス語圏、中部・東部の大部分、金融都市のチューリヒやバーゼルはドイツ語圏、アルプス山脈の南側はイタリア語圏、東部山岳地帯の一部はロマンシュ語圏です。
フランコフォニー(フランス語圏・仏語圏)研究Etudes francophonesスイスSuisse

紫 :フランス語、 黄 :ドイツ語(アレマン語)、 緑 :イタリア語、 赤 :ロマンシュ語

少数言語 ロマンシュ語

スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の四つで、母語をドイツ語とする人の数が多数を占め、次いでフランス語、イタリア語となっている。ロマンシュ語にいたっては、この言語を母語に持つ人はスイスの全人口の1%にも満たない。
英語に押されるスイスの少数言語 – SWI swissinfo.ch

ロマンシュ語は、南東部にあるグラウビュンデン州のごく一部の人々の間で使われているだけであり、絶滅の危機にある
スイス – Wikipedia

しかし原則として四言語は法的に平等であり、スイス連邦政府は四言語主義を採用していると言えます。
フランコフォニー(フランス語圏・仏語圏)研究Etudes francophonesスイスSuisse

使い分けされる言語

新聞や、テレビ、ラジオのニュース番組ではドイツの標準語である高地ドイツ語が使われる。ただし地方の放送局ではニュースも含めて番組はほとんどスイスドイツ語、全国放送でもなぜかテレビの天気予報だけはスイスドイツ語である。
スイス – Wikipedia

変わりつつある。スイスの言語学習

スイスではこれまで、居住地の言語以外の公用語を第1外国語として義務教育で教えるという習慣があった。例えば、ドイツ語圏の学校では第1外国語はフランス語かイタリア語、フランス語圏ではドイツ語かイタリア語、という具合だ。
英語に押されるスイスの少数言語 – SWI swissinfo.ch

だが、チューリヒ州は1999年、英語を必修教科とするために、これまで第1外国語だったフランス語を第2外国語へ降格する決定を下した。以来、言語教育をめぐる議論は後を絶たない。
今日では、ドイツ語圏の17州のうち、フランス語を第1外国語と定める州はバーゼルラント準州、バーゼルシュタット準州、ソロトゥルン州の3州しかない。ほかの州では、英語が優先されている。
英語に押されるスイスの少数言語 – SWI swissinfo.ch

英語が浸透していくスイス

ベレテレ教授は最近、「ランゲージ・リッチ・ヨーロッパ(LRE)」という国際研究プロジェクトの一環で、スイスの言語状況について調査を行った。その結果、スイスの大学では英語がかなり浸透していることが明らかになった。「特に修士課程や博士課程で英語が多く使われている。だが、そもそもこれが問題であるのかどうかは、個人の判断によるものだ」
英語に押されるスイスの少数言語 – SWI swissinfo.ch

批判も出ている

チューリヒ州を筆頭に英語を優先するドイツ語圏の傾向に対して、言語少数派のフランス語圏からは「少数派の文化に対する打撃」、「国の言葉を優先すべき」などと批判が今も続いている。
一筋縄ではいかない、多言語国家スイスの早期英語教育 – SWI swissinfo.ch

https://matome.naver.jp/odai/2143395443308400701
2015年06月11日