赤ちゃんの鉄欠乏性貧血

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精神や運動の発達に影響が出ることもある、赤ちゃんの鉄欠乏性貧血。うちの子、ほかの子よりも成長が遅いなぁ・・なんて思っている方は是非一度読んでみて下さい。

●はじめに

我が家の子が現在進行形で鉄欠乏性貧血です。10ヶ月の頃に健康診断で血液検査をして発覚しました。それまで全く気付きませんでした。今思えばなのですが、顔色が青白かったこと(私が元々すごく色白なので遺伝だと思っていた)、10ヶ月なのにまだハイハイができず、9ヶ月頃にお座りと寝返りがやっと出来た感じでしたので、運動面の発達に影響が出ていたんだなと思い、随分前から鉄欠乏性貧血だったんだと思います。赤ちゃんの鉄欠乏性貧血はこの様に精神面や運動面での発達に影響が出ることもあり、放置すると5歳までその影響が残るらしいので、早く親が気付き処置していくことが肝要です。

●鉄欠乏性貧血とは・・・。

鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビンを作る材料である鉄が足りなくなるために起こる貧血です。生後6カ月~1歳6カ月の乳幼児に特に多く、約10人に1人ぐらいがこの貧血になります。
エバラこどもクリニック│トピックス・活動紹介│鉄欠乏性貧血Q&A

●1歳前後まで母乳栄養を行っていた児に多い

国によって発生頻度は異なるが、日本の平均的な例として沖縄県の調査では、貧血の頻度は4~5か月児では栄養法によって差はみられないものの、9~10か月児では母乳栄養児の33%、混合栄養児の10%、人工栄養児の18%にみられ、母乳栄養児で最も高い。特に母乳分泌が少なくなっても、乳児が人工乳を嫌がったために、1歳前後まで母乳を中心とした食事内容で育てられたケースに多い。
エバラこどもクリニック│トピックス・活動紹介│見落としがちな乳幼児の鉄欠乏性貧血

赤ちゃんの貧血にはいくつか種類がありますが、最も多いのは「鉄欠乏性貧血(母乳性貧血)」です。

赤ちゃんは胎児期に、母体から鉄分をもらって生まれてきますが、乳児期以降にはもらった鉄分の蓄えが成長と共に少なくなります。
特に母乳には鉄分の含有量が少ないため、ミルクの子にはあまり貧血は見られませんが、母乳のみの場合は貧血になりやすいといわれています。

貧血の主な原因は、離乳食がうまく進まず、成長に必要な鉄分が不足することにあります。
離乳食をすすめる時期の、生後6か月~2歳位までに離乳食が上手く進まず偏食が多い場合には注意が必要です。
赤ちゃんも貧血に注意!乳幼児に多い「鉄欠乏性貧血」の原因と影響、予防法|ミナカラ

母乳にはミルクと比べてあまり鉄分がないそうです。ですが吸収率は50%と高く、対して鉄含有量の多い粉ミルクの吸収率は10%と、母乳に比べてはるかに少ないのです。母乳は少ない量で多くの鉄分をとることが出来るのです。貧血を引き起こすのは決して母乳が悪いわけではないのです。では何故母乳っ子に貧血が多いのかというと、母乳が好きすぎて離乳食を食べないことに関係があるようです。

●どうしたら治るの?

鉄剤を処方される
全体的に通常の値の半分以下だったので鉄剤を処方されました。
毎日朝晩この鉄剤を飲ませています。
現在飲み始めて4ヶ月半目ですがまだ飲ませています。
定期的に血液検査をしていますが随分良くなってきました。
1ヶ月前に血液検査をした時は通常の値の8割程度位のレベルまで来ているとの事でした。
食事療法
鉄を多く含む食材をたくさん摂る様に言われました。
また、おやつなども「鉄入り」などを選ぶ様に言われました。
動物性のものの方が身体に吸収されやすく、ビタミンCと一緒にとると吸収率がアップするそうです。

●うちの子が鉄欠乏性貧血になったワケ

普通赤ちゃんはお母さんのお腹から出てくる時に「鉄のお土産」を持って産まれてくるそうです。それを少しずつ使いながら大きくなるのですが、生後半年くらいになるとその「鉄のお土産」を使い切ってしまうそうです。人間は上手くできているもので「お土産」が切れた頃に歯が生え始め離乳食が始まり「鉄分」を補っていくのです。なのですが赤ちゃん時代の成長はその「鉄分」の量よりもめざましく、また慣れない離乳食からの鉄分の摂取も難しいので大概の赤ちゃんはこの頃から徐々に鉄不足気味になっていくそうです。

さて、ウチの子なのですが、実は産まれた時に少し色々ありまして。
忘れん坊だったらしくどうやら「鉄のお土産」を持ってこなかった様なのです。
そんなわけで、大概の赤ちゃんが鉄不足気味になる時期に鉄不足気味どころか鉄が切れかかっていたわけですね。

●どうやって見分けるか

ウチの子の場合の判断基準となった事象です。
以下の事が気になって定期健診で先生にお伝えしたところ血液検査となり、治療開始となりました。

下まぶたの色
「あっかんべー」の時に下まぶたを下げますよね。
その時の下結膜の色が貧血だと比較的白っぽくなります。
大人も貧血を調べる時に有効ですよね。
普段の状態を知っておくとより良いです。
顔色が青白い
赤ちゃんは赤いから赤ちゃんなのです。なのに白人か?と思えるくらい青白いとおかしいと思って下さい。
私も自分が色白なのでそのせいで白いのかと思ってましたが、よくよく後で当時の写真を見ると違います。
病的に白いんです。
寝てばかりいる・おとなしい
赤ちゃんといえば寝るか泣くか飲むかなんですが、ある程度の月齢になるとそうそう寝てばかりいませんよね。起きてる時間が増えてくるはずなのですが「新生児か?」というほど寝てました。
しかもおとなしいんですよね。こんなに手のかからない子はラクで良いわ!なんて思ってましたが、違うんですよね。動きたい盛りの子が動かないのにはワケがあったんですよね。
多分しんどかったんだと思います。
気付いてあげられなくて申し訳なかったです。
因みに鉄剤を飲み始めて暫くしたら同じ人物かと思うほど動き回って、現在はもう大変・・というか怪獣です(汗)
なかなか運動分野で発達しない
そろそろハイハイしても良いんじゃないの?タッチの時期じゃないの?なんて心配は通常はその子のペースがあるので心配はいらないのですが、↑上記の内容(寝てばかり・おとなしい)に当てはまっている子は一応定期健診でお医者さんにみて貰うと良いでしょう。

精神発達が遅れる子もいるみたいです。

●現在

まだ完治していないので結論付ける事は出来ませんが、今時点ではちょっと遅い子くらいになってると思います。元気いっぱいで満面の笑顔で楽しく遊んでいますし少しやんちゃで困ってるくらいなので、ほぼほぼ治療は終了じゃないかと感じています。

赤ちゃんの鉄欠乏性貧血はとにかく毎日一緒に長い時間を過ごしているお母さんが赤ちゃんの様子におかしいなと気付いてあげる事がポイントです。
そして気になる事があればどんなことでも一人で悩まずお医者さんに行って解決することです。

https://matome.naver.jp/odai/2143390270835670601
2015年10月02日