投手の名前はパット・ベンディット
“史上初のスイッチピッチャー“がついに念願のメジャーデビューを果たした。打者によって右と左、両方の腕で投げ分ける”両投げ投手“として注目のアスレチックスのパット・ベンディット投手(29)が5日(日本時間6日)、傘下の3Aネブラスカからメジャー昇格。フェンウェイパークでのレッドソックス戦の2-4で迎えた七回から2回を投げて1被安打無失点だった。
20年ぶりに両手投げ投手がメジャー登場!「実力で昇格」 (THE PAGE) – Yahoo!ニュース
両投げ出来るなんてすごいですね!
松下 文雄@m230jazz119
過去にも、両投げの投手はいた!
初代両投げ投手
ちなみに、ダルビッシュ有は右投げですが左投げのフォームも凄く綺麗です。
前にインタビューで左投げても130キロは出ると言ってました。
両打ちのバッターと両投げの投手が勝負する場合は?
この場合には、「投手が先にどちらで投げるか示さなければいけない」というルールがあります。
ちなみにこのルールをパット・ベンディット・ルールといいます!
投手の名前がそのままルール名になっているのです。
パット・ベンディット・ルール
2008年6月19日のプロデビュー戦(対ブルックリン・サイクロンズ)で、9回二死一塁の場面からスイッチヒッターのラルフ・エンリケスと対戦。「スイッチピッチャー対スイッチヒッター」という夢の対決を実現させる。
当初左で準備していたベンディットだが、エンリケスが右打席に入ったのを見て右にスイッチ。それを見たエンリケスが左打席に…といったように、1球目を投げる準備におよそ5分も要してしまう。これに業を煮やしたベンディットは審判に抗議、最終的に見かねた審判が協議の上、まず先に打者のエンリケスが打席を選択するよう指示。右対右の対決となり、ベンディットが三振を奪って勝利した。
パット・ベンディット – Wikipedia
「打席と投球する腕の選択では、投手と打者のどちらが優先するか」というルールがリーグに存在しなかったこと、「右対左」「左対右」といったように、打者から見て相手の利き腕と逆の打席に入る方が有利であることが生んだエピソードであった。
これにより、パット・ベンディット・ルールが定められた。
ちなみに、日本でも2010年の公認野球規則に追加されている。
パット・ベンディット – Wikipedia
両投げ用のグラブってあるの?
通常グラブは右投げ用と左投げ用の2種類に分かれています。
その答えが下記にあります!

http://bylines.news.yahoo.co.jp/ichimurajunko/20150608-00046436/
六本指の特注グラブだそうです。
日本にも両投げ投手はいました。
プロ野球では 1軍登板したのは88年にドラフト外で南海に入団した近田豊年だけ。同年4月14日ロッテ戦に登板し、1回1安打1失点。下手投げの右でも投げられたが、利き腕である左だけで投球した。1軍登板はこの1試合だけ。他に両投げ投手10+ 件は吉成昭三(巨人)野崎進(ヤクルト)がいたが、1軍登板はなく、登録はいずれも右投げだった。
左右両投げ投手 日本で登板は南海近田だけ – MLB : 日刊スポーツ
高校野球では 昨年、所沢商(埼玉)の増田一樹投手(当時3年)が注目された。右肘を故障して左投げを始め、その故障が完治して今年、左右両投げのエースが誕生。最後の夏は計3試合に出場し、左投げで投手を、右投げで左翼手をこなした。甲子園出場はならず。
左右両投げ投手 日本で登板は南海近田だけ – MLB : 日刊スポーツ
番外編
知ってる方はいるかと思いますが、野球漫画「ドカベン」には両投げ投手がでてきます。
「わびすけ」こと木下次郎です。