心因性視覚障害とは?
心因性視覚障害とは、眼や脳に異常がないのに視力が悪い状態です。
ですから、眼鏡やコンタクトレンズを使用しても、良い視力が得られません。
心因性視覚障害
何故、心因性視覚障害になってしまうのか?
日常生活における心理的または社会的なストレスが原因で、身体のどこかに症状が出てくる病気を「心身症」と言います。ストレス性の胃潰瘍などが、その良い例でしょう。
心因性視覚障害もそういう機序で起きる病気の一種で、眼に症状が現れる「眼の心身症」の一つです。
心因性視覚障害
心因性視覚障害の特徴
●半数近くは原因が不明。
学校や家庭、社会などで悩みを抱えていて、それらが本人のストレスとなって視力低下が起きると考えられます。
しかし、些細な悩みであったりすることも多く、本人ですら思い当たるような悩みが分からないことも少なくありません。“原因が明らかになるのは、約半数です。”
心因性視覚障害
心因性視覚障害は実は、小学校高学年、女子に多い。
*8歳~12歳の子供に多いが、小学校低学年の児童や中学校・高校生にも見られる。
*女子が男子の3~4倍多い。
心因性視覚障害
半数近くは原因が不明だが、家庭内・学校での原因等が主な理由としてあげられる。
家庭内の原因として多いものは、
*両親の不仲や離婚
*両親との死別や離別
*兄弟姉妹に対する親の愛情の差別
*親からの過干渉やネグレスト・虐待
*塾や稽古場への不満・負担
心因性視覚障害
また、学校関係の原因として多いものは、
*友達や担任教師への不信・不満
*クラス内のイジメ
*入学・進学・転校
*勉強がよくわからない
心因性視覚障害
心因性視覚障害の治療
治療でたいせつなことは、患者・親と医師との信頼関係です。心因がわかったら、原因となっている環境を改善するようにします。本人には、視力は必ずよくなることを説明し、ストレスを和らげます。
心因性視力障害(しんいんせいしりょくしょうがい)とは – コトバンク
●必要以上に心配し、神経質になるのは禁物です。
●無関心でいることも問題です。適度な関心をもって温かく見守っていく環境が望ましいでしょう。
心因性視覚障害