食中毒とは?
食中毒(しょくちゅうどく)とは、有害・有毒な微生物や化学物質等毒素を含む飲食物を人が口から摂取した結果として起こる下痢や嘔吐や発熱などの疾病(中毒)の総称である。
食中毒 – Wikipedia
食中毒の症状
食中毒の症状は、食中毒菌に感染してからある一定の潜伏期間の後に現れます。おもに腹痛や発熱、嘔吐、下痢、などの消化器官の症状が現れますが、重症化すると血便や高熱、ショック症状、意識障害が現れることもあります。
食中毒の症状と応急処置
食中毒になりやすい人の特徴とは?
1、腸内に善玉菌が少ない
悪玉の菌、例えばO-157のような悪玉の大腸菌は、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌が健全に活動していれば腸内で増殖しにくくなることということが実証されています。腸内環境が整い善玉菌が優位な人は、腸管感染症が発症しにくいと考えられます。
食中毒になりやすい人の6つの要因 [胃腸の病気] All About
2、ストレスが多い
ストレスがあると自律神経のバランスが崩れて、免疫力が下がるということが研究により証明されています。また、ストレスは、腸内細菌のバランスを崩し悪玉菌を優勢にするということもわかっています。ストレス過剰な状態は、病気にかかるリスクが高い状態ともいえます。
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3、胃酸が少ない
胃酸は多すぎると胃潰瘍や逆流性食道炎の原因となることもありますが、逆に少なすぎると胃の中に入ってきた菌を殺す力が弱まるという欠点があります。胃酸を抑える薬を飲んでいたりして極端に胃酸の量が少ない人は、腸管感染症をきたしやすい要因の一つといわれています。
食中毒になりやすい人の6つの要因 [胃腸の病気] All About
4、年齢や体調
若年者や高齢者は免疫力が低下していることが多く、感染症にかかりやすく、さらに重症化しやすいとされています。健康な人でも、過労や睡眠不足など体調不良があると免疫力が低下しているので要注意です。
食中毒になりやすい人の6つの要因 [胃腸の病気] All About
5、食べる際の鮮度や量
鮮度が悪い場合は菌が繁殖しやすい状況にあります。増殖速度の速い腸炎ビブリオは、栄養条件がいいと10分に1回分裂して2倍に増えます。1時間で約32倍、3時間経つと約1万倍まで増殖します。食中毒菌の多くは75℃1分以上の加熱で死滅します。感染予防のためには十分に加熱しましょう。
食中毒になりやすい人の6つの要因 [胃腸の病気] All About
体の中に入る菌の量でも食中毒を発症するかどうかが異なります。通常は、食中毒菌を1~2個摂取しただけでは発症しません。発症するにはある程度の菌量が必要ですが、少ない菌量で食中毒を発症するものと、多くの菌を摂取しないと発症しないものがあります。
食中毒になりやすい人の6つの要因 [胃腸の病気] All About
6、血液型
ノロウィルスには複数の種類が存在しますが、ノーウォーク類似型に関してはB型の血液型の人には感染しないことがわかっています。理由は、ノロウィルスが結合するためのレセプターをB型の人は持っていないためのようです。
食中毒になりやすい人の6つの要因 [胃腸の病気] All About
食中毒予防の3原則!「つけない」「増やさない」「やっつける」
原則その1 菌をつけない
食品に食中毒菌がついていなければ、食中毒は起こりません。
ですから、食品に 食中毒菌がつかないようにすることは、食中毒を予防する上で、とても大切です。ただし、食品にはもともと食中毒菌がついていることがあります。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/edu/kyouzai/files/kyouzai_fp3.pdf
原則その2 菌を増やさない
食中毒菌の中には、増殖をして菌量が増えなければ、食中毒を起こすことができないものがいます。 食中毒菌は一般に低温に弱いため、食品を冷蔵庫に入れておくと、死滅はしませんが、増殖を止めたり、増殖する速さを遅くすることができます。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/edu/kyouzai/files/kyouzai_fp3.pdf
原則その3 菌をやっつける
微生物による食中毒を防ぐために一番有効な方法は、食品を高温で加熱して、食中毒菌をやっつけることです。ただし、この方法でも、予防できない食中毒もあります。それは、食中毒菌が熱に強いカプセルのようなものの中に入る場合や、熱に強い毒素を作る場合です。そのような場合でも、原則その1やその2を守ることで、食中毒を予防することができます。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/edu/kyouzai/files/kyouzai_fp3.pdf
食中毒予防の6つのポイント
1、食品の購入
肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を。
表示のある食品は、賞味期限などを確認する。
購入した食品は、肉汁や魚などの水分が漏れないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰る。特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰る。
食中毒予防のための6つのポイント
2、家庭での保存
冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる。
冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意。目安は、7割程度。
冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は、-15℃以下を目安に維持する。(温度管理とともに、早めに使いきるようにしましょう。)
肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないように。
食中毒予防のための6つのポイント
3、下準備
食事の前、トイレのあとは忘れずに石鹸などを使って水道の流水下で手をよく洗いましょう。また、包丁、まな板、食器、ふきん類は清潔にしておき、なるべく熱湯消毒をしましょう。
肉、魚、野菜などの食材はそれぞれ別に洗いましょう。
野菜などの生ものや必ず水道の流水下で洗いましょう。
食中毒にご注意 -食中毒予防6つのポイント-|感染症関連情報|日本医師会|日本医師会
4、調理するとき
加熱して調理する食品は十分に加熱していますか。
調理を途中でやめ、そのまま常温に放置すると細菌が食品についたり、増えたり します。放置せず、必ず冷蔵庫に入れましょう。
ぽかぽか通信『家庭でできる食中毒予防の6つのポイント』 – 医療法人 尚仁会 真栄病院
5、食事
食卓につく前に手を洗う。
清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつける。
温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておく。(目安は、温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下です。)
調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置しない。(例えば、O157は室温でも15~20分で2倍に増えます。
食中毒予防のための6つのポイント
6、残った食品
残った食品を扱う前にも手を洗う
清潔な容器に保存する
温め直すときも十分に加熱
時間が経ちすぎたものは思い切って捨てる
ちょっとでもあやしいと思ったら食べずに捨てる
食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント|食中毒を防ぐ6つのポイント:政府広報オンライン
手もしっかり洗おう!
もしかかってしまったら・・の応急処置!
水分補給!
食中毒の症状として下痢や発熱、嘔吐が続いた場合は、脱水症状を起こしやすくなります。塩をひとつまみ入れた重湯やスポーツドリンク、常温にさましたお茶などで、水分補給を忘れないようにしてください。冷たい水や清涼飲料水は、胃や腸を刺激しますので避けるようにしてください。
食中毒の症状と応急処置
嘔吐が見られたら
嘔吐が見られる場合は、吐きやすいように横向きに寝かせましょう。吐いた物が気管に詰まって窒息したり、肺に入って肺炎を起こすことがあるからです。 特に小さな子供や高齢者の場合は、吐いたものが口の中にある場合は、薄いビニール手袋をした手でかき出すようにしてあげてください。
食中毒の症状と応急処置
下痢がひどい場合
下痢がひどく、水様の便が出る場合はおもに水分を摂るようにしてください。やわらかい便になったらおかゆを食べるようにしましょう。また、自己判断で下痢止めの薬を飲んでしまうと、食中毒の原因菌や毒素が腸内にとどまってしまい、症状が悪化してしまう場合があります。もし、下痢止めを飲んでしまった場合は、受診の際にその薬を持参し、医師に伝えるようにしましょう。
食中毒の症状と応急処置