26.『八尺様』
25.『窓から見える高い煙突は何だ?』
24.『夢の中で人形が告げた番号が、居酒屋の電話番号のようなので行ってみた。』
23.『母は1人で帰ってきたのだが、ドアは2回閉まる音がした』
22.『残念ながらお嬢さんは地獄に落ちました』
21.『歌本』
20.『ヤマノケ』
19.『鹿島さん』
18.『頑張り屋な男子生徒』
17.『カン、カン』
16.『歯型』
15.『きさらぎ駅』
14.『猿夢』
13.『神に愛されるということ』
12.『三角屋敷』
11.『全く意味がわかりません』
10.『全く意味がわかりません』※3年後の書き込み
9.『生前のビデオ』
8.『鏡を見てはいけない』
7.『異界への扉』
6.『この部屋で寝るな』
5.『少年と祖母』
4.『クネクネ』
3.『コトリバコ』
2.『未来』
1.『ユキオ』
26.『八尺様』
908 1/1 sage 2008/08/26(火) 09:45:56 ID:VFtYjtRn0
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗る
ようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。
春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、
「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」
と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで
来ると、一人女性が見えた。まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。
でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。
909 2/9 sage 2008/08/26(火) 09:46:59 ID:VFtYjtRn0
そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。
その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。
その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。
じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。あの女だって、自分から見に行った
わけじゃなく、あちらから現れたわけだし。
そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。
910 3/9 sage 2008/08/26(火) 09:48:03 ID:VFtYjtRn0
ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。
この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。
これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西
南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。
911 4/9 sage 2008/08/26(火) 09:49:15 ID:VFtYjtRn0
そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。
「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。
しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用を済ませろってことか・・・
「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」
と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。
912 5/9 sage 2008/08/26(火) 09:50:22 ID:VFtYjtRn0
テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。
そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)
なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。
そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」
じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。
913 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/26(火) 09:51:23 ID:VFtYjtRn0
一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈
りをはじめた。
そのとき、
「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」
あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。
とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしの
テレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。
念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを
開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。
下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。そして、庭に何人かの男たちがいた。
914 7/9 sage 2008/08/26(火) 09:52:24 ID:VFtYjtRn0
ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、
庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。
「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。
そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。
車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。
間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。
「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」
またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。
目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。
しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。
無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。
慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。
915 8/9 sage 2008/08/26(火) 09:53:50 ID:VFtYjtRn0
コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。
周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。
やがて、声と音が途切れたと思ったとき、Kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなあ」と安堵の声を出した。
やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。
親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
Kさんは「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」と新しいお札をくれた。
その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地に移った人も知っているという。
バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、つまりは極々薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったようだ。
それでも流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、また夜より昼のほうが安全と思われたため、一晩部屋に閉じ込められたのである。
道中、最悪ならじいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。
そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこには行かないようにと念を押された。
家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞
いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。
八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということ
だ。まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、身内の声であのよ
うなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。
それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。
「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通じる道のものがな」
と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという)
今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…
25.『窓から見える高い煙突は何だ?』
数年前のことですが、私の職場にKさんという人が転勤してきました。
Kさんは、私と同じ社員寮に住むことになったのですが、
しばらくして、私と雑談している時に、
「寮の窓から見える高い煙突は何だ?」
と訊いてきました。その時のKさんは心なしか青ざめていたようでした。
私には心当たりはなかったのですが、
同じ社員寮でも、私とKさんの部屋は離れていましたし、
Kさんの部屋の窓から見える風景と、私の部屋から見える風景が同じとは限りません。
それに私もその土地では余所者でしたし、詳しい地理を知っていたわけでもありませんので、
銭湯か何かの煙突でしょう、と適当に話を合わせ、その話はそれきりになっていたのです。
ところが、それからひと月ほど経って、Kさんが寮から程近い住宅街で死んでいるのが発見されました。
死体の状態は無惨なものだったそうです。
奇妙なことに、Kさんはかなり高い所から、墜落して死んだらしいのですが、
Kさんの遺体が発見された付近は、住宅ばかりで墜死するほどの高所は見当たりません。
とはいえ、自動車事故でもなく、他殺の疑いはまったくなく、結局事故死として処理されたようです。
さて、私はKさんの本葬に参列するため、Kさんの郷里を訪れました。
Kさんの郷里というのは、九州のある海辺の町だったのですが、
遺族の方の車に乗せてもらって、Kさんの実家に向かう途中、
海沿いの道路に差し掛かった時、現れた風景に目を奪われました。
そこには、古びた工場に、巨大な煙突が立っていたのです。
遺族の方によると、それはお化け煙突と言われる煙突で、
かなり昔から町のシンボルとしてそこに建っているそうです。
私は何となく、Kさんが寮の窓から見た煙突というのが、この煙突ではないかと思えてなりませんでした。
ところで、私は最近たいへん不安な日々を送っています。
私の寮の部屋の窓から、高い煙突が見えるようになったのです。
心なしかKさんの郷里で見た、あのお化け煙突に似ているような気がしました。
煙突はかなり遠くに見えますので、以前からあったのに気づかなかった可能性もないとは言えません。
また、最近になってできた建造物かもしれませんが、
私にはその煙突が最近になって忽然と現れたようにしか思えないのです。
職場の同僚に訊いてみてもあいまいな答しか返ってきません。
私には、あの煙突の近くまで行って確かめてみる勇気はありません。
皆さん、お願いです。今すぐあなたの家の窓から、外を覗いてみてほしいのです。
それまで見たこともなかった煙突が見えるということが、あったら教えてほしいのです。
いったいそんなことが、あり得ることなのでしょうか?
『夢の中で人形が告げた番号が、居酒屋の電話番号のようなので行ってみた。』
事の発端は夢からでした
青みがかった黒髪の日本人形が夢に出てくるのです
夢の中の人形はただオレと見つめあっているだけで、一体何を意味しているのかさっぱりわからない
一週間毎日続き、ほとほと悩んでいた頃、夢に変化があった
人形がなにか語りかけてきた
しかし、意味のあるような言葉には思えず、オレには通じなかった
しかし、何度か同じ夢を見るうちに気がついた
どうやら数字を言っている
十桁の数字
オレは目が覚めるとすぐにその数字をメモに書き留めた
よくよく見てみると電話番号のような気がする
頭三桁はオレの住む地域の市外局番と一致する
しかし、当然のことながらとても電話をかける気にはなれず、なにもすることはなかった
しかし夢は相変わらず続き、人形は数字をオレに伝え続ける
人形の夢を初めて見てから二週間、一念発起したオレは電話をかけてみることにした
なにか夢に関するヒントが得られれば、という思いからの行動だったが、同時に何か不吉なことがあるのでは、という恐れは頭から離れなかった
とりあえず番号を検索してみると、あっさりヒットした
県内のある居酒屋のようだった
家からそう遠いわけでもない
オレは週末その店に行ってみることにした
570 :本当にあった怖い名無し 2011/06/21(火) 22:04:45.67 ID:g26ky4bm0
友人二人を連れ立って電車と徒歩で一時間、小さな町の居酒屋だった
看板にある電話番号はあの数字と一致する
店に入るとまだ早い時間だからか、客はオレたちだけ
酒もそこそこに店主に夢の話をしてみた
店主は心当たりがないようだったが、カウンター越しに聞き耳をたてていた女将が詳しい話を聞かせてくれと言ってきた
話を一通り聞かせると、女将はおそらく家にある人形じゃないか、越してきてからずいぶんになるが、しまいこんだままだった、ちょっと探してくるね、と店の奥に消えた
しばらくして、女将はすすけたクリアケースにしまわれた日本人形を持ってきた
一目でわかった
夢のあの人形だった
女将によると、この人形は女将父が生前従妹から譲り受けたもので、詳しくはわからないが非常に貴重なものであるとのことだった
もとの持ち主の従妹は金に汚く、変わり者で、親戚付き合いは何年も前に絶ってしまっているとか
女将としばらく話し込み、もしかしたらということもあるから、とその従妹に連絡を取ってみるよう勧め、女将もそれに同意した
夢はしばらく続いたが、ある日を境にぱったりと見なくなった
人形にまつわるあの一族のなかで、何かしらが解決したような予感がし、肩の荷が降りるようだった
しかし、程なくして女将から連絡があった
女将は従妹を探し、人形を返すことができたらしい
従妹は病に伏せり寝たきりだったが、息子夫婦の家に引き取られ暮らしていた
人形を見ると、とても懐かしがり喜んだ
従妹の故郷の数少ない思い出の品だったようだ
涙を流して女将に礼を述べたという
年のせいか、評判よりずっと丸くなったようで、感じのよい老婆だったとか
息子夫婦も好感の持てる人物で、これをきっかけに親戚付き合いが戻るかも、と女将は喜んだ
しかし、女将が人形を返してから一週間もたたないうちに訃報が届いた
従妹が亡くなったそうだ
女将は人形が従妹の最後によりそうために、私たちを頼ってきたのかねえ、と語った
オレはにわかに全てを消化することはできなかったが、なんとなく物の縁や人の縁に触れることができた気がして、まんざらでもなかった
しかし、この一件は終わってはいなかった
人形が再び現れた
今度は夢の中ではなかった
夜物音で目を覚ました
家はアパートの一階なのだが、どうも窓の外の庭でカタカタなにかが音を立てている
風のせいかと思ったが、どうも気になって寝つけなかったので、片付けようと窓を開けるためカーテンを引くと、いた
夢で見た、女将が持ってきた、
あの人形だった
青みがかった髪が揺れている
風はない
カタカタ揺れているのは人形自体が動いており、コンクリートに足をうちつける音だった
カタカタカタカタカタカタカタカタ
ただ一点にとどまり揺れ続けている
以前の夢では、人形の表情など気に留めなかったが、今度は一目でわかる
怒っている
穏やかだがとてつもない憎悪の表情
どういう根拠かは説明できないが、とにかくそう直感した
オレはカーテンを閉め、布団にもぐり込んだ
音は夜明けまで続き、オレは眠ることができなかった
翌日女将にこの事を伝えた
やはりというか、女将の家にも人形は現れたらしい
寝室の隅でカタカタ揺れる人形を見て、恐怖のあまり家を飛び出し、寝巻きのまま朝までファミレスで夜を明かしたという
主人は気づかなかったとか
その日はとてもオレは家で寝る気になれず、友人の家に泊まった
その夜、女将から電話があった
577 :本当にあった怖い名無し 2011/06/21(火) 22:09:16.91 ID:g26ky4bm0
従妹の死に不審な点が見つかり、息子夫婦が殺人の疑いで捕まった
亡くなる直前、人付き合いが全くなかった従妹を突然訪ねてきた女将とオレに話を聞きたいという、警察から連絡があったという
オレたちこの一連の話をしたが、もちろんとても役立ちそうな情報ではなかった
人形の下りなど、当然信じてはもらえるはずもなく、そのような人形はあの家にはなかったという
詳細はわからないが、どうも従妹は長い間虐待を受けていたらしく、それにより激しく衰弱していたらしい
オレたちはようやく察した
人形は従妹のもとに連れていけと訴えていたのではなく、従妹を助けて欲しかったのだ
そして気づくことのできなかったオレ達を恨んでいる
人形はそれからも2、3日置きにオレの家に出た
女将の家も同様だった
引っ越しも考えたが、とても逃げ切れるわけがないとそんな気がした
大袈裟な話ではなく、オレ達はノイローゼ寸前まで追いつめられ、親戚の紹介である寺を訪ねた
住職は快く話を聞いてくれ、人形自体がないことは問題だが、なんとか供養できるようやってみると答えてくれた
同時に、従妹の墓を参り、従妹と人形を弔うよう強く勧められた
また、部屋に貼るようにと札をいただいた
正直相談料は安くはなかった
女将がさがした墓を参り、札を部屋に備えると人形は現れなくなった
何が効を奏したのかはわからないが、それから人形の姿は見ていない
以上です
一体なぜ人形はオレのもとに現れたのか、女将はわかるがなぜオレだったのか、皆目見当もつかない
そしてなぜあれほどの怒りを買わねばならなかったのか
そして本当に人形はオレたちを許してくれたのか
いまだに物音がすると背筋が凍る
23.『母は1人で帰ってきたのだが、ドアは2回閉まる音がした』
僕の家は母子家庭で、母が仕事から帰って来るのはいつも深夜だった。
その間、僕は家で勉強をして過ごすことが多かった。
その夜も帰りを待っていたら、母から電話がかかってきた。
「今から帰るけど何か買ってくものある?」。
「別にないよ。」と電話を切った。
数分たって、牛乳が切れてたのを思い出し、着信履歴からかけ直した。
3~4コールしても出ず、「運転中か・・・しょうがないな・・・。」
と思い、諦めようとしたその時、通話モードになった。
僕:「あ、もしもし。お母さん?」
母:「スゥー・・・スゥー・・・(鼻息の音)」
僕:「おーい、聞こえてる?」
母:「スゥー・・・スゥー・・・」
車の走行音や、運転をしているような環境音は一切なし。
鼻息の音だけが受話器の向こうから聞こえてくる。
別に恐ろしくはないが、何か不可思議な現象に困惑し電話を切った。
間違ってかけてしまったか?
いや、履歴から電話したし発信履歴も母になっている。
じゃあ、母が何かの拍子で通話ボタンを押したのか?
鼻息が聞こえるほどの口元で?それに走行音やら雑音がするだろうし。
回線の混線か・・・?
PCのスピーカーからトラックの無線が聞こえることがあるように?
電話回線でもそんなことあるのか?
出した答えは、腑に落ちないながらも混線説。
一応答えが出たことで冷静になり、もう一度電話してみる。履歴からじゃなく。
出ない。やっぱり運転中なのか。諦めて机に向かう。参考書に目を通す。
と、もう1つの可能性を思いつき胸の鼓動が早くなる。
もしや、事故にあったとか。
なんとか通話は押せても喋れないとか・・・?
そんな状況ならどうしよう、母の帰宅ルートは山の麓を通る。人目につかない。
どうしよう。警察か救急車か、それとも原付で探しに行くか?
最悪の状況が頭をよぎり、胸のあたりが痛くて吐きそうになった。
母を探しに行くことを決め服を着替えていると、車の音が聞こえてきた。
「なんだ・・・よかった・・・そりゃそうだよな・・・。」ほっとする。
車が車庫に入り、ドアが開き閉まる音。「バタンッ、バタンッ」、と2回。
ちょっと不思議に思った。
いつも母が車から降りる時のドアの音は1回のはず。
それに今日は買い物もしてないはずだし、荷物もないはず。
不思議に思いながらも、帰ってきたことに安心した僕は玄関まで迎えに行った
「ただいま。」母の荷物はいつも通りバック一個。
居間に行き、電話したことを告げると、運転中で気付かなかった、と返され
あの不思議な電話の事を話そうとしたら、母が先に話しだした。
「S川知っとるやろ?ほら、こないだ4人殺された事件のやつ。」
(当時、隣町で一家四人惨殺事件があり、死体は川に沈められていた。)
「帰りにS川沿い通ってたんよ。」
「そんで丁度死体が上がったあたりに差し掛かった時にね」
「プリウスがね、助手席のシートベルトをお閉めくださいって言うんよ。」
「誰も乗ってないのにね。あんたこういうの好きやろ?」
ゾっとした。
恐る恐るに母に尋ねた。
僕:「今日さ、車から降りる時さ、ドアの開け閉め2回したよね。なんで?」
母:「ん?1回しかしとらんよ。」
22.『残念ながらお嬢さんは地獄に落ちました』
ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。
友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだ、
その子の体がベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろう
とおもい、病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました。
結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたずに
その子はなくなってしまいました。
葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、
病院で撮った写真の事を思い出しました。それを現像に出し取りにいって
見てみると、その写真が見つかりません。写真屋さんに聞いてみると、
「いや、現像に失敗して、、、」というそうです。不審に思ったお母さんは
娘の生前の最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです。
写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、「見ない方がいいと思いますけれど、
驚かないで下さいね。」と写真を見せてくれました。
そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけが
ミイラのような状態で写っていたそうです。
それを見たお母さんはとても驚きましたが、供養して
もらうといい写真を持ち帰りました。それにしても恐ろしい
写真だったため霊能者のところに供養してもらう時に
これは何かを暗示してしているのではないかとたずねました。
すると、霊能者は言いたがりません。
それでも無理に頼み込んで話を聞くと霊能者がお母さんに言いました。
「残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました。」
21.『歌本』
古本屋で小学校の時に使ってたのと同じ歌の本を見つけて、
なんだか懐かしいような気分になって思わず購入。
『あの青い空のように』や
『グリーングリーン』
といった当時好きだった歌が
昔と全く同じ体裁で掲載されていて、
家で一曲一曲思い出しながら歌ってみた。
当時一番のお気に入りだった
『気球に乗ってどこまでも』
の頁を開いた。
右下に余白があり、
そこにいたずら書きがされていた。
いかにも小学生が
少女漫画を真似て書いたようなヘタッぴな絵で、
男の子と女の子が描かれていた。
男の子の方には
「さとるくん」と書いてあった。
シャツに「3」と書いてあった。
女の子の方には何も書いていなかった。
僕はちょっと笑った。
僕の名前もさとるだ。
ほとんど消えてしまっていて読めなかったので
気にしていなかったのだが、
もう一度裏表紙の持ち主の名前を見てみた。
○木(本?)△子。
小学生の時にそれと似た名前の女の子は
クラスに二人居た。
一人は高木秀子。
名前は覚えているが
顔はほとんど覚えていない。
もう一人は仲本順子。
こっちは良く顔を覚えている。
なぜなら初恋の相手だからだ。
僕はちょっとドキドキした。
妄想に近いある可能性を思ったからだ。
もちろん、古本屋は小学校から程遠い都会にあるし、
歌本は恐らく日本中に出回っているものなので、
ありえないことなのではあるが、
あの仲本順子が僕のことを絵に描き、
音楽の授業中にいつも見ていたとしたら・・・。
なんだか甘酸っぱい気分になりながら、
次のページを開いた。
次のページは『大きなのっぽの古時計』だった。
その余白にも男の子と女の子の絵があった。
テーブルで一緒に御飯を食べている絵だった。
テーブルの上には御飯と味噌汁と魚が描かれていた。
次のページは『翼をください』。
男の子と女の子、そして赤ん坊が描かれていた。
どうやら元の持ち主は結婚を夢見ていたらしい。
次頁は『この道』。
男の子と女の子の絵が描いてあるのだが、
女の子の顔がぐちゃぐちゃに塗りつぶされていた。
クラスメートにいたずらされたのか、
それとも自分でやったのだろうか?
次頁は『早春賦』。
男の子は描かれておらず、
女の子が泣いていた。
テーブルの上に芋虫のようなものが描かれていた。
一体何が起こったんだろうか?
想像が膨らんだ。
次頁は『あの素晴らしい愛をもう一度』。
悪趣味にも、葬式の祭壇のようなものが描かれていた。
もう男の子も女の子も居なかった。
歌本のいたずら書きはそれで終わりだった。
まさかとは思いながら
卒業アルバムを引っ張り出してみた。
仲本順子・・・、
久々に写真でみても
いまだに胸がときめく。
初恋だからしょうがない。
やっぱり可愛い。
高木秀子も探してみた。
が、見当たらなかった。
5年のときにクラスが変っていたはずだが、
他のクラスにも写っていなかったし、名簿にも無かった。
気になって仕方が無かったので、
当時PTA役員をやっていた母親に
高木秀子を覚えているかどうか聞いてみた。
「覚えてるよ。
でも、ほらあの子亡くなったでしょう、
5年生のとき、事故で。」
すっかり忘れていた。
そういえば女の子が亡くなって
ちょっと騒ぎになったことがあった。
あれが高木だったのだ。
母親は続けてこう言った。
「でも、ホントは自殺だったらしいわよ。
警察の方で事故扱いにしてくれたんだって。
かわいそうにねぇ」
それは初耳だった。
嫌な予感が急に現実味を帯びてきた。
居ても立っても居られず、
当時のクラスメイトの岡村に電話をした。
岡村も自殺の噂は知っていた。
全然関係ないことだけどと、
彼はこう言った。
「そういえば、長島監督、大丈夫かね、
お前ファンだったじゃん。
いつも背番号3のジャイアンツTシャツ着ててさ。」
言われて思い出した。
僕自身は全く興味なかったのだが、
そういえば巨人ファンの父親が買ってきた
Tシャツを良く来ていた。
そうするとやはりあの男の子は僕で、
女の子は・・・。
いや、まさか。
急に怖くなって手にしていた歌本を放り投げた。
「俺たち、あの子に悪いことしたよな。
良くいじめてたじゃん。
顔に習字の墨汁ぶちまけたりしたっけ。
お前なんか、給食の中に毛虫いれたりしてさ。覚えてるだろ?」
もちろん、忘れていた。
そして、歌本は間違いなく高木秀子のものだと確信した。
20.『ヤマノケ』
一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。
娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。
山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから
娘と途方に暮れてしまった。飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。
で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン
行くことにしたんだ。
車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。
で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。
今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで
「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。
最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、
音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。
そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいて
くるのが見えた。形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで
足は一本に見えた。そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに
振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。
めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは
「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることも
できないでいた。
そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。
音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして
娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。思い出したくもない
恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。
俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って
叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。
俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ってぶつぶつ言ってる。
やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。そしたら
かかった。急いで来た道を戻っていった。娘はとなりでまだつぶやいている。
早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。ようやく街の明かりが見えてきて、
ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」に
いつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。
家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、娘を引きずりながら
チャイムを押した。
住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、
と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。
住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした。
娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、49日経ってもこの状態が続くなら
一生このまま、正気に戻ることはないらしい。住職はそうならないように、娘を預かって、
何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。妻にも俺と住職から電話して、
なんとか信じてもらった。住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが
憑いてしまっただろうと。ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も
娘に会えないらしい。
一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。
早くもとの娘に戻って欲しい。
遊び半分で山には行くな。
19.『鹿島さん』
時は第二次世界大戦の日本敗戦直後、日本はアメリカ軍の支配下に置かれ各都市では多くの米兵が行き交う時代でした。
ある夜、地元でも有名な美女(23歳の方)が一人、加古川駅付近を歩いていた時
不幸にも数人の米兵にレイプされその後殺すにも苦しみながら死んでいくのを楽しむため体の両腕・両足の付け根の部分に銃弾を叩き込み道路上に放置したまま立ち去りました。
瀕死の状態をさまよっていた時、運良くその場を通りがかった地元でも有名な医者に発見され腐敗していた両腕・両足を切り落とすことを代償に一命を取りとめました。
しかし、自分の美しさにプライドを持っていた女は生きることに希望が持てず国鉄(当時)加古川線の鉄橋上へ車椅子で散歩につれられているスキをみて車椅子を倒し、両腕・両足のない体で体をよじらせ鉄橋の上から走ってきた列車へ身投げし自殺しました。
警察、国鉄から多くの方が線路中で肉片の収集をしましたが、不思議なことに首から上の部分の肉片は全くみつからなっかたとのことです。
しかし時代が時代だったもので数日経過すると、その事件を覚えている者はほとんど居なくなりました。
事件が起こったのは、数ヶ月後のある日です。
朝は元気だった者がなぜか変死を遂げるようになってきました。
それも一軒の家庭で起こるとその近所で事件が起こるといった具合です。
警察も本格的に動き出し、事件が起こった家庭への聞き込みではなぜか共通点がありました。
それは死亡者は必ず、死亡日の朝に「昨日、夜におかしな光を見た」というのです。
実際に当時の新聞にも記載された事件であり加古川市では皆がパニックになりました。
加古川所では事件対策本部がおかれ事件解決に本腰が入りました。
そこである警察官が事件が起こった家庭を地図上で結んでみると、あることに気がつきました。
なんとその曲線は手足のない、しかも首もない胴体の形になりつつあったのです。
こうなると当然 次はどのあたりの者が事件に遭うか予測がつきます。
そこで前例にあった「光」を見た者は警察に届け出るように住民に知らせました。
やはり、曲線上の家庭では「光」を見たといい死んでいきました。
しかし、実は「光」ではなかったのです。
死者の死亡日の朝の告白はこうでした
「夜、なぜか突然目が覚めました。するとかすかな光が見え、見ているとそれはますます大きな光となります。目を凝らしてみると何かが光の中で動いているのが見えます。物体はだんだん大きくなりこちらへ近づいてきます。その物体とはなんと、首もない両腕・両足のない血塗れの胴体が肩を左右に動かしながら這ってくる肉片だった。ますます近づいてくるので怖くて目を閉じました」というのです。
次からも、その同じ肉片を見た者は必ず死にました。
そこで次は自分だと予想した者が恐ろしさのあまり加古川市と高砂市(隣の市)の間にある鹿島神社(地元では受験前など多くの人が参拝する)でお払いをしてもらいました。
すると「暗闇のむこうに恐ろしい恨みがあなたを狙っているのが見えます。お払いで拭いきれない恨みです。どうしようもありません。
唯一貴方を守る手段があるとするならば、夜、肉片が這ってきても絶対目を閉じずに口で鹿島さん、鹿島さん、鹿島さんと3回叫んでこの神社の神を呼びなさい」といわれました。
その夜、やはり肉片は這ってきましたが恐怖に耐え必死に目を開いて「鹿島さん」を 3回唱えました。
すると肉片はその男の周りをぐるぐる這った後、消えてしまいました。
通常、話はこれで終わりますが、やはり恨みは非常に強く、その男が旅へ出てもその先にて現れました。
その後、その方がどうなったかは知りません。
ただ非常にやっかいなことにこの話は、もし知ってしまうと肉片がいつかはその話を知ってしまった人のところにも現れるということです。
私(兵庫県出身)が知ったのは、高校時代ですが私の高校ではこの話は人を恐怖に与えるためか、迷信を恐れるためか口に出すことが校則で禁止されました。
皆さんはインターネットで知ったので鹿島さん(地元では幽霊の肉片を鹿島さんと呼ぶ)を見ないことに期待します。
もし現れたら必ず目を閉じず「鹿島さん」を3回唱えてください。・・・・
18.『頑張り屋な男子生徒』
私は数年前まで中学校の教員をやっていた者です。
学校というところは、
大勢の人間が行き来するだけに
さまざまな『気』が澱んでゆく場所のようです。
よい意味で清々しい気もあれば、
悪意に満ちた気もある…
これはそんなことではないかなという私の体験です。
私が教員になったばかりの頃ですから、
今から15年以上前になります。
当時一人の病弱な男子生徒がいました。
先天的に腎臓に障害があり、
小学校時代から定期的に人工透析を
受ける生活を続けていた彼は、
自分の病を正面から受け止めて精一杯生きている少年でした。
「頑張り屋」…当時の彼を知る周囲の一致した評価です。
教室では誰もが自然に、彼に一目置いていました。
体がきつい時でも笑顔を絶やさず、
決して人の悪口を言わない。
話も面白いし、
友人の悩みごとの相談にものってあげる。
学校を休みがちだったにもかかわらず
勉強でも上位の成績を維持していましたし、
それを鼻にかけることもない。
誰もが嫌がる秋の恒例行事『駒ケ岳縦走』も、
病をおして三年間とも参加するなど、
大人の我々から見ても
彼の頑張りは尊敬に値するものでした。
それは学校祭も駒ケ岳縦走も終わった
晩秋のことでした。
ある日の放課後のことです。
部活動も終わり、
生徒も下校した6時過ぎでした。
すでに日は落ちて、校舎の中はもちろん
外も真っ暗になっている時間帯です。
日直だった私は一人で校舎内を見回っていました。
面倒なので懐中電灯などは持っていませんでした。
築20年を経た古びた鉄筋校舎の明かりは、
廊下のちかちかと薄暗い蛍光灯だけです。
当然、教室の中は真っ暗です。
私の担任していた3年2組の教室の前まで来た時、
校庭の常夜灯に照らされて窓際の机に人影が見えました。
正直ぎょっとしましたが、
やがてそれが彼であると気づいて
私は躊躇なく教室に入って行きました。
「なんだ○○、驚かすなよ。忘れ物か?」
そんな声を掛けたのだと思います。
返事はありませんでした。
「電気くらい点けろよ…びっくりするじゃないか。」
言いながら教室の電気を点けました。
古ぼけた蛍光灯が点るまで、
一瞬の間がありました。
見ると、彼は自分の机に座ったまま
黙ってこちらを見ています。
私は必要以上に大声になっている自分に気づきながらも
続けて彼に話しかけました。
なぜだか、話しかけずにはいられない気分で…
「真っ暗じゃないか。何を忘れたんだ?」
彼はまだ黙っています。
座ったままです。
でもこちらをじっと見ています。
「もう遅いから、早く帰りなさい。あったのか、忘れもの・・」
言いながら彼に近づいていきました。
その時ふっと、
彼の表情が変わったように思いました。
「・・何を忘れたんだ」
自分の声が、
無残にも尻すぼみになるのが判りました。
そこに居る少年が、
いつもの柔和な表情をしていないことに
気づいたからです。
それは…厳しい表情でした。
いや、厳しいというより
何か「邪悪な」といった表現がしっくりする表情です。
目がすっと細くなり、
薄い唇の端が引きつって震えている。
硬い頬に歯を喰いしばったような筋肉のすじが浮き上がり
色白の顔には額の血管までもがはっきりと浮き出して見えました。
机の上に置いた白い指が、
神経質に震えているのも判りました。
やがて彼は口を開きました。
「はい。もう帰ります。」
「あ、ああ。気をつけてな。」
私が先に教室を出ました。
彼が口をきいたことで
何故かほっと安堵の想いが湧き上がった私は
肩越しに振り返りつつ彼に話しかけました。
「で、何を取りにきたんだ?」
言いながら振り返ったそこには…誰も居ませんでした。
がらんとした無人の教室。
同時に私は思い出したのです。
彼は先週から具合が悪くなり、
県外の病院に入院していたことを。
翌日、彼が亡くなったという知らせがありました。
そして級友たちに見送られて彼が旅立った葬儀の翌日。
一枚の写真を持って、
女子生徒たちが憤慨しながら
私のところにやってきました。
それは今年の駒ケ岳縦走での集合写真でした。
「先生みてください、これ!!」
それは山頂で撮ったクラスの集合写真でした。
先日から購入希望を募るため、
教室の掲示板に貼り出してあったもの。
青空の下、連なる峰々を背景に
それぞれ思い思いの格好で
ポーズするクラスメイトたち。
しかしその顔には…
画鋲を無数に突き刺した痕がありました。
全員の顔に、ブツブツと乱暴に穿たれた傷痕。
…いや、正確には
「一人を除いて」
ボロボロの写真の中には、
彼の笑顔だけがあったのです。
これは私の単なる錯覚に違いないと思いたいのです。
でもあの教室での彼の表情を思い出す度に
ひやりとするものが私の心に甦るのも事実なのです。
17.『カン、カン』
270 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/21 23:11
幼い頃に体験した、とても恐ろしい出来事について話します。
その当時私は小学生で、妹、姉、母親と一緒に、どこにでもあるような小さいアパートに住んでいました。
夜になったら、いつも畳の部屋で、家族揃って枕を並べて寝ていました。
ある夜、母親が体調を崩し、母に頼まれて私が消灯をすることになったのです。
洗面所と居間の電気を消し、テレビ等も消して、それから畳の部屋に行き、
母に家中の電気を全て消した事を伝えてから、自分も布団に潜りました。
横では既に妹が寝ています。
普段よりずっと早い就寝だったので、その時私はなかなか眠れず、しばらくの間ぼーっと天井を眺めていました。
すると突然。静まり返った部屋で、「カン、カン」という変な音が響いだのです。
私は布団からガバッと起き、暗い部屋を見回しました。しかし、そこには何もない。
カン、カン
少しして、さっきと同じ音がまた聞こえました。どうやら居間の方から鳴ったようです。
隣にいた姉が、「今の聞こえた?」と訊いてきました。空耳などではなかったようです。
もう一度部屋の中を見渡してみましたが、妹と母が寝ているだけで部屋には何もありません。
271 :270続き:02/08/21 23:14
おかしい・・・確かに金属のような音で、それもかなり近くで聞こえた。
姉もさっきの音が気になったらしく、「居間を見てみる」と言いました。
私も姉と一緒に寝室から出て、真っ暗な居間の中に入りました。
そしてキッチンの近くから、そっと居間を見ました。
そこで私達は見てしまったのです。
居間の中央にあるテーブル。いつも私達が食事を取ったり団欒したりするところ。
そのテーブルの上に、人が座っているのです。
こちらに背を向けているので顔までは判りません。
でも、腰の辺りまで伸びている長い髪の毛、ほっそりとした体格、身につけている白い浴衣のような着物から、
女であるということは判りました。
私はぞっとして姉の方を見ました。姉は私の視線には少しも気付かず、その女に見入っていました。
その女は真っ暗な居間の中で、背筋をまっすぐに伸ばしたままテーブルの上で正座をしているようで、ぴくりとも動きません。
私は恐ろしさのあまり足をガクガク震わせていました。
声を出してはいけない、もし出せば恐ろしい事になる。
その女はこちらには全く振り向く気配もなく、ただ正座をしながら私達にその白い背中を向けているだけだった。
私はとうとう耐え切れず、「わぁーーーーーっ!!」と大声で何か叫びながら寝室に飛び込んだ。
母を叩き起こし、「居間に人がいる!」と泣き喚いた。
「どうしたの、こんな夜中に」
そう言う母を引っ張って居間に連れていった。
居間の明りを付けると、姉がテーブルの側に立っていた。
さっきの女はどこにも居ません。テーブルの上もきちんと片付けられていて何もありません。
しかし、そこにいた姉の目は虚ろでした。今でもはっきりと、その時の姉の表情を覚えています。
私と違って彼女は何かに怯えている様子は微塵もなく、テーブルの上だけをじっと見ていたのです。
275 :270続き:02/08/21 23:16
母が姉に何があったのか尋ねてみたところ、「あそこに女の人がいた」とだけ言いました。
母は不思議そうな顔をしてテーブルを見ていましたが、「早く寝なさい」と言って、3人で寝室に戻りました。
私は布団の中で考えました。アレを見て叫び、寝室に行って母を起こして、居間に連れてきたちょっとの間、
姉は居間でずっとアレを見ていたんだろうか?
姉の様子は普通じゃなかった。何か恐ろしいものを見たのでは?そう思っていました。
そして次の日、姉に尋ねてみたのです。
「お姉ちゃん、昨日のことなんだけど・・・」
そう訊いても姉は何も答えません。下を向いて沈黙するばかり。
私はしつこく質問しました。
すると姉は、小さな声でぼそっとつぶやきました。
「あんたが大きな声を出したから・・・」
それ以来、姉は私に対して冷たくなりました。
話し掛ければいつも明るく反応してくれていたのに、無視される事が多くなりました。
そして、あの時の事を再び口にすることはありませんでした。
あの時、私の発した大声で、あの女はたぶん、姉の方を振り向いたのです。
姉は女と目が合ってしまったんだ。きっと、想像出来ない程恐ろしいものを見てしまったのだ。
そう確信していましたが、時が経つにつれて、次第にそのことも忘れていきました。
276 :270続き:02/08/21 23:17
中学校に上がって受験生になった私は、毎日決まって自分の部屋で勉強するようになりました。
姉は県外の高校に進学し、寮で生活して、家に帰ってくることは滅多にありませんでした。
ある夜、遅くまで机に向かっていると、扉の方からノックとは違う何かの音が聞こえました。
カン、カン
かなり微かな音です。金属っぽい音。
それが何なのか思い出した私は、全身にどっと冷や汗が吹き出ました。
これはアレだ。小さい頃に母が風邪をひいて、私が代わって消灯をした時の・・・
カン、カン
また鳴りました。扉の向こうから、さっきと全く同じ金属音。
私はいよいよ怖くなり、妹の部屋の壁を叩いて「ちょっと、起きて!」と叫びました。
しかし、妹はもう寝てしまっているのか、何の反応もありません。母は最近ずっと早寝している。
とすれば、家の中でこの音に気付いているのは私だけ・・・。
独りだけ取り残されたような気分になりました。
そしてもう1度あの音が。
カン、カン
私はついに、その音がどこで鳴っているのか分かってしまいました。
そっと部屋の扉を開けました。真っ暗な短い廊下の向こう側にある居間。
そこはカーテンから漏れる青白い外の光でぼんやりと照らし出されていた。
279 :270続き:02/08/21 23:19
キッチンの側から居間を覗くと、テーブルの上にあの女がいた。
幼い頃、姉と共に見た記憶が急速に蘇ってきました。
あの時と同じ姿で、女は白い着物を着て、すらっとした背筋をピンと立て、
テーブルの上できちんと正座し、その後姿だけを私に見せていました。
カン、カン
今度ははっきりとその女から聞こえました。
その時、私は声を出してしまいました。
何と言ったかは覚えていませんが、またも声を出してしまったのです。
すると女は私を振り返りました。
女の顔と向き合った瞬間、私はもう気がおかしくなりそうでした。
その女の両目には、ちょうど目の中にぴったり収まる大きさの鉄釘が刺さっていた。
よく見ると、両手には鈍器のようなものが握られている。
そして口だけで笑いながらこう言った。
「あなたも・・・あなた達家族もお終いね。ふふふ」
次の日、気がつくと私は自分の部屋のベッドで寝ていました。
私は少しして昨日何があったのか思い出し、
母に、居間で寝ていた私を部屋まで運んでくれたのか、と聞いてみましたが、何のことだと言うのです。
妹に聞いても同じで、「どーせ寝ぼけてたんでしょーが」とけらけら笑われた。
しかも、私が部屋の壁を叩いた時には、妹は既に熟睡してたとのことでした。
そんなはずない。
私は確かに居間でアレを見て、そこで意識を失ったはずです。
誰かが居間で倒れてる私を見つけて、ベッドに運んだとしか考えられない。
でも改めて思い出そうとしても、頭がモヤモヤしていました。
ただ、最後のあのおぞましい表情と、ニヤリと笑った口から出た言葉ははっきり覚えていた。
私と、家族がお終いだと。
474 :270:02/08/22 23:33
異変はその日のうちに起こりました。
私が夕方頃、学校から帰ってきて玄関のドアを開けた時です。
いつもなら居間には母がいて、キッチンで夕食を作っているはずであるのに、居間の方は真っ暗でした。
電気が消えています。
「お母さん、どこにいるのー?」
私は玄関からそう言いましたが、家の中はしんと静まりかえって、まるで人の気配がしません。
カギは開いているのに・・・掛け忘れて買い物にでも行ったのだろうか。
のんきな母なので、たまにこういう事もあるのです。
やれやれと思いながら、靴を脱いで家に上がろうとしたその瞬間、
カン、カン
居間の方で何かの音がしました。
私は全身の血という血が、一気に凍りついたような気がしました。
数年前と、そして昨日と全く同じあの音。
ダメだ。これ以上ここに居てはいけない。恐怖への本能が理性をかき消しました。
ドアを乱暴に開け、無我夢中でアパートの階段を駆け下りました。
一体何があったのだろうか?お母さんは何処にいるの?妹は?
家族の事を考えて、さっきの音を何とかして忘れようとしました。
これ以上アレの事を考えていると、気が狂ってしまいそうだったのです。
すっかり暗くなった路地を走りに走った挙句、私は近くのスーパーに来ていました。
「お母さん、きっと買い物してるよね」と一人で呟き、切れた息を取り戻しながら中に入りました。
時間帯が時間帯なので、店の中に人はあまりいなかった。
私と同じくらいの中学生らしき人もいれば、夕食の材料を調達しに来たと見える主婦っぽい人もいた。
その至って通常の光景を見て、少しだけ気分が落ち着いてきたので、私は先ほど家で起こった事を考えました。
475 :270:02/08/22 23:35
真っ暗な居間、開いていたカギ、そしてあの金属音。家の中には誰もいなかったはず。アレ以外は。
私が玄関先で母を呼んだ時の、あの家の異様な静けさ。あの状態で人なんかいるはずがない・・・
でも、もし居たら?私は玄関までしか入っていないのでちゃんと中を見ていない。ただ電気が消えていただけ。
もしかすると母は、どこかの部屋で寝ていて、私の声に気付かなかっただけかもしれない。
何とかして確かめたい。そう思い、私は家に電話を掛けてみることにしたのです。
スーパーの脇にある公衆電話。お金を入れて、震える指で慎重に番号を押していきました。
受話器を持つ手の震えが止まりません。1回、2回、3回・・・・コール音が頭の奥まで響いてきます。
『ガチャ』
誰かが電話を取りました。私は息を呑んだ。耐え難い瞬間。
『もしもし、どなたですか』
その声は母だった。その穏やかな声を聞いて、私は少しほっとしました・・・
「もしもし、お母さん?」
『あら、どうしたの。今日は随分と遅いじゃない。何かあったの?』
私の手は再び震え始めました。手だけじゃない。足もガクガク震え出して、立っているのがやっとだった。
あまりにもおかしいです。いくら冷静さを失っていた私でも、この異常には気付きました。
「なんで・・・お母さ・・・」
『え?なんでって何が・・・ちょっと、大丈夫?本当にどうしたの?』
お母さんが今、こうやって電話に出れるはずはない。私の家には居間にしか電話がないのです。
さっき居間にいたのはお母さんではなく、あのバケモノだったのに。
なのにどうして、この人は平然と電話に出ているのだろう。
それに、今日は随分と遅いじゃないと、まるで最初から今までずっと家にいたかのような言い方。
私は電話の向こうで何気なく私と話をしている人物が、得体の知れないもののようにしか思えなかった。
そして、乾ききった口から何とかしぼって出した声がこれだった。
「あなたは、誰なの?」
『え?誰って・・・』
少しの間を置いて返事が聞こえた。
『あなたのお母さんよ。ふふふ』
16.『歯型』
これは今から13年前に起きた出来事です。
今でもあれが何だったのか分かりません。早く忘れられれば良いと願っています。
当時私は上京してきたばかりで、右も左も分からない状態でした。
祖父からもらったぼろぼろでいつの時代かわからない東京マップを手に、見知らぬ都会をさまよいました。
上京の理由は職探しでした。地方で職にあぶれていた私は、遠い親戚を頼って来たのでした。
「職は知らんが、住む場所なら安く提供してやろう」
叔父にあたる其の人は、電話でしか話したことも無く、まったくもって不安でした。
しかし今になって思えば、あのときの不安な気持ちは、虫の知らせだったのかもしれません。
目的のアパートに着いたときは、日が暮れかかっていました。
そこには大柄なおばさんが立っていました。
「ようこそおいでました。お疲れでしょう。案内します」
私は案内されるがまま、その薄暗いアパートへと入っていきました。
入り組んだ場所に建っているだけでなく、建物自体がさらに奥まったところへ伸びている為か、
私はなにかいいしれぬ圧迫感を感じました。雑草も伸び放題。
実際、日は暮れかかってましたが、まるで暗い洞窟に入っていくような錯覚すら感じました。
いつのまにかおばさんの背に止まっていた蝿が妙に恐ろしく、私は荷物を握り締め、
「いやー、東京は始めてなので、人がおおくって」と、声を大きめに云いました。
するとおばさんは振り向いて、「静かに!!!」と怒鳴りました。
私はそのとき、そのおばさんが女装したおじさんだと分かりました。
とっさの怒鳴り声が男の声だったのです。
私は意気消沈し、そのときは都会の恐ろしさを感じました。
今となっては、そこが異常なところであったと自覚しています。
部屋は生臭いのを除けば、家具も揃っており文句の言いようがが無かった。
しかし東京の家賃は、いくら親戚価格で提供してくれているといっても、9万と高かった。
六畳が一間と、床板のめくれた台所。水は耐えず濁っていた。
だが、私専用のトイレは有り難かった。
しかし和式トイレの穴は、夏の熱気によって凄い匂いだった。フタをしても匂ってくる……
おばさん……いや、おじさんの厚化粧はぎらぎらと輝き、むっとする化粧の匂いがいつまでも吐き気を催しました。
そして化粧を落としてきたおじさんが、今度は何事もなかったかのように再び訪れて来て、挨拶をしました。
「遠いところご苦労様。所用で迎えに行けなくて申し訳無い。女性が応対しただろう?どうだった?」
「え?」
「綺麗だったか?」
そういうと小太りのおじさんは、私の目を除きこみました。
アイラインと言うのでしょうか?目のあたりが、まだ化粧が落ちずに残っていました。
「なんとも……」
あいまいに口だけで返事すると、おじさんはあからさまに機嫌が悪くなりました。
部屋に漂うすえた匂いと、私の脂汗と、おじさんの化粧の匂いが、風も無い六畳に充満していました。
その夜、備え付けのほこり臭くゴワゴワした布団に入り、疲れていたのでむりやり眠りました。
どれくらい時間がたったのでしょうか。暗い部屋の中に複数の動く物があります。
気配というか、音というか、腐ったような匂いと言うか……とにかく、何かが私の布団の周りにいるのです。
しかし、私は強引に目を瞑って眠りました。相当疲れてもいたようです。
次の日、いくつかの場所をあたってバイトを探しました。
しかしなかなかに見つからず、喫茶店でコーヒーを頼み、街の喧騒に怯えながら小さくなって寂しい思いでした。
ふと私は、自分のコーヒーカップを持つ手首に目がとまりました。
……歯型?
良く見ないと気づかない。しかしはっきりと歯型がついていました。
私は寝ぼけて噛んだのだろうと思いこみました。
私のものよりはるかに小さな歯型がついた手で飲むコーヒーは不味かった。
正直、帰りたかった。
しかし帰る場所はアパートでした。
おじさんに会うのではないか?と怯えながら、部屋に足早に戻り鍵をかけました。
血なまぐささは幾分収まりましたが、化粧の匂いが新しく残り香として部屋に漂っていました。
その夜、私がたくさんのよだれのついた布団をかぶり眠っていると、またもいくつかの気配が感じます。
猫だと思いますが、私は熱帯夜のような(実際にはまだ夏ではなかったです)蒸し暑さの中で、
汗をたらしながらも布団の中でふるえていました。
しかし私は逆に耐えきれず、暗闇の中布団からいきなり手を出し、その黒い塊のほうへ、ブン!と布団を持って払いました。
気のせいだと確かめたかったのです。
しかし、私の手の甲はある冷たい物にぶつかり、それは勢い良く壁にぶつかり畳に転がったようでした。
私は手に感じた感触に背筋が凍りました。
昔、若い頃に喧嘩をして殴った頬の感触と同じだったからです。
黒い塊がころころと転がってとまりました。そのときふいに、それが人間の頭部であると理解出来ました。
その刹那、
「ここどこ!!」
突然それが低いドスの聞いた声で叫びました。
その叫び声を聴いて私は気を失ったようです。
目覚めると、たくさんの頭部は消えていました。
私は汗びっしょりだったので、体を拭くためにシャツを脱ぎました。そして驚愕しました。
……全身歯型だらけだったのです。自分で寝ぼけてやったのではありません。
その証拠に、私の頬に血が出そうなほどの歯型がついていました。
しかもその歯型は、大きいのから小さな物までさまざまでした。
私は悲鳴をあげて出ていこうとしましたが、髭を剃るのは忘れませんでした。
おばさんおじさんは現れませんが、私はどんどん追いこまれていきました。
実際このころの私は、今思っても行動がおかしいです。
その最たる理由は、相変わらずその部屋で寝ていたことでしょうか。
私の体重は10キロ以上減り、傍目から気味悪がられるほど青白くなっていました。
そのせいか仕事もまったく見つからず、疲れ果てて帰るという毎日でした。
歯型は1日消えることなく全身に及び、面接官のひとりから「その歯型は?」と質問されましたが、
さしてうまい良いわけも見つからず、そのまま「噛まれているようですね」と言ったところ苦笑されました。
彼女にやられたとでも思ったのでしょうね。
しかし、私の限界は近くなっていました。
幻が見えるようになり、歯型を隠すため全身に包帯を巻いたりもしました。
そのくせ表を出歩き、見知らぬ人に「おはようございます!」などと大声で言ったりしてました。
気が狂う直前だったようです。
その夜、おじさんからさし入れと書いた紙と、栄養ドリンク剤が部屋に置いてました。
私は疲れていたので、遠慮なくゴクゴク飲みました。
そして私はいつもより深い眠りにおちたようです。
そのおかげか、夜中に目が覚めたとき、すっきり頭がさえてました。
そして、私の体にとりついている10数個の黒い塊が私を噛んでいる事を、異常だとはっきり気づいたのです。
怖がってる場合じゃないと。
まぁそうですね。そう思っている私は冷静なつもりでしたが、ピークに達していたのでしょう。
ムクっと起きあがると、暗い部屋の中で黒いかたまりがズズズっと畳を転がるように進み、
台所に消えていったのを感じました。
私は「待てぇ!!!」と、今まで上げたことの無いような声を上げると、台所に行きました。
そして、それらの影がなぜかトイレに逃げたような気がして、トイレにかけこみました。
トイレは和式でしたが、中は真っ暗です。
電気をつけようとしましたがつかず、私は荷物箱をひっくり返し懐中電灯を手にしました。
そして笑いながら、トイレの中にライトを向けました。
闇に照らし出される汚物。目を凝らすとウジがうごめいているのが分かります。
そして其の中に、うつろに見上げるたくさんの腐った生首や、白骨した頭部が私を見上げていました。
私の糞尿にまみれて……
ぎゃぁああああ
私は悲鳴を上げ、なぜか帽子を手にとると、下着姿のままドアを蹴破るように飛び出しました。
「ぎゃ!!」
ドアの向こうに誰かがいたようでした。
振り向くと、女装したおじさんがマスターキーとノコギリをもって倒れていました。
「いきなり開けるな!!」
そう怒鳴られ私は無償に腹が立ち、近くの石をどんどん投げつけました。
おじさんは悲鳴を上げうずくまりました。
私はいつしか、投げている石が人の頭であることに気づきました。
それらがおじさんにどんどん噛みついています。
おじさんは肉を食いちぎられているのか、悲鳴を上げ続けてました。
私は怖くなり、アパートを飛び出しました。
あれ以来、おじさんとは連絡をとっていませんし、連絡も来ません。
あの頭部が幽霊であってほしいと思っています。
そうじゃないと私は、あのアパートにいる間、ずっと毎日、糞尿を……
あれから13年がたち、今では遠い記憶になりましたが、
私の首元に残る一つの歯型は、しばらく消えませんでした。
私が殴った生首が噛んだ跡だったのかもしれません。
15.『きさらぎ駅』
98 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:14
気のせいかも知れませんがよろしいですか?
99 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:16
取りあえずどうぞ
100 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:18
>>98
何がおきてるの?
101 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:18
先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。
104 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:19
ふんふん
107 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:23
いつも通勤に使っている電車なのですが、先程から20分くらい駅に停まりません。いつもは5分か長くても7、8分で停車するのですが停まりません。乗客は私のほかに5人いますが皆寝ています。
108 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:23
もう、電車降りちゃったりしてないよね?
111 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:25
特急とか各停とかの違いじゃないの?
112 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:25
>>107
快速電車?
114 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:29
ご指摘通りに、乗り間違えた可能性ももあるかもしれませんね。もう少し我慢してみます。また、おかしいようであれば相談させていただきたいと思います。
115 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:35
とりあえず一番端っこの車両に行って
車掌を見に行ってみれば?
116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:40
もし運転手がてんかんを起こしてたら大変だ。車掌室まで見に行ってこい!
118 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:44
まだ停まる気配がないのでちょっと見てきます。
126 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:00
ブラインドというか窓に目隠しがしてあって、車掌さんも運転手さんも見えませんでした。路線は静岡県の私鉄です。
131 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:02
>>126
窓をコンコンしてみたら?
137 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:08
窓を叩いてみたのですが返事はなかったです。
146 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:13
窓から外見えないの?
通過した駅の名前とか
153 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:19
トンネル出てから速度が少し落ちました。普段トンネルなんてないのですが。新浜松からの電車です。
156 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:23
停まりそうです駅みたいです。
157 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:24
まさか降りないよね?
160 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:25
今きさらぎ駅に停車中ですが、降りるべきでしょうか。聞いた事も見たことも無い駅なのですが。
162 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:26
ぜひ降りてみて
165 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:28
終点まで乗っててくれ
166 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:29
つーかもう発車してるっしょ
161 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:26
>>はすみ
何時の電車に乗ったの?
167 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:29
降りてしまいました。無人駅です。乗った電車は11時40分だったと思います。
168 :町田親衛隊 ◆VbT745avmg:2004/01/09 00:30
きさらぎ駅って、検索しても出ない・・・
っていうか、はすみ君の電車は一時間も走ってたのか。
じゃ、ほんとに風呂。
170 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:32
きさらぎ駅って検索引っかからないな…
176 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:34
戻ろうと思い時刻表を探しているのですが見当たりません。電車はまだ停車していますのでもう一度乗ったほうが無難でしょうか。と書いてるうちにいってしまいました。
181 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:36
近くに人のいそうな建物はありませんか?
寒いから体に気をつけてくださいね
182 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:36
駅から出てタクシーでも探してみます。ありがとうございました。
183 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:36
それがよかろう
気をつけてな
185 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:39
終電もとっくにすぎた無人駅の周囲に
はたして容易にタクシーがあるか甚だ疑問である
186 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:41
そしてはすみは二次元の世界の住人になったとさ
187 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:41
タクシーどころか、何もないところでした。どうしたら
190 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43
>>187
駅員または近くにある交番へ ゴゥ!
191 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43
とりあえず110番?
193 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43
タクシー会社に電話するのは?
194 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43
こりゃもうKへ行くしかないねぇ
195 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:44
近くに電話ボックスがあったら、電話帳でタクシー会社調べて電話だ
22004 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:48
家に電話して迎えに来てくれるよう頼んだのですがきさらぎ駅の場所が両親にもわからないようです。地図で調べてから迎えに来てくれることになりましたが、なんか怖いです。
209 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:50
ほかの人はどうしたの?
降りたのは君だけかい?
213 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:52
>はすみさん
俺もネットで調べてみたけどきさらぎ駅って言う駅名が
出てこないんだ。新浜松周辺にいることは間違いないんですよね?
ヤフーで調べてみます
214 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:53
公衆電話は探したのですが無いです。他の人は降りませんでしたので、いま私一人です。駅名はきさらぎで間違いないです。
217 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:56
公衆電話は駅の敷地の外に有る場合もあるよ。
220 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:56
とりあえず駅を出てみたら?
221 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:57
今ちょっと調べたら、
鬼って書いて、きさらぎって読めるのね。。。
225:あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:00
>>221
鬼駅かよ…
こぇぇ
218 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:56
ゲームオタなのか?ググったらゲームがでてきたが。
223 :携帯の人:2004/01/09 00:59
きさらぎ駅の前と次の駅名を書いて。書いてないとはいわせない。
229 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:01
ゲームって何のことですか。次の駅も前の駅も書いてないです。
249 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:08
線路を歩いて帰りましょう
256 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:11
今から走って追いかければ電車に追いつけるかも!
258 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:11
駅なんだから周りに民家くらいあるだろ
259 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:12
そうですね、パニックになっていて気が付きませんでした。線路に沿って歩きながら両親からの電話を待ちます。先程アイモードのタウン情報で調べてみたのですがポイントなんとかエラーってなってしまいました。早く帰りたいです。
261 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:12
>>257
ネタでもネタでなくても解決に向けて真面目に取り組む。
280 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:18
近くには本当に何も無いです。草原とか山が見えてるだけです。でも線路を辿っていけば帰れると思いますので頑張ってみます。ありがとうございました。ネタだと思われてもいいので、また困ったら相談してもいいですか。
283 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:18
>>280
いいよ
とりあえず気をつけてね
285 :町田親衛隊 ◆VbT745avmg:2004/01/09 01:19
いいよ~
携帯の電池切れにだけは気をつけて。今は命綱なんだからね。
286 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:19
>>280
方向間違えるなよ。
あと、トンネル内は気をつけろよ
296 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:22
何もない所で携帯の電波は届くのか?
駅から動かない方がいいと思うが・・・・
303 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:24
寒い夜、駅員がいない一人ぼっちの駅
もうすぐ電球も落ちて真っ暗になるかもしれんな・・・
304 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:25
線路はもっと真っ暗な罠。これからトンネルもあるんだろ?
305 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:25
それでも駅で夜明けを待ったほうが無難だったかもね・・・
308 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:26
こりゃやばいな
317 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:30
父親から電話があり、いろんな問答があってどうしても場所がわからないから110番しなさいと言われたので、多少抵抗はありますが今から電話して助けて頂く事にします。。
358 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:43
明るくなってからのほうが行動しやすいと思うんだけどな・・・
361 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:45
夜中に一人でじっと待てる?
見慣れない、奇妙すぎる土地で・・・
362 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:46
>>361
夜中に一人でトンネル通れる?
見慣れない、奇妙すぎる土地の線路で…
363 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:46
じゃあこんな寒い中見知らぬ夜道をずっと歩けるか?
380 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:55
110番して一生懸命現在の状況を説明したのですが、結局いたずらとだろと怒られてしまい、怖くなって謝ってしまいました。。
382 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:56
>>380
何で謝るのよ
もう今日はあきらめるぽ
始発を待とう
388 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:58
駅周辺はどんな様子?何がある?
386 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:57
遠くの方で太鼓を鳴らすような音とそれに混じって鈴のような音が聞こえているのですが、正直もうどうしたらいいのかわかりません
391 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:58
とりあえず駅に戻れハスミ
迷ったら最初の現場に帰るのが一番
395 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:00
今からはじまるんだよ・・・
396 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:00
太鼓と鈴の音・・・?
(´・ω・`) シャンシャンぽくぽく
400 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:01
祭りでもやってんだろ
401 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:01
嘘だと思われるかもしれませんが、怖くて後ろが見れません。駅に戻りたいのですが、振り向けません。
406 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:03
>>401
走れ。絶対に振り向くな。
420 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:08
もう駅に向っちゃいけないよ。
連れて行かれるからね。
とりあえずトンネルまで走れ!
意外と近いはずだから。
422 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:09
おーい危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよって後ろの方で誰か叫んでいたので、駅員さんかと思い振り向いたら10メートル位先に片足だけのおじいさんが立っていたのですが、消えてしまいました。もう怖くて動く事ができません。
426 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:11
>>422
だから振り向くな。走れ
423 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:09
>>はすみんタン
落ち着いておにいたんの言うこと聞いてね?
その太鼓の音のなるほうに行ってみてネ
太鼓を叩いているものが居るはずだから
424 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:10
>>420
おまいははすみんをドコに連れてく気だ?
433 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:12
>>424
違うよ、ハスミンは今から連れて行かれるんだよ。
だから戻れるなら戻った方がいいんだよ。
428 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:11
なぜ片足だけなのに【おじいさん】とわかるんだ?
429 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:12
>>428
…片足がないおじいさんってことだろ
436 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:13
きっとその線路で轢かれて片足をなくして死んだおじいさんだね
435 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:13
もう歩けないし、走れないです。太鼓みたいな音が少しだけ近づいてきています。
445 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:17
>>はすみ
とりあえず夜明けを待て
明るくなれば怖くないよ
446 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:17
電車に乗ってりゃよかったんだよ
452 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:20
私はまだ生きてます。転んだ傷から血も出てるし、折れてしまったヒールもきちんと持っています。まだ死にたくないよ。
487 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:32
ま、ジッとしてても好転しそうな気配じゃないってことは確かなようだな
488 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:32
>>はすみん
とりあえずトンネルを抜けたら安全だと思うよ
トンネル抜けたらすぐ通報して保護してもらいなよ
492 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:35
家に電話しました。父から警察に電話してくれるそうですが、音がドンドン近づいてきます。
500 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:38
とりあえずその音が列車の音で無い事を祈るぜ
といってももう遅いかもしれんがな
516 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:45
何とか頑張ってトンネルの前まで来ました名前は伊佐貫となっています。音も近くなっているので勇気をだしてトンネルを抜けてみようと思います。葉純が無事トンネル出たらまた書き込みます。
520 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:46
>>516
がんがれ
522 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:47
これが最後だ。
電車も駅も既にない。
戻るところはない。
追う者もいない。
聞こえる音は自分が作り出している過去の幻だ。
トンネルの向こうへ走れ。
立ち止まったら、どちらの世界でもないところで嵌って呻吟するだけだぞ。
562 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:10
トンネルから出ました。先の方に誰か立っています。助言して頂いた通りにして正解だったようです。ありがとうございました。涙で顔がグシャグシャなので葉純がお化けに間違われてしまうかもしれませんね。
566 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:11
待て、はすみ!
逝くな!
569 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:12
止まれって!やばいよ、それ!
570 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:12
誰か立ってますってこんな時間にか?
それは妖しいって・・・
586 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:20
ご心配かけました。親切な方で近くの駅まで車で送ってくれる事になりました。そこにはビジネスホテルみたいなものがあるらしいです。皆様本当にありがとうございましたです。
588 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:21
はすみん 聞きたいことがあるんだ答えてくれ。
そこはどこなんだ。親切な人に地名を聞いてくれないか。
590 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:21
本当に親切なのか?
例より怖いかもしれないぞ
593 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:23
まぁ、あれだな。
で、そこはどこなんだYO!
596 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:25
ヤバいよその人!!
何でこんな時間に線路付近に居るんだ?
きっと死体かなんかを処分してて
はすみんに出会ったんだよ
逃げて!!
606 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:29
場所を聞いたら比奈だと言うのですが、絶対にありえない事だと思うのですが。
607 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:29
はすみん車から降りろ!
610 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:29
ごめんね、かすみん。比奈ってどこ?
621 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:36
不思議な話だ
こんな時間に線路から歩いてきた女の子を乗せる香具師が居たのか・・・
何してたんだその人
623 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:37
先程よりどんどん山の方に向かってます。とても車を置いて置く場所があるとは思えないのですが。全然話てくれなくなってしまいました。
627 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:40
こんな時間に起きてる香具師にろくなのはいない。
628 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:41
話してくれなくなったのは、ずっと携帯いじってるから
かな?
629 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:41
はすみん やばいやばいよ
親にはトンネル出て保護(?)されたと連絡したのか?
631 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:41
はすみさん
110誌手下さい
あなたの最後の書き込みになるかもしれません
635 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:44
もうバッテリーがピンチです。様子が変なので隙を見て逃げようと思っています。先程から訳のわからない独り言を呟きはじめました。いざという時の為に、一応これで最後の書き込みにします。
14.『猿夢』
私は、夢をみていました。
昔から私は夢をみている時に、たまに自分は今、夢をみているんだと自覚する事がありました。この時もそうです。何故か私は薄暗い無人駅に一人いました。ずいぶん陰気臭いを夢だなぁと思いました。
すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。 それは
「 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~」
と意味不明なものでした。 まもなく駅に電車が入ってきました。それは電車というより、よく遊園地などにあるお猿さん電車のようなもので数人の顔色の悪い男女が一列に座ってました。
私はどうも変な夢だなと思いつつも、自分の夢がどれだけ自分自身に恐怖心を与えられるか試してみたくなりその電車に乗る事に決めました。本当に恐くて堪られなければ、目を覚ませばいいと思ったからです。私は自分が夢をみていると自覚している時に限って、自由に夢から覚める事が出来ました。
私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生温かい空気が流れていて、本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。
「 出発します~」
とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。これから何が起こるのだろうと私は不安と期待でどきどきしていました。電車は ホームを出るとすぐにトンネルに入りました。紫色ぽっい明かりがトンネルの中を怪しく照らしていました。
私は思いました。
(このトンネルの景色は子供の頃に遊園地で乗った、スリラーカーの景色だ。この電車だってお猿さん電車だし結局過去の私の記憶にある映像を持ってきているだけでちっとも恐くなんかないな。)
とその時、またアナウンスが流れました。
「次は活けづくり~活けづくりです。」
活けづくり?魚の?などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。
私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、彼女はすぐ後で大騒ぎしているのに黙って前をを向いたまま気にもとめていない様子でした。私はさすがに、想像を超える展開に 驚き、本当にこれは夢なのかと思いはじめ恐くなりもう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。
気が付くと、一番後ろの席の男はいなくなっていました。しかし赤黒い、血と肉の固まりのようなものは残っていました。うしろの女性は相変わらず、無表情に一点をみつめていました。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」
とアナウンスが流れました。
すると今度は二人の小人が現れ、ぎざぎざスプーンの様な物でうしろの女性の目をえぐり出し始めました。
さっきまで、無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が破れるぐらい大きな声で悲鳴をあげました。眼かから眼球が飛び出しています。血と汗の匂いがたまりません。私は恐くなり震えながら、前を向き体をかがめていました。ここらが潮時だと思いました。
これ以上付き合いきれません。しかも、順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。私は夢から覚めようとしましたが、自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、それを確認してからその場から逃げる事にしました。
「次は挽肉~挽肉です~」
とアナウンスが流れました。最悪です。どうなるか、容易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
いつもはこう強く念じる事で成功します。急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。今度は小人が私の膝に乗り変な機械みたいな物を近づけてきました。たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
と目を固くつぶり一生懸命に念じました。
「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かになりました。
なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れていました。私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。恐ろしくリアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。
次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。でも皆は面白がるだけでした。所詮は夢だからです。
それから4年間が過ぎました。大学生になった私はすっかりこの出来事を忘れバイトなんぞに勤しんでいました。
そしてある晩、急に始まったのです。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」
あの場面からでした。私はあっ、あの夢だとすぐに思いだしました。
すると前回と全く同じで二人の小人があの女性の眼球をえぐり出しています。
やばいと思い
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
とすぐに念じ始めました。。。。。。
今回はなかなか目が覚めません。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)。。。。。。。。
「次は挽肉~挽肉です~」
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)
ふっと静かになりました。どうやら何とか逃げられたと思い、目をあけようとしたその時
「また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」
とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。
目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。私がいったい何をしたと言うのでしょうか?
それから、現在までまだあの夢は見ていませんが次に見た時にはきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。
こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界は挽肉です。。。。。。
13.『神に愛されるということ』
私も占い師に「長生きできんね」と言われたことある。
理由も聞いた。
「あんた、大陸に行ったことあるだろう?そこで憑かれたんだと思うけど、悪霊なんてもんじゃない。神に近いから、まず払えないし、どこに行っても障ることを恐れて何もできないよ。」とか。
確かに、仕事で中国に数年住んでいた。
「まあ、日本にいる限り、息子さんが成人するまでは持つよ。あんたの背後に白狐が見える。これが強いし、あんたの家系、将門信仰してる者がいるからね。お祖父様お祖母さまに感謝することだ。・・・それと、叔母さんかな? 修道院にいる人もいるねえ。彼女も遠くからあなたを守っているよ。・・・でも、あと数年だね。」
息子、もう15歳なんですが。
あと5年でこの世とさよなら?それを何故断言できる?
私の不審そうな顔に、占い師は続けた。
「あんた、過去に手の筋切って何かできなくなってない?」
確かに。ジャズピアノをやっていてそこそこ仕事もあったが、交通事故の後遺症で今、左手があまり動かず、ピアノなんてもうとても無理な状態である。
「それは持って行かれたんだよ。でも命だけは、あんたを守る人たちに救われた。でも、次は全て取る、と言っているよ。・・・ごめんねえ、不快な事ばかり言って。」
占い師はそう言って、私から料金を取らなかった。
あと5年でこの世から去る?
にわかに信じられなないし、今も信じてない。
ところが、その占い師は「当たる」と評判だそうだ。
割と高額な見料も、あんなに長時間話したのに「残りの人生に使いなさい」と貰わなかった。
帰宅後、夫と子供に話した。信じてないけど、と言いつつ。
「私が死んだら、あななたちが心配で・・・」と言ったら、夫も子供も、
「それは自分たちが乗り越えること。おかんは心配しないで、残りを好きに使っていいよ」と。
今のところ病気などは無い。でも人は何で死ぬか解らない。
ちなみに、後日、ある有名神社にお払いの相談をしたら占い師の言ったとおり、
「神様にはできる限り障りたく無いんです。こちらの命も危ないですから」と。
「すいません、どんな神様が憑いてるって?」
「・・・地獄の神様です。あなたの左手を持ってます。・・・日本の神様ではありませんね。」と。
241 :3 2008/02/24(日) 09:56:06 ID:7HEfDi1a0
回避方法無しと言われたのだが、神主さんには、
「でも基本的に自分はあまり信じてないんです。私には見えませんから。」と言ったところ、
「そういう強い気持ちも大事ですよ。」とか。
「なんで私なんでしょう?」
「人と同じですよ。好みなんです。昔から、神様に愛されると長生きできないと言いますね。
あれと一緒ですよ。」
いや、そんな若くも無いですしと言ったら、「寿命からしたら充分若いですよ。」と。
実家のお稲荷様と、近所の将門神社には毎日詣でている。
でも、最近、右肩が重いことに気がついた。
そして、もともと夢などあまり見ないのに、夢を見るようになった。
どこかの屋敷で、ピアノをずっと弾き続けている夢。
動かない左手が動くのは気分がいい、ずっとここにいたいと思う。
「ずっといてもいいんだよ」と、背後から右肩に手を置かれ、めが覚める。
いつかこのまま、目を覚まさなくなるのだろうか。
12.『三角屋敷』
現在はもうその土地を引越して
私はすんでおりません
いつのころからあるのかは知りません。
私が小学校に通い始め物心ついたころには
その 家 はすでにありました。
結構田舎で学校に通うのに
あぜ道を毎日かよっていました
その途中にある一軒の家の話です。
その家は昔からあるというわけではなく、
和風建築の割とあたらしい家でした
小学校1年~5年生までの間はなんの噂もなく、
私も気にとめておりませんでした。
5年生の夏の時期にA君が転校してきてから、
その家が、なんなのかわかりました。
その家の話を書く前にひとつ予備知識として、
その家のお向かいの家について説明しないとなりません。
便宜上お向かいの家を家A
問題の家を家Bとして書きます
問題の家の立っている区画は
私が生まれるころくらいからの
いわゆる新興住宅地とよばれるところでした。
実際に家が建ち
川が整備され
畑もなくなっています
さて家Aについてですが、
非常に奇妙というか異常というか
玄関のどまん前に 祠 がたっております。
どれくらいどまん前かというと
玄関あけて1メートルの
場所 道路-門-階段-祠-玄関 という
普通の1戸立ての家で
でかい屋敷というわけでもありません。
なぜそんなことになっているのかというと私が聞いた話では
家を建てたのはそこに土地をもっていた方で
むかしから住んでいたと
元々は田んぼで
とりわけなにかしら因縁話もなかった
と聞いております。
新しく県道が通るためにその土地を売って
自宅もまぁ開発のために立て直したとよくある話です。
そのさいにその場所にあった道祖神ですが
おじぞうさまも丁寧に祈祷して場所も移しました
家Aは何事もなく新築でたち
その家の方も普通に住むようになりました。
しばらくしてある日を境に
家Aの中で赤ん坊の泣き声がするようになったそうです。
家の人は最初近所に赤ん坊のいる家族が
近くに引越してきたのと思ってたそうなんですが、
夜昼関係なく一日中聞こえるようになって
これはおかしい、と思ってご近所にたずねたみたいです
するとご近所の人全員
近くに赤ん坊のいる家族が引っ越してきたと。。
家Aの人と近所の方が
声の発生場所を探しあてたところ、
家Aの地下から声がすると大騒ぎになりました。
いろいろお祓いとかやったそうですが効き目がなく、
偉い霊能者さんかお坊さまが
お地蔵様が原因なのでもとの場所にもどしなさいと
そういった行き先で家Aは私たちの間では
かなーり有名な場所でした。
小学5年生の時に引っ越していたA君は
そのいえの向い側の家Bにすんだ友人でした。
A君はたしか1ヶ月もしないうちに
家Bから引越しました。
まぁその時は
とくに何事もなかったように時間はすぎ、
小学5年の冬のときに私はべつの土地にうつりました。
生まれ育った場所であり
幼馴染もいましたから、
しばらくは連絡をとっていましたが、
進学し、社会人になりすっかりわすれていました。
先日、幼馴染が結婚するということで
10年ぶりくらいに生まれ故郷にもどり
再会しました。
昔話に花をさかせてわいわいとしてましたが、
私があの地蔵の家まだあるなぁ
といった所から話が変わっていきました
ここからは友人Bの話ですが
「地蔵の家よりそのむかいの家おぼえてるか?」
と無論A君家族が
たしか住んでたなと答えました
「すぐに引越したの知ってるか?」
もちろん私が転校する寸前だったんで
覚えてると答えました
「なんでか知ってるか?」
それは知らないなと答えました。
どうもその家Bはなにかしらが出るというのです。
10年ほどの間に10世帯以上が出たり入ったり、
ボヤが3度あったそうです。
A君家族が引っ越したのもそのひとつだと
原因はまったくわからないそうですが
友人Bいわくあの家に
1ヶ月以上住んでいた家族はいないと
A君家族は何番目に入居したかはしらないが、
家の中で老婆が徘徊していたり
庭に女の子がうろうろしていたり
屋根に男がたってじっと外をみていると
A君のお母さんが精神的にまいって家を引っ越したと。
そのあとも何度かお祓いをしたと聞いたけども
全然おさまっていないと
高校の時にTV局かラジオ局が霊能力者をつれて
撮影をやったらしぃが霊能者が
その家の敷地に入るなりぶっ倒れて
大騒ぎになってそのままおじゃんになったと。
私は家Bてなんだよ?
ときいたら
「生まれた時からすんでる俺らもわからん。
ただお墓の土つかってるとか地下に死体うまってるとか
噂はあるけどどれもほんとかは怪しい。
ただ事実として人は定着しないし、
俺も窓に何人も人がたっていて
こっちをじっとみてたのをみたことある。
あそこは何かおかしい。
あぁそうだ家Bてさなんて呼ばれてるかしってるか?」
私「知るわけないだろう」
友人B「あそこの家ってさなんでか知らないけど
敷地が三角形なんだよ
だから三角屋敷て今よばれてんだ。
今も空き家だぞ
帰るときに見たらいいよ」
そういう感じで別れ帰路に着きました
もちろん気になったので
帰りに家Bの前をとおりのぞきました。
県道沿いのその家の前には
土嚢がつんであり入り口が
見えない状態になってなっていました。
見た瞬間にあからさまにおかしい
それ以上はちかずかないようにして
家にかえりました。
その話をきいて思い出したことがありました。
10年以上たって
記憶がおかしくなっていたのかとおもっていましたが
あの家Bの屋根の上に何人も人が立って
こっちを見ながらゲラゲラ大笑いをしてたのを
集団下校してた友人たちと見て
泣きながらはしって帰ったことがあったなと。
11.『全く意味がわかりません』
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?3
860 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/02/28(水) 20:59
僕はいつも学校に行くためにバスに乗ってるんですけど、
そのバスは右に曲がった
そのいつも乗ってるバスで、ある日おかしな事があったんです。
だって、いつものような、おばあさんもがいるから、
最後まで行ったんです。痛いから。
それで、そこまでは別に良かったんですけど、めちゃくちゃ
大きい紙袋の紙じゃない版みたいなのがあって、
ボールみたいなのもあって、シルクハットをかぶってる人も
いっぱいいたんです。
おかしいですよね?普通の道を通ってるのに。
それでもバスはずうっと普通に進んでたんですけど、
ある道を左に曲がった所で、いきなり急ブレーキをしたんですよ。
それで、本当に急にキー---って止まったんで、
中に乗ってた人が、バランスを崩してこけそうになったんです。
僕は席に座ってたんで大丈夫だったんですけど。
でも、本当におかしい事は、学校に行く直前に起こったんです。
そのバスはいつも、大きな公園の横を通って行くんですけど、
その頃、ちょうどそのいつもの道は工事してたんで、
ちょっと遠回りして、トンネルがある方の道から行ってたんです。
それで、そのトンネルのちょうど真中ぐらいまで通ったところで、
そのバスが”ガチャ”とか言いながら止まったんです。
僕はもちろんおかしいな、と思いました。
で、気づくと、バスは既に学校前のバス停に着いてました。
僕は、あれ?おかしいなぁ?とか思いながらバスを降りて、
その日も普通に学校に行きました。
そのバスに乗ってた人はもうみんな死んだんですけど。
10.『全く意味がわかりません』※3年後の書き込み
503: ◆zxEvCWYvb6 投稿日:03/12/15 16:24
彼は神奈川のある高校に
バスで通っていたんですけど
そのバスによく乗ってくる、
奇妙なお婆さんがいたそうです
別に見た目が奇妙とか、気が狂っているとか
そういう奇妙さじゃなくて、なんというか
不気味な気配が漂っているけど
何が変なのかはわからない
そんな感じのお婆さんだったそうです
見た目は良家の未亡人風というか
(『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画の
第二部に出てくる、ジョジョの婆ちゃん
みたいな感じだと言っていました)
毅然とした感じの寡黙なタイプで
でもこの世の人ではないような
そんなお婆さんだったそうです
彼は霊感があるわけでもなく、それまでに
怪談めいた体験をしたわけでもないのですが
このお婆さんがバスに乗ってくると
いつも『これから何かあるんじゃないか」という
言い知れぬ恐怖感に襲われたと
以前からよく言っていました
冬のある日、いつものように
バスで高校に行く途中
お婆さんが乗ってくると
既にバスに乗っていた乗客の一人が
お婆さんに話しかけました
話しかけたのは、帽子をかぶって
シルバーシートに座った
老紳士といった感じの人で
その人の連れらしい同じような恰好の
40代くらいの男性が二人
大きな鞄を持ってそばに立っていました
老紳士とお婆さんが何を話したのかは
友人には聞こえませんでしたが
ふたことみこと会話を交わしていたようです
そして突然、老紳士のほうが
「それだけはさせません!!」と
バスの中で大きな声をあげました
見ていた友人だけでなく周りの人たちも
何があったのかとそっちを一斉に振り向きましたが
そのときには老紳士の連れの人が
鞄から何か丸いボールのようなものを
取り出していました
それが何なのかはわからなかったそうですが
とっさに友人は『自爆テロでバスが爆破される」
というようなニュースを思い出し
まさかそういうような恐ろしいことが
起きるのかと思いましたが、しばらくは何も起きず
老紳士とお婆さんは、にらみ合いをしたまま
黙っていたそうです
そのまま何分か何秒かはわかりませんが
バスの中で気まずい沈黙が流れていたところ
突然バスが急ブレーキをかけました
運転手さんがアナウンスで
「急ブレーキで大変ご迷惑様です
この先緊急工事ですので迂回いたします」
みたいなことを言って
いつもと違う道に入りました
しばらく行くと急に外が暗くなって
「あれ、トンネルかな?」と思ったところで
ふと記憶が途切れ、気がつくと
病院のベッドだったそうです
実は友人は、道で倒れているのを
通行人に通報され、意識のないまま
病院に運ばれたようなのです
友人が入院したのは小さな病院で
バスに乗っていたほかの客が
入院したらしい様子もなく
結局バスはどうなったのか
僕にも友人にもよくわからないままでした
翌日の新聞でそれらしい事故が
載っていないか探したのですが
とくに見当たらず、それっきりになってしまい
無理に探すのはあきらめました
というのも、実は意識のもどった友人は脳
に障害が残ったのか、ちょっと何を言ってるか
わからないような感じになっていて
この事故のエピソードも、
二日に分けて根気よく聞きだして
判ったものを僕がまとめたもので
本人の口から聞いただけでは
何がなんだかわからずじまいでした
直後にいったんは退院して
あちこちにこの話をして、彼なりに詳細を
確かめようとしたみたいですが
「インターネットでも相手にされなかった」
というようなことを言っていました
(このとき彼と話をした人、この板にはいないかなぁ
交通関係の掲示板とかかな)
その後、また日に日に具合は悪くなり
去年の夏くらいに亡くなりました
僕が大学で、オカルト好きの
別の友人にこの話をしたら
「お婆さんが悪霊とかで、老紳士のほうは
拝み屋の類だったんじゃないか」
と言ってましたが、それもまた
考えすぎな気もします
9.『生前のビデオ』
会社の同僚が亡くなった。
フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて、家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。
Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で、休みがあればあっちの山、こっちの崖へと常に出かけていた。
亡くなる半年くらい前だったか、急にKが俺に頼みがあるといって話してきた。
「なあ、俺がもし死んだときのために、ビデオを撮っておいてほしいんだ」
趣味が趣味だけに、いつ命を落とすかもしれないので、あらかじめビデオメッセージを撮っておいて、万が一の際にはそれを家族に見せてほしい、ということだった。
俺はそんなに危険なら家族もいるんだから辞めろといったが、クライミングをやめることだけは絶対に考えられないとKはきっぱり言った。
いかにもKらしいなと思った俺は撮影を引き受けた。
Kの家で撮影したらバレるので、俺の部屋で撮ることになった。
白い壁をバックに、ソファーに座ったKが喋り始める
「えー、Kです。このビデオを見てるということは、
僕は死んでしまったということになります。
○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、今まで本当にありがとう。
僕の勝手な趣味で、みんなに迷惑をかけて本当に申し訳ないと思っています。
僕を育ててくれたお父さん、お母さん、それに友人のみんな、
僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、どうか悲しまないでください。
僕は天国で楽しくやっています。
皆さんと会えないことは残念ですが、天国から見守っています。××(娘の名前)、お父さんはずっとお空の上から見ています。
だから泣かないで、笑って見送ってください。ではさようなら」
もちろんこれを撮ったときKは生きていたわけだが、それから半年後本当にKは死んでしまった。
クライミング中の滑落による事故死で、クライミング仲間によると、通常、もし落ちた場合でも大丈夫なように下には安全マットを敷いて登るのだが、このときは、その落下予想地点から大きく外れて落下したために事故を防ぎきれなかったのだそうだ。
通夜、告別式ともに悲壮なものだった。
泣き叫ぶKの奥さんと娘。俺も信じられない思いだった。まさかあのKが。
一週間が過ぎたときに、俺は例のビデオをKの家族に見せることにした。
さすがに落ち着きを取り戻していたKの家族は俺がKのメッセージビデオがあるといったら、是非見せて欲しいと言って来たのでちょうど初七日の法要があるときに、親族の前で見せることになった。
俺がDVDを取り出した時点で、すでに泣き始める親族。
「これも供養になりますから、是非見てあげてください」とDVDをセット
ヴーーーという音とともに、真っ暗な画面が10秒ほど続く。
あれ?撮影に失敗していたのか?
と思った瞬間、真っ暗な中に突然Kの姿が浮かび上がり、喋り始めた。
あれ、俺の部屋で撮ったはずなんだが、
こんなに暗かったか・・・?
「えー、Kです。このビデオを…るということは、僕は…んでしまっ…いう…ります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、今まで本…ありが…」
Kが喋る声に混ざって、さっきからずっと鳴り続けている
ヴーーーーーーという雑音がひどくて声が聞き取りにくい。
映像の乱れや雑音が入り混じりながら途中まで見進めたところで、
「僕を育ててくれた
お父さん、
お母さん、
それに友人のみんな、
僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、どうか悲しまないでください。
僕はズヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア××(娘の名前)、お父さん死んじゃっヴァアアアアアアアアアアアアア
死にたくない!
死にズヴァアアアアアアアにたくないよおおおおヴヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ザッ
背筋が凍った・・・
最後の方は雑音でほとんど聞き取れなかったが、Kの台詞は明らかに撮影時と違う断末魔の叫びのような言葉に変わり、最後Kが喋り終わるときに暗闇の端から何かがKの腕を掴んで引っ張っていくのがはっきりと見えた。
これを見た親族は泣き叫び、Kの奥さんはなんて物を見せるんだと俺に掴みかかり、Kの父親は俺を殴りつけた。
奥さんの弟が、K兄さんはいたずらでこういうものを撮るような人じゃないとなだめてくれたおかげでその場は収まったが、俺は土下座をして、すぐにこのDVDは処分しますといってみんなに謝った。
翌日、DVDを近所の寺に持っていったら、処分をお願いしますという前に、住職がDVDの入った紙袋を見るや否や、
「あ、それはうちでは無理です」
と。
代わりに、ここなら浄霊してくれるという場所を教えてもらい、行ったがそこでも「えらいとんでもないものを持ってきたね」と言われた。
そこの神主(霊媒師?)によると、Kはビデオを撮った時点で完全に地獄に引っ張り込まれており、何で半年永らえたのかわからない、本来ならあの直後に事故にあって死んでたはずだと言われた。
8.『鏡を見てはいけない』
家の近所の山に粗末な山小屋があって、そこにオナガさんって人が住んでいた。
めったに山から降りてこなくて、なんの仕事をしていたのか分からない。
オナガっていうのもどんな字か知らないし、もしかしたらオオナガだったかもしれない。
俺と友だちで、オナガさんの山小屋に遊びに行ったことがある。
その時、俺は「どうしてこんなところに住んでいるのか?」って意味のことを聞いた。
その時の話がスゲエ怖くて、しばらくは夜一人で寝れなかった。
オナガさんは、ちょっと前まで普通の家に住んでた。
家はちょっとした山持ちで、代々受け継いだ山がいくつかある。
そのうちの一つに、妙な言い伝えがあった。
「その山で鏡を見てはいけない」
いかにも曰くありげな口伝だったが、
オナガさんは、親父さんや山守をしている飯橋のじいさんに聞いたらしい。
ある時、その山の奥で木を切ることになって、
飯橋じいさんの孫でトシカズって人が、そこまで道を通すことになった。
土建屋で借りて来たパワーショベルで、山を切り開いて道にしていく。
その日、オナガさんは作業の様子を見に行った。
ちょうど例の山に差し掛かっていたらしい。
パワーショベルに乗っていたトシカズさんが、急に作業の手を止めた。
怪訝な顔でバックミラーを覗いている。
「…どないした?」
オナガさんが近付くと、トシカズさんはミラーを指差して言った。
「や、ここにね、何か変なモンが映っとるんですよ」
オナガさんがミラーを見ると、自分とトシカズさんの背後にポツンと白い点があった。
ジッと見つめいていると、僅かに動いている。
振り向いたが、近くにそんなモノは見当たらない。
「さっきから、ちょっとずつ近付いとるみたいなんですわ…」
気味が悪かったので、その日はそこで作業を切り上げ、二人で飲みに行った。
その日から、トシカズさんの様子がおかしくなった。
あきらかに何かに怯えている。
オナガさんも気付いていた。
家でも外でも、鏡を覗くたびに背後に見える白い点。
「あいつどんどん近付いてくるんですわ」
近付くにつれ、オナガさんにもソイツの姿がハッキリと見えてきた。
胎児のように白い皮膚、短い手足。
丸い頭には、切り裂いたかのように大きな口だけがついている。
見ためは人の口。まったく血の気のない白い唇が、しっかりと閉じられている。
トシカズさんは、もう作業ができないくらい精神的に参っていた。
「もう、すぐ後ろにおる…」
数日後トシカズさんが、閉じ篭った自宅の部屋で死んでいるのが見つかった。
後頭部に一口大の穴が開いていて、脳みそが全部無くなっていた。
「トシカズはあいつにやられたんや。あいつがおるのは鏡の中だけやない。
ガラスや光る物にも写る。見るたびにどんどん近付いてくる…
せやから俺は、こんな山小屋に住んでいるんや」
山小屋には、ガラスや光沢のある金物など、何かが写り込むようなものは何もなかった。
「…それでも、時々水面とかを見てしまうことがある。俺、もう半分食われとるんや。こないだ、とうとう口を開けよった。米粒みたいな歯がびっしり並んどったわ」
そう言って、オナガさんは腕まくりをして見せた。
手首の辺りに、細かい点の並んだ歯型があった。
それからしばらくして、オナガさんが死んだと聞いた。
死に様は分からなかった。
7.『異界への扉』
建築法だか何だかで5階(6階かも)以上の建物には
エレベーターを設置しないといかんらしい。
だから俺が前住んでいた高速沿いのマンションにも、
当然ながらエレベーターが一つあった。
六階に住んでいた俺が
階段を使うことは全くといっていいほどなかった。
まあ、多分誰もがそうだろう。
来る日も来る日もエレベーターのお世話になった。
階段は下りるならともかく
昇るのはなかなかにツライ。
だが、ツライのは分かっていても、
今の俺は専ら階段しか使わない。
大学の講義がない平日の昼頃、
俺はコンビニでメシを買ってこようと部屋を出た。
1階に下りるのには当然エレベーターを使う。
エレベーターは最上階の8階に止まっていて、
今まさに誰かが乗るか降りるかしているところのようだった。
俺は階下のボタンを押し、
エレベーターが下りてくるのを待った。
開いたエレベーターのドアの向こうには
中年のおばさんが一人いた。
ちょくちょく見かける人だったから、
多分8階の住人だったんだろう。
軽く会釈してエレベーターに乗り込む。
1階のボタンは既に押されている。
4階で一度エレベーターが止まり、
運送屋の兄ちゃんが乗ってきた。
3人とも仲良く目的の階は1階だ。
だが。
エレベーターは唐突に
3階と2階の間で止まってしまう。
一瞬軽いGが体を押さえつけてきた。
俺を含めた室内の3人は3人とも顔を見合わせた。
何だ。故障だろうか。
停電、ではないようだ。
エレベーター内の明かりには異常がない。
「どう……したんすかね」
俺がぼそりと呟く。
おばさんも運送屋も首を傾げる。
暫く待っても動く気配がない。
と、運送屋が真っ先に行動した。
彼は内線ボタンを押した。
応答がない。
嘆息する運送屋。
「一体どうなってんでしょう」
運送屋の疑問は俺の疑問でもあった。
多分数字にしてみれば大した時間じゃなかった筈だ。
沈黙は3分にも満たないくらいだったろう。
それでも漠然とした不安と焦りを掻き立てるには
十分な時間だった。
何となくみんなそわそわし始めた頃、
エレベーターが急に稼動を再開した。
おばさんが短くわっと声を上げる。
俺も突然なんでちょっと驚いた。
しかし、だ。
押しているのは1階のボタンだけだというのに、
どういうわけか下には向かわない。
エレベーターは上に進行していた。
すぅっと4階を抜け、5階、6階……
7階で止まり、がらッとドアが開いた。
俺は訝しげに開いたドアを見る。
全く、何なんだ。一体なんだっていうんだこれは。
「なんか不安定みたいだから」
おばさんがエレベーターを降りながら言った。
「なんか不安定みたいだから、階段で降りる方がいいと思いますよ。
また何が起こるか分からないし」
「そりゃそうですね」
と、運送屋もエレベーターを降りた。
当然だ。
全く持っておばさんの言うとおりだ。
今は運良く外へ出られる状態だが、
次は缶詰にされるかもしれない。
下手をすれば動作不良が原因で怪我をする可能性もある。
そんなのはごめんだ。
俺もこの信用できないエレベーターを使う気などはなく、
二人と一緒に降りようと思っていた。
いや、待て。
何かがおかしい気がする。
エレベーターの向こうに見える風景は、
確かにマンションの七階のそれである。
だが……やけに暗い。
電気が一つも点いていない。
明かりがないのだ。
通路の奥が視認できるかできないかというくらい暗い。
やはり停電か?
そう思って振り返ってみると、
エレベーターの中だけは場違いなように明かりが灯っている。
そうだ。
動作に異常があるとはいえ、
エレベーターは一応は稼動している。
停電なわけはない。
どうも、何か変だ。
違和感を抱きつつ、
俺はふと七階から覗ける外の光景に目をやってみた。
なんだこれは。
空が赤い。
朝焼けか、夕焼けか?
だが今はそんな時刻ではない。
太陽も雲も何もない空だった。
なんだかぞくりとするくらい鮮烈な赤。
今度は視線を地に下ろしてみる。
真っ暗、いや、真っ黒だった。
高速やビルの輪郭を示すシルエット。
それだけしか見えない。
マンションと同じく一切明かりがない。
しかも。
普段は嫌というほど耳にする
高速を通る車の走行音が全くしない。
無音だ。
何も聞こえない。
それに動くものが見当たらない。
上手くいえないが、
「生きている」匂いが眼前の風景から全くしなかった。
ただ空だけがやけに赤い。
赤と黒の世界。
今一度振り返る。
そんな中、やはりエレベーターだけは
相変わらず明るく灯っていた。
わずかな時間考え込んでいたら、
エレベーターのドアが閉まりそうになった。
待て。どうする。
降りるべきか。
それとも、留まるべきか。
今度は特に不審な動作もなく、
エレベーターは大人しく1階まで直行した。
開いたドアの向こうは、いつもの1階だった。
人が歩き、車が走る。
生活の音。外は昼間。見慣れた日常。
安堵した。もう大丈夫だ。
俺は直感的にそう思ってエレベーターを降りた。
気持ちを落ち着けた後、あの二人のことが気になった。
俺は階段の前で二人が降りてくるのを待った。
しかし、待てども待てども誰も降りてこない。
15分ほど経っても誰も降りてこなかった。
階段を下りる程度でここまで時間が掛かるのはおかしい。
俺はめちゃくちゃに怖くなった。
外へ出た。
何となくその場にいたくなかった。
その日以来、俺はエレベーターに乗りたくても
乗れない体質になった。
今は別のマンションに引越し、
昇降には何処に行っても階段を使っている。
階段なら「地続き」だから
あっちの世界に行ってしまう心配はない。
だが、エレベーターは違う。
あれは異界への扉なんだ。
少なくとも俺はそう思っている。
6.『この部屋で寝るな』
217 :名無しさん@お腹いっぱい
何年か前、大晦日に友達と遊んでから朝帰りして、自分の部屋で寝てました。
そしたら、夢とわかってる夢をみたんです。
どのようなものかというと、
家に帰る途中に、電信柱や壁やらのあちらこちらに、
『いのちをたいせつにしよう』や、『後悔さきにたたず』など、半紙に筆書したものがペタペタはってある…
というものなんですけれど、
まわりには誰一人歩いておらず、道のあちらこちらに血のようなものが飛び散っていて、
不気味な夢だな~と思いながら歩いてました。
そして家に近づいたときに、母親に起こされて目が覚めたんですけれど、
母親はすっごく怖い顔で、「この部屋で寝るな」って言うんです。
「なんで?」って聞いたら、「今ここの上の部屋(集合住宅に住んでました)に仏様がいるから」と言うので、
なんか気持ち悪い夢見たのはそのせい?と思いました。
そのあとおせちを食べていたら、父親が「飛び降り自殺だったからなー」とボヤいてました。
そのときは本気でゾッとしました。
あの人は、飛び降りてから後悔したのでしょうか?
5.『少年と祖母』
今年33歳になるが、
もう30年近く前の俺が幼稚園に通ってた頃の話です。
昔はお寺さんが幼稚園を経営してるケースが多くて、
俺が通ってた所もそうだった。
今にして思うと園の横は納骨堂だったし、
その隣は古い墓地だった。
夕方、幼稚園の遊具で遊んでいた。
外には俺一人だった。
室内には何人も人がいたんだと思う。
でもそのときは何故か俺一人だった。
ジャングルジムの上に人が座っていた。
男の子だった。
黒の半ズボンに黒い金ボタンの上着を着ていた。
裸足だった。
坊主頭で小学生くらいだったんだろうか、
すぐ自分より2つ3つ年上の子だと分った。
その子はじっと俺の方を見ていた。
特に怖いとかビックリした記憶は残って無い。
ただ何故か無性に寂しくなったのを覚えている。
その子は黙ってジャングルジムから下りると、
納骨堂の横を通って墓地の方へ歩いて行った。
俺はその子の後について行った。
墓地と言っても園の隣で見慣れた景色だったし、
日頃かくれんぼをして遊ぶ場所だったので
特に怖いとは思わなかった。
その子を目で追ってたつもりだったが、
何故か今思い出そうとしてもその時の光景が思い出せない。
だが、その時見た苔の生えた小さな墓だけは
鮮明に脳裏に焼きついている。
古い墓地によくある巨木が
夕日を遮っていたので辺りは薄暗かった。
その薄暗さを意識した瞬間、
すごく怖くなって走って園に戻った。
時間にして1~2分の出来事だったんだろうが、
今思うとすごい長い時間だった様な気がしてならない。
しばらくして祖母が迎えに来てくれた。
今思うと祖母が迎えに来てくれたのは
その時が最初で最後だった。
何故かその時、
祖母の顔を見た瞬間の安堵感を覚えている。
そして祖母は墓の方を物悲しい顔で
しばらく見ていた後、
「○○ちゃん(俺)何も心配せんでよか・・・
ばあちゃんがちゃんとしてやっけんね」
と俺の顔をまじまじと見ながら言った。
二人で手を繋いで家に帰った。
途中、駄菓子屋の前を通りかかった時、
俺は無性に寄り道したかったが、
「今日はあかん!今日はあかん!早よ帰らんばあかん!」
と祖母にたしなめられた。
祖母が死んだのはその日の深夜だった。
何故か俺には
祖母の死が記憶としてハッキリ残っていない。
葬儀で親戚やら知人やらが
家に大挙して慌しかったのは覚えているが、
祖母が死んだ悲しさが今でも全く記憶から消えている。
翌年、俺は小学生になった。
小学校も幼稚園と道を挟んで隣接していたが、
俺はその後、一切近寄らなかった。
正確に言えば近寄れなかった。
意識すると頭の中に
苔にまみれたあの小さな墓が浮かからだ。
中学2年になった時、
町内のボランティアで再び幼稚園のある
その寺を訪れることになった。
墓地は整備され、
古い無縁仏や墓石は撤去されて
以前の面影は残っていなかった。
幼稚園も新築され、当時とは全く景色が変わっていた。
寺の本堂が改築されるらしく、
古い荷物やらゴミやらの掃除が
ボランティアの仕事だった。
住職が何十年もの間、
寺に持ち込まれた物を整理している。
その中に遺影が何十枚もあった。
俺と友人はそれを外に運び出すよう言われた。
黄ばんだ新聞紙に包まれた遺影の中に
一枚だけ裸の遺影があった。
俺はその遺影を手に取って見た瞬間、
全身の血が凍った。
あの時みた少年の遺影だった。
そしてその少年の背後からその少年の首を
この世の物とは思えない形相で絞めている
祖母の顔が写っていた。
俺は気を失い、目がさめた時は病院だった。
父も母も恐怖で顔が尋常ではなかった。
後に写真は住職が供養して焼却処分したと聞いた。
父が住職に聞いた話では、
その少年は戦時中、土地の地主が養子に引き取った子で、
かなりの冷遇を受けた後、病死したらしかった。
祖母は若い頃、
その地主の家で手伝いをしていたらしく、
かなりその子を可愛がっていたそうです。
その少年は多分俺を連れて行く為に
現れたんだろうと住職は言っていたそうです。
祖母はそれをさせまいとして、
その結果があの写真だったのだろうと言っていました。
その後、すぐ引っ越したのですが、今でも思い出します。
4.『クネクネ』
わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。
A君が、子供の頃A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。
外は、晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃でした。
せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。
ふと、お兄さんが立ち上がり窓のところへ行きました。 A君も続いて、窓へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。
真っ白な服を着た人、(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです) が1人立っています。
(あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその白い服の人は、くねくねと動き始めました。
(踊りかな?)そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な 方向に体を曲げるのです。
とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。
くねくねくねくねと。
A君は、気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」
すると、お兄さんも「分からない。」と答えたそうです。
ですが、答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか、 分かったようです。
「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、 お兄さんは、
「分かった。でも、分からない方がいい。」と、 答えてくれませんでした。
あれは、一体なんだったのでしょうか?
今でも、A君は、分からないそうです。
「お兄さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、 私は弟に言ってみました。
これだけでは、私も何だか消化不良ですから。
すると、弟がこう言ったのです。
「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ。」
3.『コトリバコ』
912 小箱 1 2005/06/06(月) 12:57:48 ID:lJdBivui0。
この話は、中学生の時からの付き合い友達の話。
そいつん家は神主さんの仕事を代々やってて、普段は普通の仕事してるんだけど、正月とか神事がある時とかだけ神主の副業をやってるようなお家。
で、その日も飲みに行こうかってことで俺の家に集合することになったんです。
先にそいつと、そいつの彼女が到着してもう一人の女の子を待ってたんです。
その神社の子をM、遅れてくる子をS、俺のことをAとしますね。Mの彼女はKで。
913 小箱 2 2005/06/06(月) 12:58:15 ID:lJdBivui0
しばらく待ってたら、Sちゃんから電話がかかってきたんです。
Sちゃん「ごめんちょっと遅れるね、面白いものが納屋から見つかって、家族で夢中になってた~
「Aってさ、クイズとかパズル得意だったよね?面白いものもって行くね!
ってな感じの内容でした。
で、40分くらいしたころかな、Sちゃんがやってきたんです。
その瞬間、というかSちゃんの車が俺ん家の敷地に入った瞬間かな
Mが「やべぇ。これやべぇ。やべ・・・・ どうしよ・・ 父ちゃん今日留守だよ」
って言ったんです。
俺「ん?Mどうしたが?」
M「はは・・ Aやべぇよこれ・・」
Sちゃんが俺の部屋まで上がってきました。
Mは顔面蒼白ってかんじで、
M「Sちゃんよ・・・・ 何持ってきたん?出してみ・・・」
S「これ・・・来週家の納屋を解体するんで掃除してたら出てきたん」
そういってSちゃんは木箱を出したんです。
20㌢四方ほどの木箱でした。電話でパズルって言ってたのはこのことだろう、
小さなテトリスのブロックみたいな木が組み合わさって箱になってたと思う。
914 小箱 3 2005/06/06(月) 12:59:09 ID:lJdBivui0
M「それ以上触んなや!触んなや!!」
Mが携帯を取り出し電話をかけました。
M「とうちゃん・・・・コトリバコ・・・ コトリバコ友達が持ってきた」
M泣いてました。とうちゃんに電話かけて泣いてる29歳・・・
それほど恐ろしいことなんでしょう。俺も泣きそうでした。
M「うん付いちょらん、箱だけしか見えん。」
M「跡はあるけどのこっちょらんかもしらん」
M「うん、少しはいっちょる、友達のお腹のとこ」
M「シッポウの形だと思う・・・シッポウだろ?中に三角ある。シッポウ」
M「間違いないと思う、だって分からんが!俺は違うけん!」
(なにやら専門用語色々でてたけど、繰り返していってたのはコトリバコ、シッポウ)
M「分かったやる。やる。」
Mここで電話を切りました。
916 小箱 4 2005/06/06(月) 13:04:52 ID:lJdBivui0
M「A・・カッターか包丁貸してごせや」
俺「お、おい、何するん!?」
M「誰か殺そうっちゅうじゃない、Sちゃん祓わないけん」
M「Sちゃん、俺みて怯えるなっちゅうのが無理な話かもしらんが、怯えるな!
Sちゃん半泣きです・・・怯えきってました。
俺もKも泣きそうです。ほんとにちびりそうだった・・・
S「分かった、分かった、がんばっでみる」
俺もSもKもなにやら分からないけど、分かった分かったって言ってました。
M「A包丁かカッター持ってきてごせや」
俺「お、おぅ・・」包丁をMに手渡しました。
M「がぁあああああがあぐいうううあああ・・・・・”!!!」
Mは自分の指先と手のひらを包丁で切りつけました。
M「Sちゃん口開けぇ!」
MはSちゃんの口の中に、自分の血だらけの指を突っ込みました。
M「Sちゃん飲みぃ、まずくても飲みぃ」
S「あぐ;kl:;っぉあr」
Sちゃん大泣きです。言葉出てなかったです。
M「◎△*の天井、ノリオ? シンメイイワト アケマシタ、カシコミカシコミモマモウス」
なにやら祝詞か呪文か分かりませんが、5回~6回ほど繰り返しました。
917 小箱 5 2005/06/06(月) 13:05:27 ID:lJdBivui0
そしてMがSちゃんの口から指を抜くとすぐ、SちゃんがMの血の混じったゲロを吐きました。
Mは血まみれの手を、Sちゃんの持ってきた木箱の上にかぶせました。
M「コトリバココトリバコ ◎△*??Й・・・」
M「いけん・・いけん・・やっちょけばよかった」
Mがまた泣きそうな顔になりました。
M「A!っとおちゃんに電話してごせや」
言われたとおりにMの携帯でMのとおちゃんに電話をし、Mの耳元にあてました。
M「とおちゃん、ごめん忘れた、一緒に呼んでくれ(詠んでくれかな?)」
Mは携帯を耳にあて、右手を小箱添えて、また呪文みたいなもの
を唱えてました。
M「終わった。終わった・・・・おわ・・・ったぁ・・うぅえぇえええ」
Mは号泣してました。大の大人が泣き崩れたんですよ。
俺とSとKも号泣で、4人でわんわん泣いてました。
すこし落ち着いてから、Mは手と箱を一緒に縛れる位のタオルかなにかないか?
って聞いてきたので。薄手のバスタオルでMの手と木箱を縛り付けました。
M「A送ってくれよ」
918 小箱 5 2005/06/06(月) 13:05:47 ID:lJdBivui0
で、それから8日ほどMは仕事を休んだようです。
そして昨日Mと会い、そのときのことを聞いてみたんですが。
M「あ~っとなぁ。Sちゃんところは言い方悪いかもしらんが、◎山にある部落でな」
M「あの中に入っちょるのはな、怨念そのものってやつなんよ」
M「まぁ入ってる物は、けっこうな数の人差し指の先とへその緒だけどな・・・」
なにやらそれ以上は言いたくない様子でした。
2.『未来』
友達から聞いた話です。
4年程前、その子のお兄ちゃんの彼女が妊娠したのですが、
お互いいつかは結婚したいと思いながら付き合っていたものの、
当時兄は就職活動中、彼女も短大入学したてで、
「今は無理やよな」「まだ時期早いわな」と今回は見送りのようなあっさりした感じで中絶したらしいです。
その後、2人はうまくいかなくなり別れてしまいました。
しばらくして、彼女は他の人と結婚したそうです。
そして最近その兄がこんな夢を見たのです。
公園で3歳くらいの女の子が一人でブランコを漕いでいる。
兄は普段子供に話しかけたりしないが、ごく自然に
「お名前なんていうの?」と話しかけた。
髪がサラサラして目の大きな可愛い子だった。
真正面から兄を見上げると、
「みくちゃん。産まれてたらこうなってたの。」
と言って突然大きくブランコを漕ぎ出した。
ブランコは垂直の高さまで上がり、頂点で女の子はポーンと投げ出され、
逆さ吊のようになったまま、空へ吸い込まれていった・・・。
その夢を見てからしばらくして、兄は昔の彼女に電話してみたそうです。
すると「実はおめでたで、今5ヶ月やねん」と。
とりあえずおめでとうを言い、男か女か聞くと、
「まだわからんねんけど、女の子やったら未来と書いて、みくにしたいねん」
と彼女は言ったそうです。
自分が中学くらいの時から女の子には絶対「みく」と付けたかったのだと。
兄が自分の見た夢の話をすると彼女は電話の向こうで黙りこんでしまいました。
結局、彼女は女の子が生まれたのですが、違う名前にしたそうです。
この話を聞いた時、怖いというより可哀相と思ったのですが、後でじわじわ怖くなってきました。



























