田中泯 ダンス語録

zig-zag
ダンサーで俳優でもある田中泯 さんの語録をまとめました

プロフィール

57歳で俳優レビュー。本職はダンサー。
田中泯(たなかみん)
1945年3月10日生まれ
東京八王子市出身
身長:170 cm
1963年:東京都立武蔵高等学校卒業
1965年:東京教育大学を中退
1982年:西独・ミュンヘン演劇祭最優秀パフォーマンス賞受賞
1990年:フランス政府より芸術文化騎士章受勲
2002年:日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞と新人俳優賞を受賞
http://www.youtube.com/watch?v=IVxN-5-QOWU
俳優レビュー作、清兵衛の敵役を熱演、日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞と新人俳優賞を受賞
http://www.youtube.com/watch?v=IrHGwSRTjKQ
この本の中で、初めて裸で踊ったのは奥さんと娘さんの前と書かれている

①2003年 ダンスメンバーへの指導

http://www.youtube.com/watch?v=uTz7ouZwm5M

・見る方が真剣になるということは、あなたの体に入り込むということなんだ。

・あなたは見せるということの罠にはまっているんですよ。見せるというか見られているということの方が強くなければならないと思うんだなぁ。

・すごく精神的なことをいうと、あなたはまだ僕らの前に体を投げ出していないんだよ。まだ全然さらしものになっていない。
田中泯 Tanaka Min – document 1 – YouTube

http://www.youtube.com/watch?v=kzXaXdoVSDA

僕らの追及している踊りは、どういう精神状態で、どういう自分の心の状態で、踊るのかということを大事にしようとしている踊りじゃなかったのですか。

・自分の現在を自分で本当に受け入れて受け止めて、その中で精一杯もがくことこそが必要じゃないかと思うんだよね。
田中泯 Tanaka Min – document 2 – YouTube

②2003年 人生とダンスについて

・もっとこうなりたいとか、ああやりたいとか、やってみたいと思うことがまだいっぱいあるんですね。好奇心が相変わらずあるし。でも、終わりが分かっていないんですが、時間が足りないと思うようなことがあるんですね。それは不安ということの本質なのかな。
田中泯 Tanaka Min – document 2 – YouTube

踊りは自ら探し続けることなんだと思います。僕にとって踊りって何なんだろう探し続けること、踊りはこうだといった瞬間たぶん逃げていっちゃう。でも僕自身は今、自分はダンサーであることは間違いないんだけど、自分で生きていること全体をダンスと呼びたくなっていて、私はひとつのダンスですっていう風に言えたらいいなぁと思うんですね。
田中泯 Tanaka Min – document 2 – YouTube

③2009年 場踊りについて

場踊りは、その場所を感じ踊る即興の踊り

http://www.youtube.com/watch?v=6dCxJNmwv3Q

・どんな場所もその瞬間もっとも大事な場所。平たく言えば、手抜きができないんですよね。あるいは、手抜きをしては場踊りにはならないということでしょうか。

・歩くこと、止まっていること、ただそこにいることも踊りのひとつである。

・場踊りの面白さは何が起こるか分からない。自然も後押ししてくれる言えばいいんでしょうか。

・速い動きより、遅い動きの方が難しい。

・お金と踊りは関係なかった。お金が踊りを踊らさせているなんて「そんなバカな」。踊りは心が躍ったから踊ったわけだと思うんですよ。

・大概偶然なんですよ、起きていることは。ほとんど偶然なんですけど、場踊りは起きてほしい偶然が起きるから、いいんですよね。
田中泯 TANAKA MIN – 1 – YouTube

④ダンスにおける修行について

・身体からしか始まらないのがダンス。その身体に身体だけではダメだというダンスというものもある。その両方がそろってダンスなんですよね。それこそ修行と呼んでもいいと思うですけどね。レッスンすれば済むということでもないんじゃないですかね。だから伝統の世界では毎日毎日同じことをやらせる。飽きもせずに同じことをやらせる。やる方は同じことをやる。でも、ここに秘密があると思うんですよね。同じことは実はないんですね、おそらく。
田中泯 TANAKA MIN – 1 – YouTube

⑤2009年 ダンスのあり方について

・普通、外側でどう見られるのかの会話をして作られるんですけど、僕のは逆なんですね。内側がこうだから外側がこうなるって、そっちなんで。だから、本人の現実的な心理状態とかに触れちゃうんですね。

・自分で自分のやっていることを感じたり、うまくいくとかいかないのは二の次なんですよ。自分の目を外側にもっていって自分でどう見えるか意識しているかしていないかの方が圧倒的に大事なんですよ。そういう生意気な奴なんですよ。踊りを踊っている人は。

・分かってもらうためにやっているのじゃなくて、自分の感覚で生きている時間の方が大切。

・お客は名前や技を認知するためにここにいるんじゃないんだ。一時間の中で5秒でも10秒でも「見た」という瞬間があればそれでいいと思うんですよ。
田中泯 TANAKA MIN – 2 – YouTube

④2015年 俳優として演じることについて

・このシーンでここではこうしようという準備はできていない。自分の父親、母親、弟など今まで出会った人のどこかが出ているに過ぎない。

・田中泯という固有のものはない。今まで出会った人で形成されている。私はひとりしかいないというように個性を求めて生きるのは素敵なことなんですけど、本質的には誰とも変わらない。ただ、生まれてきてから偶然の時間の中で形成されている。

・踊りは映像で見ても、身体だけが切り取られて、自分が感じたことが伝わらない。でも映画の方はなぜか踊っているように見える。
あさイチ・プレミアムトーク 田中泯 4月17日 – YouTube

⑤2015年 踊りについて

・踊りを選んだ最大の理由は、俺なんかより、人間が続けてきた踊りそのものの方がよっぽどすごい。そっちの方に近づくことが俺の仕事。

・社会、世の中が持っているお互いを拘束してしまう、せざる負えない状況に対して、踊りというのは境目をほぐしてしまうという、そんな行為なんじゃないかな。

・言葉がない昔、情報を共有するのにジェスチャーみたいなものがあったと思うんですよね。ジェスチャーは言葉があって成り立つものですから、ジェスチャーよりもっと原始的な踊りのようなものが大切な行為としてあった思うんです。

・踊っているときは感覚的な速度が増しているように思う。例えば、相当痛いときでも、あっ痛いなという程度で済む。

・ゆっくり動けば、瞬間瞬間の変化に気づく。

・脳より身体の方がかしこい。意識していないことでも身体は感じている。
あさイチ・プレミアムトーク 田中泯 4月17日 – YouTube

・分類できないものを分類しなくてもいいと思うんですよね。分類できない踊りをすることは非常に大切。

・踊りはライブでしか語ることはできない。見えないものがあるからこそ、身体を使って表す。
あさイチ・プレミアムトーク 田中泯 4月17日 – YouTube

・生きている濃度が子供は濃いと思う。大人は子供に、良く飽きもせず繰り返しそんなことするねと言うけど、子供は同じことやっていないんですよ。やるたびに違うんです。でも、大人になったら、一度やったらもう知っているから、もう何も起こらないと思っているです。子供はやるたびに新しく何かが起こっているんです。大人はそれだけの密度を失っているんです。
あさイチ・プレミアムトーク 田中泯 4月17日 – YouTube

・身体を動かして踊ることだけが踊りではないと思うんです。第一、ベッドで横たわっている人が心を躍らせることができなければ悲惨じゃないですか。
あさイチ・プレミアムトーク 田中泯 4月17日 – YouTube

https://matome.naver.jp/odai/2143225175608761101
2017年05月16日