異常事態で箱根が「観光マナー」に悩まされている

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火山性地震が続く箱根。警戒レベル2に引き上げられ、大涌谷周辺は立ち入り規制された。観光業は必死に安全をアピールしているが、観光客の「マナー」も問題になっている。

■火山性地震が相次いでいる箱根

神奈川県の箱根山では5月10日も、火山性地震が観測され、震度2や1の有感地震も相次いだ
箱根山、火山性地震が相次ぐ 小規模噴火に警戒を

10日、これまでで最も多い266回の火山性地震が観測されました。最大震度2の揺れもあり、地震の規模も大きくなっています
震度2も…これまで最多266回の火山性地震 箱根山

4月26日以降で最多だった5月5日の117回を大きく上回った
箱根で地震相次ぐ 4月26日以降最多246回 – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

・観光業は大打撃。必死に「安全」をアピールしている

年間2000万人が訪れる人気観光地には、早くも宿泊キャンセルなどの影響が出始めている
噴火警戒上げ、長期化すれば箱根観光に大打撃 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

火口周辺警報が発表されたことを受けて、地元の箱根町は立ち入りを規制している区域を町のホームページに掲載し、規制エリアが狭い範囲に限られていることを観光客に広く伝えて、風評被害を避けたいとしています
箱根町 規制エリアは狭い範囲 HPで周知 NHKニュース

火口周辺警報(レベル2)が出ているのは、大涌谷噴煙地を中心とした半径約300mの範囲内だという
規制範囲はごく一部、箱根の噴火警戒レベルマップがWebで公開 – MdN Design Interactive – Webデザインとグラフィックの総合情報サイト

観光業者によると、例年よりやや人出は少なかったが、観光客からは「新緑シーズンにキャンセルはもったいない」といった声が聞かれた
東京新聞:連休最終日 箱根に客足 「規制は一部。心配していない」:社会(TOKYO Web)

・海外からの観光客にも色々と訴えている

東日本大震災後に落ち込んだ外国人宿泊客はここ数年大幅に増えており、協会は立ち入り規制区域を示した英語の地図を初めて作製
ハコネ「安全」、外国人客に訴え 地元観光協会が英語で地図  :日本経済新聞

年間約17万人が訪れる外国人観光客への情報発信も重視。箱根町観光協会と協力し、大涌谷周辺の立ち入り規制エリアを示す日本語版と英語版の地図(A4判)の無料配布を始めた
【箱根火山活動】「避難は一部」アピール 箱根町、新マップをHP公開 – 産経ニュース

「宿泊施設やレストランは通常営業している」と英語で呼び掛ける紙も併せて張り出された
ハコネ「安全」、外国人客に訴え 地元観光協会が英語で地図  :日本経済新聞

■しかし、一部の観光客の「マナー」も問題になっている

・噴き上がる蒸気を撮影しようとして路上駐車が増えている

「蒸気を上げる火山を見るのは初めてです。不謹慎かもしれないけれど、火山活動が盛んな今だからこそ写真に撮っておきたいと思って…」

三重県鈴鹿市から訪れた会社員の男性(39)はそう話す
箱根でマナー違反が増加 車道の中央に立って撮影する観光客も – ライブドアニュース

・実際、小規模な「水蒸気爆発」が起こる可能性もあり、危険

大涌谷を火口とする小規模な水蒸気噴火が起き、噴石が飛散する恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた
箱根山、蒸気噴出や地震など活発な火山活動続く – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

風下では離れた場所でも火山灰や小さな噴石が飛ばされてくる可能性がある
箱根山、蒸気噴出や地震など活発な火山活動続く – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

・もちろん避難地域の外ではあるが…

この場所は、箱根町が避難指示を発令している大涌谷の半径約300メートルからは離れており、周囲に民家はほとんどないが、観光客を乗せたタクシーや宿泊施設の送迎バスなど通行量は多い
【箱根山火山活動】蒸気噴出を見たい!…観光スポット化で待避所に駐車などマナー違反増加 「不謹慎かもしれないが、写真に撮りたい」(2/2ページ) – 産経ニュース

近くの砂防ダムに上って撮影する観光客や待避所付近に駐車する車両もあり、マナー違反が目立つ
箱根でマナー違反が増加 車道の中央に立って撮影する観光客も – ライブドアニュース

・中国人が大涌谷の規制地域内に立ち入った事も。目的は不明だった

箱根・大涌谷の立ち入り規制区域に、中国人観光客が入っていたことがわかりました
「大涌谷立ち入り規制区域に中国人観光客が侵入」 News i – TBSの動画ニュースサイト

8日夕方、立ち入りが規制されている大涌谷の規制線内の茶屋付近に、中国人とみられる男2人が立ち入っているのを、防犯カメラを監視していた県の職員が発見した
www.fnn-news.com: 立ち入り規制中の箱根…

スピーカーで、立ち入り禁止と伝えたところ、下山していったという。
午後4時25分ごろに110番通報が入ったが、2人は、そのまま立ち去り、警察は接触できていないという
www.fnn-news.com: 立ち入り規制中の箱根…

現在、大涌谷に通じる道路は、一般の人が立ち入らないよう警察などが警備していますが、2人がどのルートで入ったのか分かっていません
「大涌谷立ち入り規制区域に中国人観光客が侵入」 News i – TBSの動画ニュースサイト

■箱根は今後どうなる?警戒が長期化する可能性も

箱根山の今回の様子はかなり違い、警戒の状態が長期化することもあるというが、予断を許さない
箱根山の大涌谷の温泉供給施設から蒸気が… | オピニオンの「ビューポイント」

箱根山ではこれまでも群発地震などが発生しているが、火山活動がここまで活発化したのは2001年以来。この時は噴火は起きなかったが、火山性地震の増加や地殻変動が約4か月も続いた
噴火警戒上げ、長期化すれば箱根観光に大打撃 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

気象庁の北川課長は「どれぐらいの期間で沈静化するかはわからない」と述べ、今回の火山活動も長期に及ぶ可能性を示唆した
噴火警戒上げ、長期化すれば箱根観光に大打撃 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

https://matome.naver.jp/odai/2143130883738307901
2015年05月11日