日本版wikipediaは情報が乏しいので英語版を記載しておく。
フライシャーが現実世界にアニメーションを取り入れた事に対して、ウォルトは、アニメーションの世界に現実の女の子を取り入れた。
登場する動物のキャラクターは、ポールテリーの「イソップフェーブルズ」のキャラクターデザインの影響を受けている。
後にヴァンビューレンスタジオ「で」制作されたフェーブルズシリーズにおいて、ヴァンビューレンスタジオはディズニーから訴えられているが、大元をたどれば、このアリスコメディシリーズにおいても、ディズニーは「影響」という名の「模倣」によって、テリーの「フェーブルズシリーズ」の動物達をデザインしており、なおかつウォルトに至っては、若き頃に、ポールテリーのアニメーションに関する、通信講座を熟読しており、ある意味ではテリーはウォルトの師でもあった訳である。
後にヴァンヴューレンは、ポールテリーのスタジオを実質的に乗っ取り、テリーはそんな「ボス」との諍いから、数名のアニメーターと共に去っていった。
もし、この時、テリーとヴァンヴューレンが仲良くしていたら、「ヴァンヴューレンスタジオ」に対する、ディズニーの「キャラクター盗作」の訴えはなかったかもしれない。
「ヴァンヴューレンスタジオ」に対して訴えた理由は「キャラクター盗作による、金銭の賠償」ではなく「あくまでもミッキーマウス(そしてミニーマウス)というキャラクターを守るためである」というのが通説となっている。
が、個人的には「もし、ヴァンヴューレンスタジオにかっての(直接的ではないが)師である、ポールテリーがおり、なおかつ、キャラクター盗作で訴えたとしても、アリスコメディシリーズの動物達のデザインについて、逆にテリーから追求されるのではないか?」という不安がもしかしたらあったのかもしれないと考えている。
同年の11月には、言わずと知れた「蒸気船ウィリー」が公開され、アニメーションの世界は次第に「トーキー」へと乗り移っていく・・・。フェリックスシリーズ(サイレント時代の)の中でも末期の作品。
本来であれば、エミールレイノー辺りから遡るべきであるが、
そこまで行くと非常にややこしい話となってしまうので割愛した。
マッケイはアニメーション界の父として語られる事が多い。