恋愛・結婚のリアルに触れる本7選(海外文学編)

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恋の心理や駆け引きなど、微妙なあたりを描いたオススメ恋愛小説をまとめました。切ない作品もありますが、どちらかというと恋愛のドライな部分や現実的な面を描いた作品が多いので、大人向けだと思います。どれも名作です。現実の恋が充実している方も、そうでない方も、読めば何かしら「学び」があると思います。

◆バルザック「谷間の百合」

フランス文学に登場する既婚女性は、やたらと不義の恋に溺れているが、本書の主人公も人妻に恋をする。
しかし本書で描かれるのは、恋愛だけでなく人生そのもの。
家庭生活の不和の場面は本当にリアルで、時代や国境を超えてもなお私たちに迫るものがある。

充たされない結婚生活を送るモルソフ伯爵夫人の心に忍びこむ純真な青年フェリックスの存在。彼女は凄じい内心の葛藤に悩むが……。
谷間の百合 (新潮文庫 (ハ-1-1)) | バルザック, 石井 晴一 |本 | 通販 | Amazon

新潮文庫の紹介文より。

霊肉の相克に苦しむ人間の姿を,非情な筆致で描きだす恋愛小説の古典.
谷間のゆり (岩波文庫) | バルザック, Honor´e de Balzac, 宮崎 嶺雄 |本 | 通販 | Amazon

岩波文庫の紹介文より。

「(前略)それに、ひたすら母親として生きる女たちは、快楽よりむしろ犠牲の中にこそ愛着を感じるものではございません?」
谷間の百合 (新潮文庫 (ハ-1-1)) | バルザック, 石井 晴一 | 本 | Amazon.co.jp

本文より。
モルソフ夫人(アンリエット)の台詞。

◆オースティン「自負と偏見」

日常生活が淡々と描かれ、事件らしい事件はほとんど起こらない。それでも最後まで読ませてしまうという、不思議な作品。読んだ後にはさわやかで清々しい感動が残る。
しかし、退屈といえば退屈なのも事実。本が好きな人しか読めないんじゃないだろうか。

人物描写が細やかで、読んでいると「こんな人いるいる」と思わせる。

世界文学屈指の名ラブストーリー。
高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫) | ジェイン・オースティン, 阿部知二 |本 | 通販 | Amazon

河出文庫(高慢と偏見)の紹介文より。

二組の恋の行方と日常を鋭い観察眼とユーモアで見事に描写した名作。
自負と偏見 (新潮文庫) | J. オースティン, Jane Austen, 中野 好夫 |本 | 通販 | Amazon

新潮文庫版の紹介文より。

本作は幾度も映画化・映像化がなされており、2016年現在で6本の映画が製作されている。
(略)
作家モームは、『世界の十大小説』の中で、本作を2冊目に挙げ、「大した事件が起こるわけでもないのに、ページをめくる手が止まらなくなる」と評価(西川正身訳、新版岩波文庫)。日本でも夏目漱石が冒頭の書き出しを激賞している(また、「則天去私」の例の一つとして、本作を挙げたと言われる)。
高慢と偏見 – Wikipedia

元気はつらつとした知性をもつエリザベス・ベネットは、大地主で美男子で頭脳抜群のダーシーと知り合うが、その高慢な態度に反感を抱き、やがて美貌の将校ウィッカムに惹かれ、ダーシーへの中傷を信じてしまう。
ところが…。

ベネット夫人やコリンズ牧師など永遠の喜劇的人物も登場して読者を大いに笑わせ、スリリングな展開で深い感動をよぶ英国恋愛小説の名作。
高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1) | ジェイン オースティン, Jane Austen, 中野 康司 |本 | 通販 | Amazon

ちくま文庫版(高慢と偏見)の紹介文より。

◆モーム「女ごころ」

異なるタイプの男性の間で揺れ動く女性心理。
ミステリー仕立てで楽しく読みながら、恋愛の機微に触れる。
読み終わった感想は「やっぱり女ってわからない」。

第二次世界大戦前夜のイタリア、山荘に住む美貌の未亡人メアリーは親子ほど歳の離れた英国高官エドガーからプロポーズを受ける。
一途なアプローチに心を動かされるメアリーだったが、そこにエドガーとはまったくタイプの違う二人の男性が現れて物語は急展開を迎える。
女ごころ (ちくま文庫) | W・サマセット モーム, William Somerset Maugham, 尾崎 寔 |本 | 通販 | Amazon

新潮文庫の紹介文より。

◆トルストイ「クロイツェル・ソナタ 悪魔」

情欲におぼれ、わが身を滅ぼす男たちの悲劇。
トルストイは「アンナ・カレーニナ」や「戦争と平和」でリアルな恋愛心理を描写しているが、本書もまたすさまじい。
性欲に悩まされたことがある人は必読。

嫉妬のため妻を殺した男の告白を通して、惨劇の理由を迫真の筆に描き、性問題に対する社会の堕落を痛烈に批判した『クロイツェル・ソナタ』、実在の事件に自身の過去の苦い経験を交えて懺悔の気持をこめて書いた『悪魔』。

性的欲望こそ人間生活のさまざまな悪や不幸、悲劇の源であるとして、性に関するきわめてストイックな考えと絶対的な純潔の理想とを披瀝した中編2作。
クロイツェル・ソナタ/悪魔 (新潮文庫) | トルストイ, 原 卓也 |本 | 通販 | Amazon

◆ミュッセ「二人の愛人」


https://matome.naver.jp/odai/2142849882048341501/2146449963703288303
二人の女性を両方とも我がものとしようとする、男の身勝手さを描く。
主人公に感情移入するか、それともその友人の立場から主人公に忠告したくなるか。
年齢を重ねたら再び読み直すと新しい発見があるかも。

多感で移り気な青年ヴァランタンは、容姿は似ていながら性格は対照的な二人の女性を同時に愛していた。

かたや陽気で機知にあふれる才女パルヌ侯爵夫人、かたや貧しく控えめだが深い情熱をたたえたドゥロネイ未亡人。

互いの存在を知らない二人の間を往来するあやうい綱渡りが破綻した時、最後にヴァランタンが選んだのは……?
二人の愛人 – ミュッセ – データベース – SYUGO.COM

◆コンスタン「アドルフ」

恋の情熱が冷めた後の倦怠と憂鬱を描く。
主人公の気持ちが分からなくもないが、その身勝手さに共感するのも気がひけるという、複雑な気持ちにさせられる本。
(男性諸氏は、恋人の前では読まないほうが得策)

男女の葛藤を心理描写のみでリアルに描いたフランス恋愛小説の最高峰!
『アドルフ』(コンスタン/中村佳子 ) – 光文社古典新訳文庫

前途有望な青年アドルフは自らの空虚な心を埋めるため、伯爵の美しい愛人エレノールに恋を仕掛け成就させる。

しかし、彼女が贅沢な生活も、子供たちも、風評もすべてを捨てるという一途な愛情を示した時、彼はその関係からの脱出を願うようになる。

耐えがたい重圧を感じながらも、どこにも逃れることが出来ない男性の虚しい心の動きを冷徹に分析し、精緻に描ききった自伝的心理小説。
アドルフ (新潮文庫) | コンスタン, Benjamin Constant, 新庄 嘉章 |本 | 通販 | Amazon

恋の魅力よ、誰がお前を描くことができよう?(略)恋の魅力よ、たといお前を感じ取っても、お前を描き出すことはできまい!
アドルフ (新潮文庫) | コンスタン, Benjamin Constant, 新庄 嘉章 | 本 | Amazon.co.jp

本文より。

◆アラン・シリトー「土曜の夜と日曜の朝」

イギリスの労働者階級の日常から垣間見える、男女の心の機微がおもしろい。
主人公は職場の先輩の妻を寝取り、好き勝手する悪党だが、どこか憎めない。
人妻を妊娠させてしまい、さてどうするかのドタバタ劇は、恋愛というよりまさに「色恋沙汰」。これも現実。

「人生はきびしい、へこたれるもんか」
―自転車工場の若い工員アーサーは、父親から上司、政治家に至るまで権力と名が付くものが大嫌い。浴びるように酒を飲み、人妻を誘惑し、気に入らないヤツに喧嘩を売る日々を送っている。

〝悪漢物語〟の形式を借りて労働者の青春を生き生きと描き、第二次大戦後のイギリス文学界にショックを与えたシリトーのデビュー作。
土曜の夜と日曜の朝 (新潮文庫 赤 68-2) | アラン・シリトー, Alan Sillitoe, 永川 玲二 |本 | 通販 | Amazon

新潮文庫の紹介文より。

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2019年11月17日