【古代のロマン】「人類最古の笛」は動物のイタズラだった!?

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およそ4万3千年ほどまえの旧石器時代に、ネアンデルタール人によって作られたとされる「世界最古の笛」。じつはこれが楽器ではなく、動物によって偶然作られたものだという研究が現れました。ここではこの笛をめぐる論争をまとめます。随時追記。

人類最古の笛?

もっとも古い笛と考えられているものは、1995年、スロベニア芸術科学アカデミーのスロベニア人古生物学者イヴァン・テュルクによってスロベニアのDivje Babe1号窟で発見されたもので「ネアンデルタール人の笛」として議論されている。
古代の音楽 – Wikipedia

これは43000年前の中期旧石器時代までさかのぼると考えられている。
古代の音楽 – Wikipedia

「ネアンデルタール人の笛」は、ヨーロッパ南東部の複数の洞窟で発見されている。幼いホラアナグマの大腿骨に丸い穴が規則的に開けられており、管楽器の指穴のように見える。
人類最古の笛、動物の仕業だった (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

これが純粋に楽器なのかそれとも肉食動物が噛んでできた単なる骨なのか現在も議論が続いている。
古代の音楽 – Wikipedia

しかし最新の研究によると

人工物ではなく動物がかじってできたものらしいことがわかった。3月31日付の英国王立協会の科学誌「Royal Society Open Science」に論文が掲載された。
人類最古の笛、動物の仕業だった (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

骨の損傷パターンと先史時代の動物の骨を15カ所の洞窟で調査。この骨笛の穴には石器で人為的に開けられた形跡がなく、氷河期に生きていたハイエナの歯の跡であると結論づけた。幼いホラアナグマの骨は軟らかいため、出土品のような穴を開けることが可能という。
「ネアンデルタール人の笛」、動物の仕業だった | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

ホラアナグマ
ホラアナグマは、既に絶滅したクマ科の動物。

ネアンデルタール人は楽器を使わずに、手拍子をしたり、体の一部を叩いたりして音楽を奏でていたかもしれません。あるいは楽器を作っていたけれど、土に還り現在は残されていない可能性もあります
人類最古の笛、動物の仕業だった (ナショナル ジオグラフィック日本版) – Yahoo!ニュース

だが……

「笛」の正体がはっきりしたことで、ネアンデルタール人が楽器を製作していた証拠はなくなってしまった。
「ネアンデルタール人の笛」、動物の仕業だった | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

ちなみに

確実に最古の笛と考えられているものはドイツ、ウルム近郊の洞窟から出てきた骨の笛で約36000年前のものであり、現生人類が使用したと考えられている
古代の音楽 – Wikipedia

ハゲワシの翼の骨を石器で削ったもので、指で押さえる穴が5つある。また、口を当てる部分にはV字形の深い切れ込みが2か所ある。
世界最古の楽器か、石器時代の「フルート」を発掘 ドイツ 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

現生人類が楽器を作っていたのは明白なんですが、別な人類の系統ですでに絶滅してしまったネアンデルタール人も音楽を知っていたかというのが論争のポイントなんですね。

今回の論文で残念ながらその証拠はなくなってしまったようですが、いずれにしても古代のロマンを掻き立てられる話ですね!

https://matome.naver.jp/odai/2142802832518201301
2015年04月03日