■カエノラブディティス・エレガンス とは?
実験生物学に用いられる線虫の一種。
https://kotobank.jp/word/C.%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B9-157658
線虫とは、字の如く細長い虫の総称。種類も多く、土壌線虫もいれば寄生線虫もいる。
回虫など多くの線虫は宿主に寄生する寄生虫だが,Caenorhabditis elegansは元来土壌中で自由生活をする。
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体長約 1mm で透明な体をもつ。
カエノラブディティス・エレガンス – Wikipedia
その体は約1000個の細胞から作られており、高等動物と同じように筋肉系、消化系といった多様な組織を持っている。
宇宙飛行士の健康問題解決に貢献か、体長1mmの線虫
受精後に1つの細胞が分裂を繰り返して多様な組織を作りあげる
シーエレガンス : 理系にゅーす
■C・エレガンスが医療に革命を起こすかも?!
2015年に九州大学の研究グループは、カエノラブディティス・エレガンスを使って、早期かつ高精度のがん検診に成功したことを発表した
カエノラブディティス・エレガンス – Wikipedia
がんの有無を1滴の尿から高い精度で判別することに成功した
がん診断 尿1滴で判別成功(2015年3月12日(木)掲載) – Yahoo!ニュース
がん患者の尿の匂いを好むことが判明しました。
『尿一滴、100円でガンが分かる』九州大がガンの早期発見に成功!鍵は寄生虫にあり
「がん患者24人、健常者218人の計242人」でのテストでも、「がん患者24人のうち23人」に対して「陽性」の反応を示し、発見確率は95,8%となりました。
『尿一滴、100円でガンが分かる』九州大がガンの早期発見に成功!鍵は寄生虫にあり
また、血液を調べる腫瘍マーカーで、同じ患者らを検査した結果は16.2~25%に過ぎず、その違いが顕著です。
尿一滴でがんを診断……試薬というか試虫は線虫 – つらつら日暮らし
初期の「ステージ0と1」のがんは、血液検査による発見率が0〜33%にとどまるのに対し、線虫の検査は88%と非常に高確率となります。
『尿一滴、100円でガンが分かる』九州大がガンの早期発見に成功!鍵は寄生虫にあり
がん細胞の早期発見にも期待がかかる。
予想される費用は検査1回百円〜数百円と格安で、さらに、約1時間半で結果が出るという
尿一滴で早期にがん発見ができるかも!?なんと線虫を使うんだそうです!
いいことづくしですね。
日立製作所と共同開発を進め、2019年頃の実用化を目指しているようだ。
九州大学が100円でガンを早期発見する方法を発見、必要なのは「尿一滴」のみ | TABI LABO
■がん探知犬もいるが・・・
がん患者の呼気や尿には、特有のにおいがあることが知られており、「がん探知犬」を使った診断手法が研究されている。
がん診断、尿1滴で=線虫の習性利用—10年後の実用化目指す・九大など (時事通信) – Yahoo!ニュース
しかし探知犬は育成に時間がかかり、普及には課題が多い。
がん診断、尿1滴で=線虫の習性利用—10年後の実用化目指す・九大など (時事通信) – Yahoo!ニュース
■こんな研究にも活用されている!
人間と同様の遺伝子機能も多く持っている。
人類絶滅を回避するために宇宙へ飛んだミニ人間 – MUSHI BLOG
微小重力下で宇宙飛行士に生じる筋萎縮の発生を解明するための1つのモデル系になる可能性がある
宇宙飛行士の健康問題解決に貢献か、体長1mmの線虫
今年実施予定の実験では、筋繊維と細胞骨格(細胞の構造上の骨組みを決めるタンパク質繊維)が微小重力下でどのように反応し変化するかを調べる
宇宙飛行士の健康問題解決に貢献か、体長1mmの線虫
実験結果から、宇宙に滞在する宇宙飛行士が抱える骨と筋肉の減少問題や、地球上で筋肉や骨の病気と闘う人々の対処方法が見つかることが期待されている。
宇宙飛行士の健康問題解決に貢献か、体長1mmの線虫
将来は、地球−火星間飛行の際にシー・エレガンスを宇宙船に搭載し、長期間飛行の影響を見るアイディアも持ち上がっている。
人類絶滅を回避するために宇宙へ飛んだミニ人間 – MUSHI BLOG