腸内細菌と言えば、「善玉菌」「悪玉菌」という言葉が思い浮かぶかもしれませんが、腸の中には実に100兆匹以上、数百種類もの細菌が住んでいて、その細菌の出す物質が、私達の美容や健康に様々な影響を及ぼしていることが分かってきました。がんや糖尿病などの病気から、肥満やお肌のシワなどの体質まで。
さらには、その影響は脳にまで及び、うつ病とも関係しているのではないかと考えられています。
NHKスペシャル|腸内フローラ解明!驚異の細菌パワー
脳に匹敵するほどの数の神経細胞があるのが、実は「腸」。
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人間の脳には約150億個の神経細胞が存在し、最重要器官として人の行動を司っています。この脳に匹敵するほどの数の神経細胞があるのが、実は「腸」。腸は、食物の消化をはじめ、栄養素の吸収、老廃物の排出、解毒、ビタミンの合成、造血、免疫機能など生命に関わるさまざまな働きを担っています。このため、腸内環境が悪化するとこれらの働きが阻害され、肌荒れや免疫力の低下、ひいては生活習慣病や大腸がんのリスクを高めることになるのです。
【善玉菌】
プロバイオティクスとも呼ばれ、健康に役立つ菌のこと。
乳酸菌やその一種のビフィズス菌に代表される細菌です。
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■ビフィズス菌
ビフィズス菌は、ビフィドバクテリウム属の腸内細菌で、ぶどう糖に作用して乳酸と酢酸を生産しますが、乳酸生産量が50%に満たないため、乳酸菌には分類されません。
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ビフィズス菌はヒトの体内で健康を司る働きをしており、ヨーグルトや乳酸菌飲料にも使われています。いくつかのビフィズス菌種はトクホの関与成分にもなっています。
新生児は体内にビフィズス菌を豊富に持っているのに対し、老化がすすむとビフィズス菌の割合が激減することから、「老化の目安」とも言われています。ビフィズス菌についてすべてが解明されているわけではありませんが、健康の維持・増進に有効であることが広く知られています。
■乳酸菌
乳酸菌とは、糖類を分解して乳酸をつくり出す細菌の総称で、その種類は200種類以上にもなります。
乳酸菌 | 成分情報 | わかさの秘密
人間の腸内にすみつくことができる細菌で、チーズやヨーグルトなどの発酵食品に多く含まれていることで知られています。腸内環境を整える効果や免疫力を向上させる効果、コレステロール値を低下させる効果など様々な生理作用を持ちます。
乳酸菌を増やす方法として、プロバイオティクスとプレバイオティクスという2つの方法があります。
乳酸菌 | 成分情報 | わかさの秘密
プロバイオティクスとは、体にとって有益なビフィズス菌やラブレ菌などの乳酸菌を摂取することをいいます。ラブレ菌やビフィズス菌の配合された商品は特定保健用食品(トクホ)[※5]に認定されているものもあり、プロバイオティクスとしての働きが認められている細菌です。プロバイオティクスの作用は、腸内環境の改善や免疫力の向上、アレルギーの抑制など多岐にわたります。
プレバイオティクスとは、腸内細菌の栄養源となって健康に役立つオリゴ糖などの成分を摂る方法です。
どちらが良いということはありませんが、どちらも行う方が効率良く腸内で乳酸菌を増やすことができるため、良いとされています。
【悪玉菌】
健康を害する作用がある菌。腐敗物を作り、有害物質を発生させるもので大腸菌やウェルシュ菌、ブドウ球菌などが知られています。
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■大腸菌(有毒株)
大腸菌(だいちょうきん, Escherichia coli)は、グラム陰性の桿菌で通性嫌気性菌に属し、環境中に存在するバクテリアの主要な種の一つである。
大腸菌 – Wikipedia
この菌は腸内細菌でもあり、温血動物(鳥類、哺乳類)の消化管内、特にヒトなどの場合大腸に生息する。アルファベットで短縮表記でE. coliとすることがある(詳しくは#学名を参照のこと)。大きさは通常短軸0.4-0.7μm、長軸2.0-4.0μmだが、長軸が短くなり球形に近いものもいる[1]。
■ウェルシュ菌
https://matome.naver.jp/odai/2142578990053287201/2142579482659212103
ウェルシュ菌(ウェルシュきん、学名:Clostridium perfringens)とはクロストリジウム属に属する嫌気性桿菌である。河川、下水、海、土壌中など自然界に広く分布している[1]。
ウェルシュ菌 – Wikipedia
。ヒトを含む動物の腸内細菌叢における主要な構成菌であることが多い。少なくとも12種類の毒素を作り、α, β, ε, ιの4種の主要毒素の産生性によりA, B, C, D, E型の5つの型に分類される。Clostridium perfringens B型菌の毒素はヒツジの赤痢の原因となる。
土にいる食中毒細菌はボツリヌス菌,ウェルシュ菌及びセレウス菌が代表的で,ヒトの生活環境をはじめ自然環境に広く分布しています.これら3種の細菌は,増殖時は栄養細胞(グラム陽性桿菌),増殖停止時は芽胞という形態をとります.食品中では主に芽胞として存在し,好条件が与えられると栄養細胞となり旺盛に増殖します.芽胞は乾燥,熱,薬品などに対して非常に抵抗性が強く,環境での長期間生存します.また,ボツリヌス菌及びウェルシュ菌は,酸素の無い状態(偏性嫌気性)で発育します.
保環研ニュース・第57号
■ブドウ球菌
ブドウ球菌(ブドウきゅうきん)とは、ブドウ球菌属(Staphylococcus属)に属するグラム陽性球菌である真正細菌の総称。
ブドウ球菌 – Wikipedia
一つ一つの球菌が不規則に配列した集合体(クラスター)を作りながら増殖し、光学顕微鏡下で観察すると「ブドウの房」のように見えるため、もう一つのグラム陽性球菌のグループである連鎖球菌(直鎖状に配列する)との対比から「ブドウ球菌」と名付けられた。属名のStaphyloccocusも、ラテン語で「ブドウの房」を意味するstaphylo-と、球菌を意味するcoccus(元は「(穀物の)粒」や「木の実」の意)に由来する。
【日和見菌】
その名の通りどちらにもなりえる菌のこと。善玉菌が優勢な腸の中では日和見菌も健康に役立つように働いてくれますが、腸内に悪玉菌が増えると悪玉菌の味方をします。
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■大腸菌(無毒株)
腸内細菌の大多数を占める日和見菌は、健康体であればおとなしく、
時にはビタミン合成を助けるなど有用なはたらきを行うことで知られています。しかし、免疫力が低下したり、体が弱っていたりすると、
悪玉菌と一緒に有害物質を作り始め、腸内環境を悪化させる原因となるのです。
善玉菌・悪玉菌・日和見菌の割合※理想は?|悪玉菌を減らす方法まとめ
日和見(ひよりみ)菌・・大腸菌(無毒株) 、バクテロイデス(無毒株)など
●ビタミン合成など有用な働きもするが、悪玉菌優勢時には一緒になって有害物質を作る。
善玉菌と悪玉菌|ヨーグルト研究室|雪印メグミルク株式会社
■バクテロイデス菌
腸内細菌で最も多いバクテロイデスとはどんな細菌でしょうか?
バクテロイデス菌とは
条件によっては、善玉菌、悪玉菌と大きく左右される存在で、私たちの健康や体調管理、そして便通にも関わりをもっています。
生体の常在微生物として最も多い菌であり,糞便中の細菌の80%以上を占め生体の常在微生物として最多です。
主に腸管、咽頭部、副鼻腔、膣、子宮頚管に存在しています。
バクテロイデス菌とは
バクテロイデス菌は、悪玉菌に見られがちですが、基本的には便秘や病気の原因にはなりませんが日和見菌(善玉菌と悪玉菌のどちらにでも変化する)の一つとして言われています。
人にとって有用な働きは、糖を発酵して、乳酸や酢酸などを産生して免疫に役立ち場合もありますが便秘や体力が落ちている時には、このバクテロイデスが大量に増え重大な問題を引き起こす場合があります。
バクテロイデス菌が生成する有害物質にはアンモニア、硫化水素、アミン、フェノールなど。
これらの腐敗性物質は、口臭 や体臭などの悪臭の原因となっている場合もあります。
自家感染(粘膜が傷つくと感染する)することもあります。
良い面もある反面、有害物質を生成してしまう菌、それがバクテロイデス菌なんです。
バクテロイデス菌。これは腸内で短鎖脂肪酸という物質を増やします。短鎖脂肪酸は脂肪の蓄積を防ぐ上に脂肪を燃焼させる重要な物質。これを増やせば肥満の解消につながるのです。短鎖脂肪酸はインスリンの分泌も活発にするので糖尿病治療にも効果を発揮します。
日刊ゲンダイ|脳梗塞、糖尿、肥満、うつ…万病治療「腸内フローラ」の威力
■連鎖球菌
レンサ球菌(レンサきゅうきん、連鎖球菌)とは、レンサ球菌属(Streptococcus 属)に属するグラム陽性球菌である真正細菌の総称。
レンサ球菌 – Wikipedia
一つ一つの球菌が規則的に、直鎖状に配列して増殖し、光学顕微鏡下で観察すると「連なった鎖」のように見えるため、もう一つのグラム陽性球菌のグループであるブドウ球菌(ブドウの房状に配列する)との対比から「レンサ(連鎖)球菌」と名付けられた。
●腸内細菌バランス
健康な人の腸内フローラは善玉菌が悪玉菌より多く保たれています。それぞれの菌の割合は善玉2:悪玉1:日和見7が理想です。
腸内フローラで太らない体を作る|たけしのみんなの家庭の医学 | テレビのまとめ
健康な人の腸内フローラは善玉菌が悪玉菌より多く保たれています。それぞれの菌の割合は善玉2:悪玉1:日和見7が理想です。ところが何らかの原因でそのバランスが崩れ善玉菌が減り悪玉菌の方が多くなってしまうと腸の蠕動運動が悪化。便秘を引き起こすばかりか、エネルギーの吸収が抑えられず体中の細胞内にどんどん過剰に蓄えられてしまうことに。これが太りやすい身体を作る原因になっているのではないかと考えられています。
整った腸内環境の菌の比率は「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」。
腸活を始めよう|特集|eo健康
善玉菌が2割存在している腸は、悪玉菌の働きが抑制されます。とはいえ、善玉菌と悪玉菌を合わせても30%ほど。残りの70%はどちらの味方に付こうか常に様子をうかがっている日和見菌です。この日和見菌が悪玉菌に変貌しないように、善玉菌を増やして量を保ち、悪玉菌の勢力を抑える必要があると言えるのです。
●加齢による腸内細菌の変化
腸内の細菌群は、年齢とともに変化します。
それぞれの年代の菌数の割合は違いますが、年をとると悪玉菌(有害菌)の割合が増えてきます。
代表的な腸内細菌|大塚製薬
母体内で胎児は無菌に保たれています。生まれ落ち母乳を飲んでいる時は母乳中の乳糖、ガラクトオリゴ糖を栄養源として、ビフィズス菌が増殖し始めます。赤ちゃんの便が黄色っぽく臭くないのはビフィズス菌優位の腸内環境になっているからです。
離乳期以降、離乳食を食べ始めると、大人の菌叢(きんそう)※1へと変化していきます。
成人では、10〜20%台の占有率でビフィズス菌が腸内に存在しています。
人の腸内には数百種類、約百兆個の細菌が生息しています。その中で人の健康にとって有用な働きをしている善玉菌の代表がビフィズス菌です。本ビフィズス菌末には、森永乳業独自の培養技術を用いて製造したビフィズス菌が1本あたり500億個配合されています。
BB536は健康な乳児から発見されたヒト由来のビフィズス菌です。