■佐賀のひきこもり、男性7割が中高年…長期化も
学校や会社に行けないなど、社会的参加が6か月以上ない人は少なくとも644人で、このうち7割超が自宅に3年以上ひきこもっている実態が浮き彫りになった。
佐賀のひきこもり、男性7割が中高年…長期化も : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
調査は1~3月、県内の民生委員・児童委員2105人にアンケートを行い、このうち1457人が回答した。回答率は69・2%。
調査対象は「おおむね15歳以上」で、ひきこもり状態にある人。内閣府の調査では「39歳以下」までが対象だが、県の調査では「40歳以上」も対象に加えた。
結果によると、該当者のうち男性は389人(60・4%)、女性は165人(25・6%)で、無回答は90人(14%)。男性は40歳代が最も多く110人、次いで50歳代が87人、60歳以上が77人で、中高年層が71・3%を占めた。一方、女性は60歳以上が65人と突出し、10~50歳代はいずれも10~20人台だった。
佐賀のひきこもり、男性7割が中高年…長期化も : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
ひきこもりになった原因(複数回答)として、「疾病や性格など本人の問題」が197人と最も多く、「家族や家庭環境の問題」(112人)、「失業」(107人)、「不登校」(71人)、「就職できなかった」(38人)が上位を占めた。
期間は「10年以上」が最も多い232人(36%)で、40歳代(66人)と50歳代(57人)が中心だった。県障害福祉課は「中高年層でひきこもりの長期化が見られた。今後、結果を基に施策を進めていきたい」としている。
県は15日、ひきこもり地域支援センター(佐賀市白山2)を開設した。平日の午前11時~午後6時、臨床心理士らが相談(予約制)に応じる。
武雄市武雄町昭和のサテライトでも月、水、金曜日の同じ時間帯で相談は可能。問い合わせは、同センター(0954・27・7270)へ。
佐賀のひきこもり、男性7割が中高年…長期化も : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
■36歳で引きこもりに…「風呂に入らないのは1か月が限界」
「以前は人付き合いもいいほうだったけど、これまでの人間関係を一気に遮断。スマホ内にあった電話帳データ300件分を削除しました」と極端な行動に出たのは、2年前に引きこもり生活に陥った飯田浩介さん(仮名・38歳)。最近、引きこもりを脱したことで取材に応じ、当時を振り返ってくれた。彼が自虐うつに陥ったきっかけは親との確執だった。
36歳で引きこもりに…「風呂に入らないのは1か月が限界」 | 日刊SPA!
「父が社長を務める会社に次期社長候補として勤務していたんですが、経営方針を巡って対立。反抗心から欠勤を繰り返すうちに、すべてが嫌になったんです」
最初は親を困らせたいという些細な気持ちだったという飯田さん。だが「僕がいなくても会社が回る」ことを知り、意固地になって外出すらしなくなったという。
「最初は友人から電話がかかってきたんですが、それも嫌になり、もう誰とも連絡とりたくなくなって、データを全部削除しちゃいましたね。でも、どこかで繋がっていたかったんでしょうね。その証拠にスマホの契約は解約しませんでしたし、5分おきに着信がないかチェックしていたのを覚えています。スマホは常に手放せない状態でした」
36歳で引きこもりに…「風呂に入らないのは1か月が限界」 | 日刊SPA!
飯田さんの救いは、70歳になる母親が健在だったこと。1か月以上部屋から出ないときもあったが、母親が食事などは部屋まで運んで来てくれたという。
「風呂に入らないことで、頭に垢が溜まるのが辛かった。銀河鉄道999で星野鉄郎がメーテルに『風呂に入らなくても死なない』って言うシーンがありますが、嘘ですね。1か月で限界です」
母親の説得に応じ、引きこもり生活から現在は脱け出ることができたが「いつでもあの生活に戻れる」と得意気に話す飯田さん。自虐うつからの完全復帰には、もうしばらくかかりそうだ
36歳で引きこもりに…「風呂に入らないのは1か月が限界」 | 日刊SPA!
■ひきこもり、センターの訪問支援は相談の9%
ひきこもりの人の相談・支援のため、全国68か所に設けられている「ひきこもり地域支援センター」が2015年度、相談を受けた家庭のうち、訪問支援を実施できたのは9%にとどまったことが読売新聞の調査でわかった。
半数を超える自治体のセンターでは訪問対象が10人未満だった。自ら相談窓口に出向くのが難しい人には訪問支援が有効な手段の一つだが、拠点やスタッフの不足が壁となっており、専門家は「増員や、訪問のノウハウがある専門家の配置などを急ぐべきだ」と指摘している。
センターは09年度以降、ひきこもりの専門相談窓口として都道府県・政令市で設置が進み、運営費の一部を国が補助している。読売新聞は今年2~3月、センターを設置する全64自治体を対象に、アンケート調査で、最新の15年度の実績などを尋ねた。
ひきこもり、センターの訪問支援は相談の9% (読売新聞) – Yahoo!ニュース
■引きこもり高年齢化深刻 自治体62%「40代の相談」家族会が150カ所調査
引きこもりの相談を受け付けている全国の自治体窓口のうち、家族会が150カ所を調べたところ、40代のケースに対応した経験があるとの回答が62%に上ることが22日分かった。50代も多く、高年齢化の深刻な状況が明らかになった。
引きこもり高年齢化深刻 自治体62%「40代の相談」家族会が150カ所調査(1/2ページ) – 産経ニュース
引きこもりが長期に及び40代~50代になると、親も高齢になり、介護が必要になったり経済的に困窮したりして、親子で「共倒れ」になるリスクがある。国が昨年公表した引きこもりの実態調査では40代以上は対象外で、不登校や若者の就労など、主に青少年の問題と捉えられてきた。対策の見直しが迫られそうだ。
調査は「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が昨年11月~今年1月に実施。引きこもりへの対応経験があったのは129カ所(86%)。本人の年齢(複数回答)は40代が93カ所(62%)と最も多く、続いて30代が78カ所(52%)、20代が69カ所(46%)で、50代も67カ所(45%)あった。
引きこもり高年齢化深刻 自治体62%「40代の相談」家族会が150カ所調査(1/2ページ) – 産経ニュース
■「大人のひきこもり」平均22年、支援途絶える
40歳以上の「ひきこもり」に関して民間団体が行った初の実態調査で、ひきこもりが長く続いている間に行政などの支援が途絶えたり、生活時間が昼夜逆転したりしている傾向が明らかになった。
内閣府は昨年9月、15~39歳のひきこもりが約54万人に上るとの推計結果を公表したが、増加しているとされる「大人のひきこもり」の実態は不明だった。「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(東京)が厚生労働省の助成を受け、同月以降、40歳以上の61人について家族らへの聞き取りを実施。今月22日、名古屋市内で中間報告を行った。
それによると、ひきこもりの平均期間は22年に及び、一度は行政や病院の支援を受けたのに、その後に途絶えていたケースが半数に上った。ひきこもりの間に見られた行動は、昼夜逆転(49人)や家庭内暴力(15人)などが多かった。
行政などの支援が途絶える…「大人のひきこもり」の実態 – ライブドアニュース
■「40歳、期間10年」以上 長期引きこもり初調査
仕事や学校に行かず、家族以外とほとんど交流しない「引きこもり」の人のうち、40歳以上で、期間が10年以上にわたるケースについて、本人や家族らでつくる全国団体が初の実態調査を始めた。引きこもりの「長期化・高年齢化」が進むと、抜け出しにくくなったり、親が亡くなった後に経済的に困窮したりする恐れがある。
【引きこもり】「40歳、期間10年」以上 長期引きこもり初調査 – 産経ニュース
調査は「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が厚生労働省の助成を受けて実施。内閣府は9月、15~39歳の引きこもりの人が全国で約54万人に上るとする推計結果を公表したが、若者世代の支援を目的としたため対象に40歳以上が含まれず、現状を反映していないとの指摘が出ていた。
調査チームの川北稔愛知教育大准教授(社会学)は「引きこもりに即効性のある解決策はないと言われている。生活を丁寧に振り返ることで、何が社会とつながる後押しになったのか、どんな障壁があったのかを明らかにして、効果的な支援につなげたい」と話している。
【引きこもり】「40歳、期間10年」以上 長期引きこもり初調査 – 産経ニュース
■ポケGOの活用検討=引きこもり対策で菅官房長官
菅義偉官房長官は8日の記者会見で、学校や仕事に行かず、半年以上自宅に閉じこもっている「引きこもり」の対策にスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の活用を前向きに検討する考えを示した。
内閣府の調査では、15~39歳の若者のうち引きこもりの人は推計で54万1000人に上る。一方で海外では、ポケモンGOを始めたことで外出するきっかけになったなどの報告もある。
これに関して菅長官は「因果関係や網羅的なデータは持ち合わせていないが、先端技術を活用することも今後見極める必要がある」と語った。
ポケGOの活用検討=引きこもり対策で菅官房長官:時事ドットコム
■15~39歳の「引きこもり」54万人 長期化、高齢化進む
内閣府は7日、仕事や学校に行かず、6カ月以上にわたり、家族以外とほとんど交流せずに自宅にいる15~39歳の「引きこもり」の人が、全国で推計54万1000人に上るとの調査結果を公表した。調査は2010年に続き2度目。
10年の前回調査時の推計69万6000人に比べ約15万人減ったが、依然として50万人を超える高水準。35歳以上で引きこもりになった人が倍増するなど「長期化・高年齢化」が進んでいる。背景に不安定就労もある。
引きこもりになった年齢は35~39歳が10・2%で前回調査から倍増。20~24歳も34・7%で、約13ポイント上がった。引きこもりになったきっかけは「不登校」とともに「職場になじめなかった」が最も多く、就職や職場での人間関係に悩んでいる実態が浮かんだ
15〜39歳の「引きこもり」54万人 長期化、高齢化進む — スポニチ Sponichi Annex 社会
■ニート比率は平均以下=日本を評価-OECD調査
経済協力開発機構(OECD)は7日、各国の雇用に関する2016年版の報告書を発表した。46カ国を対象に、引きこもりや就業の準備をしていないニートが若者に占める割合を調査した結果、日本はOECD平均(14.6%)を下回る9.5%となり、7番目に低かった。
ニート比率は36.7%の南アフリカが最高となり、インドやトルコ、イタリアが続いた。反対に最も低かったのは6.2%のアイスランドで、2位以下はオランダやルクセンブルク、スイスなど。中国は11.2%で11位、韓国は18%で32位だった。調査は15~29歳の若年層を対象に15年に実施した。
ニート比率は平均以下=日本を評価-OECD調査:時事ドットコム
■中年になった引きこもりは「家庭内ヤクザ」に…事件を起こす可能性も
中年になった引きこもりが、日本社会で「時限爆弾」と化している。1980?90年代に学校へ行かなくなり、部屋に引きこもった子どもたちが、今や40代に差し掛かっている。この問題が初めてクローズアップされたときは、「10代の問題」として軽視されていたが、それは誤っていたという声が出ている。2010年に内閣府が行った調査によると、日本全国の引きこもりは69万6000人に達し、このうち26.9%が35歳以上だった。その多くがそのまま40代に突入したと推定される。
中年になった引きこもりは「家庭内ヤクザ」に…事件を起こす可能性も – ライブドアニュース
押川さんは「20歳ごろに引きこもりだった人たちのうち、約半数が40歳を過ぎても引きこもりを続けている。その全てが危険な精神障碍者だとは言えないが、多くの人が年を重ねるほど攻撃的になり、まるで「家庭内ヤクザ」のように君臨している」と語った。
日本では現在、日本財団など複数の公益法人や市民団体が、引きこもりの社会復帰を手助けし、政府や地方自治体が直接・間接的に支援している。だが、本人と家族の意思によらなければ意味がない。政府が無理やり入院治療を受けさせたり、社会復帰の訓練をさせたりすることもできない。
中年になった引きこもりは「家庭内ヤクザ」に…事件を起こす可能性も – ライブドアニュース
年老いた両親が、引きこもった子どもの面倒を見られなくなった場合、子どもは自宅に閉じこもったまま餓死するか、食べ物を求めて家出し、事件を起こすようになる可能性もある。一方、耐えられなくなった家族が子どもに暴力を振るうケースもある。引きこもりの原因は依然として不透明だ。Aさんの両親は経済的には余裕があったが、夫婦関係は冷え込んでいた。父親(73)は「妻が息子を甘やかしたからこうなった」と主張し、母親(72)は「夫が無関心だったせいで息子がひねくれた」と言い張った。
Aさんは両親にとって、「息子」ではなく恐怖の対象だった。Aさんは多くの規則を作った。「家の中で飯が食えるのは俺だけだ。俺が起きている間は誰も部屋に入ってくるな。毎日、俺がメールをした通りに買い物して、冷蔵庫に入れておけ」。このような規則に反すると暴言を浴びせ、時折殴打したり、刃物を振り回したりした。両親は息子の部屋に入ろうという気も起きなかった。早くから専門家に相談しなかった理由について、移送スタッフの一人は「体裁を気にしていたようだ」と話した。見るに見かねたAさんの兄が昨年12月、押川さんの元を訪れ、助けを求めた。
中年になった引きこもりは「家庭内ヤクザ」に…事件を起こす可能性も – ライブドアニュース
韓国の専門家たちは「他人事ではない」と指摘する。韓国の引きこもりは20万?30万人程度と推定されている。2012年には引きこもりによる犯罪が相次いだ。4年間引きこもっていた男(当時27歳)が、訳もなくスーパーの女性店主を刃物で切り付け、重傷を負わせた。また、ソウル市冠岳区新林洞の考試院(受験生向けの貸し部屋)に数年間引きこもっていた男(当時30歳)も、かつての職場の同僚を訪ね、刃物で切り付けた。
押川さんたちはAさんの両親を家の外に出させた後、Aさんが一人でいる家の中に入った。パンツ1枚で朝食をとっていたAさんは一切抵抗できなかった。押川さんはAさんに向き合い、「今のままの生活をしていたら、健康によくないし、命を守れない。病院に行こう」と説得し、民間の救急者に乗せた。Aさんはその際にも、気が抜けた様子でこうつぶやいていた。「消さなきゃいけないのに。消さなきゃいけないのに。俺の携帯を見るんじゃない」
中年になった引きこもりは「家庭内ヤクザ」に…事件を起こす可能性も – ライブドアニュース
■40代ニートの実態が悲惨すぎる…… 12年間引きこもり、目標は「パソコンのソフトを完成させる」
千葉県某所。70代老夫婦のインタビュー映像から、VTRはスタートする。7年前に夫が定年退職。マイホームで夫婦水入らずで悠々としたセカンドライフを満喫できるはずだったが、モザイク越しでも分かるほど、夫婦の表情は暗い。原因は、今年47歳になるという息子。この息子が年金暮らしの夫婦の僅かな蓄えを強引に奪っているというのだ。
40代ニートの実態が悲惨すぎる…… 12年間引きこもり、目標は「パソコンのソフトを完成させる」
「(年金を使って)1人でのうのうと食べて飲んで」と、実の息子に対して躊躇なく説明する夫。無理もない。この夫婦は、47歳の息子から日常的に暴力を振るわれているのだ。
夫が「突き飛ばされて、足で踏んづけられたこともある」と言えば、妻は「本当に安心して寝られない。もう殺されちゃう」とまで言ってしまう。冒頭から信じられない家庭を紹介してくれたものだ。
これがもう12年も続いているというから驚きだ。そんな状況を打破するためにやってきたのが、非行、不登校などに対処するフリースクール「ワンステップスクール伊藤学校」の廣岡政幸校長と、数名の職員たち。夫婦の忍耐力は既に限界。フリースクールに息子を入所させてほしいと依頼してきたのだ。
40代ニートの実態が悲惨すぎる…… 12年間引きこもり、目標は「パソコンのソフトを完成させる」
廣岡校長と引きこもっている部屋のドア越しに息子と話しを始める。しかし、あくまでも温和な雰囲気で交渉を試みる廣岡校長に対して、口汚い言葉で罵ってきた。さらには自分でドアに鍵を掛けておきながら「まずは(ドアを)開けて口先じゃないところを見せてみろ!」と絶叫する始末。
当然こういう茶番には付き合ってられないと判断した廣岡校長は、ドアを破壊して息子を引っ張り出した。そもそもどうして引きこもってしまったのか、その理由を聞き出すと、息子はこう話した。
40代ニートの実態が悲惨すぎる…… 12年間引きこもり、目標は「パソコンのソフトを完成させる」
「事情があって収入がなくなってしまった。それを回復するために今は努力している」
この言葉に、「それがもう12年続いているじゃないですか」と、当然のツッコミが入る。大学受験に失敗したこの息子。その後両親から借金をして会社を興すも、数年で倒産。返す刀で再び両親に無心をし、その金で株に手を出すが、失敗したのだという。
さらにこの期に及んで、息子は「パソコンのソフトを作っているから、それぐらいは作ってから家を出て行きたい」と勝手なことを言う。チラリと映るこの息子の引きこもっていた部屋には、何年も前の型としか思えない古臭いパソコン機器しか見えない。
彼はいまさら、どんなソフトを作ろうというのか。そして作ったところで、それをどう販路に乗せるのだろう……。
40代ニートの実態が悲惨すぎる…… 12年間引きこもり、目標は「パソコンのソフトを完成させる」
息子とスクール側の話し合いは、なんと7時間にも及んだ。現実を認めようとしない息子に対して、根気強く説得を続ける廣岡校長。ここでVTRは次のケースに移ってしまう。
正直「え? あの息子どうなった!?」と困惑するんだけど、この後はゴミ屋敷と貸した親の家を占拠し続ける40代引きこもりを説得する場面に。1年以上入浴もしていないというこの引きこもりも強烈だったが、3時間程度で説得に応じて寮に入って生活することになった。
この後、ワンステップスクール伊藤学校には、14歳から47歳までの寮生37人が、自立を目指した共同生活を送っているという説明が入る。ん? 14歳から47歳……あ、47歳!
冒頭のVTRで登場した、あの12年間引きこもっている47歳の息子も、無事に入寮したということだろう。いや、そう思いたい。
40代ニートの実態が悲惨すぎる…… 12年間引きこもり、目標は「パソコンのソフトを完成させる」
廣岡校長は、最後にこう話している。
「成人者の引きこもりが、相当数増えてきている。それは社会の働き手を失うだけではなく、結果的には社会保障まで圧迫されてくる」
ところで、厚生労働省は、増え続ける成人の引きこもり対策として、平成21年度から「引きこもり対策推進事業」を行っている。地域支援センターを設置するなどして、適切な支援と引きこもりに悩む人々の結び付けを目的とした事業だそうだ。
40代ニートの実態が悲惨すぎる…… 12年間引きこもり、目標は「パソコンのソフトを完成させる」
■子どもがひきこもりやニートになりやすい親の特徴
・子どもの回答を待たずに、先に返事をしてしまう
・家庭での雑談が少ない
・子どもの話を聴き流す、最後まで聴かない
・条件的ほめ&承認をしている
・「知力」だけを育てようとして、「感情」に目を向けない
・子どもを自分の思い通りに育てようと仕向けている
・子どもの挑戦を回避させようとしている
子供がニートや引きこもりになりやすい親のNG行動 雑談が少ない – ライブドアニュース
■SHELLYがゴミ屋敷に引きこもる女性との距離を縮め外出を実現させる
22日放送の「いきなり!黄金伝説。」(テレビ朝日系)でSHELLYが、引きこもりの女性と一緒に外出を果たす場面があった。
番組は「身近に潜む!隠れゴミ屋敷」と題して、一見、普通に見える住宅が、実は中に膨大なゴミを溜め込んでしまう「隠れゴミ屋敷」の話題を取り上げた。
専門の清掃代行業者・佐々木薫さんと共に、SHELLYが訪れたのは外からでは平凡なアパートにしか見えない2DKの一室だ。33歳の女性が1人暮らししているという室内には、生活ゴミや酒瓶、推定5000冊という大量の漫画本が散乱していた。
「黄金伝説。」でゴミ屋敷が登場 住人女性の驚きの引きこもりぶり – ライブドアニュース
清掃の依頼主である女性に、SHELLYが「どれぐらいの頻度で出かけてるんですか?」と訊ねると、女性は「病院に1ヶ月に1度くらい」と、月に1度しか外出しないという、驚きの引きこもりぶりを明かした。
この女性の部屋を2年前から何回も掃除してきたという佐々木さんは、その病院への外出時も自宅前からタクシーに乗り、帰りも自宅前までタクシーだと説明。佐々木さんによると、この女性は外出する気持ちはあるそうだが、外出できないようだという。
さらに佐々木さんは、生活用品などはすべて携帯で注文し、購入しているため、女性は近所のコンビニにすら出かけることがないのだと説明した。
「黄金伝説。」でゴミ屋敷が登場 住人女性の驚きの引きこもりぶり – ライブドアニュース
そんな彼女は、父親が事故で亡くなったことをきっかけに、引きこもってしまったらしく、現在の生活はその父の遺産なのだと明かした。
SHELLYは、一旦みんなで休憩する際、なにげなく彼女に外に出ることを促したが、拒否されてしまったため、自分も部屋で休憩すると言い出し、彼女と何気ない会話で距離を縮めていった。
その後もSHELLYは、彼女と会話を続けていったが「今、なにか食べたいものあります?」と何気なく質問した際、彼女は「たこ焼きが食べたい」と即答した。清掃スタッフの「行ってみる?」という問いかけに、迷いながらも「うん」と返答をする彼女に、SHELLYは「私も行っていいですか?」と申し出た。
「黄金伝説。」でゴミ屋敷が登場 住人女性の驚きの引きこもりぶり – ライブドアニュース
そして、ついに自宅玄関から外に出た彼女は、佐々木さんとSHELLYに付き添われるように、近くのコンビニでたこ焼きを購入した。
この様子にスタジオでは拍手が起き、VTRを見ていたほかの出演者からも「すごいなぁ!」と驚きの声があがった。
覚えていないほどだという久しぶりの外出に、彼女の気持ちもほぐれたようだ。その後、彼女も率先して掃除を手伝い、6時間もの掃除が終了した際には、彼女からSHELLYに「芸能人のかたがこんなに一生懸命やってくださるなんて思っていなかったので…」「ありがとうございました」とお礼の気持ちを伝えていた。
「黄金伝説。」でゴミ屋敷が登場 住人女性の驚きの引きこもりぶり – ライブドアニュース
■日本のニートは「高学歴」…OECD報告
それによると、ニートはOECD加盟国全体で3900万人。日本のニートは、大学卒業以上の学歴を持つ人が、それ以外の人よりも多かった。PIAACの「読解力」では、成績が低いレベルだったニートは日本は3%にとどまり、他国に比べて好成績の割合が高かった。「数的思考力」も同様の傾向が見られた。
日本のニートは学力などの成績が他国に比べて高い OECDが発表 – ライブドアニュース
日本の若年無業者(ニート)は学力などに関する国際調査の成績が他国に比べて高いことが、経済協力開発機構(OECD)が27日に発表した若者の技能と雇用に関する報告でわかった。
OECDは「学校から仕事へと円滑につなげる仕組み作りが必要」と指摘した。
OECDが2011~12年に行った「国際成人力調査」(略称PIAAC)など複数の国際調査や統計データを基に分析した。
日本のニートは学力などの成績が他国に比べて高い OECDが発表 – ライブドアニュース
■40~50代ニートが急増「中高年引きこもり」知られざる実態
今年3月、兵庫県・淡路島で5人の男女を殺害した容疑で逮捕された平野達彦容疑者(40)が、高校中退後、ほとんど職に就いたことのなく自宅に引きこもっていたことが判明し、“ウルトラ・ニート”の存在がにわかに注目された。
今、社会問題化しているのが、平野容疑者のような40代、50代の引きこもりだ。全国的な人数は統計調査がないが、「今後も増えていくだろう」(厚生労働省課長補佐)という。
40〜50代にニートが急増 就職訓練に脱落などきっかけは様々 – ライブドアニュース
司法試験受験に失敗し40代から引きこもり
千葉県の郊外に住む足立晃さん<仮名・52歳>は、都内の中堅私大の法学部に入学、司法試験を目指していた。三大難関試験のひとつである司法試験はそう簡単に合格できるものではない。しかし勉強すれば合格できないというわけでもない。足立さんは大学入学と同時に司法試験受験を目指すサークルにも所属し、受験勉強に励んだ。
大学4年生の時、周りの学生が就職活動をはじめたが、中堅大学ということもあり就職先は大手企業商社に内定する者はごくわずか。多くは地場中堅企業だった。足立さんは、「俺は弁護士になるのだからこいつらより上だ。勉強していて良かった」とひとり優越感に浸っていた。
40〜50代にニートが急増 就職訓練に脱落などきっかけは様々 – ライブドアニュース
大学卒業後、30歳になっても司法試験に合格できなかった足立さんは家族から、「もう普通に就職してはどうか」と言われた。だが、いざ就職口を探してみると、かつて自分の同級生が内定を取った地場中堅企業にすら就職できない。大卒後7年間、就労経験なしという経歴は好況・不況を問わず厳しいものがある。
結局、35歳まで惰性で司法試験を受験したが短答式と呼ばれる最初の関門にもかすりもしなかった。この頃から近所でアルバイトをしたり、家庭教師をしていたが、どうにも職場で浮いてしまう。40代になるとアルバイトすらせず、ただ家に篭り切りになった。ひきこもりのはじめである。
40〜50代にニートが急増 就職訓練に脱落などきっかけは様々 – ライブドアニュース
幸い、千葉県郊外の自宅には“離れ”がある。その離れでただ1日中、日がな2ちゃんねるやTwitterといったSNSで書き込みをしている。働く気は毛頭ない。元司法試験受験生の知識で、マスコミ記事をボロカスに批判する時が唯一、「司法試験受験に生きてきた自分を感じられる瞬間」(足立さん)だという。
今のところ生活は親の年金で成り立っている。だが両親ももう70代、先行きの不安は尽きない。「FXでもやって一発逆転を狙おうかなと思っています」と話す足立さんだが、万年床と思われる布団、空き缶とタバコが山となり、漫画雑誌が転がっている部屋からは、とても人生の一発逆転は見込めそうにない。
40〜50代にニートが急増 就職訓練に脱落などきっかけは様々 – ライブドアニュース
足立さんと同じく50代の引きこもりの大貫強さん<仮名・51歳>は、関西の私大を卒業後、先物取引会社に勤務したがあまりの過酷さから入社1か月で退職、20代は家庭教師やファストフードの店員といったアルバイトで生計を立てていたが、やがてアルバイト募集も年齢の壁にぶちあたり採用されなくなってきた。
上司から言われた指示には従えるが、後輩を指導することは苦手な大貫さんは、やがてバイト先にも足を運ばなくなる。FXや株式取引でデイトレードで小遣いくらい稼げる。だから勤めに出るのはやめた。幸い、実家にいくらかの資産がある。無理して働かなくてもやっていける。もう外の世界には出たくない。誰の目も気にしなくていい。だから部屋の掃除も滅多にしない。
40〜50代にニートが急増 就職訓練に脱落などきっかけは様々 – ライブドアニュース
もし彼らの両親が資産家でなければ、彼らは嫌でも社会に放り出される。その放り出される社会では、今、中高年ブラックバイトの問題が囁かれている。ある人材派遣会社営業職は、「中高年バイトのうちいくつかの業態では引きこもりを10年以上続けてきた人もいる。総じて彼らはストレス耐性に弱い」と話す。社会で揉まれた経験がないからだろう。
ハローワークでも50代の就職対策に力を入れている。だが引きこもっていた50代は職業訓練を施しても、「就職訓練中に脱落することが多い」(近畿労働局課長補佐)のが現実だ。
40〜50代にニートが急増 就職訓練に脱落などきっかけは様々 – ライブドアニュース
■人付き合い週1回未満、要介護リスク1・4倍
他者との交流が週1回未満の高齢者は、要介護や認知症になる危険性が、毎日頻繁に交流している人より約1・4倍高まることが、日本福祉大の斉藤雅茂准教授(社会福祉学)らの調査でわかった。
人付き合い週1回未満、要介護リスク1・4倍 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
月1回未満の人は、要介護や認知症に限らず、すべての要因による死亡リスクも高まる。社会的に孤立するほど、健康への悪影響も深刻化することが明らかになった。
愛知県内の要介護認定を受けていない健康な65歳以上の高齢者約1万2000人について、2003年10月から10年間、健康状態を追跡調査した。別居の家族や親族、友人らと会ったり、手紙や電話、メールでやり取りしたりした頻度と共に分析。交流が週1回未満だと、排せつや入浴などに介助が必要な要介護度2以上や、認知症になる危険性が、毎日頻繁に交流している人の約1・4倍高まった。
人付き合い週1回未満、要介護リスク1・4倍 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
■2週間誰とも話さない独居男性高齢者が17%! 孤立で悲劇が起きる前に”新しい連帯と相互支援”を
家のことは一切妻に任せきりで、料理をしたこともなければ、靴下がどこに収納されているかもわからない。こんな昭和的な男性も、介護が始まれば生活は一変する。
入浴・排泄・移動といった介護の困難はもちろんだが、家事スキルのない男性にも炊事・掃除・洗濯・買い物などの慣れない家事を否が応でもこなさなくてはならないのだ。
特に仕事人間だった男性は、地域とのつながりが薄く、地域コミュニティに入るという発想もない。被介護者から四六時中目が離せずに一人で頑張り続け、自由になる時間が全くなくなり疲弊する介護者もいる。
「家長だから」などという規範や自負が自らを追いつめ、過剰な責任を呼び込む。まじめな人ほど弱音を吐かずに、誰にも頼らず一人ですべてを抱え込み、葛藤を深めることが多い。
2週間誰とも話さない独居男性高齢者が17%! 孤立で悲劇が起きる前に”新しい連帯と相互支援”を – エキサイトニュース(1/2)
孤立を深めているのは、男性介護者だけではない。すでに高齢者世帯の4分の1が一人暮らし世帯(厚生労働省「65歳以上の高齢者のいる世帯の構成割合」)なのだ。
厚労省によればその数は600万人を超えると推計されている。「朝になって目が覚めへんかったら……」。毎日をこんな気持で送っている単身の高齢者もいる。唯一の外出の機会がデイサービスの利用だという。
週1回のデイサービスの日は「パッと社会に出た気になる」そうだ。デイは介護施設というだけでなく、むしろ「社交場」なのだとあらためて教えられた。
「生活と支えあいに関する調査」(社会保障・人口問題研究所、2013年)によると、一人暮らし高齢者のうち2週間ほとんど誰とも話をしない人は男性で17%を占め、女性4%に比べて際立っている。
一人で暮らす高齢者はすでに600万人。20年後には男性の6人に1人、女性では4人に1人になるという。未婚者、離婚者は増え、夫婦添い遂げたとしても死別は避けられない。高齢者の孤立にかかわるテーマはさらに広がるに違いない。
2週間誰とも話さない独居男性高齢者が17%! 孤立で悲劇が起きる前に”新しい連帯と相互支援”を – エキサイトニュース(1/2)
■最近増加中という「ひきこもり主婦」
「引きこもり主婦」とは、社会から孤立し、長期にわたって家族以外の人と接することがない状態のことを言います。場の空気を読み過ぎるせいで気疲れをしてしまったり、迷惑をかけることを極度に恐れて社会から取り残されていってしまう……。
一見したところ「主婦なのだから夫や子どももいるんじゃないの?」と思われがちですが、実際にはかなりの数がいるそうです。彼女たちはなぜ外の世界と接しなくなってしまうのでしょうか?
社会と接するのが怖い…「ひきこもり主婦」の実態とは – Peachy – ライブドアニュース
「金銭的に家計が苦しい。自分は働いていないし、家から出ないのが一番の節約になる。経済的だからと家にいるうちに引きこもり主婦になっていた」(44歳)
▽ たしかに、ママ友と遊んだり外出をしたりすると少なからずお金は使ってしまうもの。家庭の経済状況が原因で引きこもりになる主婦が多いようです。とはいえ、あまりにも根詰めて節約に走ってしまうと、スーパーや買い物にまで行けなくなってしまうことも。また、コミュニケーションをしないことで心の面でもどんどんふさぎこみがちになってしまいます。
社会と接するのが怖い…「ひきこもり主婦」の実態とは – Peachy – ライブドアニュース
「ママ友とトラブルになったり近所の人との人間関係に疲れてしまった。子どものことを考えると必要以上に過敏になってしまい、ママ友とのコミュニティからはみだしたくないと思っているうちに精神的な病気にかかってしまった」(42歳)
▽ ママ友とのトラブルやマタニティーハラスメントによって引きこもり主婦になってしまった人もいるようです。ママ友ともなれば自分だけの問題ではすまされなくなり、子ども同士のトラブルにもなってしまうもの。気を張るあまり疲れ切ってしまうのかもしれません。
社会と接するのが怖い…「ひきこもり主婦」の実態とは – Peachy – ライブドアニュース
「バブルの頃は私も働いていたし怖いものなしだった。夫がリストラになり転落。子どもも不登校になりがちになり、私の性格上、周りの目を気にするあまり家から出られなくなった」(48歳)
▽ 時代が変わるなか、これまでの変化をなかなか受け入れられずに必要以上に周りからの視線を気にしてしまうといった声もありました。
このような「引きこもり主婦」、もしかしたらあなたの身近にもいるかもしれません
社会と接するのが怖い…「ひきこもり主婦」の実態とは – Peachy – ライブドアニュース
■「孤独感」は喫煙や飲酒、肥満と同じくらい寿命を縮めることが明らかに
孤独でいると早死にするリスクが高まり、肥満と同じくらい寿命を縮める要因になるのだという。
ブリガムヤング大学の研究チームが、これまでに行われたさまざまな健康調査のデータ(対象者300万人超)を分析して明らかになった。
それによると、社会とつながっていない人は早死にしやすく、逆に友人を持つなど社会とのつながりを維持している人は健康で長生きする傾向が浮かび上がった。
【若者も要注意】「孤独感」は喫煙や飲酒、肥満と同じくらい寿命を縮めることが明らかに – IRORIO(イロリオ)
もちろん、死亡リスクは個人の年齢や健康状態、経済状況などによって異なるわけだが、それでも孤独が寿命を縮める要因になっているのは変わらないのだとか。
また、孤独は1日15本の喫煙やアルコール中毒、そして肥満にも匹敵する短命リスクとのこと。
これは、伴侶を亡くすなどして孤独な環境に陥った人だけでなく、もともと孤独を好む人にもいえるという。高齢者ほど孤独に陥りやすいが、研究チームは「若い人であっても孤独が短命を招きやすくなることに変わりはない」と指摘する。
研究著者の1人、ティム・スミス氏は「つまるところ、社会とつながりを持ちアクティブであれば、心身ともにより健康でいられるということ」と話す。
【若者も要注意】「孤独感」は喫煙や飲酒、肥満と同じくらい寿命を縮めることが明らかに – IRORIO(イロリオ)
■日本の引きこもり、海外とは異質? 成人しても親と同居する文化も一因か
ここ20年ほど、日本の社会で問題となっている「引きこもり」。全国引きこもりKHJ親の会の統計によると外出をする程度まで含めると推計300万人ほど存在し、男女比では男性の方が若干多めとの報告がある。
桁違いに多い日本のひきこもり事情の特殊さを海外メディアが指摘 – ライブドアニュース
日本の引きこもりは桁違いに人数が多い
ランキングサイトの「トップテンズ」によると、「日本についてちょっと残念だと思う10のこと」の6位に引きこもりがランクインしている。その理由として「世界のどこにでも”シャットイン(外出恐怖症)”の若者は存在するが、日本みたいに数百万も存在するのは特殊なケース」であるとしている。欧米では親が子どもの世話をするのは18歳までと言われており、幼い頃から自立心を持たせる教育をしている。
桁違いに多い日本のひきこもり事情の特殊さを海外メディアが指摘 – ライブドアニュース
だが文化や習慣の違いを差し引いたとしても「いくつになっても親からごはんを食べさせてもらえる」や「引きこもりが中高年層にも及んでいる」ことが容認されてしまう日本の社会が信じがたいようだ。つまり海外においては「引きこもり」を意味する英語「シャットイン」とは性質が異なるとの意見だ。
桁違いに多い日本のひきこもり事情の特殊さを海外メディアが指摘 – ライブドアニュース
引きこもりは日本版ロストジェネレーション
トレンドを紹介するサイトのハイプビーストでは、ドキュメンタリー「Hikikomori: A Deafening Silence(引きこもり)」(2013年制作)を元に、「引きこもりとは、日本におけるロストジェネレーション」であるのではないかと定義している。彼らは価値観の多様化によって、従来の慣習や文化などに懐疑的になってしまった世代であるのではないかと考えたのだ。確かに引きこもり問題が顕著になったのは、日本社会が大きく変貌したバブル経済がはじけた90年代である。「不安定な雇用事情、集産主義的な社会、不景気」など「多様な文化的要因と社会的なプレッシャー」など外的原因も大きいのではないかと考えられている。
桁違いに多い日本のひきこもり事情の特殊さを海外メディアが指摘 – ライブドアニュース
対策を講じてはきたが成果はでていない
ウォール・ストリート・ジャーナルによると「調査によると日本だけではなく、アメリカ、香港、スペインなど他の国」にも存在するのだという。だが先ほども述べたように、親子の関係性や引きこもりの高齢化や人数などの特殊性は日本だけに見られ、他の国と違う点であると考えている。そして日本の専門家の意見として「親は子どもが成功するために様々な形で圧力をかけてきた」と要因となりうる社会的背景についても紹介している。併せて、実際に引きこもりだった人に対してのインタビューも実施している。
桁違いに多い日本のひきこもり事情の特殊さを海外メディアが指摘 – ライブドアニュース
もちろん日本政府も看過できない社会問題との認識を持っているのだが、「予算を計上し引きこもり対策を講じても、目立った成果はでていない」と指摘した。それは「個人のケースごとに状況や年齢などが違うためにこれという決定的な対処方法がない」ためであるとしている。そのため「アメリカにおいて引きこもりのような状況で効果があった療法を試したり、日本各地の引きこもりを地道に支援する団体などの取り組み」が必要ではないかと述べている。
桁違いに多い日本のひきこもり事情の特殊さを海外メディアが指摘 – ライブドアニュース
■高齢化するひきこもりの実態 「スーパーニュース」で45歳男性のひきこもり生活を取り上げる
15年2月17日放送の「スーパーニュース」(フジテレビ系)で、高齢化するひきこもりについて特集した。
番組では、「増え続ける“中高年のひきこもり”」と題し、中高年のひきこもり事情の実態に迫った。
特集の冒頭、2010年の内閣府の調査では全国に約70万人のひきこもりがいることを示したうえで、2年前の山形県の調査では40歳以上のひきこもりが全体の44%を占めていることに触れ、中高年の引きこもりが増え続けていると解説した。
「中高年のひきこもり」をフジテレビ「スーパーニュース」が特集 – ライブドアニュース
そんな高齢化するひきこもりについて、15年間ひきこもる45歳の男性と、20年間実家にひきこもり、親が苦しむ45歳の男性を紹介した。
ひきこもって15年くらいと語る現在45歳の男性は、大学卒業後に就職したが対人関係に怯え2年で退職し、その後のアルバイトも続かず、30歳の頃からひきこもり始めたそう。対人関係に怯えるきっかけとなったのは中学・高校時代に受けた“イジメ”だという。
「不安だらけで毎日を過ごしています」と語る男性は、ひきこもりを克服するためにおよそ2年前から1人暮らしをはじめ、月約13万円の生活保護を受けて生活をしている。
「中高年のひきこもり」をフジテレビ「スーパーニュース」が特集 – ライブドアニュース
そんな男性の部屋には新品の洋服が足の踏み場もないほどに山積みされており、その理由について男性は「基本的には着るつもりで買ってるんですけど、外に着て出て行くと汚れてしまう…」と語った。新しい服は部屋で着て楽しむ程度なのだとか。
番組では男性の1日も紹介した。男性は、朝9時に起床しテレビを見続け、外で購入した弁当を食べた後、筋力トレーニングに励む。そして、新品の服に袖を通し、鏡で眺めるだけで外には着て行かない。午後は支援団体が運営するカフェで夜まで過ごすが、大勢との対話ができないようすだった。
医師から「適応障害」と診断されている男性は、合計5種類の抗うつ剤と睡眠導入剤を20年間飲み続けいるのだという。
「中高年のひきこもり」をフジテレビ「スーパーニュース」が特集 – ライブドアニュース
物音に過敏に反応する息子
別のケースでは、実家で約20年間ひきこもり生活をしている45歳の息子を持つ75歳の父親の訴えを紹介した。4人兄弟の長男は中学1年で不登校に、調理学校を卒業後、25歳頃からひきこもりはじめたという。
物音に過敏に反応する息子は、静かに開け閉めする扉の音にもうるさいと言い、暴力を振るう場合もあるのだと、父親は明かした。
「中高年のひきこもり」をフジテレビ「スーパーニュース」が特集 – ライブドアニュース
そのため、家のドアや棚の扉などいたるところにクッションを付け物音がでないようにしている。高齢の両親は息子に神経をすり減らしながら、音の出ない生活を過ごしているのだそう。
父親は自分たちが健在しているうちに「(息子が)外に出てほしい。普通の生活をしてほしい」と訴えた。
「中高年のひきこもり」をフジテレビ「スーパーニュース」が特集 – ライブドアニュース
■中年引きこもりの厳しい現実 / 支援サイト「40を過ぎると社会に出るルートが完全に閉ざされる」「どうにもならない」
ネット上で公開されている「Q&A」が、現在注目を集めている。
そのQ&Aとは、不登校・引きこもりの総合教育を支援している「CARPE・FIDEM(カルぺ・フィデム)」が公開している引きこもりに関するQ&Aである。そこには以下のような相談問答集が記されており、多くのネットユーザーの関心を集めている。
【引きこもりQ&A】(抜粋)
Q16:「詰む」の基準ってありますか?
A16:大体、何もしないまま30歳を過ぎると、まともな仕事の受け入れ先が消滅するので、9割方詰みます。20代の間にどれだけ行動したかで、大体が決まります。
中年引きこもりの厳しい現実 / 支援サイト「40を過ぎると社会に出るルートが完全に閉ざされる」「どうにもならない」 | ロケットニュース24
Q17:家庭内暴力はやはり異常なことでしょうか?
A17:引きこもりでなくとも、思春期は何かと葛藤がある時期ですから、10代等、思春期のものは極端に構える必要はないでしょう。但し、「やられるがまま」などというのは論外です。Q18:年齢的には、どれ位以上が問題なのでしょうか?
A18:現場感覚的には、30前後になっても暴力沙汰を犯しているのは、流石に成長が遅過ぎです。25歳以上の家庭内暴力は、それなりに異状と見てよいです。Q19:子供が40歳等の中年になるまで、何もせず引きこもっていた場合どうなるのですか?
A19:どうにもなりません。Q20:どうにもならないとは?
A20:そのままの意味で、「社会に出るルートが完全に閉ざされる」ということです。残念ですが、各家庭の優劣が表面化しただけのことです。
(不登校・引きこもり相談問答集7より引用)
中年引きこもりの厳しい現実 / 支援サイト「40を過ぎると社会に出るルートが完全に閉ざされる」「どうにもならない」 | ロケットニュース24
この中年引きこもりに関する相談問答に、ネットユーザーたちは次のような反応を見せている。
【ネットユーザーの声】
「くそわろたwww」
「だよな。うん」
「現実を突きつけてるな……」
「正論すぎwwwww」
「なまじ期待持たせるより優しいわ…w」
「支援する気ないだろ」
「こんなこと言われて悔しいと思うならまだ見込みアリ!今すぐ職探しに行きましょう」
「これネタか?」
「この引きこもり支援会社のQAコーナー興味深い。凄く直球でわかりやすい」
「現実をまざまざと目の前に叩きつけてる感じが素敵」
「本来はこういうことを解決していくのが社会のはずなのに、そういう機能が無いんだよな…日本には」
「危機感持ってもらわないと、って意図なんだろうな」
「どうにもなりませんワロタwwwワロタ……」
中年引きこもりの厳しい現実 / 支援サイト「40を過ぎると社会に出るルートが完全に閉ざされる」「どうにもならない」 | ロケットニュース24
上記のコメントにもあるように、このQ&Aを見て「CARPE・FIDEMは、引きこもりを支援する気がないのでは?」と声を上げているネットユーザーもいるようだ。しかしCARPE・FIDEMが、相談問答集ページで紹介している意見全体を見てみると、本気で引きこもり支援を考えているのがよく伝わってくる。
中年引きこもりの厳しい現実 / 支援サイト「40を過ぎると社会に出るルートが完全に閉ざされる」「どうにもならない」 | ロケットニュース24