1970年代パンク創世記。そのルーツから、70年代後半のムーブメント最盛期まで、有名どころでかっこいいと思うものを歴史的目線と共にまとめました。パンクロックの名盤についてご紹介します。ベタなのばっかりなので入門編にぜひ!
ニューヨーク・パンクの誕生
ニューヨーク・パンクは、1960年代後半にアメリカでアンダーグラウンド的に人気を得ていたMC5、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ザ・ストゥージズ、ニューヨーク・ドールズなどに影響を受けて生まれた。ただし、当時はニューヨークで活動するアンダーグラウンド・ロック・バンドが十把一絡げにニューヨーク・パンクと呼ばれていたきらいがある。後世への音楽的影響云々で判断すれば、ラモーンズ、テレヴィジョン、ジョニー・サンダース&ハートブレイカーズ、パティ・スミス、リチャード・ヘル&ヴォイドイズ、ディクテイターズらが厳密な意味でのオリジナル・パンクと呼べるだろう。しかし彼らは、その音楽的な影響の強さにも関わらず、世界的な商業的成功を得ることは出来なかった。ポップ色の強いブロンディ、ワールドミュージックに傾倒したトーキング・ヘッズなど、パンクから派生したいくつかのニュー・ウェイヴ・バンドが、それなりの商業的成功を収めたに止まる。
パンク・ロック – Wikipedia
▼ストゥージズ / ファンハウス
▼MC5 / キック・アウト・ザ・ジャムズ
ストゥージズと並ぶ、ガレージパンクの始祖、MC5。聴くものを熱狂させるソウルフルなボーカルと、グイングインとアメリカの荒野を走る大型バイクのように疾走するギターサウンド。
1969年リリースのデビューアルバムがライヴ盤で、革命の扇動者のようなMCからしてカッコ良過ぎます。
1969年リリースのデビューアルバムがライヴ盤で、革命の扇動者のようなMCからしてカッコ良過ぎます。
▼ニューヨーク・ドールズ / ニューヨーク・ドールズ
当時全盛期だったローリングストーンズのような不良っぽさのロックンロールをさらに猥雑にさせ、イギリスのグラムロックシーンにも共鳴したケバケバしいメイクで当時は強烈なインパクトだったと思います。1973年リリース。70年代中期にニューヨークで起こるパンクムーブメントを一歩先駆けた存在です。
▼ ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ / L.A.M.F.リヴィジテッド
初期パンクシーンを代表するギタリスト、ジョニー・サンダースがニューヨークドールズ脱退後に結成したバンド。アルバム「LAMF」は70年代のパンクシーンを象徴する名盤として語られることが多いです。ドールズ同様、スピード感は無いですが、不良っぽさ満載のルーズな音楽性もまたパンク。
▼ラモーンズ / ラモーンズの激情
パンクロックのフォーマットを発明したレジェンド
当初、パンクは音楽のジャンルではなくそのムーブメント、現象を表す言葉でした。そんな中、今に続くパンクの音楽的イメージの原型を(結果的に)作ったのがラモーンズではないでしょうか。テクニックよりも勢いとスピード感をとことん重視、それでいてメロディはポップ。「自分もバンドやりたい、やれるかも」と多くの若者たちに影響を与えました。
当初、パンクは音楽のジャンルではなくそのムーブメント、現象を表す言葉でした。そんな中、今に続くパンクの音楽的イメージの原型を(結果的に)作ったのがラモーンズではないでしょうか。テクニックよりも勢いとスピード感をとことん重視、それでいてメロディはポップ。「自分もバンドやりたい、やれるかも」と多くの若者たちに影響を与えました。
ロンドン・パンク興隆
このニューヨークでのアンダーグラウンドの動きに注目したのは、大西洋を隔てたイギリスである。ラモーンズのロンドン公演などを機に、ロンドンを中心にニューヨーク・パンクを模倣したバンドが多数結成されるようになった。ロンドン・パンクの特徴としては、初期のロックンロールが持っていた攻撃性と反社会性、スリーコード中心の曲調が挙げられる。また、少し前に流行っていたパブロックといわれる音楽も、ロンドン・パンクに大きな影響を与えた。破れた細いジーンズや古Tシャツ、革ジャン、よれよれのジャケットなどのファッションも若者の間で流行した。
パンク・ロック – Wikipedia
▼セックス・ピストルズ / 勝手にしやがれ
言わず知れたパンクの象徴!
パンクシーンが生まれたのはアメリカだったわけですが、それらに影響を受けたイギリスの若者たちの中から、セックスピストルズなどUKのパンクシーンが76~77年頃に誕生しました。ジョニー・ロットンの呪文を唱えるかのような独特の歌い回しと歌声は今聴いても鮮烈でカッコイイです。しびれます。余計な説明はいらないかと思います。
パンクシーンが生まれたのはアメリカだったわけですが、それらに影響を受けたイギリスの若者たちの中から、セックスピストルズなどUKのパンクシーンが76~77年頃に誕生しました。ジョニー・ロットンの呪文を唱えるかのような独特の歌い回しと歌声は今聴いても鮮烈でカッコイイです。しびれます。余計な説明はいらないかと思います。
▼クラッシュ / 白い暴動
ピストルズと並ぶUKパンクシーンの代表格、クラッシュです。デビュー時こそ、他のパンクバンドと同じように激しさを重視したシンプルな音楽性でしたが、アルバムを追うごとに、貪欲にさまざまなスタイルを取り込み進化。ピストルズとは違った形で歴史にその名を刻みます。サードアルバム「ロンドンコーリング」などはロック史における名盤のひとつとしてよく挙げられます。
▼ザ・ダムド / 地獄に堕ちた野郎ども
ダムドも、ピストルズやクラッシュとともに、UKパンクシーンを代表するバンドです。ソリッドなスピード感あるサウンドは、同時代の他のバンドと一線を画すカッコ良さ。
https://matome.naver.jp/odai/2142499832337577901
2015年02月27日
今も多くのアーティストからリスペクトされ続ける。荒々しいガレージサウンドと、怒りに身を任せるかごとく半裸で踊り狂い叫ぶイギー・ポップの姿は、あらゆる意味で後のパンク的表現を象徴しています。