●少食健康法とは
現在の生活習慣病は、飽食によるエネルギー摂取過多が原因と言われています。 過剰な栄養は体を蝕むというのは定説となりつつあります。
少食健康法とは、排泄能力以上の供給(食事)をしないようにすることで、内臓を休めデトックス効果を得ること、と言えます。
様々な方式が提唱されていますが、共通のキーワードとしては朝食抜き、昼食は軽食もしくは野菜ジュース程度、夕食は糖質を少なめにして穀物・野菜中心。胃を休ませるという感じですね。
●歴史的報告 マクガバンレポート
少食、という趣旨からは少しずれるのですが、食による健康を意識されるなら一読することをおすすめします。
アメリカ上院栄養問題特別委員会(当時マクガバン委員長)が1977年に発表し世界中にショックを与えた歴史的レポートと言われている。
二年間にわたり世界中から資料を集め、同時に各国の学者を招き証言を求めた、極めて密度の濃いレポートであり、世界の健康問題の論議の方向を大きく変えました。
病気が菌によってだけ起きるのではなく、食事や栄養の摂り方の歪みによって起きることを公の場で明らかにした初めての文章といわれています。
「マクガバン・レポート」から「デザイナーフーズ」へ(1)|注目される食品の「高機能性成分」(1/5)|ニッスイ企業情報サイト
成人病の2つの特徴
「長い間の食事の間違いによって起こる”食源病”であること」
「従来の医学では、原則的には治せない病気であり、予防に寄るしか手が無い病気だということ」
アメリカ乗員栄養問題特別委員会レポート
成人病は自分で防ぐのが一番いい、それしか手段は無いということだそうです。
●なぜ少食が健康に繋がるのか?
腸と細菌の働きと体の免疫力が関係しているという理論がよく見かけられます。私も今のところそう考えています。
◆たくさん食べている人ほど病気になりやすい。私たちの免疫のベース(基本)は、リンパ球が働いているだけではなくて、もっと白血球の抵抗とか、マクロファージ(貪食細胞)などがあって行われているのです。
少食によって、栄養・免疫の働き者であるマクロファージが、身体を整えてくれる – るいネット
マクロファージを活性化し、腸内に細菌を留めるためには、「少食」が必要になります。
少食によって、栄養・免疫の働き者であるマクロファージが、身体を整えてくれる – るいネット
●少食健康法のやり方
様々な方法が考案されていますが、私のおすすめは、まずは食事内容にそれほどこだわらず、15〜18時間固形物を取らない半断食法から始めるというものです。
他にも
いろいろなやり方があるようです。どれも少食を軸にアレンジされたもの、という印象。
甲田光雄式
朝、青汁のみ(水分を多くとる)1日2食で間食、夜食なし。
玄米と豆腐と野菜の少食で16時間~18時間は胃腸を休ませる。
(夕食を8時に終えたら翌日12時の昼食)肉や乳製品、油、刺激物は避ける。
甲田光雄 日本食養協会
石原式
朝食は、にんじん2本とりんご1個をジューサーで絞り、ジュースにして、よく噛むようにして飲む。昼食は、おソバにショウガなどの薬味をしっかりかけて食べる。夕食は何をどれだけ食べてもOK。お酒を飲んでも大丈夫。和食が理想的だが、厳しい食事制限の反動による暴食を防ぐため、夕食のルールは、ゆるめに設定。
かまいけ式
食事法その一、糖質の摂取をやめよ
食事法その二、朝食は摂るな
夜一食、肉類と葉野菜などを食べて極力糖質をとらない
●少食によるアンチエイジング効果
断食ではなく少食、プラス規則正しい生活で間違いなくアンチエイジング効果を発揮して、美肌に生まれ変わります。
少食 アンチエイジング | 【肌年齢マイナス12歳!】少食生活でアンチエイジング
肌をキレイにするなら、自分の内臓をしっかりと休ませてあげる、そして余分な毒素や老廃物を体内から排出することが重要です。
肌の問題が気になる人は必見!!少食・断食がもたらす美肌効果 | 一日二食・プチ断食で健康体
カロリー制限に関する20年間の研究により、低カロリーの食事が、霊長類の新陳代謝に変化を及ぼして延命効果を高めるという、現時点で最も有力な証拠が提示された。
アンチエイジング 少食で寿命が延びる ~レスベラトロールは無意味? |心と美肌のサプリメント
●少食健康法の注意点
体は急には変わりません。無理は禁物。1〜2年かけて徐々に変化させていく感覚でいきましょう。
急な食事制限は体へ負荷が掛かり、体調を崩すこともあります。日々の生活を大切に、少しずつ良い方向に向かっていくことが大事と思います。
「3日で身につけたことは3日で忘れます。1週間で覚えたことは1週間で、1年で覚えたことは1年で忘れる。でも、石の上にも三年、といわれるように、3年かけて自分のものにしたことは血となり肉となる。
56歳、進化する肉体 郷ひろみ|ヒューマン|WEB GOETHE
私は、この考えに非常に共感しています。体はこれまでの自分の人生で時間をかけて作り上げたもの。
情報は溢れていますので、自分の体と対話しながら調整していくのが大切。現代の生活習慣病を見ても、食べ過ぎが良くないことだけは確実かな。
●少ない食事 何を食べる?
少食にしても、食事を取ることはやはり人間にとって喜びです。少食にした分、更に喜びは増します。数少ない貴重な食事、あなたは何を食べますか?
少食にすると、自分が本当に欲しているものが何となく分かります。その日食べたいと感じる物を食べましょう。
●少食実践 私自身の経験
私は完全なベジタリアン(ビーガン)ではなく、雑食です。ゆるめのベジタリアンといったところでしょうか。
ししゃもとか魚好きなもので。
朝食無し。昼食はお腹が空いている感覚があれば、スープ1杯と野菜を小鉢1つ分。夕食は普通に腹八分目食べます。
精白した米は、週に1・2回で、なるべく取らないようにしています。肉・魚もそれぞれ週に一回ずつ。肉は1ヶ月に1回に減らしていく予定です。
最初は体重が徐々に減少しますが、1ヶ月もすれば適正体重で自然と安定していくと思います。
最初の1週間くらいは、食欲のコントロールが難しいです。乗り越えましょう。徐々に慣れてきます。
2ヶ月を超えてからは、食欲のコントロールもできるようになり、体重も安定、体調も安定しました。
1ヶ月ほど経ってから、低血糖症状か頭が一週間ほどクラクラする時期がありましたが、自然と治りました。
現在は、6ヶ月ほど経ちますが、至って健康です。何と言っても朝の目覚めが良いです。
●他の方々の体験状況
このリンク先の柴田氏が体調が好転したのは6ヶ月後、やはり体が変化するには相応の時間が必要なようですね。
最初の4ヶ月は、エネルギーが枯渇している状態になっています。普通の人なら、不安を感じて、少食をやめてしまうでしょう。しかし、実はこの4ヶ月で、体が少食に適応していき、水面下では、排毒が進んでいたようです。
一日一食で美容・開運・超能力も目覚める!? Part.14 ほとんど食べずに生きる人(前編) | スピリチュアル情報のトリニティ:女性向けスピリチュアルニュース、コンテンツを配信
この経過を見ていると、約半年で、柴田氏の体は、少食に伴う好転反応が終わり、少食に適応してきたようです。
体調も劇的に良くなっていることから、全身の血流が良くなり、脳の血流も増しているようです。
一日一食で美容・開運・超能力も目覚める!? Part.14 ほとんど食べずに生きる人(前編) | スピリチュアル情報のトリニティ:女性向けスピリチュアルニュース、コンテンツを配信