津波はジェット機並みのスピード!?
津波は、海が深いほど速く伝わる性質があり、沖合いではジェット機に匹敵する速さで伝わります。
気象庁|津波発生と伝播のしくみ
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ後から来る波が前の津波に追いつき、波高が高くなります。
気象庁|津波発生と伝播のしくみ
水深が浅いところで遅くなるといっても、オリンピックの短距離走選手なみの速さで陸上に押し寄せるので、普通の人が走って逃げ切れるものではありません。
気象庁|津波発生と伝播のしくみ
津波にきづいてからにげはじめても、すぐに津波にのみこまれてしまいます。
気づいてからでは遅い!津波のスピード « 気仙沼「津波」フィールドミュージアム
東日本大震災の津波はどうだったの?
東日本大震災で岩手県宮古市の重茂半島を襲った津波は、上昇した潮位がいったん下がった後、高い波が時速約百十五キロの猛スピードで押し寄せていたことが二十一日までに、岩手県立博物館(盛岡市)の大石雅之首席専門学芸員が入手した連続写真の分析で分かった。
東京新聞:津波 時速115キロ:東日本大震災(TOKYO Web)
津波から逃げるためには?
1.地震の揺れの程度で自己判断しない
揺れがそれほどでなくても津波が起きるケースは、過去にもしばしばありました。1896年の明治三陸地震津波では、沿岸で震度3程度だったにもかかわらず、大津波が押し寄せています。津波の危険地域では小さい揺れでも、揺れを感じなくても、まずは避難を最優先すべきです。
津波から身を守る方法|東日本大震災に関する情報|地域防災力向上を目指す情報サイト「webside.jp」
2.「津波がない」という俗説を信ずるな
1983年の日本海中部地震では、秋田県で海浜に遠足に来ていた小学生らが津波にさらわれるなどの被害がありました。この地震が発生するまでは「日本海では津波はない」という俗説がもっともらしく流布しており、日本海側の住民には津波への警戒心が足りなかったとされています。根拠のない俗説に命をゆだねるより、気象庁の津波情報に耳を傾けましょう。
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3.避難に車は使わない
原則として、車で避難するのはやめましょう。1993年の北海道南西沖地震の際、奥尻島では車で避難した人が続出、狭い道路が渋滞してしまい、そのために津波にのみ込まれて命を落としてしまった人も多かったのです。
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4.「遠く」よりも「高く」
すでに浸水が始まってしまった場合などは、思うように避難できません。遠くよりも高い場所、例えば近くの背の高い頑丈なビルなどに逃げ込みましょう。ただ、その場合でも、できるだけ海岸から離れたビルを選ぶのが賢明です。
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