地球から3万6000km。宇宙の静止軌道上に2.5km四方もの巨大な太陽光発電衛星を設置し、マイクロ波やレーザー光に変換して地上の受電設備にエネルギーを送るシステムだ。一施設で原発一基並み(100万kW)の発電ができるという。その予算は2兆~2.5兆円ともいわれている。宇宙航空研究開発機構が研究を進めている
予算2.5兆円で採算がとれない!?「宇宙太陽光発電」のムダ – 夕刊アメーバニュース
「天候や季節、昼夜に左右されないので、効率よく太陽エネルギーを集めることができます。太陽光は枯渇することがなく、宇宙空間では二酸化炭素を出しません」
予算2.5兆円で採算がとれない!?「宇宙太陽光発電」のムダ – 夕刊アメーバニュース
空から電気がやってくる
空から電気がやってくる
今から約50 年前,24 時間電気を供給し続ける発電システム「宇宙太陽発電所(SPS)」が提唱されました。その構想とは,衛星軌道と同じ赤道36,000 km 上空に巨大なソーラーパネルを設置し,太陽光でつくられた電力を地上へとワイヤレスで送電するというものです。これまでアメリカや日本の多くの科学者や技術者が,実現に向けて素材や技術の開発と実験をくり返してきました。京都大学の篠原真毅さんらが着目するのは,携帯電話や電子レンジに使われているマイクロ波を送電に用いた研究です。
発電所、宇宙に浮かべてみませんか|篠原 真毅 | サイエンスメディアsomeone(サムワン) 理系大学の研究者カタログ by リバネス
宇宙太陽光発電とは?
そもそも宇宙太陽光発電とは
宇宙空間にソーラーパネルを
搭載した人工衛星を浮かべて
そこから地上に電気を送る
という技術。通称「SPS(Solar Power Satellite)」
とも呼ばれています。まるでSFの世界のようですが、
じつはこの構想自体は
およそ50年も前から
存在していたとのこと。意外に歴史が古いんですね。
ソーラーパネルから地上に送電する際には
電子レンジや携帯電話にも使用されている
マイクロ波に変換。そうして地上で受信したマイクロ波を
再び電気に変換するのだそうです。宇宙空間ですので発電の際には
天気はまったく関係なし。送電の際にもマイクロ波は
大気中の雲や雨などの影響は
受けないとのこと。まさに無敵の発電システムですね。
篠原真毅教授の宇宙太陽光発電(SPS)とは?その課題は? | ニュース蔵
天候の悪い日や夜間は発電できない太陽光発電の稼働率はわずか15%
これを95%にできる場所が、太陽が沈むことが無い宇宙
それが宇宙太陽光発電
巨大なソーラーパネルを宇宙空間に浮かべ、
無限のエネルギーを得ようとする国をあげた計画が進められている
その中心人物が、京都大学 生存圏研究所 所長:篠原真毅 教授
宇宙から地球に無線送電する宇宙太陽光発電 | 環境と資源を考える
最大の課題は?
一番の問題は「コスト」で、原発の7~10倍のコストです。それに故障したら、どうするのかなど問題は山積しています。しかし、それは技術の問題なので、それを研究しているのが今の段階です。
【夢の扉+】24時間稼働でクリーンエネルギー「宇宙太陽光発電」計画(京都大学) – お墨付き!
「経産省の設計では、地上での受信電力は1平方メートルあたり100Wです。ところが、地上での太陽光の電力は1平方メートルあたりその10倍の1kW。わざわざ電力密度を10分の1にして送る。それに、火力発電所や原発の建設費は3000億円前後ですね。宇宙太陽光発電はその7倍もかかります。だったら洋上や砂漠のほうが、コストからいえば安くなります」
予算2.5兆円で採算がとれない!?「宇宙太陽光発電」のムダ – 夕刊アメーバニュース
篠原真毅教授とは?
篠原 真毅
(しのはら なおき)京都大学 生存圏研究所 教授
プロフィール 篠原 真毅