人質問題に揺れるヨルダン。ヨルダン軍パイロット殺害で急展開か

manuronald
日本人人質事件は、日本にとって最悪の結末となってしまいました。しかし、もう一人の人質、ヨルダン軍パイロットを巡り、ヨまだルダンではイスラム国との戦いは続いています。その現状とはどうなっているのか
日本にとって最悪の形になってしまった日本人人質事件
結果的に、後藤さんと湯川さん2人ともが殺害されてしまうという惨事になってしまいました。

イスラム国側の要求は、後藤さんと女死刑囚の1対1での交換

後藤さんと死刑囚の「1対1」の交換を求めていたイスラム国
邦人人質事件 ヨルダンとの連携を大切に : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

女死刑囚は、2005年にヨルダンの首都アンマンで起きた連続ホテル爆破テロに関与
後藤健二さん解放の鍵を握るヨルダン イスラム国が拘束したパイロットが焦点か

このテロでは死者が約60人に達し、欧米諸国との友好関係を重視するヨルダン政府に大きな衝撃を与えていた。
後藤健二さん解放の鍵を握るヨルダン イスラム国が拘束したパイロットが焦点か

こちらの女性が、要求であるサジダ・リシャウィ死刑囚です。

日本にはイスラム国と接触するパイプがない。そこでヨルダンと協力し、解放交渉を続けた

イスラム国との間に対話チャンネルがなく、親日国ヨルダンに頼らざるを得ない
【人質事件と日ヨルダン】試される両国の結束力 分断狙う巧妙な仕掛け : 47トピックス – 47NEWS(よんななニュース)

直接の交渉ルートを持たない日本は実質的に「当事者能力がない」(政府関係者)状況に置かれた。
翻弄され続けた日本政府=「ヨルダン頼み」に限界—邦人人質事件 – WSJ

ヨルダン、トルコといった友好国や、有力な部族長、宗教関係者らに仲介を頼んだり、メディアを通じて対処方針を発信したりして、犯行組織の反応を待つのが精いっぱいだった。
翻弄され続けた日本政府=「ヨルダン頼み」に限界—邦人人質事件 – WSJ

このような状況に対し、日本側は他国に頼り切るしかないという現状は、今後再考していくべき事です。

しかし、ヨルダンには以前から拉致されている人質がいる

カサースベ氏は昨年12月、米国が主導する「有志連合」の一員として空爆に参加中、イスラム国に拘束された。
ヨルダン軍パイロットの解放は不透明 ヨルダンでは暴徒化も – ライブドアニュース

カサスベ中尉は、トップクラスの成績で、モスクワの大学医学部に入学することもできたが、ヨルダンの空軍学校に進んで戦闘機のパイロットに
イスラム国殺害脅迫 「何が起きても受け入れる」とヨルダン軍パイロットの父 周囲は「家族は憔悴し切っている」 – DMMニュース

モアズ・カサスベ中尉
アメリカ主導の有志連合による空爆に参加中に、戦闘機が墜落。そのままイスラム国に拉致されています。
この情報は、ヨルダン国民に大きな衝撃を与えました。

要求はあくまで女死刑囚と後藤さんの、1対1での交換。ヨルダン人が解放される見込みはない。

犯人側が提示した条件に照らせば、ヨルダンが収監する死刑囚を釈放しても、取り戻せるのは日本人1人
【人質事件と日ヨルダン】試される両国の結束力 分断狙う巧妙な仕掛け : 47トピックス – 47NEWS(よんななニュース)

また、交渉の行方次第では、50人以上が死亡したテロの実行犯が釈放され、カサースベ氏が解放されない事態が想定される
ヨルダン軍パイロットの解放は不透明 ヨルダンでは暴徒化も – ライブドアニュース

これにヨルダン国民としては納得がいくはずがなかった

ヨルダン国民は人質となっている自国パイロット救出を優先と求める声が強い。
ヨルダン、深まる苦悩 国内に釈放容認の声  :日本経済新聞

自国のパイロットを奪還できていない中で死刑囚を日本人人質と交換すれば、「日本人の命の方が大事なのか」との反発が起きるのは必至
イスラム国に拘束されているヨルダン軍パイロットの父が交渉に不満 – ライブドアニュース

「ヨルダン政府が要求を受け入れてサジダ・リシャウィ死刑囚を釈放し、後藤さんが日本へ戻るのは問題ないと思っている。だが、中尉の解放が最優先だ」
イスラム国殺害脅迫 「何が起きても受け入れる」とヨルダン軍パイロットの父 周囲は「家族は憔悴し切っている」 – DMMニュース

もともと、空爆参加への批判も多いため反発はより大きなものに

国民の7割がパレスチナ系で、米国の主導するイスラム国空爆の有志連合から距離を置くべきだとの世論が根強い。
【後藤さん殺害映像】苦悩続くヨルダン政府 パイロットの安否不明 世論反発も(1/2ページ) – 産経ニュース

空爆参加にもともと批判があった事に加え、パイロットが殺害されれば、政治指導者の責任だとする反対意見が出るのは当然。
ヨルダン、人質問題で揺れる アブドラ国王の対米協力に不満拡大も

このためヨルダン政府としては、救出失敗は絶対に許されない

もし、作戦行動中に拘束された中尉を確保できなければ、批判の矛先がさらに政府や王室に向かうと考えられる。
【後藤さん殺害映像】苦悩続くヨルダン政府 パイロットの安否不明 世論反発も(1/2ページ) – 産経ニュース

そのため、パイロット救出へ全力を注いで対応しています。

では、イスラム国の残る人質、ヨルダン軍パイロット現状は?

父親は、ヨルダン政府とイスラム国との間でカサースベ中尉の身柄を巡り、今も交渉が続いていることを明らかにしている。
ヨルダン軍パイロットの身柄めぐり、現在も交渉続く

ヨルダン政府は、パイロットとの交換で、ヨルダンに収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚を釈放する用意があると表明している。
イスラム国要求の死刑囚釈放の期限経過 「ゲーム終了」との見方も – WSJ

しかし、ヨルダン政府がカサスベ中尉の生存の証拠をイスラム国に求めているのにイスラム国からの返答がなく、事態が膠着中である。
イスラム国殺害脅迫 「何が起きても受け入れる」とヨルダン軍パイロットの父 周囲は「家族は憔悴し切っている」 – DMMニュース

「パイロットが生存しているとの証拠を要求しているが、これまでのところ何の情報も得ていない」
イスラム国要求の死刑囚釈放の期限経過 「ゲーム終了」との見方も – WSJ

パイロットの生存が確認される情報を、24時間体制で得ようとしていますが、未だに情報はないということです。

すでに殺害されている可能性も…

ヨルダンのイスラム政治運動専門家マルワン・シェハーデ氏は、「イスラム国が拘束中のヨルダン軍パイロットも同30日に殺害されている」と語る。
「イスラム国」後藤さん殺害映像公開…パイロットも同日に? — スポニチ Sponichi Annex 社会

イスラム国側は29日に、日没までに、死刑囚をトルコ国境に移送しなければ、捕虜としているヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ中尉を殺害すると警告していた。
死刑囚釈放めぐり緊迫 操縦士の安否確認できず:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)

ヨルダン政府が対抗措置として女死刑囚の死刑執行に踏み切るのを避けるため、殺害を公表しない可能性がある
後藤さん「30日に殺害」の情報 ヨルダン軍パイロットも殺害か – 政治・社会 – ZAKZAK

いずれにせよ現段階では進展なし。家族は解放を願っている

「カサスベ中尉は生きているかどうかわからず、家族は憔悴し切っている」と話す。
イスラム国に拘束されているヨルダン軍パイロットの父が交渉に不満 – ライブドアニュース

パイロットの兄は、「弟が無事に戻ってきてくれることを望んでいる。弟の妻は、弟が解放されるのを、今か今かと待っている」と話した。
www.fnn-news.com: 殺害映像から1日 依…

日本にとっては残念な結果となってしまいましたが、難しい状況でも協力してくれたヨルダンには、いい結果が出てほしいと願います。

追記 ヨルダン軍パイロットを殺害したという動画をイスラム国が公開

3日夜(日本時間4日未明)、拘束しているヨルダン人パイロットを殺害したとする動画を配信
ヨルダン人パイロット殺害か 「イスラム国」が動画配信  :日本経済新聞

映像には、オレンジ色の服を着せられたムアーズさんが銃を持った覆面姿の男たちに囲まれ、そのあと火を放たれて殺害される様子が映っています。
ヨルダン軍パイロット殺害か 映像が投稿 NHKニュース

ヨルダン国営テレビは3日、中尉は「1月3日」に殺害されたとみられると報じた。
ヨルダン軍操縦士焼殺か 「イスラム国」新画像「1月3日死亡」と報道 — スポニチ Sponichi Annex 社会

事実とすれば、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放と引き換えに、中尉やフリージャーナリスト後藤健二さんの解放を模索していた際、中尉は既に死亡していたことになる。
ヨルダン軍操縦士焼殺か 「イスラム国」新画像「1月3日死亡」と報道 — スポニチ Sponichi Annex 社会

「イスラム国側は、そもそもヨルダン政府と交渉するつもりはなく、自分たちの力を見せつけようという意図があったのではないか」
ヨルダン軍パイロット殺害か 映像が投稿 NHKニュース

イスラム教では殺害に火を使うことや、火葬は許されない行為である

イスラム教における死というものは、「一時的なもの」であると捉えられており、死者は最後の審判の後に肉体を持って復活するという教義を明確に持っています。
イスラム教と火葬・土葬 | 世界のカルチャーいろいろ

肉体を持って復活するのですから、その器たる肉体を完全に消滅させてしまう「火葬」は、いわば復活の阻止とも言える。
イスラム教と火葬・土葬 | 世界のカルチャーいろいろ

そのため、イスラム教の教えで殺害に火を使うことは、神以外が行ってはならない最も残虐な刑罰とされている。
ヨルダン軍パイロット殺害か 映像が投稿 NHKニュース

イスラム教では、火=地獄、地獄の炎とされている。そのため、火葬が行われるのは罪人などの処刑後等だけである。

イスラム教の教えに反する残虐な殺害。イスラム国に対する非難は更に高まるだろう

父親のバッサムさんは、うつろな表情で親戚に両脇を抱えられながら車に乗り込み、その場をあとにしました。
殺害は1月3日 ヨルダン国営TV伝える NHKニュース

親族の男性は「『イスラム国』の奴らはイスラム教徒ではない。ただの犯罪者だ。私たち家族はこの悲しみにどうやって耐えればいいのか」と涙を浮かべながら話していました
殺害は1月3日 ヨルダン国営TV伝える NHKニュース

ヨルダン側もこれに報復。死刑囚の死刑を実行した

サジダ・リシャウィ死刑囚と、もう1人の囚人について死刑を執行した
CNN.co.jp : ヨルダン、リシャウィ死刑囚の死刑執行

死刑が執行されたもう1人は、ジヤド・カルブーリ死刑囚で、イスラム国の前身「イラクのアル・カーイダ」の幹部だった人物
リシャウィ死刑囚らの刑執行…ヨルダン国営TV : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

ヨルダン政府は「この残虐な犯罪にかならず報いを与える」と、カサスベ氏殺害の報復で死刑の執行も示唆していました。
ヨルダン国営テレビ 死刑執行伝える NHKニュース

イスラム国のこのような残忍な行為は、決して許されるものではありません

報復?ヨルダンがイスラム国に空爆再開か

ヨルダン国営テレビは5日、ヨルダン軍が過激組織「イスラム国」に空爆を加えたと報じた。
イスラム国に空爆=ヨルダン軍 (時事通信) – Yahoo!ニュース

ヨルダン政府は去年9月以降、アメリカなどと共に「イスラム国」への空爆に参加しましたが、パイロットが拘束されたため、一時、空爆への参加を見合わせていた。
ヨルダン軍 空爆を本格的に再開か NHKニュース

ヨルダンではパイロットの殺害を受けて、国民の間から「イスラム国」に対し空爆を含む最大限の報復措置を求める世論が高まっています。
ヨルダン軍 空爆を本格的に再開か NHKニュース

国王自らが戦闘ヘリに乗り込み、空爆に参加したとの情報もあります。

詳しい詳細が入り次第、随時更新していきます。

https://matome.naver.jp/odai/2142286574281616601
2015年02月05日