記事の構成
・3値について
・lv50時の個体値Vと0の時の違い
・個体値厳選のV箇所優先順位について
・個体値の違いによる被ダメの違い
・個体値の違いによる与ダメの違い
3値について
ポケモンには個体値・種族値・努力値という3つのステータスが存在します。
種族値・個体値・努力値
個体値
それぞれの能力につき0から31までの値を取りこの数値が高いほどステータスも高くなります。
同じポケモンでも個体値の差によって違いが出るということです。
特に個体値31を「V」個体値30を「U」などと省略して呼びます。
厳選において大切になってくるのはこの個体値になります。
種族値
種族値は各ポケモンの種類ごとに決まった 「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」 の値であり、この種族値の数値が大きいほどその能力が伸び易くなっています。
ちなみに HPはH、攻撃はA、防御はB、特攻はC、特防はD、素早さはSと表されます。
努力値
努力値は各能力につき最大252まで貯めることができますが、全能力で合計510(有効に振れるのは508)までしか貯めることができません。
基本としては、優れた種族値の能力に限界まで振って長所を伸ばしてやることが推奨されているようです。
努力値を252最大まで振った場合個体値奇数のlv50時に最初の4で実数値が1上がり、以降は8ごとに1上がります。
よって努力値ぶりによる最大実数値は1+(248÷8)で32の差がつきます。
lv50時の個体値Vと0の時の違い
①ガブリアス陽気AS252h4の時(lv50で計算)
・6Vの時の数値
H184-A182-B115-C90-D105-S169
・全て個体値0の時の数値
H168-A166-B100-C76-D90-S151
②ギルガルド(シールドフォルム)控えめHC252d4の時(lv50で計算)
・6Vの時の数値
H167-A63-B170-C112-D171-S80
・全て個体値0の時の数値
H151-A49-B155-C94-D155-S65
※上記の通り、Vと0ではlv50時の実数値に約「15」の差が出ます。
性格補正がかかると最大「18」の差が出ます。
個体値厳選のV箇所優先順位について
個人的な優先順位は下記のとおりです。
S>H>(BD)≧(AC)
①S
Sはポケモン対戦の中で最も大切な要素の一つだと考えております。
Sが1高いだけで攻撃判定の先攻・後攻が決定されるため対戦に大きく影響しますが、同時にS調整したにも関わらず上を取られてしまうなど、努力値ぶりに最もムダが生じやすい部分でもあります。
限られた努力値の中で努力値調整する以上、厳選するポケモンにもよりますがSの妥協は個人的にはありえません。
②H
HはBDどちらにも影響を与えるため、Hの妥協はBDどちらの数値にも影響を与えます。
よってHの個体値も優先と言えます。
Sよりも優先順位が低い理由はポケモン対戦における重要要素の1つとしてダメージ乱数があるからです。
ポケモンがダメージを与えた時(受けた時)ダメージ計算の0.85~1倍の乱数がかかっています。
どんなに調整しても乱数によって数値がずれますし、急所(ダメージ×1.5倍)も考慮してこの順です。
逆にSには乱数がありませんのでSは絶対的な数値です。
③BD≧AC
BDとACにそんなに差はありませんが僅差でBDを優先しています。
BDを優先する理由
HBDをきちんと調整しておくと被ダメから相手の調整がある程度分かるからです。
(例)通常のダメージより1.5倍のダメージが入った→こだわりハチマキ持ち。
ACでも与ダメからある程度調整が分かりますが、相手の調整依存のため、相手の調整によっては判断を誤ってしまう恐れがあります。
(例)ダメージからHD調整かと思ったら突撃チョッキ持ちだったなど
最悪ACの欠落は高火力低命中技の採用することで補えたりもするのでBD≧ACとさせていただきました。
※補足
個体値の優先順位をS>H>(BD)≧(AC)の順に位置づけましたが、もちろん例外もあります。
例えばクレセリア厳選の場合、物理受けとして採用するケースが多いのでSよりもHBDの個体値が優先されます。
個体値の違いによる被ダメの違い
次に個体値の違いによる被ダメの違いについて計算します。
ガブリアス陽気AS252h4同士で計算
B種族値V・H種族値V・21・11・1の時
BV・HV(H184)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 117.3%-138%
②A182ガブリアス地震(等倍) 48.9%-57.6%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 16.3%-19%
BV・H21(H179)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 120.6%-141.8%
②A182ガブリアス地震(等倍) 50.2%-59.2%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 16.7 %-19.5%
BV・H11(H174)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 124.6%-145.9%
②A182ガブリアス地震(等倍) 51.7%-60.9%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 17.2 %-20.1%
BV・H1(H169)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 127.8%-150.2%
②A182ガブリアス地震(等倍) 53.2%-62.7%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 17.7 %-20.7%
※上記の被ダメは固定です
①216-254
②90-106
③30-35
②H種族値V・B種族値V・21・11・1の時
HV・BV(B115)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 117.3%-138%
②A182ガブリアス地震(等倍) 48.9%-57.6%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 16.3%-19%
HV・B21(B110)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 121.7%-144.5%
②A182ガブリアス地震(等倍) 50.5%-60.3%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 16.8%-20.1%
HV・B11(B105)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 128.2%-151%
②A182ガブリアス地震(等倍) 53.8%-63.5%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 17.9%-21.1%
HV・B1(B100)
①A182ガブリアス逆鱗(効果抜群) 134.7%-159.7%
②A182ガブリアス地震(等倍) 55.9%-66.8%
③A182ガブリアス ストーンエッジ(効果いまひとつ) 18.4%-22.2%
※個体値の違いによる被ダメの違い簡易考察
上記のデータによると個体値が10下がるごとに下記のとおりの差が出ます。
①の効果抜群でダメージが約4~6%(7~11ダメージ)
②の等倍でダメージが約2.5~3%(4~5ダメージ)
③の効果いまひとつでダメージが約0.5~1%(1~2ダメージ)
個体値の違いによる与ダメの違い
次に個体値の違いによる与ダメの違いについて計算します。
ギルガルド控え目HC252d4同士で計算
ブレードフォルム時実数値(H167-A153-B70-C222-D71-S80)
シールドフォルム時実数値(H167-A63-B170-C112-D171-S80)
・C種族値V・21・11・1の時
※等倍での計算をしたかったので普段はありえないめざパ水で計算しています。
CV(C222)
①D171ギルガルド(シールドフォルム)シャドーボール(効果抜群) 69.4%-83.8%
②D171ギルガルド(シールドフォルム)めざパ水(等倍) 17.9%-21.5%
③D171ギルガルド(シールドフォルム)ラスターカノン(効果いまひとつ) 17.3%-20.9%
C21(C216)
①D171ギルガルド(シールドフォルム)シャドーボール(効果抜群) 69.4%-82.6%
②D171ギルガルド(シールドフォルム)めざパ水(等倍) 17.3%-20.9%
③D171ギルガルド(シールドフォルム)ラスターカノン(効果いまひとつ) 17.3%-20.3%
C11(C211)
①D171ギルガルド(シールドフォルム)シャドーボール(効果抜群) 68.2%-80.2%
②D171ギルガルド(シールドフォルム)めざパ水(等倍) 16.7%-20.3%
③D171ギルガルド(シールドフォルム)ラスターカノン(効果いまひとつ) 16.7%-19.7%
C1(C205)
①D171ギルガルド(シールドフォルム)シャドーボール(効果抜群) 65.8%-79%
②D171ギルガルド(シールドフォルム)めざパ水(等倍) 16.7%-19.7%
③D171ギルガルド(シールドフォルム)ラスターカノン(効果いまひとつ) 16.7%-19.7%
※個体値の違いによる被ダメの違い簡易考察
上記のデータによると個体値が10下がるごとに下記のとおりの差が出ます。
①の効果抜群でダメージが約1%(1~2ダメージ)
②の等倍でダメージが約0.5~1%(1~2ダメージ)
③の効果いまひとつでダメージが約0.5~1%(1~2ダメージ)