嵐とSMAPの共演が少ない理由 ~ジャニーズ事務所暗黙のルール~

LVRXX
ジャニーズのグループでもはや不動の人気を誇るSMAPと嵐。同じ事務所に所属する2グループにもかかわらず共演が少ない理由とは。

メリー副社長発言で勃発!SMAPと嵐、「どっちがダンスうまい」大論争

2015年1月22日発売の週刊文春で、
ジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長が5時間にも及ぶインタビューに応じ、
その際のある発言にファンが騒然となっている。

記事では、近年業界で囁かれている嵐を担当するメリー氏の娘の藤島ジュリー景子派と、
SMAPを担当するI女史派との“派閥”問題について触れたのだが、
そこでメリー氏は、嵐とSMAPの共演が少ない理由をこう語ったのだ。

「(SMAPは)踊れないじゃないですか」

この発言に、ネット上は大騒ぎ。
「『ぷっすま』の草なぎのアイドルダンスはよかった」
「口パクしないSMAPのほうが上」
「中居のマイケル・ジャクソンを見た時は感動した」
「そもそもメリーさんって80歳を過ぎてダンスのうまい、下手がわかるの?」
などとSMAPファンが反論すれば、

嵐ファンも、
「SMAPはアレンジが強すぎてダンスがバラバラ」
と応戦。熱い論戦が繰り広げられている。

「以前、NTTドコモの『みんなの声』で『ダンスがうまいと思うジャニーズのタレント』トップ10が発表され、嵐では大野智が1位、松本潤が6位。SMAPでは中居が3位に入ったのみだった。

「大野はジャニーズJr.時代からダンスの評価が高く、『新人のJr.は大野の後ろで踊れ』と言われたほど。とはいえ、一般人からするとどっちも大差ないように見えますが(笑)」(芸能記者)

SMAPにはぜひとも新曲でキレキレのダンスを披露して、
メリー副社長を見返してもらいたいものだが。

そもそも、ジャニーズ事務所では、二大派閥に分裂していると目されてきた。

メリー氏の長女でありジャニー氏の姪にあたる藤島ジュリー景子氏率いる“ジュリー派”

TOKIO、嵐、V6、関ジャニ∞、KAT-TUN、NEWS、Hey! Say! JUMP

SMAPを育て上げた飯島氏による“飯島派”

SMAPを筆頭に、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、山下智久、A.B.C-Z、中山優馬ら

その他、KinKi Kidsとタッキー&翼はジャニー氏の直轄

この派閥争いは事務所内部の問題にとどまらず、
テレビでのキャスティングにまで影響。
ドラマはもちろんバラエティでも、
たとえば『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)のゲストがKAT-TUNの亀梨和也であったり、
『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)をはじめSMAPの番組に
Kis-My-Ft2が頻繁に出演しているように、
同一派閥、あるいは“中立”であるジャニー派との共演しか目にできなかった。

誰の目にもあきらかな、ジュリー派vs.飯島派の対立。この激化の一途をたどる争いは、たんなる派閥問題に留まらない。そう、高齢であるジャニー氏とメリー氏の引退後の“次期社長の座を争う確執”

メリー氏は今回のインタビューで、“派閥”の存在そのものを真っ向から否定。さらに、娘であるジュリーこそが「次期社長」であると明言したのだ。

これだけでも超ド級のスクープだが、話はこれで終わらない。
メリー氏は取材の最中に「いま飯島を呼んで」と事務所スタッフに指示。
現れた飯島氏を前に、こう言い放つのだ。

「SMAPは出て行け!」ジャニーズ派閥問題でメリー喜多川が飯島マネを公開説教

「飯島、私はこう言いますよ。『あんた、文春さんがはっきり聞いているんだから、対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい』と言いますよ」
「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます。それしかない」

──まさしく女帝の迫力。メリー氏はこの後も飯島氏を詰問し続けるのだが、そのすごみに記事を読んでいるだけで震え上がりそうになるほど。普段はテレビ局関係者などに恐れられているはずの飯島氏も、完全に“蛇に睨まれた蛙”状態。この記事ではっきりしたのは、後継者の問題だけでなく、メリー氏は飯島氏のことを心の底から快く思っていない、ということだろう。

そもそも、ジュリー氏を次期社長と考えるメリー氏にとって、飯島氏は目障りな人物に違いない。なにせ飯島氏には、SMAPという最強の味方がついている。いくら落ち目だといわれても依然その人気は高く、飯島氏の業界内での権力は絶大だ。一方、ジュリー氏が抱えるタレントを見ると、嵐以降は後進グループが思うように育っておらず、ジュリー氏が現在力を入れているといわれるTOKIOだって、コンサートの集客力やCDの売り上げといった面では頼りないのが実情である。

さらに、もう一点、メリー氏が飯島氏を忌々しく思う理由は、飯島氏の“プロデュース能力”にもあるだろう。これは有名な話だが、事務所内で雑用をこなすヒラのデスクでしかなかった飯島氏は、新人のSMAPを半ば押し付けられるかたちで担当。当時、アイドルは冬の時代でジャニーズのファンも激減していたが、そんな逆風のなかで飯島氏はSMAPをバラエティ番組に売り込み、“お笑いもできるアイドル”という新たな境地を切り拓いた。ジュリー派であるTOKIOや嵐、関ジャニ∞だって、飯島氏がつくりあげたこの道があるからこそ、いま冠番組をもてているのだ。

それだけではない。飯島氏はSMAPのメンバーが出演するドラマや映画、バラエティを吟味し、それぞれの個性を立たせることにも成功。そんな飯島氏の手腕はあのジャニー氏も一目を置いているはずで、そうでなければお気に入りの中山優馬を飯島氏に託すことなどしないだろう(ちなみにKis-My-Ft2の派生ユニット・舞祭組の当て字を考えたのもジャニー氏だ)。

大切な娘を脅かす疎ましい成り上がり──。「SMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」というメリー氏の発言は、きっとたんなる威嚇などではなく本心だ。ドル箱のSMAPを手放してでも、厄介払いをして娘を守りたい。メリー氏も認めているようにこれが親心というものなのかもしれないが、しかし、そこに経営者としての視点は皆無である。無論、ジャニーズファンへの思いも、だ。

もし、ほんとうに飯島氏とSMAPが事務所を去ってしまったら、一体ジャニーズはどうなってしまうのか。

それにしても、記事ではひたすら平身低頭の飯島氏だが、功労者たる人間がここまで言われて黙って従えるものなのだろうか。はたして飯島氏とSMAPはどんな出方をするのか……今後の動きから目が離せない。

https://matome.naver.jp/odai/2142236991223811001
2016年01月20日