【サウジアラビア】サルマン国王が所属するスデイリ・セブンて何だ!!??

sangolow
新国王サルマン、彼はスデイリ・セブンという枠で括られる王族の一人である。2017年、ついに日本にもやってきますね。

新皇太子には別の異母弟で第2副首相のムクリン王子(69)が指名されたと伝えた。
国営テレビによると、サルマン新国王(79)は、内相のムハンマド・ビン・ナイーフ王子を副皇太子に指名し、息子であるムハンマド・ビン・サルマン王子を国防相に起用した。

ナンヤン理工大学(シンガポール)のジェームズ・ドーシー上級研究員は、「サルマン氏はサウジでは長らく穏健派または改革者とみられている」と述べ、「政策を継承してくれるとの確信でアブドラ国王が皇太子に指名していたと考えるのが当然だ」と分析した。

初代サウジアラビア国王イブン・サウードの25番目の男子で、第6代国王アブドゥッラーの異母弟。

FXサークル@FXcircle

オバマ米大統領は27日、サウジアラビアの首都リヤドに到着、23日に即位したサルマン新国王と会談。米政府筋によると「両首脳は原油相場の安定について協議した」模様。なお、原油価格については議論しなかったようです。

yasudayasu@yasudayasu_t

サルマン国王は、内閣改造を行ったほか、異母兄であるアブドラ前国王の息子2人をリヤド州知事とメッカ州知事の職から解任。強い権限を持つとみられる新たな評議会も設置され、議長にはムハンマド副皇太子が任命。 htn.to/csct1m #抜粋引用 #ハウツー

サルマン新国王は「殿下(皇太子さま)は親友であり、日本を愛しています」と応じたという。

Syntax@SyntaxUGS

インドでも言ってるわ。
インドのベストパートナーになるぞー!
サウジアラビアでも中国でもインドネシアでも日本でもどこでも言ってたけど。
Obama: America Can Be India’s Best Partner voanews.com/content/obama-…

さて、彼を知るためには一旦歴史をさかのぼってみるとしよう・・・

p.211
イブン=サウードは–‐(中略)—サウジアラビア国王として統一をすすめるため、有力部族と婚姻関係を結んだ。その結果、彼は生涯(1953年没)に19人の妻を持ち、そこから36人の王子を含む58人の子供が生まれたという。現在サウジアラビアはこの初代国王から第3世代、第4世代に入りつつあるが、王家の直系王子はすでに400人を数え、傍系も含めればその数は1万人に達する。このため、王族手当の支給額が膨大になるため、たびたび王族(ロイヤルファミリー)の定義を見直してきた。それでも現在は7000人が王族とされているという。

19人の妻から58人の子供って、ちょ・・・(゜д゜;;)

※日本語サイトより妻子に関する記述が詳細な為、英文サイトを引用
Abdulaziz ibn Abdul Rahman ibn Faisal ibn Turki ibn Abdullah ibn Muhammad ibn Saud (Arabic: عبد العزيز بن عبد الرحمن آل سعود, ‘Abd al-‘Azīz ibn ‘Abd ar-Raḥman Āl Sa‘ūd; 15 January 1876 – 9 November 1953)

末子Jiluwi (II)誕生は1952年、御年76歳!!

蛇足
母親の名前は明かされていませんが、年齢差って一体・・・
ちなみに彼女が産んだ4人の子供は全て乳幼児期に亡くなっています、怖い怖い。

なお、2009年時点までに第6世代まで誕生している。一夫多妻制により鼠算式に王族が増えていった結果、第6世代まで含めたサウード王家の総数は一万人を超えるとも言われており、単純に総人口で割ると国民2700人前後に1人の割合で王族が居ることになる。
出典:サウード家 – Wikipedia

赤坂 さやか@utlvvace

news.uvs.jp/BXl ケタ違い・・サウジアラビア王子が25億円でモルジブ島を貸切り!

以下、2700人に1人のイメージ。

収容人数:スタンディング時 2,709人

日比谷野外音楽堂:2,669席(大音楽堂椅子席)
東京都小笠原村 :2,339人(2014年現在)

存命の第2世代の有力者は1920年代生まれの高齢であるが、末子は1947年誕生である。1992年に制定された基本法により、サウジアラビア国王は初代アブドゥルアズィーズ国王の男系の子孫であることが定められた。

サウード家はサウジアラビアにおいて、ワッハーブ主義の保護者として正統性から絶大な地位を持ち、安定した政権を保ちつづけているが、第5代ファハド国王の即位以来、「スデイリー・セブン」と呼ばれる国内の有力豪族スデイリー部族の母を持つ第5代ファハド国王の同母兄弟が中央政界で力を持っており、異母弟である第6代アブドゥッラー国王などその他の王族と微妙な関係にあるとされた。

ほうほう、スデイリーセブン、ですか・・・

yasudayasu@yasudayasu_t

サウジ王室では、アブドルアジズ初代国王の寵愛を受けたスデイリ家出身の女性が産んだ有力王子7人が「スデイリ・セブン」と呼ばれサルマン国王もその一人。国王の実兄の息子にあたるムハンマド副皇太子もこの閨閥。 htn.to/bRg7Ai #抜粋引用 #ハウツー

拙訳)ハッサ・ビント・アフマド・アッ=スデイリー(Hassa bint Ahmed Al Sudairi 1900–1969)はサウジアラビアの初代アブドゥルアズィーズ国王の正妻の1人。

スデイリ家出身女性から始まった新たな血縁関係
このように同族結婚による多数の王族がひしめき、更には彼等が信ずるイスラム教が一夫多妻を認めているため、第二世代の王族では母親を同じくする同腹の兄弟姉妹と母親が異なる異母兄弟姉妹が並存する状況は極く普通のこととなっている。(但し第三世代以降の若い世代は殆どが一夫一妻であるが)

(以下続き)
その結果、第二世代では同腹の兄弟が結束することとなり、その最も著名な例がいわゆる「スデイリ・セブン」である。「スデイリ・セブン」とは有力部族スデイリ家の王女であったハッサ・スデイリ妃がアブドルアジズとの間にもうけた7人の男子兄弟のことである。長男は第5代国王ファハドであり、さらに次男のスルタン国防相のほか、ナイフ前皇太子、サルマン現国王など、7人の兄弟は現政権の重要ポストを押さえている。第4代国王ハリドが病弱であったため、ファハドは皇太子の時代から国政の実権を握り、弟達と共に国政を牛耳ってきたのである。
※役職修正済み

彼等7人兄弟とその子孫は「スデイリ一族」と称され、これまでサウド家の中で特別な存在と見られてきた。しかしながら7人兄弟は既に高齢に達し、また三世、四世等を含めた一族の数は多数にのぼり一族間の一体意識が希薄になりつつあることは否定できない。こうした中で第三世代以降の婚姻関係による新たなグループが生まれつつあるように見える。

【スデイリ・セブン( Sudairi Seven / عائلةالسديري)】

第10子:ファハド(Fahd 1923年 – 2005年) 第5代国王
第16子:スルターン(Sultan 1928年 – 2011年) 生前は皇太子
第17子:アブドゥッラフマーン(Abdul Rahman 1931年 – )
第23子:トルキー(Turki 1934年 – )
第24子:ナーイフ(Nayef 1934年 – 2012年) 生前は皇太子
第25子:サルマーン(Salman 1935年 – ) 第7代国王 兼 首相
第34子:アフマド(Ahmed 1942年 – )

その他にも以下4姫、参考までに・・・

Luluwah bint Abdulaziz (c. 1928 – 2008)
Latifa bint Abdulaziz
Al Jawhara bint Abdulaziz
Jawahir bint Abdulaziz

さらに初代国王(父)アブドルアジズの妻であるハッサ・スデイリ妃と、第三代国王ファイサル(子)の妻であるスルタナ・スデイリ妃は姉妹であった・・・

実はファイサル家とスデイリ・セブンはスデイリ姉妹を介して縁戚関係にある。即ちハッサ・スデイリ妃の妹スルタナ・スデイリ妃は故ファイサル第三代国王の最初の妻なのである。但し同国王の子息サウド外相は国王の四番目の妻イファット妃を母としており、スルタナ妃の子息ではない。因みにスルタナ妃の長男アブダッラー王子は実業界に転じ、現在アル・ファイサリア・グループの会長であるが、同グループは、世界有数の富豪として知られるワーリド・ビン・タラール王子と並ぶビジネス王族の二大勢力の一つである。

※日本語サイトより妻スルタナ・スデイリ妃に関する記述が詳細な為、英文サイトを引用
但し、内容は上記の通り

His first wife, Sultana bint Ahmed Al Sudairi, was the mother of his eldest son Prince Abdullah whom King Faisal fathered when he was just fifteen. From the Sudairi family, she was younger sister of Hassa bint Ahmed who was the mother of the Sudairi brothers.

よくわかったようなわからんような・・・で、皇太子はこちら

1945年9月15日、初代国王アブドゥルアズィーズと18番目の配偶者のバラカとの間に生まれる。1968年にイギリスのクランウェル王立空軍大学で中尉に任官し、航空工学の学位を取得。1974年にアメリカ合衆国で参謀コースの修士を取得。1965年にサウジアラビア空軍に入隊し、1970年に第2飛行隊長や作戦参謀を務め、1980年に空軍を除隊した。
2013年2月1日、アブドゥッラー国王より第二副首相に任命される。2014年3月27日には、サウジアラビア史上初のポストとなる副皇太子に指名される。
2015年1月23日、アブドゥッラー国王の死去とサルマーンの国王即位に伴って皇太子、副首相に指名された…

・・・と思ったらなんと!!僅か三ヶ月余りで解任されてしまった!!

神凪あゆり@kry_nng

>発表では、ムクリン氏自身が退任を望んだという。サルマン国王はサウド外相(75)の退任も決め、後任にジュベイル駐米大使を起用した。

・・・ほう

サルマン国王は初代国王の複数の妻のうちスデイリ家出身のハッサ妃が生み、結束が固いとされる7兄弟(スデイリ・セブン)の一人。前国王は異母兄で、一定の緊張関係があったとされる。
サルマン氏は国王就任後、前国王の息子たちを相次ぎ要職から解任した。今回、前国王が重用した異母弟のムクリン氏も皇太子から外したことで、サウジ王室におけるスデイリ家の存在感が高まるのは間違いない。

異母兄のアブドラ前国王派を遠ざけて近親者を中心に権力基盤固め
時事ドットコム:皇太子にムハンマド内相=若返り、基盤固め狙う−サウジ国王

ムハンマド氏は、サルマン国王の実兄である故ナエフ元皇太子の息子。国王は1月の即位後、異母兄のアブドラ前国王派を遠ざけて近親者を中心に権力基盤固めを進めてきた。異母弟で前国王派とみられていたムクリン氏の解任で、その傾向が一層鮮明となった。
国王はまた、新たな副皇太子に息子で30代前半とされるムハンマド国防相を指名。

新国王は1月29日、内閣改造を命じ、前国王の息子2人をそれぞれメッカ州知事とリヤド州知事から解任するなど前国王系の人脈を排除する動きに出ている。
絵空事ではない中東発石油危機のシナリオ 財政悪化、周囲にテロリスト──「内憂外患」のサウジアラビア

数百人にも上る孫の世代の「将来の国王を目指す争い」に火がつき、王族間で軋轢・対立が起きれば、内政は大いに混乱し、不安定化するだろう。

s.k.@sh_knd

廃位されたムクリン元皇太子がムハンマド新皇太子兼内相とムハンマド新副皇太子兼国防相に忠誠を誓った。笑顔。 pic.twitter.com/xSC12E7Bn1

サウジアラビアが抱えるテロ対策問題はやはり大きい

イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジは内外の激しい情勢変化に直面している。
サウジ、皇太子交代 国王が権力基盤固め狙う  :日本経済新聞

3月に隣国イエメンのシーア派武装組織「フーシ」に対する軍事作戦を開始。フーシを支援するシーア派の大国イランとの緊張は高まったままだ。
過激派組織「イスラム国」(IS)はサウジを敵視。安全保障上の脅威が強まっている。サウジ内務省は28日、同国内での破壊活動の計画容疑などでISと関係する93人を逮捕したと発表した。

「テロリストが望んでいるのは、サウジ王室を殲滅し、全く新しい中東を作りあげることだ」
絵空事ではない中東発石油危機のシナリオ 財政悪化、周囲にテロリスト──「内憂外患」のサウジアラビア

現代のサラフィー主義(初期イスラムの教えに回帰する思想)は欧米植民地時代の腐敗と癒着という穢れからの浄化を意味すると言われており、「かつてのイスラム帝国の領土に、サラフィー主義を奉じるカリフ制国家を建設する」というISILが放つメッセージが持つ訴求力は、私たちが想像する以上に凄まじいものがある。
「テロリストが望んでいるのは、サウジ王室を殲滅し、全く新しい中東を作りあげることだ」と、サウジアラビアの情報機関のトップは「9.11」の直後に懸念を表明していたとされる。たとえISILの試みが失敗しても、他の武装集団も次々と同じような野望を抱く可能性は高いのではないか。

2015年04月25日 14:44
レバノンの組織「ヒズボラ」の指導者ナスララ師は、イエメンで活動するフーシ派の司令部は、現在のところサウジアラビア領内の施設を攻撃する決定を下していないが、その力はあるとの見方を示した。

財政に直結する原油価格

サウジアラビア政府は、歳入の90%を石油輸出代金に依存し、多額の財政資金を投入して国内社会の安定を図っている。(中略)このためサウジアラビアの財政収支が均衡する原油価格は1バレル当たり90ドル以上とされている。50ドルを切る状態が続くと福祉予算を切り込まざるを得なくなり、失業が社会問題化する恐れがある。

北米でのシェールオイルの増産は、世界の原油貿易の流れを変える可能性が高い。
絵空事ではない中東発石油危機のシナリオ 財政悪化、周囲にテロリスト──「内憂外患」のサウジアラビア

「宗派戦争、テロ、抑圧で引き裂かれた地域における安定の島」と称して、米国政府はスンニ派の大国で世界最大の産油国であるサウジアラビアと緊密な関係を長年築いてきた。
しかし、北米でのシェールオイルの増産は、世界の原油貿易の流れを変える可能性が高い。サウジアラビアの最大の輸出先は米国と日本だったが、現在は中国への輸出が第1位となっている。さらに今後10年間で中東地域から米国への原油の流れはますます減少し、その一方で、カナダ(オイルサンド)やブラジル(深海油田)からの原油の流れが増加すると見られている。

原油価格暴落により一般国民を「黙らせる」財源を失ったら、不満が爆発する可能性
絵空事ではない中東発石油危機のシナリオ 財政悪化、周囲にテロリスト──「内憂外患」のサウジアラビア

原油価格が低位で推移する状況が長期化すれば、国内の安定、敵対勢力との戦いで多額の資金を必要としているサウジアラビア政府が苦境に追い込まれる可能性が高い。
ロシア、ベネズエラ、イランなどの産油国の危機が取り沙汰されているが、これらの国々は曲がりなりにも「選挙」というガス抜きを行っている。一方、サウジアラビア政府(サウド王家)はカネの力で国民を黙らせてきたが、原油価格暴落により一般国民を「黙らせる」財源を失ったら、不満が爆発する可能性を否定できない。

そんな中、サルマン国王がやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!!

1. 2月18日から21日まで,サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・サウジアラビア王国皇太子殿下(H.R.H. Prince Salman bin Abdulaziz Al Saud, Crown Prince of the Kingdom of Saudi Arabia)が公賓として来日します。
2. 滞在中,天皇陛下は,サルマン皇太子殿下と御会見になるほか,宮中午餐を催されます。また,安倍晋三内閣総理大臣は,サルマン皇太子殿下と会談し,夕食会を催す予定です。
3. サルマン皇太子殿下の来日は,我が国とサウジアラビア王国との親善関係を一段と深めるものと期待されます。
サルマン・サウジアラビア王国皇太子殿下の来日 | 外務省

今回も1千人を超える王族や企業幹部らが同行されます。
東京都内の高級ホテルの客室は予約で埋まり、移動のための高級ハイヤーが多数確保されるなど、ちょっとした「サウジ特需」になっている。
サウジアラビア国王が1000人超で来日するが目的はなにか?男性の服装や特色・意味について? |

1000人規模の内訳は、役人、 企業、投資家などが含まれており、目的として、「将来の脱原油を見据え原油以外の産業育成の 協力を求める」狙いがあると(高橋和夫教授談)。
サウジアラビア国王が1000人超で来日するが目的はなにか?男性の服装や特色・意味について? |

飛行機を最大で40機、高級車は400台以上確保している。
ハイヤー業界関係者は「関東だけでは足りず東海地方のハイヤーも探さざるを得ない」と話しているという。

安倍晋三首相は12日に来日するサウジアラビアのサルマン国王との会談で、世界最大の石油会社、国営サウジ・アラムコの新規上場先に東京証券取引所を含めるよう要請する方針を固めた。複数の政府筋が明らかにした。アラムコの時価総額は、上場すれば米アップルを抜き世界最大になるといわれる。首相としてはアラムコの株式を呼び込み、東証の活性化につなげる狙いがある。

https://matome.naver.jp/odai/2142235443103551601
2017年03月11日