ついに介護報酬2.27%引き下げ!介護保険まとめ

GYR3
介護報酬引き下げについてまとめてみました。

介護サービスを提供した事業者に支払われる「介護報酬」について、政府は11日、2.27%引き下げることを決めた。介護報酬の引き下げは、2006年度以来9年ぶりとなる。
「介護報酬」2.27%引き下げへ 引き下げは9年ぶり(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

介護職員の確保策として、職員の月給を1万2,000円ほど加算する制度も設けられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150112-00000205-fnn-s

介護保険財源の内訳

介護報酬とは?

介護保険が適用される介護サービスにおいて、そのサービスを提供した事業所・施設に対価として支払われる報酬である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E5%A0%B1

介護保険制度は2000年4月にスタートした制度で、健康保険と同じように、いざというときに個人の負担が少なくてすむように、みんなで保険料を負担する公的な「社会保険制度」です。

介護報酬引き下げ 問題点

介護報酬が引き下げられれば、介護施設に入ってくるお金は少なくなります。今までと同じサービスを今までより安い金額で提供するためには、何かを削らなければいけません。利益があればそこを削ればいいのですが、今まで利益率の高かった特養やデイサービスでも、それが今後は難しくなってくるでしょう。
そこでまず行われると予想されるのが人件費の削減。給与削減や人員削減です。給与カットで有資格者が集まりにくくなり、人員削減でさらに人が減った介護施設で今までと同じサービスを維持できるのか問題視されています。
なので介護施設だけでなく利用者にも関係があるのです。

介護保険について

1-1 介護保険料は40歳から納める
必ず知っておきたい!介護保険の全知識まとめ

公的介護保険は40歳以上の人が全員加入して介護保険料を納め、介護が必要になった時に所定の介護サービスが受けられる保険です。保険料は市町村によって差があります。

1-2 65歳以上は1号被保険者となる
必ず知っておきたい!介護保険の全知識まとめ

65歳以上は「第1号被保険者」となり介護の原因を問わず所定の要介護状態になった場合に保障を受けられます。

1-3 40歳~64歳は2号被保険者となる
必ず知っておきたい!介護保険の全知識まとめ

40~64歳の人は「第2号被保険者」となります。「第1号被保険者」と異なり原因が制限されます。第2号被保険者は、老化に起因する特定の病気(16疾患)によって要介護状態になった場合に限り、介護サービスを受けることができます。

介護サービスが受けられる16の疾患は以下のようになります。

① がん(末期)
② 関節リウマチ
③ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
④ 後縦靱帯骨化症
⑤ 骨折を伴う骨粗しょう症
⑥ 初老期における認知症
⑦ 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
⑧ 脊髄小脳変性症
⑨ 脊柱管狭窄症
⑩ 早老症
⑪ 多系統萎縮症
⑫ 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
⑬ 脳血管疾患
⑭ 閉塞性動脈硬化症
⑮ 慢性閉塞性肺疾患
⑯ 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

介護費用と介護保険料の推移

介護費用も介護保険料も年々増加…

今回の介護報酬2.27%引き下げにより、税金520億円減、介護保険料410億円減、利用者負担は70億円減となります。

介護保険制度の仕組み
https://matome.naver.jp/odai/2142107076295181701
2015年01月13日