目次
■そもそもハブ空港とは
■ハブ空港となるための条件
■利用客数の多い空港=ハブ空港とは限らない
■世界のハブ空港
★アメリカ★
シカゴ・オヘア空港 [アメリカ合衆国 シカゴ]
デトロイト・メトロポリタン国際空港 [アメリカ合衆国 デトロイト]
ダラス・フォートワース国際空港 [アメリカ合衆国 ダラス]
ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港 [アメリカ合衆国 アトランタ]
デンバー国際空港 [アメリカ合衆国 デンバー]
★アジア★
成田国際空港 [日本 東京首都圏]
仁川(インチョン)国際空港 [韓国 ソウル首都圏]
チャンギ国際空港 [シンガポール シンガポール]
スワンナプーム国際空港 [タイ バンコク]
ドバイ国際空港 [アラブ首長国連邦 ドバイ]
★ヨーロッパ★
フランクフルト国際空港 [ドイツ フランクフルト・アム・マイン]
シャルル・ド・ゴール国際空港 [フランス パリ]
スキポール国際空港 [オランダ アムステルダム]
そもそもハブ空港とは
ハブ空港というのは、飛行機の乗り換えの中心になっている空港のことです。つまりハブ空港というのは、電車やバスでいうと、ターミナルのようなものです。
ハブ空港の意味とは?!
乗り換え(「トランジット」とも呼ばれます)するための空港ということです。
ハブ空港から各国や各大陸の中小空港へと支線が伸びています。
このネットワークシステムを、「ハブ&スポークネットワークシステム」と言います。
航空利用者は、乗り換えの不便は発生しやすいですが、どの中小空港からも目的地tにたどり着くことができます。
航空機の目的地としてだけではなく、長距離便の中継地や経由地として利用され、世界各国の航空会社が乗り入れ離発着することになります。
今話題のハブ空港って何? | Woman.excite ライフプランニング
ハブ空港には乗り換え需要が発生するので、その都市の需要以上の路線網が構築されることになります。
結果として直行便が増えるので、近隣に住む利用者の立場としても、便利になります。
また、ハブ空港を有する都市は、国際ビジネス拠点の競争にも有利になることができます。
ハブ空港となるための条件
全てを必ずしも満たす必要は無いですが、以下のような条件が整っている空港がハブ空港として活用されることになります。
しかも、長距離国際線を乗客と貨物、そして燃料を満載して離陸させるには4000mに近い滑走路が必要となります。
近距離路線も多数設定されることを考えると全てが長距離用でなくても良いですが、一本は最低3500m、できれば4000mの滑走路が欲しいところです。
また、横風が強いときも離発着できるよう、横風用滑走路もあれば、なお良いでしょう。
空港ターミナルは、乗り換え客にとって便利なものを建設する必要があります。
具体的には、乗り換えが短時間で済む構造になっていることが第一です。
加えて、乗り換え時間が長くなってしまったときのための宿泊施設を有することや、ショッピングゾーンを含めた一種のレジャー空間もあると良いでしょう。
アメリカの大空港は同一航空会社間の乗換えを前提にしてつくられているため、1つの航空会社は1つのターミナルにまとめられていることが多く、案内も充実している
Zook’s Website – 航空会社を選ぶ
乗り換えを便利にさせる一つの方法として、特定の航空会社のターミナルを保有することがあります。
利用者数は、基本的には同じ航空会社の便を使って乗り換えするので、一つのターミナルの移動で済めば非常に楽になります。
着陸料が安いほうが航空券が安くなるので、着陸料が安い空港には人が集まりやすく、ハブ空港に適している、と言えます。
利用客数の多い空港=ハブ空港とは限らない
重要なのは、ただ路線が集まっているだけではなく、乗り継ぎ時間を短縮するために、ある一定時間に一斉に到着便が集中し、しばらく時間が経った後には、また最終到着地に向けて一斉に飛び立っていく
ハブ空港・ゲートウェイ空港とは
その都市の需要だけを考えて路線網と時刻表が組まれている空港は、ハブ空港とは呼べないのです。
例えば羽田空港は、日本最多の利用者数を誇る空港ですが、首都圏とその他国内空港及び海外への需要を満たす空港で、乗り換えは二の次なのでハブ空港とは厳密には呼べないのです。
世界のハブ空港
以下は大陸地域別に主なハブ空港を紹介していきます。
★アメリカ★
なんといってもハブ空港の本場は、航空大国アメリカ合衆国にあります。
アメリカには、代表的で巨大なハブ空港がたくさん存在します。
シカゴ・オヘア空港 [アメリカ合衆国 シカゴ]
アメリカン航空とユナイテッド航空がハブ空港として活用しています。
デトロイト・メトロポリタン国際空港 【アメリカ合衆国 デトロイト】
ダラス・フォートワース国際空港 [アメリカ合衆国 ダラス]
アメリカン航空がハブ空港として活用しており、全航空便の7割を同社が占めるという、アメリカン航空の要塞です。
ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港 [アメリカ合衆国 アトランタ]
デルタ航空がハブ空港として活用しています。
世界第一位の航空会社であるデルタ航空、格安航空会社であるエアトラン航空のハブ空港であり、世界中で一番忙しい空港のひとつ。
世界の最も忙しい空港トップ10:らばQ
アトランタ国際空港は、航空機の離発着数が非常に多く、世界一忙しい空港ランキングのトップに躍り出ています。
デンバー国際空港 [アメリカ合衆国 デンバー]
なんとマンハッタン島の2倍以上の面積があります。
ユナイテッド航空がハブ空港として活用しています。
1万3600ヘクタールの敷地面積は全米随一
秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話:敷地面積1万3600ヘクタール、全米一の規模を誇るデンバー国際空港 (1/4) – 誠 Style
広大なアメリカ合衆国の中でも、ほぼ中心にあり、地の利を活かしています。
★アジア★
近年航空需要が急激に伸びているアジアにはハブ空港がいくつも存在します。
アメリカ合衆国のように同じ国同士ではなく、ヨーロッパのようにEU内である程度の連携(役割分担)を行っているわけでもないので、そのハブ空港同士で熾烈な競争が起きています。
20年後もハブ空港として生き残っているのは、はたしてどの空港でしょうか!?
成田国際空港 [日本 東京首都圏]
デルタ航空やユナイテッド航空航空が北米路線からアジア路線をむすぶハブ空港として活用しています。
日本の航空会社は、多数の路線を設定しているものの、乗り換え地としては、あまり活用していないようです。
仁川(インチョン)国際空港 [韓国 ソウル首都圏]
地理的にも成田空港の最大のライバルと言えるでしょう。
大韓航空とアシアナ航空がハブ空港として活用しています。
仁川国際空港は出国18分、入国13分、乗りつぎ時間約45分と、スムーズな利用が自慢。また、複合ショッピングモールに負けず劣らず、一流レストランやマッサージショップ、巨大な免税品ショッピングエリアなど、空港で過ごす時間が楽しくなる施設がたくさんあります。
仁川国際空港/ソウル [ソウル] All About
巨大なショッピングゾーンなど、空港自体に附帯施設が充実しています。
チャンギ国際空港 [シンガポール シンガポール]

http://tozanabo.com/archives/26888760.html
旅行客や乗り換え客がストレスなく、そして楽しく過ごせるための施設が空港内に多数揃っています。
観光客や乗り換え客を「おもてなし」しようとする姿勢が伝わってきますね。
スワンナプーム国際空港 [タイ バンコク]
東南アジア大陸部の中心に近いことや、オーストラリアとヨーロッパ間路線の中間地にあることなどの地理的優位も武器となっています。
タイ国際航空がハブ空港として活用しています。
ドバイ国際空港 [アラブ首長国連邦 ドバイ]
アジア路線とヨーロッパ路線の乗り換え地として機能しています。
エミレーツ航空がハブ空港として活用しています。
そこから伸びる無数のスポークが空港から伸びる路線網です。
多数の路線網を抱える中心性のある空港がハブ空港ということです。