エボラ出血熱 最初の発生源はメリアンドゥ村の木? 子供達の遊び場の木のほらの中は食虫コウモリの巣

–trip–
エボラ出血熱の3カ国の感染者が2万381人、死者が7989人、3カ国以外での死者が15人となった。エボラ出血熱感染の発生源は、ギニアの辺境にある村の木のほらに住む食虫性のコウモリである可能性が発表された。現地の子供達の遊び場でもある、木のほらからエボラ出血熱に感染したのではないかと仮定している。

エボラ出血熱 各国の感染状況について

現在、感染者が確認されている5カ国
シエラレオネ:感染者9633人 死者2827人
リベリア  :感染者8018人 死者3423人
ギニア   :感染者2730人 死者1739人

英国    :感染者1人
マリ    :感染者8人    死者6人

・エボラ出血熱の終息が宣言された国 (2014年)
10月17日 セネガル  :感染者1人
10月20日 ナイジェリア:感染者20人、死者8人
12月 2日  スペイン  :感染者1人

・新たな感染者の確認はないが、終息の宣言が出ていない国
アメリカ  :感染者4人、死者1人

エボラ出血熱が流行する西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3か国で感染者が2万381人に達した。
Yahoo!ニュース – エボラ出血熱での死者8000人超に (読売新聞)

感染が集中する西アフリカのシエラレオネ、リベリア、ギニアでは死者が計7989人。ナイジェリアや米国、マリなどで計15人が死亡。
Yahoo!ニュース – 世界で死者8000人超に=エボラ熱 (時事通信)

流行国の人口でみた患者発生数は、人口10万人あたり、ギニアでは患者数が24人、死亡者数が15人、リベリアでは同199人および85人、シエラレオネでは157人および45人となっている。
FORTH|新着情報|エボラ対応に関するロードマップ (更新27)

イギリス国内で初のエボラ熱感染が患者が確認された

ロンドン ロイヤル・フリー病院
2014年8月頃シエラレオネでエボラ熱の診断を受けて帰国した英国人看護師ウィリアム·プーリー氏が治療を受け10月頃、完全回復している。

完治後、ウィリアム·プーリー氏は再び「自分がしなければならないこと」をすると表明し、シエラレオネの医療現場に戻っている。

シエラレオネでのボランティア活動から英国へ帰還した後でエボラ出血熱の診断を受けた患者が、重体に陥っている。
Yahoo!ニュース – 英国のエボラ熱患者、重体に 現地から帰国の看護師 (CNN.co.jp)

スコットランド・グラスゴー在住の看護師、ポーリーン・カファキーさん(39)で、ロンドンのロイヤル・フリー病院に入院中。
英国のエボラ熱患者、重体に 現地から帰国の看護師 – ツイナビ | ツイッター(Twitter)ガイド

帰国時はモロッコとロンドンのヒースロー空港を経由し、12月28日にグラスゴー空港に到着した。直後に体調を崩して医師の診察を受け、隔離装備のある軍用機でロンドンへ運ばれた。
CNN.co.jp : 英国のエボラ熱患者、重体に 現地から帰国の看護師 – (2/2)

エボラ出血熱の感染発生源が食虫性のコウモリである可能性が発表

EMBOモレキュラー・メディシン
2014年12月30日、発行。
欧州分子生物学機構(EMBO)の専門誌「EMBO Molecular Medicine」。

エボラ出血熱感染の発生源は、ギニアの辺境にある村の木のほらに住む食虫性のコウモリである可能性が30日、欧州分子生物学機構(EMBO)の科学誌「EMBO Molecular Medicine」に発表。
エボラ出血熱、最初の感染源は木のほらに住むコウモリか 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

人類学者、獣医、生態学者から成る研究グループが、その手がかりを得た可能性があると考えている。
エボラ出血熱、西アフリカでの流行に至った「最初の感染源」とは(研究結果)

・2013年12月頃、エボラ出血熱の初症例が確認された村

現在の流行は、Meliandouという31の家族が住んでいる小さな村。
エボラウイルスは一本の木から広がった – あらかるとの記事置場(STAP QUEST中)

ギニア南部、リベリアやシエラレオネとの国境近くに位置する。
ゲケドゥ – Wikipedia

森林に囲まれたメリアンドゥ村

メリアンドゥのあるギニア東南部は、昔観た映画のワンシーンのように美しく、人の手が入っていない森林に囲まれている。
ギニア:最初の感染者とされる2歳の男の子。家族を亡くし、笑顔を奪われた父| 日本ユニセフ協会 | エボラ出血熱緊急募金

密林には、きっと危険な肉食動物が多く生存しているだろう。しかし、それも、エボラが住民にもたらす脅威とは比べ物にはならない。
ギニア:最初の感染者とされる2歳の男の子。家族を亡くし、笑顔を奪われた父| 日本ユニセフ協会 | エボラ出血熱緊急募金

メリアンドゥ村は、アブラヤシ栽培が行われている森林地帯にあります。コウモリが生息するには良い条件。
エボラウイルスは一本の木から広がった – あらかるとの記事置場(STAP QUEST中)

・最初の死亡例 メリアンドゥ村の2歳の男児エミール・ウアモウノ君

メリアンドゥ村

今回のエボラ出血熱の流行の中で最初の死亡例は、2013年12月に死亡したギニアのメリアンドゥ(Meliandou)村の2歳の男児エミール・ウアモウノ君だった。
エボラ出血熱、最初の感染源は木のほらに住むコウモリか

その後母親と姉、祖母も相次いで死亡した。いずれも発熱や嘔吐、下痢の症状を訴えた。当時は病名も分からず、エボラ熱の検査も受けなかった。
【エボラ出血熱】ギニアの2歳児から拡大か コウモリと接触の可能性 – 産経ニュース

葬式に参列した人や地元の医療関係者に感染した後、急速に拡大した。
【エボラ出血熱】ギニアの2歳児から拡大か コウモリと接触の可能性 – 産経ニュース

・エボラの感染源は、食虫コウモリが巣を形成したこの木なのか

木のほらに食虫コウモリが生息
樹皮がはがれて木のなかが腐るなどして隙間が開き、できた洞窟状の空間に、食虫コウモリの巣が形成されていた。

村人たちは、2014年3月24日に焼いたと報告している。

村人たちから聞いたところによると、子供たちはしょっちゅう木のほらで遊んでおり、木は食中コウモリの大きなコロニーの拠点となっていたとのことだ。
エボラ出血熱、西アフリカでの流行に至った「最初の感染源」とは(研究結果)

ウアモウノ君は、自宅から50メートル程の距離にある、中空になっている木に潜り込んでみんなで遊ぶ、という事を頻繁に行っていた。
エボラウイルスは一本の木から広がった – あらかるとの記事置場(STAP QUEST中)

ウアモウノくんが、地域で子供たちがよく遊びに使っている木のほらからエボラ出血熱に感染したのではないかと仮定している。
エボラ出血熱、西アフリカでの流行に至った「最初の感染源」とは(研究結果)

既に、コウモリの巣だった木は燃やされているが、灰のサンプル調査で、コウモリが巣にしていた事を示すDNAの痕跡が確認されている。
エボラウイルスは一本の木から広がった – あらかるとの記事置場(STAP QUEST中)

しかし、木に生息しているコウモリを調べることができなかったため、コウモリから本当にエボラ出血熱が子供たちに感染したかどうかを確かめるすべはない。
エボラ出血熱、西アフリカでの流行に至った「最初の感染源」とは(研究結果)

・最も強くエボラウイルスの自然宿主であると推測されている

オヒキコウモリ
コウモリがエボラウイルスの自然宿主であると考えられている。

エボラウイルスに感染した場合でも、生存できる様に適応すると言われている。

人々の死の元凶として疑惑の目が向けられたのは、食虫性のオヒキコウモリ。
Yahoo!ニュース – エボラ出血熱、最初の感染源は木のほらに住むコウモリか (AFP=時事)

この蝙蝠の種は、エボラウイルスの宿主になっている可能性が以前から指摘されている。実際にエボラウイルスを感染させる実験では、この種の蝙蝠がウイルス感染を生き延びる事が示されている。
エボラウイルスは一本の木から広がった – あらかるとの記事置場(STAP QUEST中)

研究チームは、このオヒキコウモリが今回のエボラ出血熱の流行の根源となった可能性について、100%ではないが高いとしている。
Yahoo!ニュース – エボラ出血熱、最初の感染源は木のほらに住むコウモリか (AFP=時事)

初死亡者の父親エティエンヌ・ウアモウノ氏が語るエボラ出血熱

父親のエティエンヌ・ウアモウノさんが当時の内容を話しています。(英語)
父親のエティエンヌ・ウアモウノさんが当時の内容を話しています。(日本語字幕)

エボラによって深く残された家族の悲劇

エミール・ウアモウノ君の写真

エティエンヌさんは濁った茶色の外壁の色とは対照的な真っ赤なラジオをつけ、「エミールはラジオを聞くのが好きでした。妻は、エミールをおんぶするのが好きだったんですよ」
ギニア:最初の感染者とされる2歳の男の子。家族を亡くし、笑顔を奪われた父| 日本ユニセフ協会 | エボラ出血熱緊急募金

エミールくんとフィロメーヌちゃんは庭で踊ったり、ボール遊びをするのが好きだったといいます。かつてこの家は笑顔や笑い声で溢れていました。
ギニア:最初の感染者とされる2歳の男の子。家族を亡くし、笑顔を奪われた父| 日本ユニセフ協会 | エボラ出血熱緊急募金

エミール・ウアモウノくんが本当に現在発生しているエボラ出血熱の最初の患者だとしたら、「この地域を罰して攻撃したり、汚名を着せたりするのを避ける」ために特別な注意が必要だと警告。
エボラ出血熱、西アフリカでの流行に至った「最初の感染源」とは(研究結果)

2014年3月22日 世界はエボラ出血熱の発生を知った

ギニア保健省は3月20日に、2月9日に初の発症例が確認された正体不明の病気が36人で確認され、内少なくとも23人が死亡したと発表。
2014年の西アフリカエボラ出血熱流行 – Wikipedia

3月22日、ギニア政府が南東部などで初めてエボラ出血熱を確認したと発表し、エボラ出血熱への感染が疑われる死者の数は80人を超え、近年にない規模の流行だ、と報じられた。
現在のエボラ出血熱の死者数 2,296人 – あらかるとの記事置場(STAP QUEST中)

WHOが状況の深刻さを認め「非常事態」を宣言したのは、死者が2000人に迫った8月だった。
Yahoo!ニュース – 背景にアフリカ軽視=エボラ感染、史上最悪—判断誤るWHO、製薬は利益次第 (時事通信)

エボラ出血熱 2015年内に終息の可能性

国連エボラ緊急対応ミッション  UNMEER
西アフリカで感染が広がるエボラ出血熱への対応のために設置され、感染国3か国に活動を展開している。

エボラ熱の拡大は「世界的な危機だ」と警告。「このウイルスを一掃する必要がある。これは手の届くところにあるが、楽観してはならない」。
Yahoo!ニュース – エボラ熱、制圧近い=国連高官 (時事通信)

「何カ月」もの「長く厳しい道のりが待ち構えている」としながらも、「2015年には終結できると確信している」と語った。
Yahoo!ニュース – エボラ熱、年内に拡大終結の可能性=国連支援団代表 (ロイター)

https://matome.naver.jp/odai/2142038465664863601
2015年01月05日