よく見たら幻だった『もうひとつの地球』

radicon
宇宙探査技術が進み、地球外生命体が存在しているかもしれない星がたくさん見つかってきました。その中でも一番可能性がある惑星『グリーゼ581g』、実はそもそも存在しないとも言われています。

『もうひとつの地球』

フランス国立科学研究センター(CNRS)の研究チームは16日、地球から20光年の距離にある惑星が、生命生存の条件を満たしている惑星であることを確認したと発表した。生命生存の条件を満たしているとされた太陽系外惑星はこれが初めて。
やっぱり何かいる!?系外惑星グリーゼ581dが生命生存の条件を満たしている惑星であることを確認(フランス研究) : カラパイア

ハビタブルゾーン
ハビタブルゾーン(HZ:habitable zone)とは、宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境と考えられている天文学上の領域。

このハビタブルゾーンは恒星(太陽)との距離がちょうど良い領域のことで、水が液体で存在できます。そのため生命が誕生したり生活するのに適していると考えられています。

天文学者はこのハビタブルゾーンを見つけることが地球外生命体を発見することにつながるとして、現在では多くの太陽系外惑星が調査されています。

そして、最近見つかった3つの惑星が注目を集めています。

3つもあった『もうひとつの地球』

グリーゼ581c
グリーゼ581cは、太陽系から約20光年離れた、赤色矮星グリーゼ581の周囲を公転する太陽系外惑星。この星系の惑星としては2番目に発見され、内側から数えて第3惑星にあたる(惑星は2010年現在6個発見されている)。

今回、発見されたグリーゼ581cは、グリーゼ581という恒星の周りを回る惑星で、ちょうど、グリーゼ581のハビタブル・ゾーンにあるのです。だから、グリーゼ581cには生きものが存在するのではと期待されています。
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グリーゼ581d
グリーゼ581d (Gliese 581d, Gl 581d)は赤色矮星グリーゼ581を公転する惑星の1つである。グリーゼ581星系の中では第4惑星(または第5惑星)にあたり、軌道がハビタブルゾーン内にある可能性がある。質量は地球の約8倍、公転周期は67日。太陽系(地球)からはてんびん座の方向に約20光年離れている。

実は『幻』だった!?

さらに後年に行われた研究により、そもそもこの惑星が実在しない可能性が高いと指摘された
グリーゼ581d – Wikipedia

世界中に大発見のニュースが流れましたが、実はこの星は『幻』だったのではないかとも言われています。

研究チームはグリーゼ581dについて、地球のような生命体が生存するための十分な水分と温暖な気候を持つことができると結論づけた。
やっぱり何かいる!?系外惑星グリーゼ581dが生命生存の条件を満たしている惑星であることを確認(フランス研究) : カラパイア

グリーゼ581g
グリーゼ581g (Gliese 581g、Gl 581g、GJ 581g) は、太陽系から約20光年離れた、赤色矮星グリーゼ581の周囲を公転する太陽系外惑星。属する惑星系の6つ(2010年時点)の惑星のうち、内側から数えて第4にあたる。2010年9月29日に発見が公表された

今回発見された惑星の1つ、グリーゼ581gは37日で中心星の周りを公転する、固い地表を持つ岩石惑星と推定される。グリーゼ581gの特筆すべきところは、いままで発見された系外惑星のなかでもっとも生命を育むのに適しているということだ。生命の生存に欠かせないポイントは「液体の水」と「大気」だが、この惑星の重力と中心星からの距離は、この2つを保持する条件として申し分ない。
もっとも生命に適した系外惑星を発見 グリーゼ581g

これまでに発見された、生物が存在しているかもしれないとされる太陽系外惑星の中で、最も有力な候補と言われている
グリーゼ581g – Wikipedia

どうやって発見できたの??

グリーゼ581cは、ヨーロッパ南天天文台(ESO)が、南アメリカのチリにあるラ・シーヤ天文台に設置した直径3.6メートル望遠鏡で発見されました。20光年もはなれているので、惑星の形が見えるわけではありません。この望遠鏡には、HARPS(高精度視線速度系外惑星探査装置)という光のわずかな変化を分析する装置がついています。
まず、恒星グリーゼ581の光が観測されました。そして、その光がほんの少しだけぶれていることを、HARPSで発見したのです。その光のぶれは、グリーゼ581の周りを回っている惑星があることを意味しています。恒星に惑星が存在すると、その惑星の重力に恒星が引っ張られて、観測される光がぶれます。まわりを回る惑星が小さいほど、恒星のぶれも小さくて観測が難しいのですが、HARPSはそれを見逃しませんでした。こうして惑星グリーゼ581cが発見されました。
グリーゼ581c|ニュースな科学キーワード|学研サイエンスキッズ

喜びもつかの間、新たな研究により疑問が出ています。

2014年に発表された研究により、恒星の自転に由来する周波数の周期変動を惑星によるドップラー効果と誤認していた可能性が指摘され、その実在に疑問が持たれている
グリーゼ581d – Wikipedia

発生源が近付く場合には波の振動が詰められて周波数が高くなり、逆に遠ざかる場合は振動が伸ばされて低くなる。例えば、救急車などが通り過ぎる際、近付くときにはサイレンの音が高く聞こえ、遠ざかる時には低く聞こえるのはこの現象によるものである。
ドップラー効果 – Wikipedia

音のドップラー効果は有名ですが、周波数や光など波動の性質があるものに関係してきます。

ただし希望も!

しかし、2007年12月にドイツとフランスの研究グループが独立に発表した2つの論文によると、ハビタブルゾーンより主星に近いところを公転していることが判明した。 その後2008年には、仮にこの惑星の表面が75%以上の水の雲に覆われているならば、表面には液体の水が存在できる、とする論文が発表された。
グリーゼ581c – Wikipedia

現在の観測技術ではこの惑星を直接観測することは困難であり、また現在の探査機でこの星に行くには10万年以上かかってしまう。
グリーゼ581d – Wikipedia

地球とうり二つの星は本当にあるのでしょうか?

存在が疑問視されてからも、研究者はグリーゼ581の惑星を探し求めています。もし本当にあるのだとすれば、地球外生命体の発見にもつながるかもしれません。真相究明には科学の発展を待つことになりそうですが、地球以外の生き物がいるなら見てみたいですね☆

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https://matome.naver.jp/odai/2142035089215866101
2015年02月21日