1.去年の灯油は使わない
灯油は長い時間保管すると、変質して使用できない状態になりますので、昨年から残ったままの灯油は使用しないでください。
神戸市:冬の間は厳重注意(多発するストーブによる火災)
昨シーズン使用しなかった持ち越し灯油は、酸化し、劣化します。この灯油を石油ストーブに使用すると、しんにタールがたまり、消火スイッチを入れても、しんが下がらなくなり、消火できなくなるおそれがあります。
火災などの事故を起こさないために – 石油燃焼機器等認証 – 一般財団法人日本燃焼機器検査協会
古い灯油は不完全燃焼を起こしやすく、猛毒の一酸化炭素が発生しやすくなります。
このように最悪命の危険に至る可能性もあるため、古くなった灯油は使わないのが無難です。
昨シーズンに余った灯油を使用しても問題ないのか
2.石油ストーブ・電気ストーブはつけたまま寝ない
ストーブによる火災の主な事例は次のとおりとなっています。
・ストーブをつけたまま寝ていたところ、毛布がストーブに触れて燃え移り火災となった。
ストーブによる火災に注意|横浜市消防局
寝返りなどで布団が電気ストーブ等に接触して火災になるおそれがあるので、寝る時やその場を離れる時は、スイッチを切る習慣をつけましょう。
電気ストーブ等の火災に注意しましょう!
寝るときや外出するときは、必ず消火してください。
不完全燃焼や異常燃焼など、予想しない事故が発生するおそれがあります。
また、消火の際は確実に火が消えていることを確認してください。
石油ストーブ | 一般社団法人 日本ガス石油機器工業会
3.石油ストーブで洗濯物を乾かさない
ストーブの上部に洗濯物を干さないでください。
洗濯物が乾いた時に、ストーブに落下し接触して燃えだす火災が多数発生しています。
石油ストーブ火災にご注意!!
洗濯物をストーブの上に干していませんか?
ストーブの真上に洗濯物を干すと、熱によって水分が蒸発するので、洗濯物は乾いて軽くなります。また、ストーブの上では熱による上昇気流によって、風が発生しています。
このため、乾いて軽くなった洗濯物が風に揺らされて、ストーブの上に落ちてしまい火災となることがあります。
ストーブの上で洗濯物を干すのは危険なので、絶対にやめましょう。
四日市市消防本部 暖房器具の誤った使用による火災
ストーブが原因で起こる火災に注意が必要です。
最も多いのは、ストーブで洗濯物を乾かしていて火災になるケースです。
ストーブの上で乾かしていた洗濯物が落下したり、近くで乾かしていた洗濯物が「輻射熱」で燃え出して火災になっています。
ストーブと洗濯物 | 豊岡市消防本部
4.ストーブをつけたまま給油しない
この火災は、共同住宅一室の居間から出火したものである。
出火原因は、居住者が灯油ストーブの火をつけたまま、カートリッジタンクを取り出し、ストーブの近くで給油していたところ、誤ってカートリッジタンクを転倒させ、こぼれた灯油が引火して出火したものである。
ストーブによる火災の事例
石油ストーブ等に火をつけたまま給油すると、こぼれた灯油に着火するおそれがあるので、給油をする時は必ず火を消し、消火を確認してから行いましょう。
カートリッジタンクの場合は、給油後、燃料キャップが確実に閉まっていることを確認してから取り付けましょう。(事故原因ナンバー1)
石油ストーブ等の取扱いにご注意を!
給油をする際には、必ずストーブを切ってから行ってください。
また、給油の際にこぼれてしまった灯油をそのままにしておくと、ストーブの火が引火して火災になる場合がありますので、すぐに拭き取ってください。
石油ストーブ火災にご注意!!
5.暖房器具の近くにスプレー缶を置かない
那覇市で18日、火事があり、住宅1棟が全焼しました。
電気ストーブの近くに置いてあったスプレー缶が熱によって破裂したのが火事の原因と見られています。
火事で住宅全焼 加熱したスプレー缶破裂が原因か
スプレー缶は現在、化粧品をはじめ、整髪料、掃除用品、カー用品などに使用され、私たちの生活に密着しており、欠かせないものとなっています。
これらのスプレー缶の多くは可燃性のLPガス(ブタン・プロパンなど)を使用しており、近くに火の気があったり、火花が発生すると引火して思いがけない火災・事故につながる危険があります。
四日市市消防本部 可燃性ガスを使用したスプレー缶の火災・事故に注意!
スプレー缶には、目的成分とそれを溶かす溶剤、噴射剤などが入っています。
現在使用されている噴射剤の代表的なものに
●LPG(液化石油ガス)
●DME(ジメチルエーテル)
があり家庭用のスプレー缶のほとんどに使用されています。
そして、LPG、DMEともに可燃性で非常に燃えやすい性質があります。
そのため、スプレーは用途に関係なく燃えやすいのです。
スプレー缶が持つ火災の危険性
△ 当たり前のことが多いようですが、気を付けるに越したことはありません。
今一度、注意・確認をしてみましょう!