<ペヤング>生産中止は全24商品 従業員170人解雇せず

SenaKisaragi
全24商品の生産と販売を当面休止すると11日に発表した製造元「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)は、「このまま作り続けても消費者の納得を得られない」と休止の理由を説明した。従業員約170人は設備管理や回収商品の確認などの業務に従事させ、解雇はしないとしている。

即席麺「ペヤングやきそば」にゴキブリが混入していた問題を受け、全24商品の生産と販売を当面休止すると11日に発表した製造元「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)は、「このまま作り続けても消費者の納得を得られない」と休止の理由を説明した。従業員約170人は設備管理や回収商品の確認などの業務に従事させ、解雇はしないとしている。

同社はこれまで「工程上、混入は考えられない」と説明してきたが、全商品を流通業者から回収し、消費者から返品を受け付けることにした。休止中に実施する工場設備の改修期間は未定で、生産再開は来春になる可能性があるという。

この問題では、消費者が今月2日、ツイッターに「ペヤングからゴキブリ出てきた」と画像付きで投稿。画像はインターネット上で拡散して話題となり、同社は3日、ゴキブリ入りとされた麺を回収した。伊勢崎保健所の指導もあり、この麺と同一ラインで同じ日に製造した「ハーフ&ハーフ激辛やきそば」「ハーフ&ハーフカレーやきそば」(いずれも賞味期限2015年5月9日)の計約5万個を自主回収し、市内にある2工場とも操業を停止した。

健康被害は確認されておらず、同社はほかの商品についても「安全上の問題はない」としている。

同社は消費者からの返品を着払いで受け付け、商品代を返金する。問い合わせは、まるか食品お客様相談室(0120・32・8189)。29日までは平日・土曜の午前9時~午後7時、来年1月5日以降は平日午前9時~午後5時。【尾崎修二】

◇まるか食品

まるか食品の主力商品「ペヤングソースやきそば」は1975年発売。業界初の液体ソースや四角い容器、斬新なCMが受けてロングセラーになった。関東地方では「UFO」(日清食品)や「一平ちゃん」(明星食品)と並ぶカップ焼きそばの定番となっている。

まるか食品の伊勢崎市内2工場の1日の生産量は平均30万食以上。民間信用調査会社によると、同社は資本金4000万円の非上場企業ながら、売上高は全国に約1400社ある麺類製造業者で20位。

https://matome.naver.jp/odai/2141830687038997801
2014年12月11日