村の絆は強かった!長野県北部地震で犠牲者ゼロの白馬村の助け合い

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最大震度6弱を観測した長野県北部の地震。白馬村では住宅二十七棟が全壊するなど大きな被害があったが、犠牲者は一人も出なかった。背景に住民同士の深いつながりがあった。

長野県北部地震

長野県北部で震度6弱の激しい揺れを観測した地震から29日で1週間になります。
被災地では、今も260人余りが避難生活を強いられていて、厳しい冬が迫るなか、仮設住宅の建設など避難の解消に向けた対応が急がれています。
地震から1週間 今も260人余が避難生活 NHKニュース

今月22日に起きた長野県北部を震源とするマグニチュード6.7の地震では、震度6弱の激しい揺れを観測し、合わせて46人がけがをしました。
この地震で、長野県の白馬村や小谷村などでは、住宅の被害が全壊33棟、半壊62棟に上っているほか、避難指示なども出されていて、地震から1週間となる29日朝も260人余りが避難所などで夜を明かしました。
被災地では、ストレスや寒さによる避難者の健康面への影響が懸念されていて、地元の自治体では住宅の確保を急ぐ方針です。
このうち、27棟の住宅が全壊するなど被害が集中した白馬村では、年内に仮設住宅35戸の建設を始めることにしています。
ただ、仮設住宅が完成するまで1か月以上はかかるとみられ、白馬村では避難者に30日から一時的にホテルや民宿などに移ってもらうことにしています。
また、小谷村では既存の公営住宅などを活用する方針で、本格的な冬が迫るなか、避難の解消が急がれています。
地震から1週間 今も260人余が避難生活 NHKニュース

長野県北部で最大震度6弱を記録した22日夜の地震による負傷者は、長野市や白馬村など県内で計41人に上り、うち7人が重傷だった
震度6弱の長野地震 41人けが 重傷は7人 住宅54棟が全半壊 — スポニチ Sponichi Annex 社会

■それでも,

地震が発生した二十二日夜は、倒壊した家屋の下敷きになる人が相次いだが、住民同士の助け合いによって奇跡的に一人の死者も出なかった。
東京新聞:長野北部地震 白馬村 全員を救出:社会(TOKYO Web)

■何がこの奇跡をもたらしたのだろうか?

会社役員の柏原輝久さん(61)は、近所で倒壊した住宅に七十代の父親と四十代の娘がはさまれていると聞いて駆け付けた。「大丈夫か」と励ましながら、住民らと協力してがれきを除き、二人とも無事に救出。近くに住む目が不自由な一人暮らしのお年寄りの女性も思い出し、自宅から連れ出した。
東京新聞:長野北部地震 白馬村 全員を救出:社会(TOKYO Web)

自宅1階で横になっていた同地区の農業津滝君和(きみと)さん(73)も、崩れた家の下敷きになった。近所から10人ほどが集まり、「ばあちゃん、しっかりしろ」と励まされた。

暗闇の中で、津滝さんが「ここだ」と言うと、懐中電灯に照らされた。近くの住民が持って来たジャッキで、がれきを持ち上げた。布団ごと引きずり出されたのは、1時間以上たってからだった。

津滝さんは「体が圧迫されて息苦しかったが、ご近所のおかげで助けられた。本当にありがたい」と声を震わせた。
「助けて」と悲鳴、倒壊家屋から2歳男児ら救出 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

「挟まれた時は生きた心地がせず、何十年も待ったような気がしましたが、皆さんのおかげで助けてもらえた時は涙が止まりませんでした。感謝しかなく、頑張って生きていきたいと思います」と涙を浮かべながら話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141123/k10013434941000.html

吉沢諄俊(あつとし)さん(80)は、下から突き上げるような揺れで目が覚めた。その直後に屋根が崩落。両足から腹部を挟まれ、身動きが取れなくなった。辺りは停電で真っ暗。「助けてくれ」と叫び続けるしかなかった。
Yahoo!ニュース – <長野北部地震>屋根持ち上げ80歳救出 白馬の住民団結 (毎日新聞)

同地区住民の安否確認をしていた会社員、三浦洋二さん(61)は、見回り先の住民から吉沢さん夫婦が倒壊した自宅に取り残されていることを聞かされた。急いで向かうと、すでに住民たちが救出活動を始めていたが、数人が持つ懐中電灯だけが頼りだった。

吉沢さんの妻は屋根を少し持ち上げて自力ではい出したが、耳と目が不自由な吉沢さんはまだ動けずにいた。吉沢さんの親類が心配そうに見守る中、住民男性3、4人で屋根を持ち上げようとしたがびくともせず、近くにある建設会社のフォークリフトを使って屋根を持ち上げ、なんとか救出できた。
Yahoo!ニュース – <長野北部地震>屋根持ち上げ80歳救出 白馬の住民団結 (毎日新聞)

救出後、吉沢さんは「近所の方々に助けてもらって本当に感謝の言葉しかありません」と、疲れ切った様子で話した。長野県安曇野市から駆けつけた妹の山田輝美さん(78)も「近所の皆さんに助けてもらい、とてもありがたかった」と頭を下げた。
Yahoo!ニュース – <長野北部地震>屋根持ち上げ80歳救出 白馬の住民団結 (毎日新聞)

「助けて」。がれきの中から悲鳴が聞こえ、間もなく、女児(3)が建物の隙間から、はい出してきた。たまたま近所にいた男性消防士ら近隣住民5人が集まり、男性消防士が建物の中に上半身を突っ込み、チェーンソーを使ってがれきをどけていった。住民らは「大丈夫か、今助けてやるぞ」と声をかけた。約30分かけて、中にいた男児(2)と女性3人をみなで救い出した
「助けて」と悲鳴、倒壊家屋から2歳男児ら救出 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

■地域住民の強い絆と助け合いの精神が被害の拡大を防いだ

今回の地震では地域の「共助」が被害拡大を防いだ面もあり、減災に向けた教訓として注目されている。
Yahoo!ニュース – <長野北部地震>要警戒地域の一つ 関連断層を注視 (毎日新聞)

白馬村では、各地区の区長を頂点としたピラミッド型の安否確認システムが構築されており、今回も高齢者らの安否確認に役立った。
Yahoo!ニュース – <長野北部地震>要警戒地域の一つ 関連断層を注視 (毎日新聞)

同村神城の飯森地区では住民の安否は区長が把握する。区長の下には「伍長(ごちょう)」と呼ばれる補佐役が数人おり、それぞれの担当地区で安否確認をし、区長に報告する仕組みだ。住民は、自分の携帯電話番号が変わった時などには必ず区長らに連絡するという。

「小さい村なので、そういう付き合いは普段から大切にしている」と言う。
Yahoo!ニュース – <長野北部地震>要警戒地域の一つ 関連断層を注視 (毎日新聞)

神城地区内の堀之内区の鎌倉宏区長(62)はこう話す。安否確認もスムーズに進んだといい、「七十六世帯二百二十人全員の顔が分かる」と胸を張った。
東京新聞:長野北部地震 白馬村 全員を救出:社会(TOKYO Web)

自治体の防災に詳しい明治大大学院の中林一樹(いつき)特任教授(都市防災)は「地方では住民が隣近所と顔見知りで、高齢者がいれば助け合うという関係が普段からできている。都市部の防災でも見習うべき点がある」と指摘する。
Yahoo!ニュース – <長野北部地震>要警戒地域の一つ 関連断層を注視 (毎日新聞)

「本当によかった。これだけの被害で犠牲者ゼロなんて、本当に奇跡」
「助けて」と悲鳴、倒壊家屋から2歳男児ら救出 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

「田舎は困ったら助け合い。地震直後も、下敷きになった住民を別の住民が救出しようと協力している場面を何度も見た」
東京新聞:長野北部地震 白馬村 全員を救出:社会(TOKYO Web)

「住民同士の強い絆があるから犠牲者はゼロ。みんな顔見知りだから下敷きになった人を助けられた」
東京新聞:長野北部地震 白馬村 全員を救出:社会(TOKYO Web)

https://matome.naver.jp/odai/2141748775116470201
2014年12月02日