音のブーミングとは ブーミング対策方法

takasakiyuudai
オーディオルームの大敵“ブーミングとは”。原因と対策を紹介しています。
ブーミングとは
特定の周波数の音(主に低音)が特によく響き,ブーンといった音をたてるもの.(風呂場やガレージなど,比較的小さな空間で,吸音が不足している場合に起こる.)

柱強度が低かったり、ダンプされていない薄い壁材があると、スピーカーが出す低音で壁が揺れ、振動する壁材が低音を吸音する(グラフb,c)のと同時にミッドバスの輻射音(グラフa)を部屋に撒き散らします。

残響時間を測定すると上記グラフの青線のような周波数特性を示し、a の帯域(ミッドバス)の響き過多によりブーミングが起こります。


https://matome.naver.jp/odai/2141748311705248401/2141748454809127703

オーディオルームは一般に閉鎖空間です、その中にリスニングポイントを設けると、スピーカーからリスナーに直接届く直接音と、一旦壁にぶつかり遠回りして届く反射音が位相干渉を起こし、リスニングポイントの伝送特性が凸凹になる。

更にもう一つ伝送特性を乱す原因として定在波の存在も無視することは出来ません。

整理すると、ブーミングの原因になりそうな物理現象は、

①:床・壁・天井の振動による残響特性の凸
②:位相干渉による伝送特性の凸
③:定在波による伝送特性の凸

の3種類です。

ブーミング対策の例

Before
壁は薄いベニア合板、フロントに3枚のフラッシュドア、右窓下も全てフラッシュドア、後も3枚のフラッシュドアで、振動するものばかりで構成されています。
After
1.床全面に敷かれていたカーペットのフロント側を撤去(SPとリスナー間のカーペットは百害あって一利なし)。
2.スピーカーの後ろの床面にバスタオルを左右各1枚。
3.スピーカーとGallery-bassoの間にバスタオルを小さく畳んで左右各1枚。
4.床の一次反射ポイント付近に折りたたんだシーツを一枚。

●左のスピーカーパネルは部屋のコーナーに90度より若干開き気味(100~110度)に設置。右は対称配置(後ろに空間)。

●センターパネルは1200ctを2セット(壁振動が多い部屋では、2セットになることが多い)。Vの数が増えると低音も締まります。

●サイドパネルは左右壁面に900サイズ各1枚が標準ですが、左右の壁が、材質違い・形状違い・振動大なので、片側3枚(1200,900,900)左右計6枚になりました。部屋の非対称を補正したため、サイドパネルの配置も若干左右非対称。

●壁振動が多い部屋やRC打ちっ放しの部屋のとき、リアパネルがフロントに匹敵する効果を現すことが多く、本件でもリアに1200sp x 1、600 x 2 を配置。

https://matome.naver.jp/odai/2141748311705248401
2014年12月02日