身体から謎の腐敗臭が!「ダイエット臭」の基礎知識と予防法
「ダイエットは短期集中型!」などと決めて無理な方法を試すと、「ダイエット臭」が身体から発散されてしまうかもしれません。ひどい場合は「最近ちょっとにおうよね」なんていわれてしまうことも……?実は致命的かもしれない「ダイエット臭」、知らない方も多いのでは。そこでここでは、ダイエット中の臭いが気になる方のために、ダイエット臭の基礎知識と予防法についてご紹介します。
■ 「ダイエット臭」ってどんなニオイ?
◎ においレベル1
危険度:★★★☆☆
無理なダイエットをすると脂肪酸が燃焼されず、血中にどんどん増加していきます。これが汗と一緒に身体に排出されると、油っぽい脂質系のニオイが漂ってきます。とはいえ、そんなに強いニオイでもないので周りの人からは体臭として気づかれないことも。それよりも気をつけたいのは、空腹状態による唾液の減少。唾液が分泌されにくくなると、口臭がキツくなる場合があります。
◎ においレベル2
危険度:★★★★☆
ダイエットにより基礎代謝がさがると血行が悪くなり、身体に乳酸が生じやすくなります。乳酸は汗のなかに含まれます。アンモニアのようなニオイが漂うので、「なんか汗くさいかも」「身体がニオうかも……」と、体臭に気づき始める人が出てきます。
◎ においレベル3
危険度:★★★★★
レベル1で増加した脂肪酸が通常通り燃やされない状態が続くと、ケトン体というニオイ物質とくっついてしまいます。ケトン体はかなりキツいニオイがします。これはりんごが腐ったような甘酸っぱいニオイで、身体全体からダイエット臭として発散されます。ツーンとしたキツいニオイなため、自分はもちろん周囲も気づくことが多いでしょう。ダイエット臭は、ダイエットをしていくなかで少しずつ変化していくので、自分自身でニオイを感じにくくなる傾向があります。
■ 「ダイエット臭」の原因って?
ダイエット臭は、過度な食事制限に加え、運動をしないという間違ったダイエット法が原因で起こります。もともとダイエットは1日の摂取カロリーを減らすと同時に、運動をして代謝をあげておかなければ成功しません。たとえ食事制限をして痩せたとしても、身体の筋肉が落ちたり水分が抜けたりして体重が減っただけのこと。運動をしていないと筋肉の力が低下し、代謝のスピードが遅くなり、基礎代謝も低下してしまいます。基礎代謝が低下すると痩せにくい体質になってしまうのはご存知の通りです。正しくダイエットをしなければ、痩せることが大変になるうえに、身体から悪臭まで放つという悲しい結末に至ってしまうのです……。ダイエット臭が発散されるだいたいの目安は「2~3日の絶食」「4~5日の炭水化物抜きダイエット」。無理なダイエットをすると短期間で臭い身体になってしまいますね。
■ 「ダイエット臭」を消す4つの方法
◎ 1:ガムをかむ
ダイエットをして胃がからっぽの状態になると、唾液の分泌が低下して口臭がキツくなってしまいます。ガムや口臭サプリメントを使うことで、唾液の分泌が活性化され、口臭予防につながりますよ。
◎ 2:運動をする
ダイエット臭の原因は、基礎代謝の低下による脂肪酸や乳酸です。筋トレや有酸素運動などを積極的にすることで、筋力を維持して基礎代謝をキープすることができます。また、運動をしたり半身浴をすることで、ニオイのもととなる成分が汗として排出されるというメリットもあります。
◎ 3:生野菜を食べる
ダイエットで食事制限をすると便秘にもなりますよね。便秘になると腸からまわってきたニオイが口から発散されることも。生野菜には食物酵素が入っていて、腸の調子を整え便秘を改善する働きをしてくれます。お肉や天ぷらなどといった油物はできるだけ控え、かわりに野菜をたくさん食べましょう。
◎ 4:酢・梅・柑橘類を摂る
ニオイの原因である脂肪酸。この脂肪酸を燃やすのを手伝ってくれるのが酢や梅干などのすっぱい食べ物やみかんやグレープフルーツなどといった柑橘類。以前「お酢ダイエット」「グレープフルーツダイエット」などが流行りましたが、朝食のデザートに柑橘系フルーツをプラスするだけでも効果が現れるようですよ。
■ おわりに
せっかく頑張って痩せても、周りから「なんかにおう……」なんて思われてしまったらキレイも台無し。無理な食事制限はせず、運動を習慣づけた正しいダイエットに挑戦して、「ダイエット臭」とは無縁のまま美しく痩せていきましょう!