アルコール以外の飲み物をおいしく飲めるグラス 「コカ・コーラ + リーデルグラス」

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ワインをブドウ品種や産地の個性に合わせた形状のワイングラスで飲むと、よりおいしく感じられる。1756年創業のワイングラスブランド、リーデルはこのワイングラスで培った技術で、アルコール以外の飲み物をおいしく飲めるグラスに初めて挑戦。それが「コカ・コーラ + リーデルグラス」だ。

オーストリアの老舗ワイングラスメーカー、リーデルがユニークな“専用グラス”を続々と発表している。「コカ・コーラ専用グラス」「ネスプレッソ専用グラス」といった具合だ。
グラスが違えば味の伝わり方が変わることから、ワインのキャラクターに合ったグラスを開発し続けている。
コーラがシャンパンに!? ワイングラスの老舗が作った“コカ・コーラ専用グラス”を試した 日経トレンディネット

その基本的な考え方は「アロマを持つ液体が口の中をどのように流れるか」。その流れ方をグラスによってコントロールするわけだ。それを体験できたのがネスプレッソ専用グラスの試飲イベントで出された、3つのグラスを使った水の飲み比べだった。

1.グラスの開口部が一度すぼまってから、もう一度開いたタイプ
2.開口部がすぼまったタイプ
3.飲み口が普通に開いているタイプ

この3つのグラスで水を飲み比べると、面白いことが分かる。
コーラがシャンパンに!? ワイングラスの老舗が作った“コカ・コーラ専用グラス”を試した 日経トレンディネット

1のグラスでは水の冷たさをまず舌先で感じたあと、舌の両端を水が流れていく。そして、このグラスで飲むときは飲む瞬間、舌がちょっと上に上がる。2のグラスでは水は速い速度で口に入る。これは開口部が狭いため、グラスをかなりの高さまで持ち上げないと口に水が流れ込んでこないためだ。これは1も同じで、これら2つのグラスでは水が口の中に残る時間が短い。

一方、3のグラスは舌先に冷たさを感じたあと、水が口の中全体にゆっくりと広がる。冷たい水を味わって飲む場合、3のグラスが最も適しているという。
コーラがシャンパンに!? ワイングラスの老舗が作った“コカ・コーラ専用グラス”を試した 日経トレンディネット

リーデルのグラスで飲むコカ・コーラのお味は?

カジュアルに飲まれてきたコカ・コーラを高級なグラスで飲むと、いったいどんな味になるのかと興味を持つユーザーが多く、2014年10月1日(米国での発売は2014年1月)の発売後、フラッグシップストアのリーデル・ワイン・ブティック青山本店やそのほか直営店を、このグラス目当ての層が訪れ売れているという。
コカ・コーラをおいしく飲むための専用グラスが売れている 日経トレンディネット

リーデルでは従来の開発と同様に、さまざまな形状で味わいを比較。多くの候補の中から選び抜かれ、結果としてコカ・コーラが意匠登録している「コンツアーボトル」を彷彿させるデザインとなった。
コカ・コーラをおいしく飲むための専用グラスが売れている 日経トレンディネット

「コカ・コーラ+リーデルグラス」はリーデルとコカ・コーラがコラボした“コカ・コーラ本来のレシピの味わいを引き出すグラス”だという。

このグラスは瓶をキンキンに冷やして直接飲むコカ・コーラのおいしさとは別の味わいを提案する。例えば、炭酸はその刺激がリフレッシュ効果と爽やかさを演出するが、このグラスを使うとシャンパンのように泡が細かくなる。そのために、飲むときに舌先に触れるか触れないかギリギリの角度で、舌を縦に流れていくように飲み口を調整している。
コーラがシャンパンに!? ワイングラスの老舗が作った“コカ・コーラ専用グラス”を試した – リーデルのグラスで飲むコカ・コーラのお味は? 日経トレンディネット

リーデルを日本国内で展開するRSN Japanの小島優子氏によると、購入者のほとんどが30代以上の男性。ネットのニュースなどを見て、味を試してみたいという人が多いそうで、予想以上の反響に驚いているという。「オンラインショップからのオーダーが圧倒的に増えている。これまでとは明らかに違う、新しい層のお客様がリーデルに興味を示しているのでは」(小島氏)

「お酒が弱いからワインのテイスティングをしている人たちの輪に入れず、なんとなく疎外感を感じてたけれど、ノンアルコール飲料で同じ体験ができるなんてうれしい! と熱く語った方も。コカ・コーラが好き!という方がまとめ買いしたり、コカ・コーラ好きな方へのギフトとして購入される方も」(小島氏)
コカ・コーラをおいしく飲むための専用グラスが売れている 日経トレンディネット

https://matome.naver.jp/odai/2141646781618544401
2014年11月21日