両端が鋭い二又のフォークの様になっている鉄製の器具に、革製のベルトをつけたもの。それはチョーカーの様に、首にフォークの先端が顎と鎖骨の部分に当たるように取り付けられる。よってこれを付けられた者は常に顔を上げていなければならない。
異端者のフォーク
異端者のフォークは、両端がフォーク状に尖った長い鉄をベルトやストラップにゆるく括り付けた拷問具である。
この拷問具は、死刑囚を横たわらせることの無いように天井から吊されているか、代わりに括り付けられている間に、あごの下の胸骨とのどの間に置いて皮製のストラップで締め付けるようにして使用される。この拷問具を装着した人は眠りに落ちることができない。疲れから頭を下ろした瞬間に、尖った部分がのどや胸を突き刺して激しい痛みを引き起こす。このとても単純な構造の拷問具が、人々を長時間、睡眠することを妨げるのである。人々は何日も眠れないと、自白をしやすい状態になるのである。
伝統的に、フォークにはラテン語のabiuroと言う言葉(信条を取り消すと言う意味である)が刻まれている。そして、数多くの異端審問で使用された。
日本では、明治大学博物館(刑事部門)に異端者のフォークの複製品が展示・収蔵されている。
明治大学博物館(刑事部門)に異端者のフォークの複製品が展示・収蔵されている
明治大学のオフィシャルサイトです。大学案内、受験生向けの入学案内、在学生向けコンテンツ、また一般の方向けの公開講座情報など、明治大学に関する情報をご覧頂けます。
http://www.meiji.ac.jp/museum/criminal/keiji.html
https://matome.naver.jp/odai/2141532655644328801
2014年11月17日