腕時計の世界三大複雑機構!時計好きを語るならこれを学ぼう

yasu27k
腕時計の世界三大複雑機構である、「永久カレンダー」「トゥールビヨン」「ミニッツ・リピーター」聞いたことはあっても意味や構造を理解できていない時計好きが多い。時計好きを語るならこれくらい知らなきゃ恥ずかしい。

世界三大複雑機構

1.永久カレンダー

2.トゥールビヨン

3.ミニッツ・リピーター

この3つが時計界の中でもっとも複雑と言われる技術である。
非常に複雑で部品の数も多いので超高級時計で1000万円を超えるものがほとんど。
さらに、1つの時計に2つの複雑機構が使用されているグランドコンプリケーションはさらに複雑になり5000万円を超えるものもめずらしくない

1.永久カレンダー

月による日数の違いや、4年に1度のうるう年の調整などを自動的に行うカレンダー機能のこと。 パーペチュアルカレンダーともいう。現在永久カレンダーを搭載した時計は、西暦2100年まで対応のものが多い。
永久カレンダーとは-腕時計用語辞典 | Gressive

永久と唱っているが2100年には調整が必要になってしまう。それはなぜだろうか?
構造と仕組みを理解することで、その秘密がわかる。

永久カレンダーを理解するにはグレゴリウス歴を理解する必要がある

1年の長さは正確に言うと365日と5時間48分46秒

この5時間48分46秒のズレを調整するために、4年に一度うるう年を設ける。
そして西暦が4で割り切れる年をすべてうるう年にする

しかしこの決まりであるとグレゴリウス歴の方が長くなってしまう。
なので下2桁が00になる年を例外とし平年とした

上記の決まりに加え例外が設けられており、下2桁が00であっても百年のケタが4で割り切れる年は例外となる。つまり400年に3回閏年がこない年があることになる。

近年であれば1900年・2000年・2100年が平年になる。
つまり次は2100年が平年になる。
この2100年は本来閏年の年になるが平年なので不規則になり2100年の2月28日までしか正確な日にちを刻むことが出来ない

構造

右下の黒い歯車が重要
右下にある黒い歯車が永久カレンダーの心臓部分である。

この歯車は二段重ねになっていて、下の線だけで書いている歯車は
3時のところにある赤い日付表示の歯車とかみあって
この赤い歯車が一回転(一ヶ月)すると線の歯車は1歯動く。
永久カレンダー!! – 時計屋ブログにようこそ! – Yahoo!ブログ

白いカムは4年間の月の調整をするカムで、48か月分の月の経過に沿って切り込みの深さの異なる歯が刻まれている。

一番深い切り込みから順に、通年の2月、閏年の2月、小の月、大の月を示す

月が替わるときにはブレーキをかけているちょうど黒い歯車の
10時あたりにかみ合っている突起が動いて赤い歯車を規制している
赤い歯車の2時と3時の間くらいに伸びているレバーがスリップして(溝の深さを読み取る)
日付を「1」にする。
永久カレンダー!! – 時計屋ブログにようこそ! – Yahoo!ブログ

言葉で表現するとただ溝の深さによってダイヤルの動きを制御しているだけに感じるが、非常に精密でデリケートである。
そのため時計技師であっても熟練された時計技師でなければ修理・調整をすることができない。

永久カレンダーを搭載した時計

オーデマ・ピゲ

ロイヤル オーク 永久カレンダー

675万円

2.トゥールビヨン

時計の精度で一番の敵は姿勢差である。
常に同じ姿勢で動いていると、繊細なヒゲゼンマイが自らの重みで下にたわんでしまう。高速で動くガンギ車に注油したオイルも偏ってしまう。
複雑機構トゥールビヨンとは | Horology | TOKEI ZANMAI-時計三昧-

この姿勢差の問題を解消するために開発されたのがトゥールビヨンである。
トゥールビヨン(tourbillon)はフランス語で渦巻きという意味

構造

4番歯車が最大の鍵
通常の時計と比べて4番歯車が違っている。

テンプ、アンクル、ガンキ車の脱進調速機一式をキャリッジと呼ばれるカゴに収め、4番歯車の上に取り付けている。

キャリッジ
ゼニスのトゥールビヨンキャリッジ

通常の時計とは違い4番車はキャリッジの下の地板に固定されいて動かない。
また、トゥールビヨンではキャリッジから下に伸びた回転軸のカナとかみ合い、キャリッジを回転させるための動力としている。

ガンギ車が回るスピードはテンプによってコントロールされ、キャリッジを1分で1回転させるので、これが秒針がわりになることもある
複雑機構トゥールビヨンとは | Horology | TOKEI ZANMAI-時計三昧-

http://www.youtube.com/watch?v=zcSBGtNyeV8
キャリッジ自体に文字盤を描き秒針にしている。動画の時計はフランクミューラーのクレイジーアワーなので秒針が一瞬で飛ぶ面白い構造。トゥールビヨンのキャリッジと非常にマッチしている。
ちなみにクレイジーアワーの構造は針を常に5個飛ばしで動かしているだけなので難しいものではない。アイデアは面白い

トゥールビヨンの魅力

トゥールビヨンの魅力は正確に時を刻むことだけではない

トゥールビヨンの最大の魅力は「美」である。
キャリッジの回転とテンプの動きの美しさを見ていると時が経つのも忘れてしまう。
さらにフライングトゥールビヨンは美そのものである

フライングトゥールビヨン

フライングトゥールビヨンとはキャリッジがより美しく見えるように文字盤側のブリッジをなくしたものである。ブリッジがないためキャリッジがより見やすくなる。

軸が1本のフライング式はどうなっているのかというと、棒の下の先端を親指とその他2本の指でつまんだだけの状態である
トゥールビヨンの歴史

http://www.youtube.com/watch?v=VoQkpvLETCM
ダブルフライングトゥールビヨンは非常にめずらしく高価

トゥールビヨンを搭載した腕時計

オーデマ・ピゲ

ロイヤル オーク エクストラ シン・トゥールビヨン

1360万円

オーデマ・ピゲのトゥールビヨン最安値モデル

3.ミニッツ・リピーター

ミニッツ・リピーターとは、その時計の持ち主が時計のある部分を操作することによって、 現在の時刻を音の数で知る事のできる機構のこと
複雑時計の基礎知識4【ミニッツ・リピーター】|時計

懐中時計の頃、 夜間などの暗闇でも時刻が認識できるようにと開発されたのがきっかけ
複雑時計の基礎知識4【ミニッツ・リピーター】|時計

永久カレンダーとトゥールビヨンに比べてさらに複雑で作成するのに非常に高い技術が必要で時間がかかる

現在のミニッツ・リピーターの用途は音で時刻を知るというよりも、その複雑な作りに魅せられコレクターが購入する方が多いようだ

仕組み

音を鳴らすためのハンマーが大小1つずつ付いていて、大きい方のハンマーが時間をあらわす音を出し、小さい方のハンマーが分をあらわす音を出し、大小両方のハンマーを同時に鳴らすと15分ごとのクオーターをあらわす。
Untitled Document

http://www.youtube.com/watch?v=Qpt_0bNpKK8
現在の時刻が9時58分
まず10時を表すため10回チャイムがなる。そして45分を表すため3回、最後に13分を表すため13回チャイムがなる

ミニッツ・リピーターの音色は使用されている素材の違いや時計自体の大きさなど様々な要素が関係している。
美しい音色にするため職人は多くの時間を費やしている。

時計のしくみまとめ

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https://matome.naver.jp/odai/2141509714547884401
2015年12月29日