盗聴・監視におびえる高齢女性たちと説得による精神障害者移送サービス◆遅発性統合失調症◆動画まとめ

won1won
高齢女性に増えている『遅発性統合失調症』は、病院で適切な治療を受ければ治る病気です。ところが本人は自分の言動が異常であるとは考えていない。本人に病気であると言う自覚がないために病院へ行くことを拒否、治療を受けずにいることが多いのです。

◆遅発性統合失調症

遅発性統合失調症というのは、40歳代以降に発症し、主に、被害妄想を中心とする統合失調症(精神分裂病)です。

通常の統合失調症が十歳代から、二十歳代の若い頃に発症するのに対して、四十歳代以降に発症するこの病気を区別し、分かり易くするためにつけられた病名です。
遅発性統合失調症(精神分裂病)

具体的な症状としては、誰かが覗いている。 見張られているといった被害妄想が中心です。その結果、まともな日常生活が送れなくなるというものです。
遅発性統合失調症(精神分裂病)

近年、増えて来た病気だそうです。そして〝迷惑おばさん〝と呼ばれる人の中に、この病気に罹っている人が多いというものでした。
遅発性統合失調症(精神分裂病)

◆迷惑おばさんとは?

2009/12/30 にアップロード
2013/11/20 に公開

◆TV番組で取り上げられる遅発性統合失調症

番組スタッフに、『一人暮らしをしている母親の言動がおかしい。どうやらご近所で、迷惑おばさんになってるらしい。心配なので、一緒に行って、調べてほしい』という娘さんからの依頼がありました。

そこで娘さんと一緒に、その番組のスタッフが、ご近所の方に情況を聞いて回りました。なんでもご近所の方の話では、誹謗中傷の手紙をポストに入れられたり、怒鳴られたりしたことがあったということでした。

そこで番組のスタッフが、その家にビデオカメラをセットし、その母親の日常の行動を撮影したところ、一人で部屋の中で叫んだり、怒鳴ったりしている。完全に妄想に支配されているような状態でした。
遅発性統合失調症(精神分裂病)

その母親には、自分が病気であるという「病識」はありませんから、始めうちは精神科へ行くことを嫌がりました。

そこで娘さんと、そのご家族が熱心に説明して、病院へ行く必要性を説きました。かなり時間がかかったようですが、それによって母親は、ようやく入院を了承しました。

その際に母親は、次のような一言を洩らしました。
「本当は、苦しかった。自分でもおかしいと思っていた。でも子供に、迷惑はかけられないと悩んでいた。」

すぐに入院して、投薬治療が始められました。その後は、症状も治まり、日常生活も快適に過ごしているようでした。
遅発性統合失調症(精神分裂病)

医師の説明によれば、この病気は50歳代から、60歳代の女性で多く発症する。そして、発症した女性の多くは離婚か、死別で、一人暮らしである。

ただし、これは未知の病気ではあるけれど、早期に発見して適切な治療を開始すれば、症状は治まるとのことでした。
遅発性統合失調症(精神分裂病)

◆ところが、病院に連れて行くのがとてもタイヘン

「私たちの手には負えず、近所の方々に頼んで、拘束して病院に連れて行ってもらった」

「最後まで病院に行く事を拒んで大変だった」
トキワ精神保健事務所│わたしたちのあゆみ│精神障害者移送サービスをはじめメンタルヘルス(精神疾患・薬物依存症・人格障害)に関する問題を解決します。

1999年(平成11年)精神保健福祉法改正により、第34条(医療保護入院のための移送)が制定されました。この制度をわかりやすく説明すると、医療保護入院が必要な状態にある患者に、家族が力を尽くしても本人の理解が得られないときには、緊急避難的な移送を知事の権限のもとに認め、行政の責任で病院に連れて行くというものです。 ただし、この制度の実施については、各都道府県でもばらつきがあり、現在でも十分に機能しているとはいえません。
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◆日本で唯一の説得による精神障害者移送サービス

トキワ精神保健事務所の母体であるトキワ警備は、創業者である押川剛が、1992年に起業しました。大学在学中の警備業のアルバイト経験を活かし、当初は交通誘導や身辺警護等を行う、いわゆる普通の警備会社でした。
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そして押川は、家族ですら病院に連れて行くことができない、病識のない精神障害者が数多くいるという現実を知ることになります。当時、家族の手に負えない患者は、警備会社やタクシー会社によって、拘束され強制的に病院に連れて行かれていました。まだ「移送」という言葉もなく、「搬送」と呼ばれており、まるで〝物〟扱いであることに、強い憤りを覚えました。

こうして生み出されたのが、「精神障害者移送サービス」です。
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精神障害者を医療につなぐにあたり、押川が最もこだわったのが、「患者を説得し、本人の同意のもと医療につなぐ」こと、いわゆる説得移送でした。それは日本で初めての試みであり、精神科医療に携わる人たちの常識を覆すものでもありました。
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説得により本人を医療につなげることが、もはや死に体となっている家庭にとっては、唯一の突破口になるという確信を深めてもいました。押川という第三者が介入し、本人と人間関係を構築することが、一筋の光となる
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https://matome.naver.jp/odai/2141501145931114701
2014年11月07日