D750に標準ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」を装着して、ウリのグリップを握って構えてみる。「軽い!」、そして「持ちやすい!」と感じた。その感覚は“ちょっと大きいDX(APS-C)フォーマット機”のよう。私の手は決して大きくはないが、グリップを握ったときに指がキチンとボディー側まで回るのだ。この安心感は大きい。特に、望遠レンズを付けたときや、スローシャッター時のホールディングに安定性が増すだろう。
ニコン「D750」、画質も装備も優れるフルサイズ機は機動力の高さも魅力 日経トレンディネット
また、このカメラの最大の特徴でもある可動式液晶モニターを使って、ハイ&ローアングルでの撮影時にも、このグリップ性は有効だと感じた。モノコック構造を採用し、小型軽量化と薄型化、そして高剛性化を実現したボディーは、一日中持ち歩いて撮影しても疲れを感じなかった。
ニコン「D750」、画質も装備も優れるフルサイズ機は機動力の高さも魅力 日経トレンディネット
ニコン伝統の操作性が快適、高感度の強化もうれしい
撮影時の感覚も、ニコンのプロ機とほぼ同様で快適かつスムーズであった。ニコンのデジタル一眼レフは、すべてシャッターボタンと同軸に電源スイッチが配置されているので、すぐにワンアクションで撮影に入ることができるし、機種を変えても「あれ、このカメラは電源どこだっけ?」などと迷うことがないのがいい。上部の液晶パネルは小型化されたが、表示される情報は必要十分だし、f/8対応の51点フォーカスポイントやグループエリアAFも便利でとても撮影しやすかった。ただ気になったのは、メインとサブコマンドダイヤルがやや緩めだったことだ。上級機はもう少し節度感があるのだが、D750はより軽く回せるようになっているように感じた。
ニコン「D750」、画質も装備も優れるフルサイズ機は機動力の高さも魅力 – ニコン伝統の操作性が快適、高感度の強化もうれしい 日経トレンディネット
描写もなかなかのもの。有効2432万画素のフルサイズCMOSセンサーと画像処理エンジンEXPEED 4は懐が深く、オールマイティーな撮影に使える再現力をもたらしてくれる。特に、高感度はISO100~12800まで「常用」できるレベルであり、必要ならISO51200まで拡張できるのも心強い。個人的には、ISO100がベース感度というのがうれしかった。
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