来春発表が予想されている Xperia Z4。この Xperia Z4 にも搭載予定の Snapdragon 810 こと S810 が描くスマホの高性能化がアツい!
Qualcommは本日4月7日、ハイエンド帯の64bitマルチコアプロセッサシリーズ「Snapdragon 808/810」を正式発表しました。
Qualcomm、Snapdragon 808/810を正式発表─6コア/8コア構成、64bit、LTE Cat.7 | リンゲルブルーメン
2014年4月に発表されたS810 このまとめを作成した、2014年10月現在まだ製品化もされてないCPUです。
MWCで発表された 国内初の Snapdragon 810 採用タブレット。 Xperia Z4 Tablet (タブレット)に関するページはこちら。Xperia Z4 Tabletは、昨年発売した、Xperia Z2 Tablet から、着実に進化を遂げています。
S810 がもたらす 高性能スマホの道!
その1 Snapdragon 810 は、オクタコア!
Snapdragon 810 MSM8994も20nmプロセスを採用した製品で、Cortex-A57クアッドコアとCortex-A53クアッドコアの計8コアを搭載したbig.LITTELEオクタコアプロセッサとなります。
クアルコム、64bitオクタコア「Snapdragon 810」の詳細仕様を公開─2015年に登場 | リンゲルブルーメン
オタクコアじゃないですよ!オクタコア!コアが8つです。パワーバリバリの4コアと消費電力な4コア、表と裏の顔を持つ、匿名係長みたいなCPUです!
big.LITTLEは、ARMがアーキテクチャ面で省電力化を実現するために導入した新アイデアで、高パフォーマンスのbig CPUと、低消費電力のLITTLE CPUの両方を搭載することで、平均消費電力を抑える。
【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】海外のオクタコア版GALAXY S4の「big.LITTLE」ソフトウェアアーキテクチャ – PC Watch
大は小を兼ねる時代は終わりました。そう!Pen4からCore2Duoへ移った時のようにね。
その2 S810はLPDDR4-1600の高速メモリに対応
さらにメモリコントローラ部は、Snapdragon 810がLPDDR4-1600に対応します。これは実質的に「2015年のハイエンドスマホやタブレットがLPDDR4メモリに移行する」ということでもあります。
クアルコム Snapdragon 810 / 808発表。2015年版ハイエンドスマホ向け、LPDDR4メモリやH.265エンコード対応 – Engadget Japanese
LPDDR4ってなに?というそこのあなた!次にちゃんと説明しますね。
LPDDR4のポイントは、DDR4並の帯域を、消費電力を抑えながら実現することにあるという。
【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 JEDECの次々世代モバイルメモリ「LPDDR4」と「Wide I/O 2」
いま主に使われているLPDDR3よりも高性能でかつ、消費電力を抑えることに主眼を置かれたメモリです!
LPDDR4はLPDDR3とは異なり、2チャネルアーキテクチャを採用。信号転送の距離を短くすることで電力を削減。信号電圧はLPDDR3より50%低い367mVまたは440mVとなる。動作電圧もLPDDR3の1.2Vから1.1Vへ引き下げられる。
JEDEC、低消費電力版DDR4メモリ「LPDDR4」規格を公開 – PC Watch
動作電圧が下がれば、消費電力も抑えれるということ。すなわち、少ないバッテリー容量でも長時間動作可能になるということです!そして、Snapdragon 810はそんなLPDDR4をメモリとして搭載するスマホの核となるCPUを担います。
その3 S810はLPDDR4を存分に活かす64bit対応
ひと昔のAndroidなら、メモリ解放はマメにしないとよくフリーズしました。
メモリ 4GB時代の到来でメモリの使用量を気にしなくてよくなります!
64ビット化で得られるメリットは、32ビットが約43億通り、64ビットでは約1844京6700兆通りのデータを表現できると言った具合に一回で処理できるデータが莫大に増えるので処理速度が速くできると言われています。4GB を超えるメモリの容量を扱えるようになる。64ビットなら理論上は 16EBまでイケるみたいです。
iPhone6s XperiaZ4 GalaxyS6この辺りが64bit4Kカテゴリ6で今後のスマホ事情が決まる
メモリの搭載可能量はもはや青天井ということです! 省電力なLPDDR4とそれを活かしたメモリ搭載量の増加!メモリ不足でフリーズなんて気にしない時代の幕開けです。
その4 S810はAdreno430。GPU性能もヤバい!
iPhone4sからiPhone5の衝撃のように
Androidでよく使われているSnapdragonは、
次世代のCPU/GPUへ変わろうとしています。
Snapdragon 805のAdreno 420 GPUと比較して20%も消費電力を削減しながら、30%も性能が向上。
Qualcomm、Snapdragon 808/810を正式発表─6コア/8コア構成、64bit、LTE Cat.7 | リンゲルブルーメン
比較対象のSnapdragon 805はXperia Z2 やZ3 現役のスマホでよく使われているCPUの一つです。
Adreno 420 GPUはAdreno 330の2倍の性能を誇ることが明らかになっています。
Snapdragon 805とAdreno 420を搭載した「Windows Phone」がベンチに登場 | リンゲルブルーメン
ちなみにAdreno 330 GPUはその前の最上位の Areno 320より2倍以上高速でした。まさに往年のiPhoneの如く、GPU性能もほぼ倍々ゲームです。
OpenGL ES 3.1とハードウェアテセレーション機能をサポートし,GPGPU性能では2倍(100%)の向上を実現したとも主張しており,額面どおりなら,かなりの性能が期待できそうだ。
Qualcomm,64bit命令対応のハイエンドSoC「Snapdragon 810/808」を発表。搭載製品は2015年前半に登場予定 – 4Gamer.net
ただでさえいいとこ取りなCPUになったのに、GPUはハードウェアアクセレーション対応に加え、GPGPU性能が2倍になるというトンデモ仕様!
その5 Snapdragon 810 は4Kディスプレイに対応!
VIDEO:
(4K capture and playback with H.264 (AVC) and H.265 (HEVC) formats)
(4K capture and playback with H.264 (AVC) and H.265 (HEVC))
カメラ:最大5500万画素、デュアルISP
4Kディスプレイ対応
クアルコム、64bitオクタコア「Snapdragon 810」の詳細仕様を公開─2015年に登場 | リンゲルブルーメン
Snapdragon 810なら4Kと撮るだけでなく、ディスプレイに映し出すことも可能に!
その6 SnapdragonはLTEカテゴリー6で最大300Mpbsに対応
その6 改定 Snapdragon 810なら最大450mpbsに対応!
Qualcommは12月11日(現地時間)、Snapdragon 810に下り最大450MbpsのLTE-Advancedサポートを追加したと発表しました。
3波を1つに束ねて使用する3波キャリアアグリゲーションに対応し、下り最大450Mbpsに対応するとのこと。従来はLTE Cat.6 300Mbpsまでのサポートだったので、LTE機能が拡張されたことになります。
クアルコム、Snapdragon 810に下り最大450MbpsのLTE Cat.9サポートを追加 | リンゲルブルーメン
ついに3つ束ねることが企画上対応しました。docomoは2つの帯域を利用したフルLTEのさきに3つ束ねる計画を立てていたはずなので、近い将来、今より早いLTEを体感することでしょう。
WiFiに関しても最高速度は不明ながら、802.11acでの2ストリーム通信に対応。こちらは数値上はSnapdragon 805とほぼ同仕様。
その7 S810/808搭載モデルは、専用エンジン非搭載モデルでも、カメラの処理性能が底上げ
カメラの画像処理エンジンとなるImage Signal Processors (ISP)は1.2ギガピクセル/秒のスループットを達成し、5500万画素までのイメージセンサーをサポート。露出やホワイトバランスの正確性を上げ、暗いところでのオートフォーカス精度と速度も向上するとしています。
クアルコム Snapdragon 810 / 808発表。2015年版ハイエンドスマホ向け、LPDDR4メモリやH.265エンコード対応 – Engadget Japanese
こういう基本性能の底上げは、ミドルエンドからローエンドモデルで絶大な効果を発揮してくれます。
そんな Snapdragon 810 搭載予定の Xperia Z4 もアツい!! Xperia Z4 最新情報はこちら!
GFXベンチマークのオフスクリーン(解像度1920 x 1080固定)で iPhone 6 Plusを上回る最高スコアをマークしました。
Snapdragon 810は韓国メディアにより、特定の電圧に達するとチップが過熱したり、GPUドライバに不具合が生じ、出荷が遅れると報じられていました。
「Snapdragon 810」に発熱や速度低下の問題─GALAXY S6やLG G4の生産に影響か | リンゲルブルーメン
これに対してQualcommの広報は、出荷スケジュールは予定通りで、2015年上半期に出荷を開始すると述べました。
Qualcomm、Snapdragon 810の出荷は「予定通り」2015年上半期に | リンゲルブルーメン
MSM8994 こと Snapdragon 810は無事春先には市場に出てくるのでしょうか。
Qualcomm が Snapdragon 810 で高いと指摘されているプロセッサの発熱について、その懸念を払拭すべく実際の試験結果を公開し、前モデルとなる Snapdragon 801 に比べて低いことをアピールしています。
QualcommがSnapdragon 810における発熱テストの結果を公開 | ガジェット通信
Xperia Z3 まで用いられていた SnapDragon 801 よりも発熱が少ないと発表しています。
韓国LGが、過熱問題がささやかれている米半導体大手Qualcomm(クアルコム)の最新プロセッサ「Snapdragon 810」について、同社の新型スマートフォン「LG G Flex 2」では問題がないと、公の場で改めて断言した。
LG、Snapdragon 810の過熱問題は解決されたと断言 LG G4は金属素材を採用 : スマートフォン : Mobile&Apps日本版
真っ先にSnapDragon 810 搭載を宣言していた LG の G Flex 2 。1/29の2014年Q3の決算を発表した際に断言されました。
LGの G Flex 2 RAM容量は2GB または 3GB のLPDDR4を搭載。
2015年1月に韓国市場で発売予定。米国ではAT&Tが扱うなど、グローバル市場でも各キャリアから発売される見込みです。
曲がる凹面スマホ LG G Flex 2 発表。Snapdragon 810搭載の強力仕様、自己修復素材も進化 – Engadget Japanese
2015年1月に韓国市場とはいえ、Snapdragonのスマホが市場に出回りだします。開発者向けを除けば最速かな?
「Mi Note Pro」を用意している。同製品は、Qualcommの8コアプロセッサ「Snapdragon 810」、4GバイトのRAM、そして2Kディスプレイを初めて搭載する数少ない端末の1つになる予定だ。Xiaomiが負担する製品コストに近い、3299人民元(530ドル)という価格で販売される予定である。この高性能モデルの発売日を、同社は明らかにしなかった。
Xiaomi、5.7インチ画面の新フラグシップ端末「Mi Note」を発表 – CNET Japan
中国最大のスマホメーカー 今ノリに乗っている シャオミ から出る ファブレット端末にもSnapdragon 810は搭載予定です。
ミドルレンジ64bitCPU端末にはS410
Snapdragon 410 は、クアルコム初の64bitCPUですが、これまで紹介してきた big.LITTLE でもありませんし、4K動画再生にも対応していません。 あくまでミドルレンジ端末用の64bitCPUであることを念頭に置いておきましょう。安い64bit端末だー!とテンションが上がってもひと呼吸置くことをオススメします。
中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications(広東欧珀移動通信)はW-CDMA/GSM端末「OPPO Mirror 3」を発表した。チップセットは64bit対応のQualcomm Snapdragon 410 (MSM8916)を搭載している。
blog of mobile » Blog Archive » 64bit対応Snapdragon 410を搭載したスマートフォンOPPO Mirror 3を発表
東南アジア向けに投入されるスマートフォンで、ベトナム市場に投入されることが決定している。
どうなる Snapdragon 810
台湾メディアが報じたところによると、クアルコムはSnapdragon 810の試作を台湾の半導体受託生産メーカー「TSMC」が持つ20nmプロセスの製造設備で進めていましたが、「壊滅的な発熱問題」に苦しめられており、出荷が遅延する可能性が取りざたされています。
「Snapdragon 810」は発熱問題が深刻、期待のハイエンドスマホ向け新型プロセッサに暗雲 – エキサイトニュース(1/2)
かつて開示された情報では、TSMCの16nm・FinFETでの量産開始時期は2015年7月ごろになる予定とのこと。
つまりクアルコムが当初の予定通りTSMCの20nmプロセスを採用してSnapdragon 810を製造するのであれば発熱、TSMCの16nm・FinFETに切り替えるのであれば出荷時期……といったように、何らかの形で影響が出かねないわけですが、はたして着地点はどこになるのでしょうか。
「Snapdragon 810」は発熱問題が深刻、期待のハイエンドスマホ向け新型プロセッサに暗雲 – エキサイトニュース(1/2)
かねてよりTSMC製に問題があるのではと言われています。いまやCPUがスマホの行く末を左右しかねません。今後の動向に注目です。
Snapdragon 820
TS2 64bit オクタコアCPU
Adreno 530 GPU
LPDDR4 RAM
LTE-A Cat10 (MDM9X55)
Samsung/GF 14nm FinFetプロセス
クアルコムの次の1手「Snapdragon 820 / 815 / 629 / 625 / 620 / 616」の仕様が流出
FinFetプロセスに変更される Snapdragon 820 さらなる省電力化が期待されます。
Snapdragon 815
big.LITTELEオクタコア (TS1i x 4 + TS1 x 4)
Adreno 450 GPU
LPDDR4
LTE-A Cat10 (MDM9X55)
20nmプロセス
クアルコムの次の1手「Snapdragon 820 / 815 / 629 / 625 / 620 / 616」の仕様が流出
Snapdragon 815 の流出仕様でし。 LTEはCat.9 から Cat.10へ