世界的に広がりを見せるエボラ出血熱ですが、日本の会社が作った薬でウイルスが消失した模様です。
マドリード(CNN) スペインのエボラ対策当局は19日、同国の病院で患者を看護していてエボラ出血熱に感染した看護助手のテレサ・ロメロ・ラモスさんの血中からウイルスが消えたと発表した。
CNN.co.jp : 看護助手がエボラを克服、検査で陰性反応 スペイン
ラモスさんはマドリード市内の病院で患者を看護していてエボラに感染し、2週間前に入院した。病院では西アフリカでエボラから回復した元患者の抗体をラモスさんに点滴したほか、実験段階の抗ウイルス薬「ファビピラビル」を投与。血中のウイルス量は入院当初に比べて激減していた。
CNN.co.jp : 看護助手がエボラを克服、検査で陰性反応 スペイン
「ファビピラビル」は、どんな薬なのでしょう。
ファビピラビル(英語: Favipiravir)は、富山化学工業が開発したRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤[1]。開発コードのT-705、あるいは商品名であるアビガン錠の名称でも知られる。
ファビピラビル – Wikipedia
「富山化学工業」とは、どんな会社なのでしょうか。
株主構成
富士フイルムホールディングス株式会社 66%
大正製薬ホールディングス株式会社 34%
会社概要 | 富山化学工業
医療用デジタルX線画像診断システム、医用画像情報ネットワークシステム、内視鏡、血液の臨床検査用システムなどを中心に高い実績と豊富な知見を有する富士フイルムグループの「メディカル・ライフサイエンス事業」。
当社は、これまで富士フイルムグループが事業展開を進めてきた診断分野、予防分野に次ぐ、新たな「治療」という分野への進出・拡大を担う中核企業に位置づけられています。
グループシナジー | 富山化学工業
富士フイルムホールディングス株式会社のグループ会社のようです。
製造承認は、2014年3月に取得していたようです。
インフルエンザに対する薬ですが、エボラ出血熱に効果があったようです。
様々な国や機関から問合せを受けているとの事。
「アビガン錠」は、富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が開発した抗インフルエンザウイルス薬です。今回、ANSMより富士フイルムに対して、フランス人女性看護師の治療用として、アビガン錠の提供依頼があり、日本政府と協議の上、緊急対応としてこれに応えたものです。
ドイツでは、フランクフルト大学病院に搬送されたウガンダ人のエボラ出血熱患者の治療のために10月4日(現地時間)に「アビガン錠」が投与された、との連絡を医療機関より受けました。ドイツからアビガン錠の提供依頼に対し、日本政府と協議の上で緊急対応したものです。投与された患者は、シエラレオネ共和国で医療活動に従事している中、エボラ出血熱ウイルスに感染していることが判明し、治療のためにフランクフルトへ移送されました。
また、フランス政府とギニア政府が、11月よりギニアで、エボラ出血熱に対する「アビガン錠」の中規模の臨床試験を実施することを検討しており、当社に薬剤の提供について協力依頼がありました。今後、日本政府、フランス政府、ギニア政府と協議しながら協力していく予定です。
「アビガン®錠200mg」のエボラ出血熱患者への投与について : ニュースリリース | 富士フイルム