1.キュケファロス
オリエントの伝説では、あの幼児キリ ストを背負って川を渡ったという渡守の聖クリストファロスも、犬の頭をしたこの種族だったという。マルコポーロの「東方見聞録」に記載あり、現在のアンダマン・ニコバル諸島付近に住む原住民のこと。
マルコポーロも書いた未開地の奇形たち
アンダマン・ニコバル諸島では現在も、5部族の先住民がおり、計800人ほどが石器時代と同様の狩猟採集生活を行っています。
そのなかに犬の頭を持つ人は(おそらく)いません。
マルコ・ポーロ、なにしれっと嘘をついているんだよ…
信仰されるキュケファロス
正教会でのクリストフォロスは犬の頭を持った人物として描かれることがある。伝承ではデキウス帝の時代、レプルブスなる巨人が捕虜となった。彼はキレナイカ(アフリカ北部)のベルベル人の部族「マルマリテ族」の出身だったが、同族は勇猛な犬頭人で食人の習慣があることで恐れられていた。やがて彼はキリスト教信仰を受け入れ、自らも教えを説いていたが、アンティオキア総督(あるいは皇帝)の命によって捕らえられ、その信仰のゆえに処刑された。人間離れした彼の処刑は何度試みても失敗し、結果的に殺害されるまで多くの人々を信仰に導いたという。
クリストフォロス – Wikipedia
2.ブレミエス
胸に顔がある。これら不思議な奇形人間の話は、紀元前4世 紀後半ギリシャ人クテシアスが17年間捕らえられていたペルシャで、見聞きしたものを書いたものである。 それから100年後ギリシャ人メガステネスがインドの地誌を書いた。これ以外にも、ケンタウロス、キマイライなど古代ギリシャの怪獣も加わり、中世ヨーロッパ社会にまで伝わっていくのである。
マルコポーロも書いた未開地の奇形たち
プレミエス族はヌビア砂漠地帯に棲む実在の民族で、しばしば辺境を侵したのでロ ーマの歴史にも出てくるが、それがどうして無頭人とむすびついたのか。
マルコポーロも書いた未開地の奇形たち
あれ、似てない?
まさか実在したのか、実在しているのか…
どっちにしても怖い!
3.ヒマントポデス
プリニウスの『博物誌』第5巻第8章(45-46)によると、ヒマントポデスはアフリカのアトラス地方にいる種族であり、「革紐のような脚をした人々で、歩くのではなく這う」
ギリシア・ローマ/ヒマントポデス – 幻想動物の事典
画像を探したのですが、それらしきものはありませんでした…
4.スキヤポデス
インドに棲むといわれている一本脚の人間。足は早く、眠るときは太いその足を頭にかざして日除け傘代わりにをするという。
マルコポーロも書いた未開地の奇形たち