私の人生、これでいいのかな?女性としての生き方を教えてくれる小説

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様々な女性の人生を描いた小説をまとめました。自分の生き方に自信を持てなくなった時や、仕事や恋愛・家族関係などで悩んだ時にぜひお勧めしたい作品ばかりです。少しでも本選びの参考になれば幸いです。働く女性 小説/女性の生き方 本/女の人生/おすすめ小説/恋愛小説/お仕事小説/柚木麻子/小川糸/西加奈子

≪更新情報≫
・2016/02/07 「さようなら、私」/小川糸、「春、戻る」/瀬尾まいこ、追加。

人生の転機を迎えた25歳女性の”色とりどり”な人生。

「レインレイン・ボウ」/加納朋子
<内容>
高校時代のチームメイトの葬式をきっかけに、再会した25歳の女性たち。人生の岐路に立った彼女たちは、迷い、悩み、やがて答を見つけていく――。優しい筆致で描く青春群像劇。

得意の日常の謎を、メインとしてでなく、スパイスとして各話にふりかけて、一話完結の短編集として成立させる。しかも、それぞれの<色>のお話が並ぶと、タイトルにもある<虹>のように一つの<謎>の答えも浮かび上がってくる。
Amazon.co.jp: レインレイン・ボウ (集英社文庫): 加納 朋子: 本

女性をメインとしたお仕事小説としても、ある女性の失踪の謎を追うミステリ小説としても楽します。

普通のことが普通に起こることがどれほど幸せなことなのか、シンプルですが大切なメッセージも静かに伝わりました。
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: レインレイン・ボウ (集英社文庫)

読後、小さな幸せを感じることのできる一冊です。

*余談
本作は、同著「月曜日の水玉模様」の続編。こちらでは本作で登場した陶子と萩がメインで活躍します。
とはいっても、本作とは独立した話のため、読む順番が異なっても内容に差支えはありません。

キャリアウーマンと専業主婦。なぜ私たちは年齢を重ねるのか。

「対岸の彼女」/角田光代
<内容>
専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。

恋人を見つけるよりも、夫を見つけるのよりも、ずっとずっと、友達を見つけることのほうが難しいと感じるこの頃の思いに、この本はすこしでも支えになってくれた。
Amazon.co.jp: 対岸の彼女 (文春文庫) 電子書籍: 角田 光代: Kindleストア

女同士の難しい友情関係を見事に描いた直木賞受賞作です。

子を持つ小夜子と「対岸」にいる独身葵。二人の間に起こる幸せとすれ違い。30代以上の女性なら、誰もが経験しそうな二人の関係。小夜子の前進により、希望の持てるラストになっているのが気持ち良い。
Amazon.co.jp: 対岸の彼女 (文春文庫) 電子書籍: 角田 光代: Kindleストア

ブス目線から美女をぶった切る!果たして美女は得か損か?

「嘆きの美女」/柚木麻子
<内容>
ほぼ引きこもり、外見だけでなく性格も「ブス」、ネットに悪口ばかり書き連ねる耶居子。あるとき美人ばかりがブログを公開している「嘆きの美女」というHPに出会い、ある出来事をきっかけに彼女たちと同居するハメに。全女性に送る成長小説。

「美人が楽に生きられるなんて、それは美しくない者のひがみと幻想です。美しいというだけで、さまざまな怒りや嫉妬のはけ口になってしまう。悲しみを呼び寄せてしまうのは事実です。美しい人が自分を見失わず、信じた道を歩いて行くのは並大抵のことではありません」という結論が、心に染みる小説だ。
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 嘆きの美女 (朝日文庫)

耶居子はブレない。魅力的だ。陰険でひがみっぽいが、玲子の娘でブスゆえにいじめられているまーちゃんをいたわり、元気付ける姿は優しい。
Amazon.co.jp: 嘆きの美女 (朝日文庫): 柚木麻子: 本

ただのシンデレラストーリーとは違い、ブスな主人公に無理な変化があるわけではない。
内面的な美しさを問う、気持ちの良い物語です。

自分の立場に思い悩む、30代OLのリアルを描いたお仕事小説!

「ガール」/奥田英朗
<内容>
わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。

短編で、色んな女の人が出てきますが、どれも自分のことのように感情移入して「わかるー!!」と思いながら読みました。
女の人が持つ不安や焦り、欲望、興味、嫉妬…色んなものが、詳細に記述されているため、自分でもわかっていなかった感情を「そうか!そういう気持ちだったのか!」と認識しながら納得して読んでいました。
Amazon.co.jp: ガール: 奥田 英朗: 本

読み終わった後、私もがんばるぞ、という気分になれました。
Amazon.co.jp: ガール: 奥田 英朗: 本

共感と元気のもらえる一冊です。

年齢や立場が異なっても、女同士にしか分からない”何か”がある。

「しずく」/西加奈子
<内容>
恋人の娘を一日預かることになった私は、実は子供が嫌いだ。作り笑顔とご機嫌取りに汗だくになっても、ぎくしゃくするばかり…。ふたりのやり取りを、可笑しく、そして切なさをこめて描く「木蓮」。恋人同士が一緒に暮らしたことから出会った二匹の雌猫。彼女たちの喧嘩だらけの日々、そして別れを綴る表題作。ほか、日だまりのように温かい「女ふたり」の六つの物語。

読後ほっこりしたりしんみりしたりうるっとしたりするけれど、どれも心に染み入る暖かい話。
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: しずく (光文社文庫)

幼馴染や母娘、老婦人と女作家など、様々な女のつながりが描かれている本作。
どれも女性ならではの共感や心の奥底に響く愛おしさがあります。

「そうね。そう。いつだってわたしのそばには誰か居るんだわ」と、感じられる1冊です。
Amazon.co.jp: しずく (光文社文庫): 西 加奈子: 本

特に大きな事件が起きるわけではないのですが、読後、あたたかく優しい気持ちになれる作品です。

人と人とがぶつかり合い、成長していく。働く女性の鏡がここに。

「書店ガール」/碧野圭
<内容>
吉祥寺にある書店のアラフォー副店長理子は、はねっかえりの部下亜紀の扱いに手を焼いていた。協調性がなく、恋愛も自由奔放。仕事でも好き勝手な提案ばかり。一方の亜紀も、ダメ出しばかりする「頭の固い上司」の理子に猛反発。そんなある日、店にとんでもない危機が…。書店を舞台とした人間ドラマを軽妙に描くお仕事エンタテインメント。本好き、書店好き必読。

書店員じゃなくても「働く女性」がぶつがりがちな問題が書かれているので感情移入もしやすいです。
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 書店ガール (PHP文芸文庫)

もちろん、書店の裏事情や、リアルな書名も出てきて、‘書店の面白さ‘も存分に詰まっています。

現実の壁と、捨てる神あれば、拾う神ありの後半の展開が面白い本になっています
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 書店ガール (PHP文芸文庫)

仕事の人間関係の辛さを描きながらも、人間関係によって救われる幸せも見せてくれます。

*余談
本作は、”書店ガールシリーズ”と呼ばれる長編第一弾。
2014.10現在、第三弾まで刊行されています。

モンゴル、カナダ、日本…身近な死を前に彼女たちはどう生きる?

「さようなら、私」/小川糸
<内容>
中学時代の同級生が自殺した。お別れ会のために帰郷した私は、七年振りに初恋の相手ナルヤに再会する。昔と変わらぬ笑顔を向けてくれる彼だったが、私は不倫の恋を経験し、夢に破れ仕事も辞めてしまっていた。そんな私をナルヤが旅に誘い…。会社が嫌い、母親が嫌い、故郷が嫌い。でも、こんな自分が一番嫌いだった。だから私は旅に出ることにした。

大切な人を喪った女性達の、喪失と再生の物語です。
ユーザーレビュー:さようなら、私/小川 糸 幻冬舎文庫 – 本:hontoネットストア

主人公と自分の人生と重なる出来事はないけれど、自分だけの大きな出来事を思い出し、涙が出ました。光を感じられる、お話たちです。
さようなら、私 (幻冬舎文庫) | 小川 糸 | 本 | Amazon.co.jp

同じ事を経験した訳ではなくても、共感する部分が多いはず。最後には前を向いている彼女たちに励まされます。

結婚直前。過去と向き合えない私。突如現れた兄が私に教えてくれたこと。

「春、戻る」/瀬尾まいこ
<内容>
正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。

登場人物はみんなとてもいい人で、悪意を持った人はひとりも出てこない。「おにいさん」や周りの人たちの思いやりが、いつしかさくらに過去と向き合う勇気をくれた。
春、戻る | 瀬尾 まいこ | 本 | Amazon.co.jp

「思い描いたように生きなくたっていい。自分が幸せだと感じられることが一番なんだから.」
の言葉が心に響きました.
春、戻る | 瀬尾 まいこ | 本 | Amazon.co.jp

心を救ってくれる言葉がたくさんあります。

https://matome.naver.jp/odai/2141233681893586701
2020年02月22日